赤ちゃんの誕生を控えたお母さんが気になることの1つに、赤ちゃんの行事がありますよね。
出産後は忙しくそれどころではなくなりますし、うっかりして義両親などに失礼があってもいけませんから、赤ちゃんにまつわるイベントは妊娠中に知っておきたいもの。
そこで今回の記事では、赤ちゃんが産まれたらどんな行事やイベントがあるのか気になる新米パパママに向けて、
・赤ちゃんが産まれてからの行事一覧
・それぞれのイベントにかかる予算や招待する人、用意するものについて
などについて、気になるところを重点的に紹介します。
赤ちゃんのお祝い①お七夜(生後7日)
赤ちゃんが産まれて最初の行事がお七夜(おしちや)です。
お七夜は生後7日に行うことからその名がついた行事で、簡単に言うと命名の儀式です。
具体的にどのようなお祝い事なのか、何日目にするのか、何を用意して誰を呼ぶのかなどについて詳しく解説します。
お七夜はいつやる?誕生日+7日後
意外と知っているようで知らない人が多いのがお七夜の日数についてです。
お七夜の日数の数え方は意外と混乱している人が多いので注意しておかねばなりません。
お七夜は生後7日目に行いますが、生後7日目とは「誕生日の翌日を1日目として、7日目にあたる日」のことを指します。
もっと簡単に言うと「誕生日+7日後」ということですね。
ただ数え方には諸説あり、誕生日を1日目として数える数え方もあります。
赤ちゃんやお母さんの体調、家族の都合などもあるため、そこまで日にちにこだわらないと考える人も多いです。
お七夜は必ずやるもの?お母さんの体調にも考慮して!
お七夜をするタイミングというのは、産院から母子が退院する時期に重なることも多いです。
退院直後はばたばたしていますし、何よりお母さんの体調はまだまだ万全ではありません。
赤ちゃんのお祝い事ではありますが、お母さんの体調も考慮してするかしないかを考えましょう。
するとしても、内輪の人間のみで行うのが一般的です。
仮にしなかったとしても、それで周囲の人が目くじら立てることはめったにありませんから、あまり無理をしすぎないでくださいね。
お七夜の意味って?赤ちゃんのお祝い&赤ちゃんと名前のお披露目
お七夜には2つの意味があります。
1つ目の意味は、赤ちゃんが無事7日間生き延びたことを祝うためというもの。
2つ目の意味が、赤ちゃんに名前を付けたことを家族や地域の方、土地の神様に報告し、迎え入れるためというものです。
お七夜は平安時代ごろからあったといわれていますが、当時は赤ちゃんの生存率が低く、生後7日間生きられる赤ちゃんが多くなかったんだそうです。
そのため、生後7日間を生き延びた赤ちゃんをお祝いするようになったといわれています。
何を用意する?お祝い膳&命名書
お七夜では、赤ちゃんの誕生と7日間の生存を祝うための「お祝い膳」と、名づけをするための「命名書」を用意することが多いです。
まず命名式を行い、その後お祝い膳を囲んでお祝いをします。
命名書は半紙を使って墨で書くのが正式ですが、略式のものでもかまいません。
命名書は文房具店、ベビー用品店、育児雑誌の付録、インターネット通販などで手に入ります。
お祝い膳の内容で一般的なのは、赤飯、尾頭つきの鯛、紅白の麸やかまぼこ、お吸い物などおめでたいものです。
産後間もないお母さんに水仕事は厳禁なので、手間のかからないケータリングや出前を利用するのもおすすめですよ。
お七夜にかかる費用は?
お七夜にかかる費用とは、ほとんどが祝い膳や会食にかかる費用です。
だいたい1人あたり5000円ほどが平均ですが、もっと簡易的に済ますことも多いです。
自宅出産が当たり前だった時代では父方の実家が費用を負担するのが習わしでした。
しかし病院出産の後母方の実家に里帰りする家庭が増えた現在では、どちらが負担するかにはっきりとした決まりはありません。
どちらの実家が負担しても間違いではないので、しっかりと話し合って決めましょう。
産後間もないお母さんの負担にならないように、お父さんが間に立ってまとめるのが大切です。
お七夜には誰を呼ぶ?
現代では、お七夜はごく内輪の人間だけで済ますことが大半です。
かつては助産婦さんや地域の人、親戚も招いて大掛かりにお祝いをしていましたが、現代では両親と祖父母のみ、もしくは両親のみというケースも増えてきました。
義理の実家については近場であれば招き、遠方であれば名づけの報告のみをするということでも問題ありません。
事後報告でも問題ありませんが、事前に相談しておくとスムーズですね。
赤ちゃんの行事②お宮参り(生後1ヶ月)
お宮参りは生後1ヶ月頃に行う赤ちゃんの行事です。
赤ちゃんの誕生を土地の神様(産土神)に報告し、無事大きくなったことをお祝いします。
ここでは時期や方法について詳しく解説します。
お宮参りに行く時期はいつ?
お宮参りに行く日は、正式には「男の子は生後31日目、女の子は生後32日目」とされています。
ですが実際は日数にこだわる必要はありません。
お母さんや赤ちゃんの体調を最優先に、天気、気候(猛暑や極寒の時期は避けるなど)、六曜などを考慮して決めればOKです。
なお、六曜はそこまでこだわる必要はなく、仏滅でも問題ありません。
だいたい生後30日頃に行くことが多いですが、地域によっては生後100日ごろ、お食い初めと一緒のタイミングで行うこともあります。
神社はどこを選ぶべき?
お宮参りの場所は、実はどこの神社でも構いません。
かつては氏子となったことを報告するためという意味合いがあったため、地元の氏神様に参拝するのが習わしでした。
現在はそういった意味合いは薄くなってきているため、地元の神社でも、安産祈願をした神社でも、お宮参りで人気の神社でもどこでも構わないのです。
ただご祈祷をしてもらいたいのならば、ご祈祷を行っている神社を選ぶ必要があります。
気になるお宮参りのマナーは?
通常のお宮参りでは、家族で参拝をするだけで十分です。
その際は以下のような手順で参拝を行います。
・境内の手洗い場で手と口を洗い、神前に進む
・お賽銭をあげ、鈴を鳴らし、2礼2拍手1礼をする
正式にご祈祷を行いたいのならば、神社に予約を行い、初穂料(はつほりょう)と呼ばれる謝礼を用意する必要があります。
神社によって予約方法や謝礼の相場は異なるので、事前に問い合わせておくのがベターです。
お宮参りにかかる費用は?
お宮参りにかかる費用としては、
・赤ちゃんの衣装にかかる費用
・ご祈祷にかかる費用
・食事会にかかる費用
・写真撮影にかかる費用
の4つに大別されます。
赤ちゃんの衣装は祝い着かベビードレスが一般的ですが、近年はレンタルですませることも増えています。
母方の祖父母が負担する習わしですが、近年は多様化しており一概には言えません。
ご祈祷、食事会、写真撮影も家庭の考え方によりやるケースとやらないケースがあります。
母方の祖父母が衣装を負担したら父方の祖父母が食事会を負担する、というようにバランスを取ることを意識し、事前に調整しておくべきでしょう。
両親のみで行う場合は、両親が費用を負担するのが一般的です。
お宮参りには家族の誰までが参加していいの?
現代のお宮参りは、赤ちゃん、赤ちゃんの両親、両祖父母で行うのが一般的です。
一昔前までは父方の祖父母と父親、赤ちゃんで参拝し、母親と母方の祖父母は参加しないのが通例でしたが、最近は母親も母方の祖父母も参加するのが一般的となっています。
祖父母が遠方の場合は赤ちゃんと両親だけということも多いです。
誰までが参加していいかについて厳格なルールはありません。
両親の兄弟姉妹が参加するのもOKです。
事前によく話し合っておきましょう。
赤ちゃんの行事③お食い初め(生後100日)
生後100日頃に行う赤ちゃんの行事がお食い初めです。
生後3か月頃になると育児にも慣れ、落ち着いてくるので、いろいろと準備する余裕も出てくる頃ですよね。
どのようにやるのか、何を用意すればいいのかなどについて解説します。
お食い初めとは?
お食い初め(おくいそめ)とは、赤ちゃんが生涯食べ物に困らないようにとの願いを込めて行うお祝い事です。
生後100日前後に行います。
ただお食い初めという名前ですが、この時期の赤ちゃんはまだ物を食べることはできないので、食べさせるふりをしてお祝いをします。
献立は一汁三菜、歯固めの石を用意!
お食い初めでは、赤ちゃんに食べさせるふりをするため、実際に料理を用意します。
正式な献立は、一汁三菜の祝い膳です。
赤飯、鯛の尾頭付き、煮もの、香の物、汁物が一般的な献立です。
地域によっては、「丈夫な歯が生えますように」という願いをこめて、歯固めの石を用意することもあります。
歯固めの石をどこから調達するかには諸説ありますが、神社や水辺などで調達するという地域が多いようです。
場所は自宅かお店、ホテルでも!
お食い初めを行う場所は大きく分けて自宅かお店の2種類に分けられます。
自宅で行うのは、リラックスして過ごせるというのが最大のメリットです。
祖父母を招かず両親だけで行う家庭は自宅で行うことが多いようです。
祝い膳は実際に作るか、仕出しやケータリングを頼むことになります。
お店で行うメリットは、準備や後片付けが必要ないということです。
予約の手間や費用はかかりますが、お食い初めのコースやプランが用意されているところは意外と赤ちゃんにも親切です。
きちんとしたお食い初めができますし、お母さんのリフレッシュにも役立ちます。
自宅とお店以外にも和室付きのホテルでお食い初めを行う場合もあります。
ホテルでは個室を用意してくれる場合が多く、落ち着いてお食い初めを行うことができます。
遠方の祖父母や親戚をお招きする際には宿泊プランを使うと上手にホテルを活用できそうですね。
お食い初めには誰を呼ぶ?
お食い初めは両家の祖父母を招いて行うか、両親だけで行うのが一般的です。
かわいい孫にはたくさん会いたいはずなので、予定がつきそうなら両家の祖父母に声をかけてみるとよいでしょう。
地域や家庭によっては、親族も招いて大々的に行うこともあります。
一度赤ちゃんの祖父母に聞いておくといいですね。
服装はどうする?自宅とお店で変わる?
お食い初めの服装に決まりはありませんが、両家の格をそろえることと、場にふさわしい服装にすることが大切です。
赤ちゃんは色付きの小袖を着せるのが正式ですが、動きにくいうえ食事で汚れる可能性があるので、現代では普通のベビー服を着せることも多いです。
特別感が出したいなら、和服風のロンパースや、少しきれいめのベビードレスなどもおすすめです。
お店やホテルで行う場合は、両親も祖父母も少しきちんとした服装を意識しましょう。
自宅ならばカジュアルな格好でもかまいませんが、お招きする場合は少しきちんとした格好をすべきでしょう。
お食い初めの費用はどのくらい?
お食い初めの費用は自宅でやるかお店でやるかで大きく異なります。
自宅でやる場合は材料費だけですむので、かなり安く上がります。
ただ仕出し屋でお食い初めのセットなどを頼むとお店と変わらないくらいかかることもあります。
レストランやホテルなどのお店で行うと、1人当たり最低でも3000~5000円はかかります。
お食い初めの費用は両親が負担するのが習わしですが、祖父母などを招いた時はお祝い金をいただくこともあります。
お祝い金に対してはお食い初めの食事会にお招きすることがお返しとなるので内祝いは不要です。
赤ちゃんの行事④ハーフバースデー(生後半年後)
古くからある行事ではないのですが、近年は生後半年の節目をハーフバースデーとしてお祝いするパパママが増えてきています。
かわいらしい写真を撮っている人も多く、気になっている人もいるのではないでしょうか?
ハーフバースデーのやり方やポイントについて紹介します。
ハーフバースデーは何をする?
ハーフバースデーは生後半年になったことをお祝いする行事です。
最近は行う人が多いイベントですが、伝統的なイベントではないためすることに決まりがあるわけではありません。
多いのは記念写真を撮る、離乳食ケーキを作るといったものです。
記念写真も、寝相アートを撮ってみたり、おめかしして撮ってみたり、写真館で撮ってもらったりと撮り方は様々。
生後半年はちょうど離乳食が始まる時期であることから、離乳食をケーキ風に仕立ててみるというお母さんも多いですよ。
ハーフバースデーにかかる費用は?
ハーフバースデーにかかる費用はピンキリです。
自宅で簡単に飾り付けをして写真を撮ったり、離乳食をケーキ風に仕立てたりするくらいなら、1000円程度で収まります。
写真館でしっかり写真を撮ったり、写真撮影のために大掛かりな飾りを用意したり衣装を買ったりすれば、5000~10000円ほどかかることもあります。
祖父母や友人、親類などを招いて食事会を行えば、1人当たり3000~5000円程度かかることもあるでしょう。
ハーフバースデーには誰を呼ぶ?
ハーフバースデーは伝統的なイベントではないため、誰を呼ぶべきかということに決まりはありません。
家族だけでこぢんまりとお祝いするというご家庭も多いようです。
孫の顔が見たい祖父母を呼ぶのももちろん素敵なこと。
両親の考えで決めればいいので、よく話し合ってみてください。
赤ちゃんの行事⑤女の子の初節句(3月3日)
赤ちゃんが女の子の場合、3月3日が初節句となります。
初節句は桃の節句とも呼ばれており、一般的にはひな祭りとして知られていますね。
具体的に何をするのか、用意するものは何かなどについて解説します。
女の子の初節句=ひな祭り!
女の子の初節句は3月3日のひな祭りです。
女の子の健やかな成長を願って、雛人形を飾り、両家の祖父母や親せきなどを招いてお祝いをします。
初節句の記念に写真を撮ったり、ちらしずしなどのごちそうを食べたりもします。
いつやる?産まれてすぐなら次の年でも○
女の子の初節句は、赤ちゃんが産まれて初めて迎える桃の節句でお祝いします。
お宮参りやお食い初めと異なり、桃の節句は3月3日と決まっています。
そのため、赤ちゃんが1、2月産まれなど産まれてすぐの場合は翌年に回しても問題ありません。
特に決まりはないので、赤ちゃんの成長具合を見て、家族で相談して決めるとよいでしょう。
何を用意する?雛人形とあれば赤い被布
女の子の初節句をお祝いするときは、雛人形を用意するのが習わしです。
雛人形は赤ちゃんに降りかかる厄を肩代わりしてもらう存在として用意するので、母親や祖父母から引き継いだり、姉妹で1つと考えたりするのはよくないとされています。
とはいえ現代は住宅事情もあるため、必ずしも1人1体でなくてもよいと考える風潮も出てきています。
ご家庭で相談してみるとよいでしょう。
また、雛人形を買うと被布(ひふ)という赤い袖なしの着物が着いてくることもあります。
被布は七五三のときに着せるものなので、初節句の赤ちゃんには大きいのですが、せっかくあるのなら着せたり飾ったりして写真を撮り、記録に残しておくといいですね。
ただ必須というわけではないので、なければないで問題ありません。
食事はどうする?ちらし寿司が定番
初節句のお祝いでは、赤ちゃんの成長を願って特別な料理を食べるのが一般的です。
女の子の初節句では、ちらし寿司とハマグリのお吸い物が定番です。
ひなあられや菱餅、白酒などを飾ってふるまうのもひな祭りらしいですね。
女の子の初節句にかかる費用は?
女の子の初節句にかかる費用は、
・雛人形にかかる費用
・食事会にかかる費用
・写真撮影にかかる費用
に大別されます。
雛人形などの飾りについては、母方の祖父母が負担する習わしでしたが、近年は多様化してきているので両親が購入することもあれば両家の祖父母で分担することもあります。
雛人形を祖父母から贈ってもらった場合は、食事会にお招きすることでお礼とできます。
食事会の費用は両親が持つのがマナーです。
一般的に、ひな祭りの食事会は自宅で開くことが多いです。
仕出しなどを頼んでも総額5000~10000円程度、自宅で作ればもっと安く抑えられます。
お祝い金を祖父母からいただくこともありますが、それに対しても食事会にお招きすることがお返しとなるので内祝いは特に不要です。
写真撮影はプロに頼めばそれなりに高くつきますが、自宅で簡単に撮るだけならばそこまで費用はかかりません。
女の子の初節句には誰を呼ぶ?
女の子の初節句は、両家の祖父母を呼ぶのが一般的な習わしです。
ただ遠方でなかなか来られないという場合などは無理しなくてもよいでしょう。
初節句をお祝いしたことを、写真などを添えて報告すれば十分です。
仮にお祝い金をいただいていたのに食事会やお祝いの席に呼べなかった場合でも、身内は内祝い不要とされているため、写真と手紙で問題ありません。
赤ちゃんの行事⑥男の子の初節句(5月5日)
男の子の赤ちゃんの初節句は、5月5日の端午の節句です。
鯉のぼりや柏餅などのイメージが強い節句ですが、具体的には何をするのでしょうか。
いつやる?産まれてすぐなら次の年でも○
男の子の初節句は端午の節句と言って、5月5日と決められています。
女の子の初節句と同様、男の子が3、4月産まれくらいで産まれてすぐという場合は、次の年にまわしても問題ありません。
飾りは何を用意する?内飾りの五月人形と外飾りの鯉のぼり
男の子の初節句では、外飾りと内飾りの2種類を用意するのが正式とされています。
内飾りとは家の中に飾る飾りのことで、五月人形や武者人形、鎧飾りや兜飾りをさします。
外飾りとは家の外に飾る飾りのことで、鯉のぼりや武者のぼりなどをさします。
五月人形にも様々な種類がありますが、共通しているのは男の子の健やかな成長を願うものということです。
雛人形同様、1人1体が望ましいとされていますが、住宅事情も鑑みて用意すればよいでしょう。
鯉のぼりは、男の赤ちゃんが誕生したことを天帝に知らしめる役割と、立身出世や一家の繁栄を願う気持ちを示すためという2つの役割があります。
そのため外に飾るものを用意するのが正式ですが、近年は室内に飾るものも増えてきました。
込める願いは同じですから、こちらも住宅事情をふまえて選べばいいでしょう。
必要な料理などはある?柏餅やちまきなどが定番
ひな祭りと異なり、端午の節句では食事会での定番料理がありません。
柏餅やちまきを食べるのが定番ですが、食事会はどうすればいいのか悩みますよね。
食事会を行うのであれば、手巻き寿司やちらし寿司、赤飯といったおめでたい日本食がよいでしょう。
他にも、タケノコやカツオ、ブリなどが縁起のよい食材と言われています。
男の子の初節句にかかる費用は?
男の子の初節句にかかる費用は、
・五月人形や鯉のぼりにかかる費用
・食事会にかかる費用
・写真撮影にかかる費用
に大別されます。
五月人形や鯉のぼりなどの飾りについても、雛人形と同様母方の祖父母が負担する習わしでした。
ただこれだと母方の祖父母ばかりに負担がかかるため、現代では費用の負担方法は多様化してきています。
女の子には母方の祖父母が贈る、男の子には父方の祖父母が贈るとしたり、完全に費用を分担したり、両親が購入したりと様々なパターンがあります。
トラブルにならないよう、よく相談しておくべきでしょう。
食事会を開く場合、費用は両親が持つのがマナーです。
お祝い金を祖父母からいただいた場合は、食事会にお招きすることがお返しとなるので内祝いは特に不要です。
男の子の初節句には誰を招待する?
男の子の初節句も女の子の初節句と同様に考えればよく、基本的には両家の祖父母を招待します。
ただ遠方である場合は必ずしも招待してお祝いをする必要はありません。
各家庭でよく相談してみてください。
赤ちゃんの行事⑦初誕生日(生後1年)
赤ちゃんが1歳になる誕生日は、お母さんとお父さんにとっても感慨深い特別な誕生日ですよね。
1歳の誕生日は一升餅や選び取りなど少し独特のイベントを行います。
それぞれの内容について詳しく解説します。
どんなイベントがある?一升餅や選び取り
今も昔も、1歳の誕生日はやっぱり特別。
特別なだけあって、少し独特のイベントを行います。
各地で行われているのが「一升餅」と呼ばれる、一升のお餅を背負わせるイベント。
「一生分の食べ物に困らないように」との願いが込められています。
ただやり方にはかなり地域差があり、わざと転ばせるところもあれば、お餅を踏ませるところもあります。
そもそも1升=約2キロのお餅は赤ちゃんにとって重すぎるもの、背負えないのが普通です。
やるときは地域の風習や家族の伝統について祖父母に聞いておくとよいかもしれませんね。
一升餅とともに、「選び取り」と呼ばれる将来を占うイベントもよく行われます。
「お金や財布」「筆」「そろばんや計算機」「スプーンやはし」「はさみ」「定規」などのアイテムを赤ちゃんの目の前に置き、選んだもので将来得意になることを予想するというものです。
最近では「音楽関係のもの」「スポーツ関係のもの」などを加えたり、カードで引かせたりすることもあります。
初誕生日のお祝いにかかる費用は?
簡単にすませれば3000円~5000円程度、凝れば何万円もかかります。
初誕生日にかかる費用としては、
・一升餅
・食事会の費用
・写真撮影の費用
に大別されます。
一升餅は地域のお餅屋さんや和菓子屋さんなどで作ってもらうこともできますが、通販でも購入できます。
費用相場はだいたい3000円前後です。
1歳の誕生日はやはり特別ということで、食事会を開く家庭も多いようです。
1歳の誕生日では、赤ちゃんが食べられるものも用意しなければならないので、自宅で食事会を行う家庭が多いようですが、準備や片付けが面倒であれば外食もありでしょう。
初誕生日には誰を招待するべき?
1歳の誕生日をお祝いするときも、考え方は同様です。
一升餅のイベントなどは盛り上がるので、両家の祖父母を呼ぶのもありでしょう。
ただ遠方であれば必ずしも呼ぶ必要はありません。
お祝いをいただいたとしても、写真と手紙でお礼となります。
赤ちゃんの行事⑧七五三
七五三を行う時期になると、お母さんが仕事に復帰したり、子どもが保育園や幼稚園に通いだしたり、弟妹が生まれたりと家族の状況にもいろいろな変化が出てきますね。
わかっているようで意外と知らない、七五三のあれこれについて解説します。
いつやるの?男の子は5歳(3歳も)、女の子は3歳と7歳で!
七五三をいつお祝いするかは、男の子と女の子で異なります。
男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳でお祝いするというのが一般的です。
地域によっては、男の子は5歳のみというケースもあります。
また、昔は生まれた年を1歳として計算する数え年でお祝いしていましたが、現代は生まれた翌年に1歳を迎える満年齢でお祝いするのが一般的です。
ただ兄弟姉妹に合わせてお祝いする場合や、早生まれの場合もあり、実はどちらでもかまいません。
参拝日はいつ?正式には11月15日、時期をずらしてもOK
七五三の正式な参拝日は11月15日とされています。
ですが現代では10~11月頃の縁起の良い日や家族の都合が良い日に合わせて参拝すればよいとされています。
9月や12月など、時期を外して参拝しても問題ありません。
参拝はどこにいく?神社or寺どちらでも!
七五三の参拝先は、神社でも寺でもどちらでもかまいません。
選ぶ時のポイントは以下の3点です。
・家族に縁のあるところを選ぶ
・支度をした後行きやすいところを選ぶ
・参拝者全員が納得できるところを選ぶ
一般的には神社が多いので、祖父母なども招く場合は相談しておくとよいでしょう。
何を用意する?ご祈祷を受けるなら謝礼を
七五三でご祈祷を受ける場合は、ご祈祷の謝礼が必要となります。
謝礼は5000~10000円が相場ですが、神社やお寺によって金額が異なるので確認しておくとよいでしょう。
関西地方などはご祈祷をしないことも多いので、その点も祖父母などに確認しておくと安心です。
子供と両親の服装は?フォーマルを意識して
七五三では、子供も大人もきちっとしたフォーマルな服装が求められます。
子供は着物や羽織・袴が一般的ですが、スーツやワンピースといった洋装でも問題ありません。
前撮りのときは和装にして、参拝当日は洋装にするというケースもあります。
大人もスーツやワンピースなど、きちんと感のある服装を心がけましょう。
お母さんは着物でも構いませんが、和装の方が洋装より格が上となるため、子供が洋装なら洋装の方がふさわしいでしょう。
お父さんはスーツが一般的です。
七五三の費用は?
七五三の費用は、
・御初穂料(御祈祷料)
・衣装にかかる費用
・写真撮影にかかる費用
・食事にかかる費用
が主なものです。
七五三では特別な衣装を着るため、写真スタジオなどで写真を撮る家庭が大半です。
撮影料だけなら5000円程度が相場ですが、購入するアイテムが増えるほど費用もどんどん高くなります。
食事代についても、お店に行くか自宅で食べるかで費用は大きく異なりますが、大人1人3000円、子供1人1500円程度が一般的な相場です。
こうした費用は基本的に両親が持つことになっています。
祖父母は呼ぶべき?
七五三に祖父母を呼ぶべきかどうかについても決まりはありません。
ただ孫の成長は楽しみなものですから、そこまで遠方でなければ一度誘ってみると後々角が立たなくてよいかもしれませんね。
写真についても祖父母を入れるか子供だけで撮るか悩むところですが、家庭の考え方によります。
ですがなかなか家族全員の写る写真を撮る機会はないので、招待した場合は誘ってみるといいでしょう。
子供の行事で写真はどこで撮るべき?
赤ちゃんや子供の節目ある行事は、頭の中に思い出として残すだけではなく、写真にして保存する家庭も多いです。
子供の行事の写真はどこで撮るのか、それぞれのメリットとデメリットも合わせてご紹介します。
大手チェーンで撮影
赤ちゃんや子供の行事に合わせて写真撮影している大手チェーン会社は、全国に店舗展開していることも多く、地方でも子供の晴れ姿を写真で残すことができます。全国的に有名な2社の情報をご紹介します。
大手チェーン会社 | サービス | お得情報 |
---|---|---|
スタジオアリス | ・500着以上の衣装用意 ・各種行事の写真撮影 ・【エリア限定】出張撮影 ・キャラクター撮影など | ・行事早撮りキャンペーン ・着物レンタル ・セット料金メニュー |
スタジオマリオ | ・無料で衣装着替え放題 | ・各種行事のキャンペーン |
実際に我が家でも生後100日目のお食い初めで、大手チェーン会社へ撮影依頼しました。まだ首が座っていなかったため衣装を着るのは難しく、上から着物を被せる姿で撮影してくれました。撮影料の無料クーポンがあったので利用したのですが、それ以外の写真代やアルバムなどの小物アイテムは別料金でした。
衣装の豊富さや撮影時のスタッフの対応にも満足ですが、その他の料金などに関しては少し高いという印象です。(スタッフも小物アイテムを売ろうという積極性があります。)
メリット | ・デメリット |
---|---|
・着用できる衣料が豊富 ・キャンペーンがある | ・撮影者はプロのカメラマンではない ・料金が高くなりがち |
出張カメラマンに頼んで撮影
自分の子供のためだけに出張カメラマンを依頼して撮影する方法もあります。カメラマンはプロの方々なので、動き回る赤ちゃんや喜怒哀楽の激しい赤ちゃんの撮影にも手慣れています。
要望通りの写真撮影だけではなく、室内や屋外など家族が希望するさまざまな場所やシチュエーションへ出向いて写真を撮ってくれます。赤ちゃんや子供だけではなく、兄弟・姉妹や両親一緒に撮影など、臨機応変に対応してもらえます。
メリット | デメリット |
---|---|
・プロのカメラマンが撮影 ・屋内外問わず希望が叶う ・料金が明確でわかりやすい | ・衣装は自分で用意 |
自分で撮影
赤ちゃんや子供の都合のいい日に合わせて、自分たちで撮影する親御さんも多いです。
カメラが趣味だったりお金をかけずに各種行事の思い出を撮影できます。
メリット | ・デメリット |
---|---|
・お金をかけずに写真撮影できる ・子供に合わせてスケジュール調整可 | ・衣装は自分で用意 ・プロの仕上がりは望めない |
赤ちゃん行事の撮影はプロカメラマンに頼もう!
株式会社LAUGH-MIX(ラフミックス) - 東京都品川区戸越
ニューボーンフォトの出張撮影の相場
24,000円
標準相場
18,200円
リーズナブル
32,300円
プレミアム
ミツモアでプロのカメラマンに見積りを依頼しよう!
一生の記念に残るアイデア写真をプロのカメラマンに写真撮影を依頼するのはいかがですか?
ミツモアには、赤ちゃんの写真や家族の思い出を撮影してくれる出張カメラマンが登録しています。
あなたにピッタリなカメラマンをミツモアで探しましょう!
まとめ
赤ちゃんが生まれるとたくさんの行事があります。
「こんなにたくさんあるんだ!」と驚かれた方も多いのではないでしょうか?
どれも一生に一度の行事であることは間違いないのですが、お祝いする形よりも気持ちが大切。
出来る範囲で無理のないお祝いをしてあげてくださいね。
実・義両親には柔軟な対応を!
実家や義実家への対応は新米パパママにとって最も悩ましい部分かと思います。
住んでいる地域や関係性もあり一概には言えないのですが、なるべく両家のバランスをとることは常に意識しておきましょう。
赤ちゃんの行事のときに、どちらかの両親だけ呼びもう片方を呼ばないというようなアンバランスな事態になるのはなるべく避けるようにしましょう。
来られないかも、と思っていても、声だけはかけておくことをおすすめします。