自宅のシャワーが水漏れしていたり、取り付け部分がグラグラしていたりする場合、シャワーヘッドやホースを交換した方がいいのかな?と考えてしまいますよね。
しかし「どれでも好きなもの(サイズ)を買ってきて付けられるのかな?」といった不安もあるでしょう。それに「そもそも自分で交換できるのか」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回はシャワーヘッドを自分で簡単に交換する方法をご紹介します。またシャワーヘッドの選び方や注意したい点なども一緒に説明しているので、ぜひ参考にしてください。
自分でシャワーヘッドを交換することはできるの?
シャワーヘッドは大きく分けると、ホース分離型(分解型)とホース一体型の2種類があります。
・ホース分離型(分解型)
ホース分離型は、シャワーヘッドとホースが接続部(主に金属製)で接続されているため、シャワーヘッドのみを交換できます。
シャワーヘッドは接続部にネジのように回して取り付けられているので、取り外しや取り付けも簡単。
ただホースにひび割れなどの劣化が見られたり、設置から数年以上経っていたりする場合もありますよね。そんなときはシャワーヘッドと一緒に、ホースも交換することをおすすめします。
・ホース一体型
ホース一体型はシャワーヘッドとホースを分離することができない構造になっており、古い住宅に多くみられます。ホース一体型の場合は、ホースも一緒に交換する必要があります。
新しいシャワーヘッドはどう選ぶ?種類と選び方のコツ
シャワーヘッドを自分で交換しようと思ったら、まず新しいシャワーヘッドを購入する必要があります。しかし多くのメーカーからいろいろな種類のシャワーヘッドが販売されており、どれを選べば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。
実はメーカーによって接続部の形が違います。場合によってはアダプターが必要になるため、きちんと下調べをすることが大切です。
<シャワーヘッドの選び方>
シャワーヘッドの選び方 | 選び方のポイント |
①メーカーで選ぶ | ・既存のシャワーと同じメーカーの商品を選ぶと、取り付けが簡単
・違うメーカーの商品を選ぶとアダプターが必要になることも |
②機能で選ぶ | 洗浄力を高めたり、浄水効果や節水などの機能を選んだりできる |
③付属品で選ぶ | ・ホースも交換する場合は、ホース付きの商品を選ぶ
・違うメーカーのシャワーヘッドを選ぶ場合は、アダプター付きを選ぶ |
④重さで選ぶ | 手に持って使う場合は、重すぎないものを選ぶ |
⑤盤面サイズで選ぶ
(盤面:シャワーヘッドの水が出る部分の大きさ) |
・盤面サイズが50mm前後のシャワーヘッドは手に持って使いやすい
・盤面サイズが100mm以上の大きなシャワーヘッドは、湯が当たる範囲が広いのでぜいたくなシャワーを楽しめる |
選び方①メーカーで選ぶ
シャワーヘッドは、メーカーによってホースとの接続部の仕様が異なる場合があります。基本的には同じメーカーのシャワーヘッドを選べば、規格が同じなのでそのまま取り付けることができるでしょう。メーカー名はシャワーヘッドの手元側などに記載されています。
メーカー名ではなく、KVK(Kタイプ)・MYM(Mタイプ)・ガスター(Gタイプ)などと書かれている場合には、それぞれ専用のアダプターが必要。アダプターを使用すれば、規格の違うホースとシャワーヘッドでも取り付けができるようになります。
ただしメーカーが異なっていたとしても、そのまま交換できる場合も。購入したい商品が自宅のメーカーに対応しているかどうかは、シャワーヘッドの商品説明や各メーカーのHPに記載があります。こちらも確認するようにしましょう。
また違うメーカーの商品でも、KVK・MYM・ガスターのアダプターを使うことで付けることができる場合もあります。こちらもシャワーヘッドの商品説明を確認してください。
よく分からないという場合は、既存のシャワーヘッドと同じメーカーが製造している商品から選ぶのがおすすめです。
なおアダプターはセットで購入可能です。
選び方②シャワーヘッドの機能で選ぶ
最近ではさまざまな機能の付いたシャワーヘッドが販売されています。きっかけは劣化や故障だったとしても、せっかく新しいものと交換するのであれば機能付きのシャワーヘッドを検討してみてもいいですね。
<シャワーヘッドの機能一覧>
機能タイプ | 効果 |
マイクロナノバブル機能 | ・毛穴よりも小さな超微細の気泡ができるため、洗浄力が高い
・温め効果を向上させられる ・美肌効果が期待できる |
マッサージ機能 | ・複数のマッサージモードで水圧や水流を変化させられる
・マッサージ効果が期待できる ・リラックス効果が期待できる |
浄水機能 | ・浄水カートリッジが内蔵されており、水道水の残留塩素を除去できる
・水の肌当たりをよくさせる ・髪や肌へのダメージを防ぐ |
節水機能 | ・通常のシャワーヘッドよりも小さな穴が多く配置されており、少ない水量でシャワーができる
・手元に止水ボタンが付いており、シャワー中にお湯を止められる |
選び方③付属品で選ぶ
シャワーヘッドだけでなくホースも一緒に交換する場合・アダプターが必要な場合は、ホースやアダプターが付いている商品を選ぶのがおすすめ。別々に購入すると、合わない商品を間違えて購入してしまうケースがあるからです。
好みのシャワーヘッドにホースが付いていない場合は、必要に応じてアダプターを購入するのを忘れないようにしてください。
選び方④シャワーヘッドの重さで選ぶ
シャワーヘッドの重さは約120gから250g以上。機能や大きさによってかなりバラツキがあります。手に持って使うのであれば、シャワーヘッドの重さは使い心地に大きな影響を与えることになります。
軽い方が使いやすいと思われがちですが、あまり軽量だと水圧に負けてしまい逆に使いにくいことも。一方で200g以上あるシャワーヘッドは、湯水の量やホースの重さも加わるため手に負担を感じることもあります。
重さと使いやすさのバランスを取ろうとするなら、170g前後の重量のシャワーヘッドを目安に選ぶと良いでしょう。
重量のあるシャワーヘッドを選ぶのであれば、フックにかけたまま使用した方が楽に使用できます。
選び方⑤盤面サイズで選ぶ
シャワーヘッドのサイズは盤面サイズが50mm前後のコンパクトなものから、100mm以上の大きなものまでさまざま。
盤面サイズが小さいシャワーヘッドは、比較的軽量でシャワーを手に持って使いやすいという特徴があります。またもともとの水圧が低い場合でも、ヘッドが小さいことによって水圧が高くなり、勢いのある水流を生み出せます。
逆に盤面サイズが大きなシャワーヘッドは、湯の当たる範囲が広いので海外のホテルのようなぜいたくなシャワーを体験可能。手に持つのではなく、フックに固定して使うことが多い方におすすめです。
シャワーヘッドの交換方法
ここからはシャワーヘッドを自分で交換したい方のために、シャワーヘッド交換の手順を詳しく解説していきます。特別な工具も必要なく誰でも簡単にできる作業なので、ぜひ試してみてください。
シャワーヘッドのみの交換方法と必要なもの
シャワーヘッドのみを交換するときに必要なアイテムと、基本の修理手順を紹介します。
<準備するもの>
- 新しいシャワーヘッド
- タオル
<必要に応じて準備するもの>
- アダプター
- ゴム手袋
- プライヤーかモンキーレンチ
<修理手順>
1.既存のシャワーヘッドを取り外す
タオルでシャワーヘッドに付いた水気をしっかり拭き、既存のシャワーヘッドを反時計回りに回転させてホースから取り外します。滑って外しにくい場合は、ゴム手袋をはめて作業すると外しやすくなります。
長年使用したシャワーヘッドは、ホースと固着して外しにくくなっていることも。ゴム手袋を使っても外れない場合は、プライヤーかモンキーレンチを使用して取り外しましょう。接続部分に布を巻いて作業すると、傷が付きません。
2.新しいシャワーヘッドを取り付ける
新しいシャワーヘッドを時計回りに回転させてホースに取り付けます。アダプターを使用する場合は、先にホース側に取り付けます。
ネジ山がかみ合っていないと水漏れの原因になるため、斜めにならないようにゆっくり取り付けましょう
3.水漏れしていないか確認する
シャワーヘッドが取り付けられたら、徐々に水を出して水漏れがないか確認しましょう。
シャワーヘッド+ホースを交換する方法と必要なもの
シャワーヘッドとホースを交換するときに必要な部品や工具、基本の修理手順を紹介します。ホース一体型シャワーヘッドを交換するときや、ホースも劣化しているときなどに参考にしてください。
<準備するもの>
- 新しいシャワーヘッドとホース
- パッキン
- プライヤーかモンキーレンチ
<必要に応じて>
- 蛇口アダプター
- アダプター(シャワー側)
<修理手順>
1.既存のシャワーホースを混合水栓から取り外す
既存のシャワーホースを混合水栓から取り外します。ナット部分をプライヤーかモンキーレンチで緩めてから、手で回して取り外します。
2.ホースを水栓に取り付ける
シャワーホースは両端にナットが付いています。円すい型の大きいナットはシャワーヘッド側、六角形の小さいナットは水栓側になっているので方向に注意しましょう。新しいホースの小さいナットにパッキンを挟み、混合水栓に取り付けます。手でも取り付けは可能ですが、不安な方はプライヤーかモンキーレンチでしっかり締めましょう。
3.シャワーヘッドを取り付ける
ホースに新しいシャワーヘッドを取り付けます。ホースとシャワーヘッドを別々に購入した場合は必要に応じてアダプターをホースに取り付けてください。取り付け方は「シャワーヘッドのみの交換」と同じです。
4.水漏れしていないか確認する
水を徐々に出してください。混合水栓との接続部と、シャワーヘッドとホースの接続部の両方に水漏れがないか確認しましょう。
違うメーカーの一体型シャワーに交換する場合
違うメーカーの一体型シャワーヘッドに交換する場合、シャワーヘッドの交換のときと同じく蛇口アダプターが必要になるケースがあります。新しいホースが直接取り付けられないときは蛇口アダプターをホースの先端に取り付けてから、混合水栓へ取り付けましょう。
自分で交換するのが難しいと思ったら業者へ依頼するのがおすすめ
シャワーヘッドの交換は、基本的にはどなたでもできる簡単な作業です。しかし自分で交換するのが難しいと感じるなら業者に依頼した方が安心です。
シャワーヘッドの交換はどこに依頼すればいいの?
シャワーヘッドの交換は、水回りのトラブルに対応している水道修理業者に依頼するのがおすすめです。
水道修理業者なら、シャワーの水圧が低い・いろいろな機能が付いたシャワーヘッドを試してみたいといった場合に相談可能。また水栓の状態なども一緒に確認してもらえます。
水道修理業者に依頼した場合の費用相場
シャワーヘッドの交換を業者に依頼する場合の費用相場は、部品代抜きで8,000~1万2,000円。業者によっては、新しいシャワーヘッド・ホース・アダプターなどの部品代も含めた料金を提示する場合もあります。
業者に見積もりを依頼する際は、料金に何が含まれているのかを必ず確認しましょう。
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シャワーヘッド選びに迷ったら?シャワーヘッドのおすすめ商品をご紹介!
ここからは、おすすめのシャワーヘッドを厳選してご紹介します。シンプルで使いやすいものから美容や健康に良い機能付きのものまであるので、シャワーヘッド選びの参考にしてください。
おすすめのシャワーヘッド(シャワーヘッドのみ)
おすすめ①【TKS(田中金属製作所)ボリーナワイド】
TKS(田中金属製作所)の「ボリーナワイド」は、0.0001mmの超微細な気泡を発生させます。美肌効果や美髪効果のあるシャワーヘッドを探している方におすすめです。
- 超微細な気泡が毛穴をきれいにしてくれるので、美肌効果が期待できる
- 頭皮環境を整えてくれるため髪にハリやコシを与え、皮脂の臭いや加齢臭を抑える
- 水量を約50%カットするので節水効果が高い
おすすめ②【日丸屋製作所 シャワーヘッド】
節水・浄水・快適な水圧の全てを実現した日本製の多機能シャワーヘッドです。2,000円代と価格も手頃で、コスパの高いシャワーヘッドを探している方におすすめ。
- 通水穴が極細で、水量と水流の調節ができる
- ワンタッチ止水ボタンが付いており、最大80%の節水が可能
- 国産亜硫酸カルシウムと浄水フィルターで残留塩素を除去し、肌荒れや髪の痛みを防ぐ
- アダプター付きなので、既存のホースと合わない場合でもアダプターを別購入する必要がない
おすすめ③【アラミック (Arromic) 節水シャワー 3Dプレミアム 】
- 手元で止水できるストップ機能が付いているので、使用中にシャワーを出しっぱなしにする必要がなく節水可能
- 上下左右の角度が調節できるため、シャワーフックにかけたままでも最適な位置でシャワーを浴びられる
- 散水版の穴が小さく設計されており増圧効果が高いので、水圧が低くても快適にシャワーできる
おすすめのシャワーヘッド+ホース
おすすめ①【SANEI 低水圧用シャワーセット】
- 小さな穴が99個付いているので、低水圧でも水流を強くすることが可能
- 1.6mのシャワーホースが付いているため、古くなったホースごと交換できる
- 約25%の節水効果があり、水道代やガス代の節約につながる
タカギの「キモチイイシャワピタホースセット」は、浄水機能付きのシャワーヘッドにホースと4種類のアダプターが付いたセット。古くなった一体型のシャワーヘッドを、浄水機能付きのシャワーに交換したい方におすすめです。
- 別売りの塩素除去カプセルをシャワーヘッド内に入れると水道水の残留塩素が取り除けて、肌のピリピリ感や髪のパサつきを軽減できる
- 髪の毛約3本分の極細で勢いのある水流を発生させるので、肌当たりが心地いい
- 手元に止水ボタンが付いているため、最大34%節水可能
シャワーヘッドの交換を検討すべきタイミングとは?
「シャワーヘッドを交換しようかな?」と考えるのは高性能のシャワーヘッドに取り換えたいときか、もしくはシャワーの調子が悪いときですよね。
シャワーヘッドも消耗品なので、長い間使い続けると劣化によるトラブルに見舞われることがあります。シャワーヘッドの一般的な寿命は10年前後といわれます。設置から5年以上経っていて以下のようなトラブルがある場合は、シャワーヘッドの交換を検討した方がいいかもしれません。
<シャワーヘッドの交換をした方が良い事例>
- シャワーヘッド本体から水漏れする
- シャワーヘッドとホースの接続部から水漏れする
- 目詰まりを起こしていて水圧が弱くなる
- ホースに破れやひび割れがある
シャワーヘッドの交換と聞くと難しそうに感じますが、ほとんどの家庭用シャワーは今あるシャワーヘッドを外して新しいものに付け替えるだけでOK。DIY初心者でも簡単に交換できますよ。
シャワーヘッドの交換で水漏れが直らないケースもある
使用直後のシャワーヘッドから、ホース内に残った水がこぼれてくることがあります。通常は残留水がなくなれば水滴は止まるので、修理や交換の必要はありません。しかしシャワーヘッドを上向きにしてフックにかけても水滴が止まらない場合は、シャワー水栓のコマパッキンや切替弁といった内部部品が劣化している可能性も。
内部部品が劣化している場合は、シャワーヘッドを交換しても水漏れは直りません。故障している部品の特定ができないときは、水漏れ修理業者に修理を依頼するのがおすすめです。
シャワーの水漏れ原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。