モンステラは、切り込みの入った大きな葉が特徴の植物です。
インテリアとよくなじむので部屋に飾っているものの、きれいに保つために剪定が必要なことを知らない人は多いかもしれません。
モンステラをもっと楽しむために、剪定方法について解説します。
モンステラを剪定してみよう
熱帯雨林に自生するモンステラは、育てやすい観葉植物です。
特別難しい手入れをしなくても大きく育ちますが、大きく育ちすぎると倒れる危険性があります。
「大きくなりすぎたな」と感じたら、剪定で形を整えましょう。
モンステラの特徴
モンステラは熱帯アメリカ原産の植物です。
半つる性で茎から気根と呼ばれる根を伸ばし、近くのヤシの木などに巻き付くようにして自分を支えながら大きく育っていきます。
種類にもよりますが、自生しているモンステラは、8mを超えるほどに大きく育つこともあるようです。
耐陰性もあり室内でも元気なので、室内でも2~3m程度まで育つことも少なくありません。
生育期の成長スピードはすさまじくあっという間に大きくなるため、適度に剪定して大きさをコントロールする必要があります。
モンステラの剪定は5~9月
モンステラの剪定は生育期である5~9月頃に行います。
この時期のモンステラはぐんぐん育ち、新しい芽が次々に出てきます。多少切りすぎてもあっという間に回復するので心配いりません。
初めての剪定で心配なら、この時期にチャレンジしてみましょう。
また休眠期にあたる冬の剪定は控えた方がよいとされていますが、邪魔な茎や葉を切り落とす程度であればいつ切ってもそれほど問題ありません。
傷んだ葉や茎はその都度切れば、一年中きれいな姿を保てます。
モンステラの剪定方法
モンステラの剪定はそれほど難しくないので、自分で行うことができます。
しかし間違った剪定方法で、ダメージを与えてしまっては剪定の意味がありません。
剪定にチャレンジする前に、剪定方法を確認しておきましょう。
用意するもの
モンステラは、自宅にある道具でかんたんに剪定することができます。
用意するもの |
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大株であれば剪定バサミを使った方がよいですが、3~5号の一般的な大きさの株であれば普通のハサミを消毒して使えば問題ありません。
シルエットを整える「間引き剪定」
モンステラが育ちすぎてシルエットが美しくなくなったら、余分な葉や茎を切る「間引き剪定」を行います。
方法はとても簡単で、邪魔な葉や茎を切り落とすだけです。
切る位置は「付け根」が基本です。中途半端な位置で切ってしまうと、その部分が茶色く変色して見た目が悪くなり、切った部分から枯れてくる場合があるので注意しましょう。
日に焼けて変色した葉や、シルエット的に余分な葉は、大胆に減らしても問題ありません。
土から新しく生えてきている芽も、必要なければ「土の表面」を目安に剪定するとよいでしょう。
仕立て直しなら「切り戻し剪定」
大きく育ちすぎたモンステラの背丈を抑えたい、株自体に元気がない場合は「切り戻し剪定」をおすすめします。
ただし切り戻し剪定は株の体力を奪うため、休眠期の冬ではなく生育期である暖かい季節に行うことがポイントです。
切り戻し剪定で切るのは葉ではなく「茎」です。茎をよく観察し、節上にある「成長点」の上を切りましょう。成長点は新芽が伸びていく場所で、白っぽい色をしてぷっくりと盛り上がっています。
葉を出したい位置の成長点を残して切れば、そのうちに新芽が芽吹いてくるはずです。
剪定の際の注意点
モンステラの剪定を行う際、注意したい点がいくつかあります。安心して剪定を行えるよう、事前に確認しておきましょう。
モンステラには毒がある
モンステラを切ると、断面からは液体が出てきます。これには「シュウ酸ナトリウム」が含まれており、手につくと炎症やかぶれの原因になります。
剪定の際には手袋を使用するなどし、直接触らないように配慮すると安心です。また、手や肌についた場合にはすぐに洗い流し、剪定に使用した道具もしっかりと管理しましょう。
必要以上に怖がる必要はありませんが、危険性については十分に理解し、ペットや小さな子どもがいる場合には手が届かない場所で作業をするなどの工夫が必要です。
気根の処理はバランスを見て行う
剪定をしていくと、茎から生えている気根の処理に迷うかもしれません。
気根は空気中の水分を吸い取り、大きく伸びていく体のバランスを取って支える役割を果たしています。
そのため無作為に切りすぎると伸びた分のバランスを取ることができなくなり、折れたり枯れたりする原因にもなります。
気根は基本は切る必要はありませんが、全体のバランスを見て、あまりにも邪魔だと感じる部分だけを切りましょう。
剪定後の葉や茎でモンステラは増やせる
モンステラは、切り落とした茎を使って、水挿し・挿し木・茎ふせなどで増やすことができます。
生育のよいモンステラは、どの方法でも成功率は高いといえます。チャレンジしてみると、モンステラをもっと楽しめるでしょう。
水差しは切った茎を水の入った花瓶などに挿し、発根させる方法です。
モンステラは水を好むので、よく育ちます。発根したら土に植え替えるとよいでしょう。
挿し木の場合は、水はけのよい土にバランスを見て植え込みます。
新芽が出てくるまではこまめに水やりをし、土が乾きすぎないように気をつけてください。
茎ふせは、その名の通り土の上に茎を置いておくだけです。
茎を横に寝かせて土に半分ほど埋めたら、水やりをしながら新芽が出てくるのを待ちましょう。
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