
最終更新日: 2024年06月28日



7年間デザイン事務所でアートディレクターとして活躍していた原カメラマン。
長年勤めたデザイン畑から、カメラの道を選んだきっかけや仕事の流儀などをお伺いしました。
アートディレクター職の中から見つけたカメラマンとしての自分

Q原さんは新卒からデザイン事務所で7年間お勤めでしたが、カメラを始めるきっかけのようなものがあったのですか?
「私が所属していたのは小さなデザイン事務所で、アートディレクターと言えどグラフィックデザインからフォトディレクションまですべて自分で行っていたんです。カメラとの出会いはそこででした。」
Q長年勤めた会社を退社してカメラマンとして独立されるのは勇気がいったのでは?
「そうですね。デザインの仕事の中で撮影をすることが多々あったので、あまり自分としては思い切った…という感覚はあまりなくて。よいご縁に恵まれながら自然とこの道を歩んでいます。」
Qデザインのお仕事とカメラマンの仕事の違いはどんなところで感じますか?
「カメラの仕事は、お客様へのフォローアップが素早く行えるところが私に合っていると感じます。出来上がったものを見てもらって、どこをどう直していこうかその場でやり取りができるところが肌に合っていますね。ダイレクトに反応をもらえると、やる気にもつながります」
デザイナー目線の撮影が光る空間撮影
プロフィールに『《空間撮影》《人物撮影》両方ができますので(中略)お役に立てると思います。 』と記載がある原カメラマン。
それぞれどんな所に留意しながら撮影をしているのか伺ってみました。
Qまずは、空間撮影で意識していることを教えていただいて良いですか?
「はい、デザイン事務所に所属していたときには、旅館やホテルから依頼をいただくことが多かったんです。そこで、空間撮影の感覚が育てられたと思います。撮影前にカーテンやリネンを整えたり、家具や小物の位置などシャッターを押す前の準備も特に気を配っています」

Qなるほど、ホームページやパンフレットに使いたい方が多いですものね
「そうなんです。この空間をどう見せたら魅力的に映るのか、オーナーさんや従業員の方々がどんな風にこの場所をお客様に見てもらいたいのかを考え、且つデザイナーさんも使いやすい、そんな写真が撮れていると思います。」
Qでは、人物撮影ではどのような点を意識されているのですか?
「人物撮影では、私は「この人との空間が楽しい!」と思ってもらいたいと考えているんです。なので、まず自分が壁を作らないことを意識していますね。私が現場を楽しむことから始めています。」

Q私も写真撮影が苦手なので、カメラマンさんから歩み寄ってもらえるとすごくありがたいです
「撮られ慣れている方とそうでない方がいますよね。ご家庭のカメラで日ごろ撮っていても、カメラマンに撮られる機会って皆さんそんなにないと思うんです。なので、撮影を楽しんでいただきたい。私との関わりを「良かった」と思ってもらえるような、そんな撮影にしたいと思っています。」
本来の「色」を美しく描き出す

Q原さんのミツモアのプロフィールページを拝見していて、撮影している空間ごとに色から伝わる印象が非常に強いなと感じましたが、これは色調補正をされているんですか?
「現像の際に多少補正を入れることもありますが、後から大げさに変更することはありません。その場でイメージを掴んで、その場で光を作って撮影しています」
Qイメージを掴む…とっても感覚的に聞こえますが、具体的にどのような思考なのでしょうか?
「例えばキッチンはクリーンであることを求められますよね。寝室なら、クリーンなことに加えてリラックス感が欲しいとか。空間の「目的」と「デザインの要」を感じ取り、表現するようにしています。」
Qなるほど、他には意識されていることはありますか?
「作り手側や、お店の側によくヒアリングをするように心がけています。このヨガ教室の更衣室の写真は、お店の方々とお話しした時に感じた朗らかで自然体な雰囲気を伝えたくて、清潔でナチュラルな印象で撮っています」

依頼者の方の思いを的確にくみ取り、それを確かな技術で表現していく原カメラマン。
感覚的な方なのかと思いきや、しっかりデザイナーとしての戦略もあるそうです。
お店の売り上げや印象をアップさせるための写真撮影が何よりの強み

Qカメラマンになってから、どんなことにやりがいを感じますか?
「お店の売上が上がったよ!とか、印象が良くなったよ!とか、そんな嬉しい報告をお客様にいただけたときには、本当にやりがいを感じます。」
Qとても良い関係を築かれているんですね
「いえいえ、ありがたいことです。」
Qしかし、売り上げアップや印象アップは一筋縄ではいかないと思いますがどんなコツが?
「魅力が表現できている写真であることだと思います。商品やお店の強みを意識しながら、こんな風に撮影したらどうかな、と提案できることが私の強みですね」
ミツモアでは、商業施設や不動産関連の撮影が多い原カメラマンは、エンドユーザーに届く画を想像しながら撮影を行っているそうです。
自分ができる事はできる限りしてあげたい。動画撮影も対応します
Q動画撮影にも挑戦されていると伺っていますが、そちらのきっかけは何ですか?
「カメラの仕事をしているとカメラに関すること、何でもご要望やご質問いただくことがあるんです。動画もその一つですね。私ができる事であれば対応したいなと考えて、仕事の幅を広げようと思っているところなんです。」
Q動画撮影はどんな時にお願いされるのですか?
「商業施設だと「サイトのトップに15秒くらいの簡単なプロモーションがあれば良いな」といった具合でご相談いただくことがありますね。写真撮影と同日に行えれば、お客様も別々に撮影日程を組まなくても良いし、カメラマンと動画撮影者が同じ人ならサイトに統一感も出るメリットが生まれます。」
Qなるほど!日程調整が楽な上に、サイトの見栄えも良くなりますね
「そうなんです。今はまだ勉強しながらですが、どんどん腕を上げていきます!」
Q他には何かお客様のご要望に応えるために勉強されていることはありますか?
「360度撮影と、あとはテーブル撮影も自宅で練習をしています。テーブル撮影は前から撮る機会はあったのですが、もっとセンスを磨きたくて」

原カメラマンはご自身で様々なチャレンジをしており、仕事の範囲を広げるために運転も頑張り始めたのだとか。
とても丁寧なお人柄で、取材の際もひとつひとつ言葉を大切に選びながら真摯にお話ししてくださいました。
仕事内容も活躍の場も、ますます広がっていきそうです。
お忙しい中、取材へのご協力ありがとうございました。

東京都品川区を中心に活動している、店舗撮影・ポートレート撮影共に得意とするオールラウンダー。デザイナーとしての経験を生かした独自の視点が光る写真が特徴。


