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遺影に使える写真がない!故人を偲ぶ遺影の準備の仕方

最終更新日: 2024年06月28日

終活という言葉が浸透してきてきましたが、多くの人は生前に遺影を準備していないようです。

自身が亡くなることを想定した準備をすることが嫌だという人もいれば、突然必要になるという可能性を考えていない人も多いため、急遽遺影が必要となった場合に家族や親せきが慌てることもよくあります。

どこを探しても遺影に使えそうな写真が見つからない場合もあるでしょう。

今回の記事では遺影に使える写真がない場合でも個人を偲ぶことができるような準備の仕方について解説していきたいと思います。

遺影はなぜ必要か?

遺影はなぜ必要か?
遺影はなぜ必要か?

そもそも遺影はなぜ必要なのでしょうか。

どうしても遺影が必要なのであれば、できるだけ遺影を使用する場面に適した写真を準備したいものです。

ここから解説する遺影が必要な理由や使用する場面を知ることで、遺影の準備方法が理解ででき、遺影に適した写真を選べるようになるでしょう。

葬式の祭壇に飾るため

遺影が必要である1つ目の理由は、葬式の祭壇に飾るからです。

この遺影の使用方法は多くの人が思い当たる使用方法でしょう。

葬式で遺影を使用することで、故人の生前の顔を思い浮かべながら偲ぶことができるようになるのです。

また、故人の生前の写真が飾ってあることで、故人との思い出を振り返ったり、故人の歩んできた人生を感じ取ることもできるようになります。

そのため、遺影として使用される写真はかしこまったスタイルのものもあれば、笑顔でほほえましい写真を使用する場合もあり、様々な種類の写真が選ばれるようになってきました。

弔問客に故人を偲んでもらうため

遺影が必要である1つ目の理由は、弔問客に個人を偲んでもらうためです。

葬式の規模が大きくなればなるほど、故人の顔をしっかりと見れる時間が限られてくるようになります。

そのような場合に遺影が準備されていると、故人の顔をしっかりと思い浮かべながら偲ぶことが可能になるのです。

遺影が無くお花と位牌のみが飾られている葬式となると、弔問客も故人の顔を見ながら偲ぶことができにくくなってしまうため、なるべく多くの弔問客に故人を偲んでもらうためには遺影という視覚的に故人を思い浮かべることができるアイテムがあった方が良いでしょう。

仏壇に飾る写真となる場合が多い

遺影が必要である1つ目の理由は、仏壇に飾る写真となる場合が多いからです。

葬式が終わるとお墓や仏壇で故人を偲んでいくようになります。

しかし、埋葬が終わってしまうと故人に会うことはできなくなってしまうため、なかなか故人の顔を思い浮かべながら偲ぶことは難しくなってきます。

葬式で使用した遺影は処分するという方もいるようですが、仏壇に遺影があることで故人をよりはっきりと思い浮かべながら偲ぶことができるようになるため、仏壇に飾るということが多いのです。

葬式に遺影がなくてもいい

葬式に遺影がなくてもいい
葬式に遺影がなくてもいい

とはいっても生前に遺影を準備していなかったり、突然遺影が必要になってしまったりすることもあり、探しても探しても遺影に使える写真がないという人もいます。

そのような場合は葬式で遺影を飾ることができなくなるわけですが、そうなってしまっても問題ないのでしょうか。

葬式には遺影を飾ることが当然なのでどうしても写真を準備しなければならないという考え方の人もいるようで、無理やり遺影を準備して葬式に飾るということもあるようです。

そこまでして遺影を準備するのも何だか間違っているような気もします。

ここからは遺影がない場合でも葬式を行うことができるのかどうかということや、葬式にも様々な形があるということについて解説していきたいと思います。

遺影がなくても葬式は可能

結論から言うと、遺影がなくても葬式は可能です。

先ほどは遺影が必要となる理由を解説してきましたが、厳密に言うと遺影は必ずしも必要となるアイテムではありません。

もともと遺影は日清戦争や日露戦争の戦没者を偲ぶために使用されるようになったことが起源とされており、長い歴史から見てみると写真のない時代では遺影を使用せず葬式を行ってきたわけなので、遺影がない場合でも葬式をすることは可能なのです。

確かに葬式に参加する弔問客は遺影がないことに違和感を感じる場合もあります。

しかし葬式にはお花と位牌が飾られていれば葬式を進めていくことは可能なので、全く問題ないのです。

遺影に適した写真はないとしても生前の若かりし頃のスナップ写真などがあるのであれば、それらを飾ることのできる写真コーナーを設けるなどして弔問客に見てもらうようにするということもできます。

このような理由から、無理やり加工したり編集したりしてまで遺影を準備する必要はないと言えます。

様々な葬儀の形

近年では故人の過ごしてきた人生や故人の要望などによって様々な形式の葬儀が執り行われるようになってきました。

どのように故人の旅立ちを見送っていくかによって葬儀の形も変わってくるため、遺影が必ずしも必要とならないような場合も増えてきました。

一般葬や社葬、合同葬などでは遺影が使用されることが多いのですが、家族葬や密葬などといった身内や限られた人のみで行う葬式や、葬式をせずに火葬のみで済ませる直葬といった形もあります。

これらの葬式では限られた人のみで行われる葬儀であるため、遺影に使える写真がないとしても弔問客のことをあまり気にする必要が無いため、特に問題なく葬式を進めることが可能です。

これらの形式のみでなく他の形式の葬式であっても必ずしも遺影を準備する必要はないのですが、遺影がない状態でも問題なく故人を偲ぶことができるかどうかを考えながら準備を進めていきましょう。

それでも欲しい家族のための遺影の作り方

それでも欲しい家族のための遺影の作り方
それでも欲しい家族のための遺影の作り方

ここまでは遺影が必ずしも必要ないということをいくつかのポイントで解説してきました。

しかし、どうしても葬式には遺影を準備したいという方もいます。

遺影を準備しなければ葬式で故人をしっかりと偲ぶことができないだろうと考える人は、なんとかして遺影を用意できないかと考えるでしょう。

ここからは葬式で遺影を準備したいけれど探しても写真がないという方であっても、遺影を準備できる方法について解説していきたいと思います。

家族が一番好きな個人の写真が一番いい

遺影を必ず準備したいという家族が遺影を用意するための1つ目の方法は、家族が一番好きな個人の写真を選ぶという方法です。

遺影は葬式で使用したとしても故人に納得してもらえるような写真を選びたいのではないかと思います。

しかし、そのような写真を探してみたけれども見つからなかったということもあります。

そのような場合は故人の写真を家族で持ち寄って、遺影として使用する写真として最も好きな写真を家族で選ぶという方法がおすすめです。

家族で持ち寄って納得いく写真であれば、故人もきっと納得してくれるでしょう。

また、故人を偲ぶ際には最も身近であった家族の意向は優先されることが多いですので、弔問客が家族が選んだ写真を見たとしても納得してくれるでしょう。

似顔絵を描いてもらう

遺影を必ず準備したいという家族が遺影を用意するための2つ目の方法は、似顔絵を描いてもらうという方法です。

家族で遺影となる写真を探してみてもないという場合もあるでしょう。

そのような場合は、葬儀社や画家に依頼して遺影で使用する写真を描いてもらうことが可能なのです。

何もない状態から似顔絵を描くことはとても難しいため、似顔絵を描いてもらう場合は故人の若いころの写真を準備したり、故人に似ている人の写真を準備してから依頼すると、故人の顔に近い似顔絵を描いてもらいやすくなります。

もともとも写真が若いころの写真であったとしても「もう少し白髪を入れて欲しい」や「頭髪と額の境目を自然にしてほしい」などの要望を伝えながら似顔絵の作成を進めていくことで、より正確な遺影を準備することにつながるのです。

ちなみに遺影用の似顔絵を描ける葬儀社や画家は限られているようですが、料金は5万円程度から作成してもらうことが可能となります。

親戚や友人から写真を譲ってもらおう

遺影を必ず準備したいという家族が遺影を用意するための3つ目の方法は、親戚や友人から写真を譲ってもらうという方法です。

家族で遺影となる写真を探してみてもなかなか見つからなかったり、選べる写真に限りがあることが多いです。

そもそも家族で写真を撮る機会があまり多くないという家庭は多いでしょう。

そのような場合は親戚や友人に遺影として使用できそうな写真がないかどうか相談してみましょう。

親戚や友人であれば、趣味やイベントなどで撮影した写真を持っているという場合もありますし、デジカメであればデータとして大量に保管されている写真の中に故人が映っている写真が保管されている場合もあります。

写真探しに困った場合は家族以外のつながりのある人に相談してみましょう。

免許証や結婚式の写真から修整する

遺影を必ず準備したいという家族が遺影を用意するための4つ目の方法は、免許証や結婚式の写真から修整するという方法です。

もしも故人が免許証などの公的な身分証明書や故人の結婚式の写真を持っていたのであれば、その写真を遺影として使用することが可能です。

もちろんそれらの写真をそのまま遺影として使用するのは違和感があります。

そのため、この写真を修整することで遺影として使用するという方法を取るのです。

写真の編集では、背景や髪型、表情、衣服、向き、白黒写真をカラーにする、若返りや老け見えを変えることが可能です。

遺影として利用する予定ではない写真をうまく編集することで遺影に適した写真にしてもらうことで、葬式で使用するアイテムとして遺影を用意できるようになります。

葬儀社によってこのような編集に対応しているところと、編集はできないという葬儀社に分かれてくるのですが、遺影の写真を準備するためにはどうしても編集が必要という場合は葬儀社に相談してみましょう。

まとめ)生前に終活で写真を撮っておこう!

今回の記事では遺影を使用する場面を解説するとともに、遺影は必ずしも必要ではないという理由についても解説してきました。

遺影を準備するかどうかは家族や故人の希望する葬式のスタイルによって変わってきます。

執り行う葬式のスタイルが遺影を必要とするものであれば、遺影を準備しなければならないでしょう。

遺影を探してみたけれどもないという場合もあると思いますので、そのような場合はここで解説した方法で遺影を用意することが可能です。

葬式の準備で慌ただしくならないように、ここで解説した内容を参考にし、ゆっくりと故人を偲べる写真を準備できるようになってほしいと思います。

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