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台風後の瓦修理はDIYできる?作業の注意点と修理のポイント

最終更新日: 2022年08月30日

台風で破損した屋根瓦を見て見ぬふりをしていませんか?屋根瓦の破損を放置すると、雨漏りや屋根材の腐食が発生し大きな事故につながる場合があります。屋根瓦の状態別に対応策と注意点やポイントを紹介しますので、早急に対処しましょう。

台風で壊れた瓦屋根を修理しよう

屋根瓦

壊れた瓦屋根を放置すると、雨漏りや屋根材の腐食の原因になります。破損を発見したら早急に修理しましょう。

放っておくと崩落の危険性も

屋根瓦が破損したりずれたりしていると防水の役割を果たせません。また雨水が屋根材に直接浸し屋根材が傷む、雨漏りが発生する原因となります。

雨水によって屋根材が腐食し強度が低下すると、崩落の危険性もあります。屋根瓦の異常を見かけたら早急に対応するようにしましょう。

屋根瓦に異常があると、小動物や鳥が住み着き、糞尿などで屋根材が腐食する可能性もあります。そのため、放置することはあまりおすすめできません。

以下の関連記事では、雨漏りの修理にかかる費用を場所別で紹介しています。細かい費用内訳について知りたい方もぜひ参考にしてみてください。

関連記事:【場所別】雨漏り修理の費用相場・工事内容!依頼~完了までの流れや業者の選び方も|ミツモア

DIYしてもよいケース

屋根瓦

屋根瓦がどのような状態なら自分でDIYできるのでしょうか。自分でDIYできるケースについて紹介します。

割れが軽微で雨漏りがない

瓦が数枚割れているだけで雨漏りがなく、下地に影響がない場合は自分でDIYが可能です。補修テープでの補修や新しい瓦との交換など、できる範囲で対応しましょう。

修理後は屋根仕事を専門とする業者に問題がないかチェックしてもらうのがおすすめです。屋根の点検や修理の見積もりを依頼すると、無料でチェックしてもらえます。

屋根仕事に慣れていて安全が確保できる

屋根瓦の修理は高所作業になるため危険です。そのため屋根仕事に慣れていて安全が確保できる場合のみ、行うようにしましょう。

安全確保のために必ず2人以上で、安全帯と作業用ヘルメットを装備して行う必要があります。高所作業での安全装備は法律で決められているため、忘れないようにしましょう。

また屋根瓦がフリット釉の釉薬瓦の場合、瓦がぬれていると滑るため非常に危険です。そのため屋根瓦が釉薬瓦の場合は作業を業者に依頼しましょう。

DIYしないほうがよいケース

雨に降られる屋根

瓦の損傷が大きい場合や高所作業が難しい場合以外にも、業者に修理を依頼した方がよいケースがあります。ここでは自分でDIYしないほうがよいケースについて紹介します。

火災保険加入者

台風などの自然災害によって屋根瓦が損傷した場合、火災保険に加入していれば補償を受けることが可能です。修理費用の全てもしくは一部を払ってもらえるケースもあるため、契約内容を確認しましょう。

ただし補償が適用されるのは台風などの天災による被害のみです。人為的なものや経年劣化による損傷には適用されないため注意しましょう。

補償を受けるまでの流れは次のとおりです。

  1. 保険会社に問い合わせる
  2. 保険金請求書類などの必要書類を提出する
  3. 保険会社に実地調査を依頼する
  4. 保険金を受け取る

必要書類を提出後、実地調査を経て保険適用の可否が判断されます。実地調査から保険適用の判断までは7~10日が目安です。

助成金が出る場合

自然災害により住宅が損壊した場合、損壊の度合いによって国や都道府県から助成金が出ます。

基本的には「半壊」以上と認定された場合のみ対象となりますが、災害の程度によっては対象条件が緩和され軽微な損壊でも助成金が出る場合があります。

助成金の対象になった場合はDIYで危険な思いをするよりも、業者に修理を依頼する方が無難です。助成金に関する詳しい情報は、各自治体に問い合わせをして確認をしておきましょう。

作業時の注意点とポイント

屋根瓦と地上デジタル薄型アンテナ

屋根瓦の修理は安全に、正確に行わなければなりません。作業する際の注意点やポイントをお伝えします。

屋根を歩くときは「瓦の谷」を縦に踏む

屋根瓦にはふくらんだ山の部分とへこんだ谷の部分があります。山と谷の間に力がかかると瓦が簡単に割れてしまうため、屋根を歩く際は瓦の谷を縦に踏むようにしましょう。

瓦を横に踏んだり、山の部分を踏んでしまったりすると瓦が割れてしまいます。1枚でも瓦が割れると、バランスが崩れ他の瓦も割れやすくなります。そのため屋根瓦の踏み方には注意しましょう。

外した瓦の下は丁寧に掃除をする

外した瓦の下にホコリや雨水がたまっていると、屋根材やルーフィング(屋根材の下に敷く防水シート)の劣化につながります。そのため外した瓦の下は丁寧に掃除しましょう。1カ所がダメになると屋根全体の劣化が進んでしまいます。

掃除後は屋根材やルーフィングが劣化していないか必ずチェックしましょう。劣化が見られる場合は早めに業者に相談し、下地の修繕や屋根瓦全体の葺き替えなどの対応をとる必要があります。

瓦の割れ・ずれを修復する方法

屋根瓦

屋根瓦をDIYする場合どのような方法があるのでしょうか。瓦の割れ・ずれを修復する具体的な方法を紹介します。

防水テープで接着する

軽度の割れや破損であれば防水テープで対処できます。防水テープと汚れを落とすための雑巾を準備しましょう。防水テープはホームセンターなどで500円程度で購入できます。

防水テープで割れた部分を補強するだけなので、作業は簡単です。具体的な手順を紹介します。

  1. 瓦の汚れを落とし水気を切る
  2. 割れた部分に防水テープを貼りつける
  3. 瓦の下の汚れや劣化をチェックする
  4. 瓦を元の位置に戻す

瓦に汚れや水分が付いているとテープがくっつかない場合があります。そのため特にテープを貼る部分はキレイにしましょう。油汚れがある場合はアルコールで拭くとキレイになります。

また防水テープを貼る際は割れた部分に2~3度重ねてテープを貼りましょう。重ねて貼ることでしっかり補強できます。

加えて瓦を戻す前に瓦の下のチェックを忘れないようにしましょう。瓦の下にホコリや雨水が残っていると劣化の原因となります。みつけた場合はキレイに掃除してから瓦を戻しましょう。

パテで接着する

瓦の割れや破損はパテでも補強できます。パテを使った方法の方が難易度が上がる分しっかり補強可能です。準備するものはパテ、ヘラ、ガルバリウム鋼板、雑巾です。どのアイテムもホームセンターやネット通販で購入できます。

具体的な手順は次のとおりです。

  1. 瓦の汚れを落とし水気を切る
  2. 割れた部分にパテを塗りこむ
  3. 余分なパテを拭き取る
  4. 凹凸がある場合は削り滑らかにする
  5. 補強のために鋼板を瓦にフィットするように曲げる
  6. 瓦の下の汚れや劣化をチェックする
  7. 瓦を元の位置に戻す

瓦が元の形に戻るようしっかり押さえ、割れ目にパテを塗りこみましょう。はみ出たパテもヘラを使い中に押し込みます。それでもはみ出る場合は雑巾などで拭き取りましょう。

また瓦に凹凸があるとそこから破損する可能性があります。そのため凹凸はヤスリなどで削り滑らかにしましょう。

ガルバリウム鋼板は骨折の際の添え木のように瓦に裏からあてて使用します。接着した瓦の形が崩れないよう、可能な限り瓦にぴったり曲げるようにしましょう。瓦を戻す際は瓦の下のチェックも忘れてはいけません。

瓦のずれはハンマーで叩く

瓦のずれは個人でも簡単に直すことが可能です。方法は単純で瓦専用のハンマーで瓦を叩いて位置を調整します。ずれている瓦を見極めハンマーでコツコツ叩いてきましょう。

力を入れ過ぎると瓦が割れてしまうため、力加減には注意が必要です。瓦のずれを放置していると雨漏りや屋根材の劣化につながるので、高所作業が苦手でなければ自分でチャレンジしてみてもよいでしょう。

瓦修理業者を選ぶときの三つのポイント

瓦の葺き替え

屋根瓦の修理は高所作業で危険なため、業者に依頼することも多いでしょう。瓦修理業者を選ぶ際のポイントを三つ紹介します。ポイントに気を付けて、安くて信頼できる業者に修理を依頼しましょう。

災害に便乗する悪質な訪問業者に注意

災害後に「屋根瓦が割れていますよ」などと勧誘してくる業者は、悪徳業者の可能性が高いので注意しましょう。優良な業者であれば災害後は依頼が殺到し、忙しくしているはずです。

他にも「近くで工事しているのですが、お宅の屋根瓦もついでに修理しますよ」などと訪問してくる業者もいます。自社都合で営業をかけている時点で親切な業者とはいえないので、こういった業者に依頼するのは避けましょう。

悪質な訪問業者による被害を避けるためにはすぐに契約しないことが重要です。またもしも契約してしまった場合はクーリングオフしましょう。訪問契約であれば8日以内にクーリングオフすることでキャンセルできます。

どんな業者に頼めばよい?

屋根瓦の修理はリフォーム業者や工務店ではなく、瓦屋根の葺き替えや修理を専門に行う瓦業者に頼むのが一番よいでしょう。瓦業者であれば下請けなどを介さず直接施工してもらえるので、委託費が発生せず安く修理できます。

加えて専門性も申し分なく品質の高い施工が期待できます。業者と直接やり取りできるので施工に希望を反映しやすく、トラブルのリスクも減らせるでしょう。

業者の選定時は相見積もりを

業者を選ぶ際は複数の業者に見積もりを依頼し比較検討する、相見積もりがポイントです。複数の業者を比較することで施工相場がつかめ、安くて信頼できる業者を見つけられます。

相見積もりをするなら一括見積もりサービス「ミツモア」を活用しましょう。ミツモアなら1度簡単な質問に答えるだけで、複数の業者に見積もりを依頼できます。

業者数日本最大級で、わからないことはチャット機能で質問できるので、安心して施工を任せられる業者がみつかるでしょう。

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高所作業は無理せず業者に依頼しよう

屋根葺き替え

瓦屋根は軽度の割れやずれであればDIY可能です。しかし高所作業になるので、安全帯とヘルメットを装着し2人以上で作業する必要があります。かなりの危険を伴うため、作業に不安のある人は無理せず業者に修理を依頼しましょう。

瓦屋根の修理なら専門性が高く価格も安くすむ瓦業者がおすすめです。業者を選ぶ際は相見積もりをとり、信頼できる業者に依頼しましょう。

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