お食い初めは、赤ちゃんの生後100日頃に「この子が一生食べ物に困りませんように」との願いを込めて行う行事です。
特に衣装の決まりはありませんが、だからこそ悩むパパとママが多いもの。一生の記念として写真にも残るものなので、後悔のないようにしておきたいですね。
本記事では、赤ちゃんやパパ・ママがどんな服装をすれば良いのかを詳しく解説します。
お食い初めのベビー服のおすすめは?
お食い初めで赤ちゃんに着せるベビー服はどのようなものが良いのでしょうか。
まだまだおむつ替えの必要な時期であること、時間が長くなりがちなこと、一度しか使わないことなどを考えると、次のような衣装が使いやすそうですよ。
お宮参りもしたご家庭では、衣装の着回しも考えてみましょう。
おすすめはお祝い用のロンパース
ロンパースは肌着としても使える肌ざわりの良い生地でできているので、お食い初めの時間が少し長引いても赤ちゃんが快適に過ごせます。
また、股下がホックになっているのでおむつ替えが楽ですし、着崩れの心配がないので抱っこしても安心。
着物や蝶ネクタイなど、お食い初めにぴったりなデザインのものが豊富に揃っているので、ぜひ楽しんで選んでみてください。
洗濯機で丸洗いできるものが多いので、お食い初めが終わった後でクリーニングに持っていく必要がないところも便利です。
下の子がいればセレモニードレスを買うのもアリ
普段使いが難しく、サイズ的に着られる時期も短いセレモニードレスは、お食い初めのためだけに購入するのはちょっともったいなく感じるかもしれません。
下の子がいればその子に回せるので良いですが、そうじゃないなら他の衣装も検討してみましょう。
ただ、セレモニードレスは華やかでとてもかわいいのですよね。特に女の子のパパやママは「娘のドレス姿が見たい」という気持ちも強いでしょうから、予算や保管場所に余裕があれば記念として購入するのも良いのではないでしょうか。
お宮参りの衣装を着まわす手も
お宮参りの時に使った衣装があるなら、それをお食い初めに着まわすのも一つの方法です。
また、お宮参りの時期が赤ちゃんには過ごしにくい真夏や真冬になってしまうなら、あえて時期をずらし、お食い初めと一緒に行っても。
お食い初めも生後100日前後ならいつ行っても問題ないとされているので、あまり時期にこだわりすぎず、赤ちゃんが気分よく過ごせる日を選んであげましょう。
お宮参りに使った衣装が掛け着なら、仕立て直しをすればお食い初めだけじゃなく七五三にも使えて経済的ですよ。
お色直し式も行いたい場合のベビー服の選び方
お食い初めと兼ねることの多い「お色直し式」は、生後100日頃までは神様の子どもとされていた赤ちゃんが、人間の子になるという意味を込めて行われるものです。
そのため、昼間は赤ちゃんに白い衣装を着せ、夜になったら色ものの着物に着替えさせるということをします。
夜に着せるベビー服は「小袖」と呼ばれるものが一般的ですが、ロンパースやドレスでもかまいませんのでかわいいものを選んであげましょう。
ちなみに、お色直し式の小袖は母方の祖父母から贈るものとされているので、もし甘えられるならお願いしてみるのも良いですね。
衣装の汚れ防止にはスタイも一緒に
お食い初めでは食べさせるふりをする際にうっかりこぼしてしまうことも考えられるし、よだれの多い赤ちゃんもいるので、衣装が汚れるのが心配ならスタイも一緒に使うと安心です。
衣装の雰囲気に合わせ、レースでできたものや共布で作ったものなどをかけてあげましょう。よだれが多い赤ちゃんの場合は、取り替え用も何枚か用意しておくことをおすすめします。
お食い染めの服装マナー
100日祝いと同時に行われることが多いお食い染めは、自宅で行う場合と外食をする場合があります。
自宅で気軽に…と思っても、両家の親を招待するとなると普段着で良いのか迷うところ。
後悔しないために、お食い染めの服装のマナーをご紹介します。
普段着でも間違いではない
自宅でも外食でも、普段着でお食い染めを行うのは決して間違いではありません。
普段着でも印象の良い服装にしたいなら、カーディガンを1枚羽織ったりストッキングを履くだけでも違います。
よれたスウェットや毛玉だらけのセーターといった、あまりにも普段着すぎる格好を避ければOKでしょう。
少しかしこまった服装にすると
後程詳しく画像で説明しますが、もう少しかしこまった服装にしたいという時にはフォーマルスーツや着物、パンツドレスが代表的です。
外食をするときやお宮参りと一緒に行う時などは、正装した方が無難かもしれません。
みんなはどんな衣装を着てるの?
実際にお食い初めで赤ちゃんに衣装を着せたパパとママは、どのような形やデザインのものを選んだのでしょうか。
男の子と女の子それぞれに分けて一礼をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
一生に一度の大切な行事ですから、我が子のかわいさを引き立てるとっておきの衣装を選んであげたいですね!
男の子の服装
お食い初めでの男の子の赤ちゃんに着せるベビー服は、次のようなものが人気です。
<タキシード型のロンパース>
タキシード型のロンパースは、男の子のセレモニーにぴったり。
ビシッと凛々しい印象になるので、我が子の晴れ姿にママは思わず目がハートになってしまうかもしれませんね。
ベストやジャケットがセットになったものなら、気温に合わせて体温調節するのにも便利ですよ。
<着物型のロンパース>
着物型のロンパースは、いかにも日本の行事のための服装というイメージで人気です。
中には羽織り袴に桃太郎のようなハチマキがセットになったユニークな商品もあり、お食い初めの儀式を賑やかに盛り上げたいパパとママからよく選ばれていますよ。
タキシード型とどちらにしようか悩む場合ですが、お食い初めを行う場所が和風の料亭であれば着物型のほうがしっくりくるし、ホテルや自宅なら洋風のタキシード型でも良いのではないでしょうか。
女の子の服装
お食い初めで女の子の赤ちゃんに着せるベビー服は、次のようなものが人気です。
<赤ちゃん用ドレス>
「女の子だし、ぱっと目立つ華やかな衣装を着せたい!」という場合は、赤ちゃん用に作られたフリルやリボンのドレスはいかがでしょうか。
髪にもヘアバンドやリボンなどを付けてあげると、まるで天使のようなかわいさ!
家庭で洗濯できるものを選べば、使用後にクリーニング代もかからないのでおすすめです。
お宮参りでセレモニードレスを着せた場合は、それを着まわすのも一つの方法ですよ。
<着物型ロンパース>
女の子の場合も、伝統的な雰囲気のある着物型ロンパースは根強い人気です。
赤、黄色、ピンクなどのかわいらしい色も良いですが、あえて紫やグリーンを選んで渋く決めるというパパやママも。
デザインは花柄、リボン、毬などが写真にも映えやすく、よく選ばれていますよ。
春夏秋冬・四季ごとの服装のポイント
お食い染めのタイミングは赤ちゃんが生まれた月によります。
季節ごとでもおすすめの服装は変わるので、春夏秋冬別にご紹介します。
春におすすめ
まだ肌寒い3・4月は、長そでのロンパースがおすすめ。
寒いときのためにかけられる薄手の毛布があれば、なお安心です。
5月になると気温が高くなってくるので、薄手の長そで・半そでに温かいブランケットなど、体温調整がしやすいグッズをお供に持っていくのが鉄則です。
夏におすすめ
ジメジメと湿度の高い6月から始まり、気温が急上昇する7月8月のキーワードは通気性。
麻素材のベビー服がありますので、お祝いには通気性が良く、エアコンの風から赤ちゃんを守れるものを選びましょう。
可愛い服は写真用に、お祝いの席では普段着に着替えるなど工夫が必要です。
秋におすすめ
季節の変わり目の秋は、春同様に体温調整が肝心です。
9月頃は基本的に8月と同じ意識でOKですが、10月から気温の上下が激しくなり、11月になるとすっかり寒くなります。
寒くなってきたころには、通気性の良い肌着とあたたかい上着を準備しましょう。
冬におすすめ
冬の最大の敵はもちろん寒さと乾燥ですが、実は暖房器具の暑さ対策も考慮しなければなりません。
あたたかい恰好をさせることは大前提で、汗をかいていないか小まめにチェックしてあげましょう。
肌着の変えを1枚多めに持っていくと安心です。
お食い初めで親は何を着れば良いの?
お食い初めでは親もきちんとした格好をする必要がありますが、自宅で行う場合はそれほど服装にこだわらなくても大丈夫です。
ただ、お食い初めに来客の予定がある場合や外で行う時は、大人たちもそれなりの服装をしなくてはなりません。
お店の雰囲気も考慮しつつ、晴れの日にふさわしい親の服装について考えてみましょう。
改まった場なら正装が◎
お食い初めを行う場所が料亭やホテルなどの改まった場所なら、親もスーツやワンピースなどの正装で参加したほうが良いです。
自宅で行う場合も、記念写真を写真館で撮るならやはりきちんとした格好をしていくようにしましょう。
お家でなら普段着でも問題なし!
お食い初めは自宅で行い、写真も自分たちで撮るという場合は、普段着でも全く問題ありません。
ただ、招かれたお客様は気を使うでしょうから、あらかじめ「普段着でお越しください」と伝えておくと良いですね。
産後100日ぐらいは慣れない育児でパパやママも疲れているし、授乳やおむつ替えがあるので、改まった場所に出かけていくのが辛いこともあります。
赤ちゃんの無事や幸福を願うことができればそれで十分なので、形を意識しすぎず、自宅でなごやかに過ごしましょう!
祖父母の服装は?
祖父母の服装は、パパやママが正装ならスーツや着物、普段着なら同じようにしていただくと良いです。
両家ともに祖父母が参加する場合は、どちらかが浮いてしまわないよう、事前の打ち合わせには特に気を付けたいところ。
また、祖父母の体調によっては正装が辛いこともあるので、そうした事情も考慮しながら計画を立てましょう。
お食い初めのお祝い 大人の服装提案
お食い初めで大人が着る衣装には、みんなどのようなものを選んでいるのでしょうか。
ママと祖母、パパと祖父に分けて一礼をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが主役のお食い初めではありますが、親や祖父母にとっても大切で思い出深い行事なので、記念日としてふさわしいものを身に付けたいですね!
お食い初めの席のママ・祖父母の服装
お食い初めにおけるママと祖父母の服装は、次のようなものがおすすめです。
<授乳しやすいフォーマル授乳服>
お食い初めの時期はまだ授乳があるので、母乳で育てているママは授乳口のあるマタニティ用のワンピースだと楽です。
裾をめくる必要のある服だと人目につくところでは授乳できず、お腹をすかせた赤ちゃんが泣き止まない……なんてこともあるので、ちょっとしたお出かけにも使えそうなフォーマル授乳服があると本当に便利。
この機会に一着用意してみてはいかがでしょうか。
<着物やスーツ>
結婚する際に訪問着を仕立てる人も多いと思いますが、訪問着のしっとりとした雰囲気はお食い初めにぴったりです。
また、写真映えも良く、祖母の衣装としても年代的にしっくりくるでしょう。
わざわざ着物を着るのはちょっと大変、もう少しカジュアルにしたいという場合は、もちろんスーツでもかまいません。
<パンツドレス>
ママはどうしても赤ちゃんのお世話でバタバタしてしまうので、スカートよりもパンツのほうが動きやすいという場合は、パンツドレスを選ぶと良いでしょう。
セパレートタイプなら授乳もしやすいし、抱っこに邪魔にならない程度のアクセサリーをつければ華やかさもしっかり演出できますよ。
お食い初めの席のパパ・祖父の服装
女性と違い、このような場での男性の服装は選択肢が少ないものです。
パパ・祖父ともにスーツを着ていけばまず間違いはありませんが、日本の伝統的な行事ということにこだわるのであれば着物で参加するのも素敵。
近頃ではパパや祖父が着物で子どもや孫の行事に出席する姿は少なくなっていますが、いざやってみると気持ちが引きしまって良いものですよ。
お食い初めの衣装はどうやって用意する?
お食い初めの衣装を用意するという時、気になるのが費用や選ぶための時間です。
生後100日頃はまだまだ夜泣きや頻繁なおむつ替えなどでてんてこ舞いの時期ですし、一度しか使わない予定ならあまり高いお金をかけるのも考えモノ。
パパやママに負担が少なく、納得のいく衣装を選ぶためには、どのようなやり方があるのでしょうか?
通販を利用する
お店まで出かけていく余裕がない時は、ネットショッピングや通販カタログを利用するのも一つの方法です。
直接生地を触って確かめたり、その場で試着したりすることができないのがネックですが、自宅にいながらゆっくり商品を選ぶことができ、家まで届けてもらえるのですから、忙しい時や疲れている時には本当に便利。
失敗を避けるためには、購入者のレビューもしっかりチェックすることをおすすめします。
レンタルサービスを利用する
「思い出の衣装をずっとそばに置いておきたい」というこだわりがないのであれば、レンタルサービスを利用してみてみるのはいかがでしょうか。
レンタルなら保管や定期的なお手入れの手間がかからないので、とっても気が楽。
また、ママや祖父母の衣装も一緒に選べるところなら、プロ目線のアドバイスを受けることもできますよ。
ただ、レンタルならではの注意点も一つ。
お食い初めは赤ちゃんに食べさせるフリだけとはいえ、うっかりこぼして衣装を汚してしまうことも考えられます。
そうなると、クリーニング費用がかえって高くつくということもあり得るので、心配なら写真だけ先に撮ってもらい、お食い初めの儀式は普段着で行うのが良いかもしれません。
知人・友人と貸し借りをする
お互いに助け合える知人・友人がいれば、お食い初めの衣装を貸し借りするのも良い方法です。
「時期がかぶらないように調整する必要がある」「クリーニングでも落ちない汚れが付くと関係が気まずくなりそう」といった心配もありますが、そうしたことも含めて納得できるのであれば相談してみてはいかがでしょうか。
まとめ お食い初めの服装は会の雰囲気に合わせて○
お食い初めは一生に一度の大切な儀式であり、子どもの末永い幸せを願うものなので、様々な事情も考慮しながら後悔のない衣装を選びたいですね。
衣装が決まったら、写真撮影のことも考えてみましょう。
自分たちで写真を撮るのも良いですが、きちんとした形で残したいなら断然プロによる撮影がおすすめ!
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