生まれたての新生児の姿を写真に残す「ニューボーンフォト」。
欧米を中心に撮影されていた写真が日本でも人気を集めています。
あっという間に過ぎてしまう新生児期の赤ちゃんは、エコー写真を彷彿とさせるような仕草や表情がたまらなくかわいいものです。
上手に撮影するポイントや、新生児だからこそ注意したい点、病院にいる間に撮影を依頼する場合に気をつけたいことなどを解説します。
ニューボーンフォトを撮影する意味
初宮参りや百日祝いなど、これまでも赤ちゃんの成長を写真に残すシーンはいくつかありました。
健やかな成長を祈り、これまでの健康を祝うこれらの風習と異なり、ニューボーンフォトは、赤ちゃんが生まれた瞬間の姿や、親の喜び、愛情などの思いを残す、新しい記念写真です。
生まれたては「今」だけ
赤ちゃんは毎日成長していきます。生まれたばかりの赤ちゃんであれば、昨日と今日の顔が違うように見える、というママもいるほど。
だからこそ「生まれたて」の姿は「今だけ」なのです。
ニューボーンフォトは一般的に誕生後2週間から3週間の新生児を撮影します。
ベストな時期は、生後7~14日間とも。それ以降になると、赤ちゃんはふっくらしてきて手足もよく動くようになり、新生児ならではの可愛らしさや、神秘的な表情、寝姿などが消えていってしまうのです。
また、赤ちゃんがママのお腹にいるときと同じようなポーズをしているというのもこの時期ならでは。
もしかしたら、エコー写真と同じポーズの写真が撮影できるかもしれません。
だからこそ、生まれたての新生児写真は、赤ちゃんが生まれた瞬間の喜びを感じられる思い出の1枚でもあり、成長した子どもに、目に見える愛情を伝える写真でもあるのです。
出産を乗り越えたママのご褒美に
出産はママにとってとても大きな経験。
今でも命を落とす方もいるほど、体には負担がかかっています。
生まれたてのかわいい赤ちゃんの姿を残すニューボーンフォトは、出産を乗り越えたママへのプレゼントにもぴったりです。
また産後は、授乳やオムツ替え、沐浴など慣れない赤ちゃんのお世話などで、身も心もくたくたになってしまうママは多いものです。
なぜ泣いているのかわからず、泣き続ける赤ちゃんに心の余裕がなくなり、マタニティーブルーと呼ばれる情緒不安定になってしまうママもいます。
そんなとき、生まれたばかりの赤ちゃんを見た瞬間を思い出させてくれる新生児写真があれば、赤ちゃんの成長を感じさせ、出産の喜びを思い出させてくれるかもしれません。
カメラマンに撮影を頼む際の注目ポイント
新生児はとてもデリケート。だからこそ、ニューボーンフォトはプロのカメラマンに撮影してもらうのがベストです。
新生児写真が撮影できる期間が短いからこそ、出産前から準備しておくのがおすすめです。
依頼の際、確認しておきたいポイントは3つあります。
スケジュールに柔軟性はある?
生まれたばかりの赤ちゃんは、とてもデリケート。
気温の変化など、ちょっとしたことで体調が変わることがあります。
赤ちゃんだけでなく、ママの体調にも注意が必要。
時間が限られているからと無理をしなくていいよう、スケジュール調整に柔軟に対応してくれるカメラマンを探しましょう。
赤ちゃんに対する知識は十分?
ニューボーンフォトを撮影する際、特に注意が必要なのはポージングです。
生後1カ月未満の赤ちゃんは、骨も筋肉も未熟です。
無理なポージングは、赤ちゃんの一生に関わる可能性もあります。
海外セレブのSNSや、カメラマンのサイトで人気のニューボーンフォトは、合成されているポーズもたくさんあります。
同じポーズを真似したいと思っても、時期によって、できないポーズもあり、カメラマンには新生児についての知識も必要です。
新生児写真撮影の経験だけでなく、ベビー系の資格をもっているなど、赤ちゃんについての知識があるかどうかも、確認しておきましょう。
出張撮影に対応してくれる?
生後1カ月未満の新生児期の赤ちゃんは、体温を調節する機能や免疫力が未熟です。
また、ママの体もホルモンバランスだけでなく、筋肉や骨格にゆるみがきていることがあり、無理をするのは禁物。
一般的に産後1カ月間は外出を控えるようにと言われるのはそのためです。
ニューボーンフォトを依頼する際も、できれば、自宅に出張撮影に来てもらうようにしたいもの。
赤ちゃんだけでなく、パパやママも一緒の自然な姿が撮影できる、というメリットもあります。
病院で撮影してもらいたいときは?
新生児写真を撮影できる期間は短い上、赤ちゃんは毎日変化するため、本当の生まれたての赤ちゃんが撮影できるのは、病院にいる間かもしれません。
でも、病院で新生児写真を撮影してもらうことはできるのでしょうか。
病院で撮影しても良いの?
家事や家族のお世話などの心配がなく、ゆっくりと過ごせる時期。
ママが時間を気にせず新生児写真を撮影できるのは、産後すぐの入院中かもしれません。
カメラマンの中には「病院に伺えます」と明記している人もあるので、出張撮影のカメラマンに依頼する場合は、事前に病院で撮影したい旨を伝えておきましょう。
妊婦健診の状況等を報告しておけば、出産予定日が早くなったり遅くなったりしたときも対応してもらえます。
最近では、病院のサービスとして、ニューボーンフォトを撮影してくれるところもあります。
ですが、産後は、赤ちゃんやママの診察などがあり、いつでも撮影OKというわけにはいかないかもしれません。
病院にも、出産後、カメラマンに撮影してもらう予定があることを伝えて、許可をとっておきましょう。
残しておきたいとっておきの1シーン
新生児期の赤ちゃんは、眠っていても、泣いていてもかわいいですね。
後で見たとき、そのときの気持ちも思い出せるよう、いろいろなシーンを写真に残しましょう。
中でも「残しておいてよかった」と言われるシーンをいくつかご紹介します。
- 家族と一緒のシーン
新生児写真といっても、赤ちゃんだけを撮影すると決まっているわけではありません。パパやママ、お兄ちゃんやお姉ちゃんなど、家族と一緒のシーンをぜひ、撮影しておきましょう。生まれてきた新しい家族を喜ぶ気持ちが見えるステキな1枚になります。 - 赤ちゃんの全身
生まれたての赤ちゃんの全身写真は、赤ちゃんの小ささを伝えてくれ、後で見たとき、子どもの成長を感じさせてくれる1枚になります。手足を丸めておくるみにくるまった赤ちゃんは、お腹の中にいるときの姿も彷彿とさせてくれます。 - 泣いているシーン
目を開けているシーンや、寝ているシーンも良いのですが、元気に泣いているシーンも赤ちゃんらしくてかわいいものです。 - 手足のアップ
生まれたての赤ちゃんの小ささをわかりやすく伝えるのが手足。アップで撮影したり、パパやママの手、足と一緒に撮影するのも愛情が感じられます。
新生児を撮る際に気を付けること
出産前に新生児写真の準備ができない場合、セルフで撮影しようと思うママもいるかもしれません。
ずっと赤ちゃんと一緒にいるママであれば、リラックスした赤ちゃんが一瞬見せる笑顔や、かわいいあくびの姿が撮影できることもあります。
セルフ撮影する際に注意したいのは、ストロボです。スマートフォンやデジタルカメラでは、ストロボ発光が自動に設定されていることがあります。
ストロボの強い光は、視力が未熟な赤ちゃんには強い刺激になります。
太陽光も直接は赤ちゃんの目に負担をかけてしまいます。
レースのカーテン越しの自然光で撮影するようにしましょう。
ポージングにも注意が必要です。SNSで人気のポーズやうつぶせのポーズは、骨や筋肉が未熟な赤ちゃんには、負担になるものも少なくありません。
クッションに白い布を敷いて裸にした赤ちゃんを寝かせるなど、自然な赤ちゃんの姿を撮影するようにしましょう。
写真の使い方とネットにアップするときの注意点
せっかく撮影したニューボーンフォトは、たくさんの人に見てもらいたいですね。
親戚や友人への報告にポストカードを作ったり、SNSに投稿したり。
活用のアイデアや、SNSに公開する際の注意事項をご紹介します。
みんな撮影した写真はどうしてるの?
撮影したニューボーンフォトは、赤ちゃん誕生の報告はがきや、年賀状に使うのが一般的です。
カメラマンが撮影したおしゃれなニューボーンフォトは、赤ちゃんのかわいさをより伝えてくれる1枚になります。
印象的な写真やアップの表情などをまとめてアルバムにしたり、ステキなフォトフレームにすれば、おじいちゃんやおばあちゃんへのプレゼントにもぴったりです。
写真をアップロードして作るフォトブック作成サービスを活用すれば、手頃な値段で、すてきなアルバムができます。
SNSに投稿する際に考えたいこと
SNSは普段会えない人に、赤ちゃん誕生の喜びを伝えられる便利な方法です。
でも、写真を掲載することで、トラブルに巻き込まれる人が多いのも事実。
何気なく投稿した写真が、自分のかわいい子どもの一生を変えてしまう可能性も考えておく必要があります。
例えば、全く知らない人が画像を勝手に使って商品やサービスを宣伝したり、知らないところで他人の子どもとしてアップロードされてしまう事例もあります。
写真には、位置情報が埋め込まれている場合もあるため、自宅を割り出され、誘拐事件につながった事件もあります。
また、乳幼児を対象にしている児童性愛者もおり、悪用されるという例も実際に起こっています。
悪用を防ぐ対策を忘れずに!
一度SNSに公開してしまえば、どこかで知らない誰かがその写真を保存する可能性があり、どんなに削除しても流出を止めることはできません。
「かわいい赤ちゃんが生まれたことを知ってもらいたい」と思う気持ちでSNSに投稿してしまう前に、悪用を防ぐ対策をしておきましょう。
簡単にできるのは、SNSの公開範囲を設定しておくこと。
いつもやりとりしている友達だけに公開するなど、範囲を狭くして投稿するとよいでしょう。
撮影する際、スマホやデジタルカメラのGPS機能を切っておくと、写真から位置情報が削除されます。
また、背景に自宅を特定できるものが写り込んでいないかも確認しましょう。
新生児写真を撮るベストタイミング
新生児は寝ているときがシャッターチャンス
新生児の睡眠時間は、1日約15時間~20時間。ほとんどを眠って過ごします。
ぐっすり眠っているときはあまり動かず、写真を撮るチャンスです。
新生児微笑といって、フッと笑顔を見てくれることもあるので、写真に残しておきたいですよね。
赤ちゃんの足をパパやママが優しく包んで持ち上げる写真は、寝ているときが撮りやすいのでしょう。
赤ちゃんの小さな手を強調するためパパ・ママの手を添えてみる、赤ちゃんに指を握ってもらうのも人気のポーズです。
寝ているからと言って、体を無理に動かしたり不自然なポーズを取らせたりするのはやめましょう。
日常の写真を残しておこう
日常の写真を撮るのも、後で見返したときに思い出になります。
特別な衣装ではなく、いつも着ている服やおむつ替えのシーンなどを撮影しておくのもおすすめ。
新生児を抱っこしているときも、貴重なシャッターチャンスです。
撮影時気を付けて欲しいのが、写りが暗くならないようにすること。
普段のシーンでも光の加減など、ちょっとしたことですてきな写真になります。
明るい昼間に撮る・自然な光が入る窓の近くで撮る、などの工夫をしてみましょう。
普段とは違う癒しの沐浴タイムを撮ろう
沐浴では普段と違う写真が撮れます。
沐浴が大好きな赤ちゃんなら、お湯につかると気持ちよさそうな顔をしてくれるのでチャンス。
泡でもこもこな姿を撮るのも特別感があります。
沐浴が苦手で泣いてしまう赤ちゃんもいるかもしれませんが、それも記念になるのでぜひ撮影してみてください。
沐浴の写真撮影は、他の撮影よりも注意が必要になります。
赤ちゃんはたった数センチの水でも溺れてしまう恐れがありますので、沐浴の撮影は必ず2人以上で行うようにしましょう。
新生児写真を撮るときの気を付ける注意点!
新生児の赤ちゃんはデリケートです。写真を撮ることに夢中になるあまり、赤ちゃんの体調など、普段なら気を付けていることや気づくであろうことを見落としてしまう危険があります。
新生児の赤ちゃんを撮影するときは細心の注意を払いましょう。
SNSに子どもの写真を載せることが増えていますので、ネットの注意にも触れていきます。
赤ちゃんの体調が第一!
主役である赤ちゃんのことを第一に考えて撮影することがなによりも重要です。
いろいろなパターンの写真を撮りたい気持ちはわかりますが、長時間撮影は赤ちゃんにとって大きな負担になる場合があります。
写真に撮りたいシチュエーションに優先順位をつけて撮影するのがおすすめ。
事前準備をしっかり行い、撮影時間は可能な限り短くしましょう。
ニューボーンフォトでは裸の赤ちゃんを撮影することが多いので、室温の管理は必須です。
室温は28度くらいにして、撮影後はすぐ服を着せるか、包めるようなタオルケットを準備していると安心ですよ。
強い光はあてたらNG!
新生児赤ちゃんにとって強い光は刺激が強いので、フラッシュには注意しましょう。
特に至近距離でのフラッシュは、「高過敏症発作」の危険性があります。
写真を撮るときは自然な光を利用し、フラッシュはオフにしておきましょう。
天気の良い昼間、窓の近くから入る自然な太陽光を利用すれば、フラッシュがなくても大丈夫。
直射日光を眩しく感じることもあるので、レースのカーテンは引いておきましょう。
スマホカメラでも光を調節できますので、活用してみてください。
SNSに載せるときはリスクも考えて!
FacebookやTwitterなどのSNSに、写真を投稿する人は多いかもしれません。
しかし不特定多数の人が見ることのできるSNSへの投稿は、一旦考えてからにしましょう。
写真を勝手に悪用されたり、トラブルに巻き込まれたりといった被害が後を絶ちません。
子どもの将来に影を落とすことにもつながるので、SNSへの投稿は慎重に。
新生児の写真をかわいく撮るプラスのアイデア!
せっかく今しかない新生児の写真を撮るのだから、できるだけかわいく撮りたいですよね!
衣装や小道具の小物など、ちょっとしたことをプラスするだけで特別感を演出できるのでおすすめです。
手軽に入手できるものや、取り入れやすいアイデアを集めたのでご紹介します。
新生児写真におすすめの衣装を着せてみる
新生児写真・ニューボーンフォトで定番なのはおくるみ。
繭のようなおくるみは、まさに新生児のときにしか着ることのできない衣装です。
ニットの帽子も人気で、クラウン型やお花など種類も豊富。
衣装を買うとき注意したいのが、着せやすいかどうかです。
新生児の赤ちゃんはまだ体がふにゃふにゃ、普段のお着替えも一苦労ですよね。
着せるのが複雑な衣装は避けましょう。
小道具を使ってかわいさをさらに演出
寝ている赤ちゃんの横に置くだけで絵になる小物は、手軽に取り入れることができるのでおすすめです。
専用の小道具でなくても、100均で手に入る造花やレースなどで充分演出できます。
白いラグはレフ版の役割をしてくれ、キレイ撮れるのでぜひ取り入れて欲しいことの1つです。白のタオルやシーツなどでも代用できますよ。
赤ちゃんにぬいぐるみを添えて写真を撮るのもおすすめ!
同じぬいぐるみと一緒の写真を撮り続けると、赤ちゃんがだんだんぬいぐるみの大きさに近づき、追い抜いていくといった成長を感じることができるんです!
ほかの兄弟と一緒に撮ってみるのもあり!
兄弟姉妹がいるのなら、新生児の赤ちゃんと一緒に撮影したいですよね!
兄弟姉妹の写真はそれだけで特別な思い出になります。
赤ちゃんが寝ている隣に並んで寝てもらったり、寄り添ってもらったりしましょう。
赤ちゃんと同じポーズをとってもらうとかわいいです。
お揃いの洋服を用意してもいいでしょう。
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