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蚊取り線香はゴキブリにも効果がある?駆除や予防のポイントを解説

最終更新日: 2022年04月21日

ゴキブリ対策用品がない場合、代わりに蚊取り線香を利用するのは可能なのでしょうか。蚊取り線香がゴキブリに与える影響を紹介します。またゴキブリを撃退する方法や、侵入させないための予防策もみていきましょう。

蚊取り線香はゴキブリに効く?

蚊取り線香

蚊取り線香には特殊な成分が含まれており、あらゆる虫に効果があります。しかしゴキブリにも効き目はあるのでしょうか。

ゴキブリに対する蚊取り線香の効果と、蚊取り線香に含まれている成分を紹介します。

殺虫効果のあるピレトリン

蚊取り線香に含まれている殺虫成分の中に「ピレトリン」があります。これは虫にとっては有毒であり、撃退効果の高いものです。

昆虫の気門などから体内に入り、神経をまひさせる効果があります。

ピレトリンは動物や人間にとっては毒性が低く、体内に入ってもすぐに分解されて排出されるのが特徴です。殺虫剤などにもよく使用され、使い勝手のよい成分として知られています。

ピレトリンは除虫菊の花に含まれる天然殺虫成分であり、環境にも優しい特徴があるのです。

蚊と同じほどの効果はない

ピレトリンは殺虫能力の高い成分ですが、蚊取り線香でゴキブリを殺すほどの効果は期待できません。蚊に比べると、体格が大きいうえ耐久性も高いからです。

しかしピレトリンがゴキブリに全く効かないわけではありません。神経の働きを妨げる成分があるので、動きを鈍らせるぐらいであれば効果があるでしょう。

よって蚊取り線香を使い、ゴキブリを少し弱らせるくらいの効果は期待できます。

ゴキブリも環境がよい場所を好むので、蚊取り線香の煙があると姿を見せなくなる程度の効き目はあります。

蚊取り線香以外のゴキブリ駆除方法

ゴキブリ 菌

ゴキブリを撃退するには、蚊取り線香ではなく専用の殺虫剤を使用するなどの手法が効果的です。蚊取り線香以外の、ゴキブリ駆除方法を紹介します。

関連記事:家中のゴキブリを確実に駆除!苦手な人でも徹底的にできる退治方法・大量発生した時の対処法を紹介| ミツモア

殺虫剤を使う

ゴキブリを素早く退治したい場合は、殺虫剤が効果的です。突然目の前に現れた時は、物でたたくよりも動きを封じて仕留められます。

ほとんどの商品が噴射距離が長く、離れた場所でも撃退できるでしょう。

殺虫剤には薬剤タイプと、凍らせるタイプの2種類があります。

薬剤タイプは即効性が高く強力ですが、安全性に欠ける場合があります。ピレトリンを含む殺虫剤は人には無害ですが、は虫類や両生類のペットには有害なので注意しましょう。

凍結タイプは殺虫成分を含まないため安全です。動きを一時的に止め、殺虫剤を使用したりたたいたりして殺すとよいでしょう。

毒餌を置いておく

毒餌は殺虫成分を含む餌を置いて、待ち伏せするものです。ゴキブリが出やすい冷蔵庫や洗濯機周辺に置くとよいでしょう。

毒餌を食べたゴキブリは、コロニーに帰り死にます。その死骸を仲間が食べて、周囲のゴキブリも一網打尽にするのです。

また毒餌自体を持ち帰ったり、毒餌を食べたゴキブリのフンを仲間が食べたりするので、コロニー自体を潰す効果があります。

ただし毒餌は即効性がないので、目の前に現れたゴキブリを退治するのは向いていません。ゴキブリが頻繁に活動し始める夏前に毒餌を置いておくと、姿をみせなくなるでしょう。

それでも表に出てきたゴキブリには、殺虫剤を使用しましょう。

くん煙剤をたく

即効性とコロニーの破壊、両方を求めるのであれば、くん煙剤の使用をおすすめします。これは殺虫成分を含む煙が部屋の隅々まで広まるため、奥に隠れているゴキブリを退治してくれるのです。

一度くん煙剤を使用すれば、数カ月はその部屋にゴキブリを寄せ付けない予防効果もあります。

ただしくん煙剤を使う際はソファーやテーブルなどに布を被せるなど、薬品が付着するのを保護しなければなりません。

また一度使用すると、数時間は部屋から離れる必要があります。使用中はどこかで時間を潰すなど、利用するには手間がかかるでしょう。

ゴキブリを寄せ付けない予防対策

ゴキブリ アレルギー

ゴキブリは退治するだけでなく、家に寄り付かないよう予防対策も効果的です。ゴキブリが侵入してこないよう、予防方法を紹介します。

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侵入経路を作らない

ゴキブリは、家の外から侵入してくる害虫です。玄関ドアが開いた時に入ってきたり、排水口などからも侵入したりします。

玄関ポストに新聞紙を挟んだ状態にすると、そのすき間からもゴキブリは侵入します。玄関ポストはなるべく使わず、郵便ポストを作るのが効果的です。

網戸とサッシにすき間があれば、100円均一で購入できる「すき間テープ」を貼るとよいでしょう。

排水口の周囲にすき間がある場合、排水管用の「すき間防止テープ」が有効です。パテで埋める手段もあります。

ゴキブリの好む環境を作らない

ゴキブリは髪の毛やフケ、生ゴミなど何でも食べる雑食性です。これらが家にあると餌を求めて侵入してくるため、こまめに掃除して衛生的な環境を作るとよいでしょう。

トースターの横にパンを放置したり、野菜を床に置いたりしているとゴキブリの餌になってしまいます。なるべく扉やフタが閉まる場所に収納し、ゴキブリが寄り付かない対策が必要です。

また暗く湿気が多い場所も好みます。定期的に換気して家に湿気がこもらないようにしましょう。

ベランダにダンボールを放置しておくのもおすすめできません。ゴキブリにとっては身を隠せるベッドになってしまいます。できるだけ早めに捨てましょう。

ハッカ油で撃退

ゴキブリの嫌う匂いに、ハッカやラベンダーなどがあります。たとえば玄関先にこれらのアロマスプレーを散布したり、芳香剤を置いたりするとゴキブリを寄せ付けない効果があるでしょう。

アロマスプレーは自宅でも作れます。ハッカスプレーであれば、スプレー容器にハッカ油とエタノールを混ぜたものを入れれば完成です。

ハッカ油はポリスチレンを溶かす性質があるため、アロマスプレーを入れるスプレーボトルには気を付けなければなりません。ポリプロピレンやガラス製のボトルに入れるとよいでしょう。

関連記事:ゴキブリにはハッカ油が効果的!簡単な作り方(スプレー/置き型)と使い方を解説|ミツモア

蚊取り線香ではゴキブリ駆除は難しい

ゴキブリ 増える

蚊取り線香を利用してもゴキブリは殺せません。しかし中に含まれているピレトリンがゴキブリの動きを鈍くさせ、活動を抑える効果ぐらいは期待できるでしょう。

ゴキブリを撃退するには専用殺虫剤や毒餌が効果的です。即効性と広範囲の駆除を求めるのであれば、くん煙剤がよいでしょう。

ゴキブリを駆除するのは最後の手段として、家に侵入されないよう予防策を施すのも大切です。侵入経路をテープなどで物理的にふさいだり、ハッカなどの嫌いなにおいを散布したりなどの方法で寄せ付けないようにしましょう。

また家にゴキブリの餌を残さないよう、日頃から掃除を心掛けるのが簡単にできる予防策といえます。

もしゴキブリが大量に発生してしまったら、プロに依頼して徹底的に駆除するのもおすすめです。

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