普段使わない機能が純正品のカーナビについている場合、後付けで社外品をつける方が安くなる場合があります。
この記事では後付けと純正品の違いや、後付けにかかる費用、おすすめ製品を解説します。
カーナビの後付け社外品と純正品の違い
後付けのカーナビは選択肢が多く必要な機能だけを選べますが、独自の交通情報を利用したナビやスマホアプリとの連携、車と一体化したデザインなどは利用できない場合があります。
後付け社外品 | 純正品 | |
費用総額 | 1万円~13万円 | 10万円~35万円 |
機能性 | Bluetooth、バックカメラ、カーオーディオなど必要な機能を選べる | 独自のナビ、スマホとの連携、セキュリティ機能など |
見た目 | デザインと合わない場合がある | 車にピッタリ収まる、画面が大きい |
保証 | 1年程度 | 3年程度 |
最近ではアプリ連携やハンズフリー通話、大型パネル化などの複合サービスの提供によって、社外品のカーナビが付けられない場合もあります。後付けをしたい場合は、購入見積もり時にカーナビの取り替えが可能か確認しましょう。
社外品の後付けは選択肢が豊富で安い
社外品を後付けする魅力は選択肢の多さと安さです。多くの機能を求めないのであれば、費用を安くできます。例えばテレビ視聴機能(ワンセグ、フルセグ)やバックカメラを普段使わない場合、搭載されていない製品を選ぶことで費用を大幅に抑えられます。
機能に限らず機能に限らず画面のサイズやデザイン、音質、処理速度を複数メーカーの豊富な選択肢から選べます。また実際に店頭で商品を手に取り操作感を試せるので、取り付け後に使いづらさを感じて、後悔する可能性が低くなるでしょう。
ただし高機能な製品を選ぶと純正品よりも高くなる場合もあるので、注意が必要です。
純正品は保証期間が長く、デザイン性も高い
純正品の魅力は車との一体感のあるデザインと安心感です。保証期間が長く、セキュリティ機能がついている場合もあります。
また最近では大画面の液晶やハンズフリー通話、独自のナビ機能など純正でしか利用できない機能が搭載されていることもあります。
カーナビの後付けにかかる費用
カーナビの後付けには、本体価格のほかに取り付け工賃がかかります。
カーナビの購入と取り付けをセットで頼んだ方が、持ち込んだカーナビを取り付けてもらうよりも費用を抑えられます。ただしネットで本体を安く購入できる場合もあるので、トータルの費用で比較することが大切です。
またすでにメーカーの純正品が取り付けられている場合は、後付けができない場合もあります。購入前に取り付け可能か確認しましょう。
カーナビの購入と取り付けがセットの場合
カーナビの後付け費用は、車体に埋め込むインダッシュ型とダッシュボードの上に取り付けるオンダッシュ型で大きく異なります。
インダッシュ型 | オンダッシュ型 | |
本体価格 | 2万円~15万円 | 1万円~4万円 |
取り付け工賃 | 15,000円~ | 3,000円~ |
作業時間 | 2時間ほど | 30分ほど |
テレビチューナーや大画面、音声認識、ピッタリはまる設計など機能が多く搭載されているものは値段が高くなる傾向にあります。
またバックカメラも取り付ける場合は、本体代10,000円~15,000円に加え、工賃が1万円程度追加でかかります。
カーナビを持ち込んで取り付けてもらう場合
あらかじめ購入してあるカーナビを持ち込んで取り付けてもらう場合は、購入と取り付けがセットの場合に比べて作業工賃が高くなります。
インダッシュ型なら20,000〜30,000円ほどの工賃です。作業自体は2時間程度と見ておきましょう。
オンダッシュ型はインダッシュ型と比べて工賃が安く、10,000円前後です。作業も1時間ほどで済みます。
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後付けするカーナビの選び方
カーナビを後付けするなら、便利で使いやすいカーナビを選びたいものです。
希望通りのカーナビを後付けできるように、選ぶ際に注目したいポイントを紹介します。
画面の見やすさと操作のしやすさ
カーナビを選ぶ上で視認性と操作性の高さは重要です。画質が高くモニターのサイズが大きいほど、画面は見やすくなります。
一般的に純正品のカーナビの画面サイズは7型(インチ)です。7型以下だと画面が見づらく、ナビを確認するのに支障をきたします。後付けモニターを選ぶときは、少なくとも7型以上のサイズを選ぶようにしましょう。
また設置場所の違いで2つのタイプに分けられます。
ダッシュボードに埋め込む「インダッシュ型」と、ダッシュボードの上に設置する「オンダッシュ型」です。
純正品でも採用されているインダッシュ型は、すっきりと見栄えがよく運転の邪魔になりません。
一方でオンダッシュ型の場合は、運転中に視界を遮られたり、ほかの操作をするときに邪魔になったりする恐れがあります。
操作性や機能性を考慮すればインダッシュ型が適していますが、オンダッシュ型は自分で取り付けられることに加え、費用も安く済むのが大きなメリットです。
両タイプの特徴を把握した上で、自分に合ったタイプのカーナビを選びましょう。
リアルタイムで情報が反映されるか
目的地までストレスなくたどり着くためには、リアルタイムの情報を反映して道案内してもらえる点が重要です。
リアルタイムの情報をカーナビに反映するには、記憶媒体の性能と地図の更新、VICS(道路交通情報通信システム)の3つが欠かせません。
カーナビの記憶媒体の容量や性能が優れているほど、地図データの素早い処理が可能です。
処理速度が速いと実際の状況とのラグがなく、リアルタイムで現在位置や地図を表示できます。
大容量かつ高速処理が可能な記憶媒体であるSSDやSDを選ぶと、ストレスなくカーナビを操作・表示できるでしょう。
日々更新される道路情報に対応するためには、地図データの更新が必須です。
地図を更新するには10,000〜20,000円ほどの費用がかかりますが、メーカーによっては最初の数年間の更新料が無料です。
手動で更新するタイプと自動で更新されるタイプがあり、手動で更新するには手間がかかるため、自動更新のカーナビを選ぶのがいいでしょう。
渋滞や交通規制の情報をリアルタイムでカーナビに送信する、VICS(道路交通情報通信システム)に対応しているのも重要なポイントです。
特に「VICS WIDE」なら従来よりも多くの道路情報を受信できます。
さらに捕捉できる衛星やセンサーの数が多いと機能性が高まるでしょう。
ルート案内以外の便利な機能があるか
Bluetoothやテレビ、ドライブレコーダー、バックモニターなど、ルート案内以外の便利な機能が使えるかどうかも大きなポイントです。
スマートフォンと連携して音楽を流す使い方が一般的になっており、Bluetoothへの対応はカーナビにおいて重要な機能といえます。
高音質で音楽を聴きたいなら、ハイレゾ対応のカーオーディオを選ぶといいでしょう。またテレビを高画質で楽しみたいならフルセグを選ぶのがおすすめです。
ドライブレコーダーやバックモニターと連携できれば、運転の質が上がります。カーナビ画面でバックモニターの映像を確認できれば、駐車が苦手な人でも駐車を簡単にできるようになるでしょう。
死角になる場所もカメラで確認できるので、事故の防止にも役立ちます。
おすすめの後付けカーナビ6選
後付けにおすすめのカーナビをインダッシュ型とオンダッシュ型に分けて紹介します。
【インダッシュ型のおすすめカーナビ】
パナソニック「HA/HEシリーズCN-HE01WD」 | リアルな地図で自車の位置が分かりやすい |
パナソニック「ストラーダ FシリーズCN-F1X10BLD」 | 10インチの有機ELディスプレイ |
デンソーテン「ECLIPSE |AVN-D10」 | ドライブレコーダー機能を搭載 |
【オンダッシュ型のおすすめカーナビ】
パナソニック「Gorilla|CN-G1500VD」 | 操作性と地図のわかりやすさが人気 |
ユピテル「MOGGY|YPB746」 | 警告音で取締エリアをお知らせ |
昌騰「MAXWIN |NV-A002E」 | 安くて分かりやすい道案内 |
パナソニック「HA/HEシリーズCN-HE01WD」
値段 | 58,630円 |
タイプ | インダッシュ型 |
画面サイズ | 7インチ |
地図 | 2021年版搭載
3年に1回更新無料 |
バックカメラ | 別売り |
AV機能 | 音楽、画像、動画再生 |
交通情報 | VICS/VICS WIDE |
Bluetooth対応 | 有り |
パナソニックの「HA/HEシリーズCN-HE01WD」はHD液晶を搭載し、リアルな地図で自車の位置が分かりやすいカーナビです。地図以外にも地デジやハイレゾ音源にも対応し、別売りでドライブレコーダーにも対応しています。
衛星測位システム「みちびき」に対応し、ジャイロセンサー搭載することでトンネル内でも正確な自車の位置が分かります。
パナソニック「ストラーダ FシリーズCN-F1X10BLD」
値段 | 172,300円 |
タイプ | インダッシュ型 |
画面サイズ | 10インチ |
地図 | 2020年版搭載
3年に1回更新無料 |
バックカメラ | リアビューカメラと接続可能 |
AV機能 | 音楽、画像、動画再生 |
交通情報 | VICS/VICS WIDE |
Bluetooth対応 | 有り |
パナソニックの「ストラーダ FシリーズCN-F1X10BLD」は10インチの有機ELディスプレイで地図や地デジ、Blu-rayを高画質で映せるインダッシュ型のカーナビです。ハイレゾ音源やBluetoothにも対応し、高音質で音楽も楽しめます。
衛星測位システム「みちびき」やジャイロセンサーだけでなく、一時停止ゾーン表示や制限速度表示など、慣れない道を走る時に便利な機能が搭載されています。
デンソーテン「ECLIPSE |AVN-D10」
デンソーテンの「ECLIPSE |AVN-D10」はドライブレコーダー機能を搭載したカーナビです。200万画素カメラによって解像度の高い映像を記録できます。
また別売りのバックカメラを使えば、万が一の事故にも安心です。
案内も正確で、衛星測位システム「みちびき」や「VICS WIDE」にも対応しています。
パナソニック「Gorilla|CN-G1500VD」
値段 | 49,089円 |
タイプ | オンダッシュ型 |
画面サイズ | 7インチ |
地図 | 2021年版搭載
2024年7月31日まで更新無料 |
バックカメラ | 別売り |
AV機能 | 音楽、画像、動画再生 |
交通情報 | VICS/VICS WIDE |
Bluetooth対応 | 無し |
パナソニックが2021年に発売したこの製品はシンプルで分かりやすい操作性と地図のわかりやすさが人気の製品です。
複数の衛星測位システム「みちびき」に対応することで、高い即位制度を実現しており施設や信号と距離感がずれないので、曲がるタイミングが間違えにくくなっています。
また独自のジャイロセンサーを搭載し、トンネル内でも正確な自社位置が分かります。
ユピテル「MOGGY|YPB746」
値段 | 34,288円 |
タイプ | オンダッシュ型 |
画面サイズ | 7インチ |
地図 | 2020年版搭載 |
バックカメラ | 別売り |
AV機能 | 音楽、画像再生 |
交通情報 | – |
Bluetooth対応 | 無し |
ユピテルの「MOGGY|YPB746」は取締エリア付近になると警告音と拡大図の表示が行われるオンダッシュ型のカーナビです。オービスの設置エリアや事故多発エリアなどの警告データを77,000件以上収録しています。
また地図もシンプルで進行方向も分かりやすく表示されます。
昌騰「MAXWIN |NV-A002E」
値段 | 13.980円 |
タイプ | オンダッシュ型 |
画面サイズ | 7インチ |
地図 | 2021年版搭載
2023年まで1年に1回無料更新 |
バックカメラ | 別売り |
AV機能 | 音楽、画像、動画再生 |
交通情報 | – |
Bluetooth対応 | 有り |
車載用モニターを取り扱う日本メーカー昌騰の「MAXWIN |NV-A002E」は安価ながら、Bluetoothに対応しているオンダッシュ型のカーナビです。
タッチパネルの感度がやや悪く、強く押す必要があるもののインターフェースは分かりやすい仕様です。トンネル中でも問題なくルート案内してくれるため、安くカーナビを設置したい人にはおすすめの製品です。
カーナビの後付けを自分で行う方法
カーナビを自分で取り付ければ、工賃を浮かせて安く済ませられます。ただしカーナビの取り付けには車の知識のほかに、電気系統の知識も必要です。
操作を誤ると火災に繋がる恐れもあるため、難しいと感じた場合は無理せずにプロに任せるのが安心です。
カーナビの取り付けに必要な道具
カーナビを取り付けるには、5種類の道具が必要です。
- 内張りはがし
- 工具(ハサミ、ペンチ、スパナ、プラスドライバー)
- テープ(養生テープ、絶縁テープ)
- 結束バンド
- カーナビ取り付けキット
取り付けるカーナビや車種によっては、カーナビ取り付けキットが必要なケースもあります。
カーナビ取り付けの手順
- バッテリーのマイナス端子を外す
- ダッシュボードのパネルやカーナビを外す
- アンテナを取り付けて配線する
- ハーネスを接続する
- カーナビを取り付ける
作業中にカーナビがショートしないように、まずはバッテリーのマイナス端子を外しておきましょう。
準備ができたらダッシュボードのパネルを外します。内張りはがしを使うと便利です。外したパネルに養生テープを貼って、傷が付かないようにしておきましょう。
周囲のパネルを取り外したら、カーナビ本体も取り外します。ドライバーでネジを外してからゆっくり引き出しましょう。
次にフロントガラスの内側に地デジ用のアンテナを貼り付けます。すぐにはがれないように、貼る前にホコリをきれいに拭き取りましょう。フロントガラスを支える左右のフロントピラーを外し、その内側にダッシュボードまでアンテナ線を通します。
続いてオーディオハーネスとカーナビのハーネスを接続します。ハーネスが接続できたら、カーナビを慎重にはめ込んで作業は完了です。
Bluetooth機能だけ後付けする方法
Bluetoothレシーバーやトランスミッターを使えば、カーナビを変更しなくてもBluetooth機能だけを追加できます。
レシーバーを使ったBluetoothの接続方法
Bluetooth機能だけを後付けする方法として、Bluetoothレシーバーを使う方法があります。
レシーバーを使うにはステレオミニプラグの差し込み口とシガーソケットが必要です。
レシーバーをステレオミニプラグに接続して、カーナビで「AUX」に設定するだけで簡単に接続可能です。レシーバーがスマホの音声をBluetoothの電波に変換し、それを受信することで接続できます。
トランスミッターを使ったBluetoothの接続方法
ステレオミニプラグの差し込み口がない場合は、トランスミッターを使うことでBluetooth接続が可能です。
接続手順としてはまずトランスミッターをシガーソケットに接続します。車のラジオをFMラジオに設定して周波数を合わせ、トランスミッターも同じ周波数に合わせることでBluetooth接続が可能です。
トランスミッターを使う方法は、スマホの音声をFMラジオの電波として受信するという仕組みです。ラジオの電波と同様に雑音が混じったり音が飛んだりする場合もあるので、レシーバーを使うのと比べて音質は高くありません。
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