「お宮参り」とは、生後1カ月の赤ちゃんの成長を祝い、またこれからの健やかな成長をお祈りする行事です。
初めて赤ちゃんを迎えた家族だと、「お宮参りはいつ?」「何を着るの?」「神社で何をするの?」と基本的な疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃんのお宮参りに行く時期や服装、またお宮参りをするときの基本的な情報を紹介していきます。
そもそも「お宮参り」とは?
赤ちゃんが生まれてからは1年間は、様々な行事があります。そのなかで「お宮参り」は生後1カ月にお祝いするものですが、そもそもどんな行事なのでしょうか?
お宮参りは「命名式」と「お食い初め」のあいだ
お宮参りは、赤ちゃんが生まれてから2回目のイベントです。
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まず赤ちゃんが生まれてから7日目に、家族や親せきを招いて名前をお披露目する「命名式」があります。
そして生後1カ月くらいになったときに行うのが、お宮参り。住んでいる土地の氏神様に参拝して、新生児が無事に誕生したに感謝して、今後の健やかな成長を願います。
生後100日になると、祝い膳を用意して赤ちゃんに「食べるまね」をさせます。「これから先の人生で、食べ物に困らないように」と願う儀式です。
そのほか、女の子であれば3月3日の「桃の節句」、男の子であれば5月5日の「端午の節句」も。ハーフバースデーや初誕生など、祝い事が目白押しです。
お宮参りはいつ行く?
しきたりに従うとすれば、お宮参りは「男の子なら生後31~32日目」「女の子なら生後32~33日目」に行います。
日にちを計算する場合は、「赤ちゃんが生まれた日を1日目」として計算します。病院では生まれた日を0日目と計算するので、ズレが生じることに注意しましょう。
しかし実際には、100日祝いと同じタイミングで参拝したり、真夏の暑いタイミングを避けるために1カ月ずらしたり、という方も多いようです。
また地域によっては、もともと100日目にお宮参りをする風習のところも。しきたりは絶対的なルールではないので、あくまで目安の時期ととらえておきましょう。
お宮参り、いつまでにしなければダメ?
前述したように、お宮参りの日付は1カ月前後が一般的ですが、これはあくまで目安にしましょう。また「いつまでにやらなきゃいけない」というルールもありません。ではどういう基準で日程を選べばよういのか、ポイントを押さえておきましょう。
最長で、初誕生(1歳の誕生日)までを目安に
お宮参りの日程は、1カ月を過ぎても問題はありません。ただしあまり後回しにしすぎると、他のお祝いと被ってしまいます。
それぞれ別々の行事として丁寧にお祝いしたい方は、初誕生と被らないうちに参拝しておきましょう。
また記念写真にかんしても、「生まれて間もない赤ちゃんの姿を残しておきたい」という方も多いと思います。時期を逃さないように、お宮参りのスケジュールを決めておきましょう。
真夏や真冬は避ける
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。紫外線や外の気温に、まだうまく適応できません。夏の暑い時期や冬の寒い時期に無理にお宮参りをすると、赤ちゃんの体調を崩してしまうことにつながります。
また出産後のママの体力が回復するまで、約6〜8週の期間がかかります。この時期を産褥期(さんじょくき)と言い、当然ながら重さや長引き方にも個人差があります。
この時期に、負担をかけると子宮の回復が遅れてしまうことも。体力が回復していないなかで、猛暑または極寒のなか参拝するのは避けた方がよいでしょう。
親戚が集まれる日に、まとめてお祝いする
赤ちゃんが生まれて新しい家族が増えるのですから、祖父母や親せきで参加したい人も多いはずです。家族や親戚が集まれる日を聞いておき、事前に日程を決めておきましょう。
かわいい赤ちゃんの健康を一緒に祈りたいと思うのは、パパやママだけでなく、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんも一緒です。
もし集まれる日が少ない場合は、100日祝いの「お食い初め」などとまとめて行うのもいいですね。
お宮参りの人気シーズンは?
桜がキレイな4月・緑のキレイな5月が人気のシーズンが大変人気で、この時期にお宮参りキャンペーンをする写真館も多いですね。
同じく紅葉のキレイな10月・11月も予約が増える時期になります。どちらも暑さ・寒さが極端でなく、過ごしやすいのが特徴でお宮参りに適した時期と言えるでしょう。
逆に写真撮影が少ないのは、6月・8月・9月。雨の多い時期や暑さが不安な時期は避ける方が多いようです。
ちなみに1月は、お正月需要で神社に人が殺到します。混み合っているところへ赤ちゃんを連れて出かけると、風邪をもらったり、石段がすべりやすかったりと思わぬリスクがあるので注意しましょう。
お宮参りに縁起の良い日は?
お宮参りは、「大安(たいあん)」や「戌(いぬ)の日」などが縁起がいいとされています。そのぶん神社が混み合う可能性も高いので、しっかり事前予約しておきましょう。
「大安」などは、「六曜」という占いのうちの1つです。六曜には縁起の悪い日もあるので、念のために確認しておきましょう。
どんな日? | お参りの日のアドバイス | |
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大安 | 一日を通じて吉とされる日 | 当日は混雑必死! 早めの予約を! |
先勝 | 即行動に移すと運が舞い込む日。午前中が吉。 | 午前中は赤ちゃんの機嫌が比較的良いので◎ |
先負 | 急がず静かに待つ日。午後が吉。 | 夕方は赤ちゃんがぐずりがち。午後の早めの時間に参拝がおすすめ。 |
赤口 | 午の刻のみ吉。 (11~13時) | 春秋冬は過ごしやすい時間で〇。夏は暑すぎるのでおすすめしない。 |
友引き | 幸せを分け与える日。 朝は吉、昼は凶、夜は大吉。 | 朝か夕方が〇。 |
仏滅 | 1日を通じて凶とされる日。今までの物事が滅び、新しく始まるという解釈もある。 | 空いている可能性大!気にならないならゆったりお参りができて〇。 |
お宮参りなどのお祝いごとに適しているのは「大安」「先勝(せんしょう)」「友引」です。
大安
大安は1日中吉とされる日で、お祝いごとであるお宮参りには一番適している日で、慶事によい日としてよく知られているため、ほかの人比べて参拝者も多くなるので注意しましょう。
先勝
「先んずればすなわち勝つ」という意味で、午前中が吉とされる日です。午前中は赤ちゃんのご機嫌もよいことが多いので、午前中の参拝ならこの日でもよいでしょう。
友引
「凶事に友を引く」と言われる日で、お祝いごとには良いとされています。朝は吉、昼は凶、夕方は大吉とされているので、午前中にお参りをするとよいでしょう。
お宮参りに避ける人が多い日は仏滅・先負・赤口
お祝いごとには良くないと言われているのは「仏滅」「先負(せんぶ)」「赤口(しゃっこう)」です。
「仏滅」は六曜の中では1日凶とされる日で、お祝いごとを避ける人も多い日です。
「先負」は「先んずればすなわち負ける」という意味で、午前は凶、午後は吉とされています。パパやママの都合などでご祈祷の時間が午後になる場合は、この日を狙ってもいいでしょう。
「赤口」基本的には厄日とされていますが、正午近くの午前11時~午後1時の間は吉とされています。誰もが知っている日で、翌日は大安になるのでお祝いごとをずらす人も少なくありません。
その分、参拝する神社や写真スタジオのスケジュールも空いていることが多いので、あえてこの日を選ぶ人もいます。
お宮参りは誰を呼んで、どこで何をすればいいの?
お宮参りの1日の流れを紹介します。「神社に参拝する」とは言っても、具体的にはどんなことをするのでしょうか?
お宮参りの1日の流れ、やること
お宮参りでやることは、産土神が祀られている「産土神社」を参拝し、宮司のご祈祷を受けるという流れです。
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お宮参りの日に行うことを、上記にまとめました。ちなみに日程には決まったルールないので、臨機応変にスケジュールを組みましょう。
たとえば家族や親せきが集まる食事会は、昼食でも夕食でも構いません。また最近は、ご祈祷はせずに参拝だけで終える家族も多いそう。その場合は、お賽銭を入れるのを忘れずに、「二礼二拍手一礼」でお祈りします。
ご祈祷をする場合には、受付で「初穂料」(または「玉串料」)を渡しましょう。金額の目安は5,000円~10,000円程度です。
受けつけをした後は、しばらく待つこともあります。境内を回りながら赤ちゃんを撮影したり、このタイミングで授乳・オムツ交換を済ませたりと、待ち時間の過ごし方も考えておくと安心です。
ちなみにご祈祷をする場合は「正式参拝」といい、しっかり初穂料を納めて参拝する方法なので、賽銭箱の前での参拝は基本的に不要です。
お宮参りはどこでやるの?
本来の「お宮参り」は、生まれた赤ちゃんを新しい「氏子(うじこ)」とし、祝福を授かるための行事です。代々家族が氏子として入っていた神社の氏神様に、誕生の報告を行なっていました。
そのため家から近い神社に参拝するのが一般的です。しかし時代は移り変わり、お宮参りは赤ちゃんが「氏子」として仲間入りするための儀式としての意味合いは薄れてきています。
最近では赤ちゃんの出生地や、住んでいるエリアの氏神様が奉られている神社だけにこだわらない方も多いそう。ママとパパが安産祈願で訪れた思い出の神社でも、お宮参りで有名な人気の神社でも、どこでも問題ありません。
ただしあまりに遠方だと、赤ちゃんと出産直後のママにとっては負担になってしまうことも。なるべく交通の便がよく、写真館と行き来しやすい神社を選ぶとよいでしょう。
お宮参りには誰を呼ぶ?
歴史的にみると、お宮参りに参加するのは赤ちゃんと父親、父方の祖父母の4人です。
なぜ父方の親族だけが参加するのか。それは赤ちゃんは「父方の家系の孫」という考え方が根強かったこと、そして母親が産後明けの忌明けが済んでいない状況であることが理由とされています。
しかし最近では赤ちゃんとママ・パパ、両家の祖父母みんなでお宮参りに参加するスタイルが一般的になりつつあります。親せきなども一緒に参加するケースも珍しくはありません。
逆に都合が合わない場合は、ママとパパと赤ちゃんの3人で行っても問題はありません。
ご祈祷せずに、参拝だけで済ませたい場合
赤ちゃんやママの体調、スケジュールなどがどうしても合わず「ご祈祷するのは難しそう」という方はどうすればよいのでしょうか?この場合、参拝するだけでも問題ありません。
参拝の作法は?
神社で参拝するときの作法は、以下の手順です。
【鳥居の前ですること】
【手水舎でお清め】
【拝礼】
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二礼二拍手一礼の丁寧なやり方
二礼二拍手一礼は、以下の手順で行うと丁寧です。
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お祈りするとき、指先の揃え方にも作法があるのです。あまり気にしたことのある方は多くないのでは。
お賽銭の額は?
お賽銭の額に決まりはありません。ただ、普段のお参りでは5円などの小銭を賽銭箱に入れますが、赤ちゃんの無事を祈るとなると「その額でいいの?」と心配になってしまいますよね。
ご祈祷する場合の「初穂料」が5,000円~10,000円ほどなので、こちらを目安にするとよいのではないでしょうか。
ただし賽銭箱に大金を入れるのは、やや無作法に見えてしまうかもしれません。お賽銭としてではなく、初穂料としてのし袋に入れ、お納めするのがベターです。
不安であれば、参拝する神社に問い合わせてみるのが確実です。
お宮参りのときの、赤ちゃんの服装は?
お宮参り当日にはどのような服装が適しているのでしょうか。正式な服装にこだわっても構いませんし、カジュアルすぎなければ軽装でも問題ありません。
季節や気候によって臨機応変に対応できる準備を心掛けておくといいでしょう。
祝着(のしめ)
お宮参りのときの赤ちゃんの正式な服装は「和装」となります。
白羽二重を着せたその上から紋付の「祝着(のしめ)」をかけます。この「祝着」は、本来ママの実家から送ってもらうのがしきたりですが、地域や習慣によって異なるので、相談してどちらの実家が用意するのか、ママやパパが用意するのか決めておきましょう。
「祝着」は無理に購入せず、レンタルを利用するのもおすすめです。
もし購入した場合は、男の子の場合は5歳、女の子の場合は3歳のときの「七五三」に着る着物に仕立て直すことができます。
祝着(のしめ)の柄(がら)はどうする?
柄は男の子なら「鷹」や「兜」「鶴」などの勇ましいものや、縁起のいい絵柄で「熨斗目模様(のしめもよう)」と呼ばれるものが定番です。
女の子の場合は華やかな「花」や「蝶」、「手毬(てまり)」や「御所車」などが描かれた「友禅模様(ゆうぜんもよう)」の着物が定番となっています。
色は男の子だと黒や紺、白やグレーなどの落ち着いたものが人気で、女の子は赤やピンク、黄色などに人気が集中しているようです。
夏は下着にも注意
「祝着(のしめ)」は伝統的なお宮参りの正装として扱われていますが、暑い季節などの場合は赤ちゃんへの負担も大きくなるので、下に着る服を軽装にして体温調整に気を配ってあげてください。
正式な服装は白羽二重の内着のうえから祝着を羽織るスタイルですが、赤ちゃんに負担がかかることも考え、適宜変更しましょう。
ベビードレスも人気
ベビードレスの場合は、ドレスの上から「祝着(のしめ)」をかけるのが正式なお宮参りの服装となります。
真っ白でレースがあしらわれたベビードレスは、男の子でも女の子でも着せて構いません。この時期だからこその可愛さを堪能できるのでむしろおすすめです。
ベビードレスはお宮参りのとき以外には出番がないと思いますので、レンタルするのがいいでしょう。
一般的にドレスとケープがセットになっているので、赤ちゃんが嫌がらなければ両方着せてから赤ちゃんを抱っこし、その上から祝い義をかけ、抱っこしている方の背中で祝着の紐を結びます。
地方によってはその紐の部分に「お守り」や「ご祝儀」をぶらさげることもあるそうです。
普段着でも問題なし!
これまで述べてきたように、現代のお宮参りには厳格なルールはありません。
赤ちゃんに祝着(のしめ)やベビードレスなどを無理に着せなくても、普段着のままで問題なしです。
ただ写真撮影をする場合は、普段着のなかでも少しキレイ目なもの、「よそいき」を意識したものを着用するのがオススメ。記念に残る写真なので、少しおしゃれを意識してみてはいかがでしょう。
パパ、ママ、祖父母の服装は?
赤ちゃんの両親、そして祖父母は、基本的に赤ちゃんの服装と合わせたスタイルにするのが一般的。
たとえば赤ちゃんが祝着(のしめ)を着用して正装するなら、ママと祖母は着物を着用。ベビードレスを着用するなら、少しフォーマルに寄ったスタイルで、スーツやワンピースなどの洋装をするのがよいでしょう。
パパや祖父など男性陣は、スーツを着用するのが一般的です。ただし赤ちゃんが正装なら、礼服を選ぶのがよいでしょう。
パパの服装
お宮参りの際、パパはスーツを着る方が多いようです。
ベビードレスの場合には、黒や紺色などダークカラーのスーツを着用。赤ちゃんが祝着(のしめ)などの正装なら、冠婚葬祭に適した礼服を選びましょう。
普段着でも問題ありませんが、神社でご祈祷を受ける際には、あまりラフ過ぎる格好は避けましょう。
また赤ちゃんが正装の場合、少し気合をいれて、パパも和装で臨んでもよいですね。男性の場合は、紋付き袴(はかま)が正装になります。
お宮参りという数少ない経験や、記念写真を撮る機会を、家族みんなで楽しむのが何より大切です。
ママの服装
元々は和装、着物で参加することが当たり前とされていましたが、最近では落ち着いたスーツやワンピースが主流です。
スーツやワンピースを選ぶ際は、派手すぎたりラフすぎたりしないよう注意しましょう。光沢のあるアクセサリーや、ヒールが高すぎる靴などは避けたほうがベターです。
赤ちゃんが正装の場合には、ママも着物を着てもよいですね。着物を着る場合は、「訪問着」や「色無地」「付け下げ」が一般的と言われています。
しかし、ママは産後まもない状態でのお宮参りとなるので、授乳しやすい服装や体調の変化に適した無理のない服装を心掛けてください。
お宮参りの祖父母の服装
お宮参りのとき、祖父母の服装はパパ・ママに合わせれば問題ありません。パパ・ママが略礼装でフォーマルスーツなどを着ているなら、それに合わせた格好にしましょう。
ママがスーツ姿なのに祖母が着物を着てしまうと、アンバランスになってしまいます。服装についても、事前に祖父母と相談しておくとよいですね。
忘れてはいけないのはお宮参りの主役は「赤ちゃん」であること、全員のバランスを考えることの2つです。
ちなみに昔は、お宮参りは改まった席として考えられていたので、紋付の礼装着物や黒留袖でお宮参りに参加するのが主流でした。
お宮参りにかかる料金は?
お宮参りにかかる料金の目安を知っておきましょう。基本的に、ご祈祷を受けるときには、「初穂料」が必要です。また写真撮影の予算についても考えておくと、ギリギリになってから焦る心配も少なくなります。
ご祈祷にかかる金額の目安は?
お宮参りのとき、神社で祝詞をあげてもらうための「ご祈禱料」が必要です。「初穂料」「玉串料」などとも呼ばれています。金額の目安は5,000円~10,000円程度です。
お納めする際は白い祝儀袋にお金を入れましょう。また上段には「御初穂料」または「御玉串料」、下段には赤ちゃんのフルネームを表書きします。
価格が決まっていない場合も一般的な金額(5,000円~10,000円)をお礼としてお納めしましょう。
お宮参りの写真撮影はいくら?
お宮参りの写真を、プロのカメラマンに依頼する際には、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
スタジオ撮影の場合
スタジオ撮影のカメラマンに依頼する場合は、3万~5万円が相場です。衣装レンタルやアルバムの内容などによって費用が変わる場合があります。
着付けやヘアメイクをまとめて依頼できる点もポイントです。
出張撮影の場合
カメラマンに出張撮影してもらう場合は、1.5万~3万円が相場です。
衣装を自分で用意する必要がありますが、神社を背景に撮影したり、自然がお参りのときの表情を撮影してもらえます。
写真撮影はキャンペーン時期を狙うと安い
お宮参りの写真は、撮影する時期によって料金が変わります。もちろん写真館各社で料金プランも様々です。
例えば神社が近い写真館だと、お宮参りに力を入れているためプランが多いことも。定期的にお宮参りやお食い初めのキャンペーンが行われます。
- 撮影料無料
- 一人一着撮影衣装が無料
- パパママの着物割引
たとえば上記のように、複数の割引が適用されるケースがあります。お宮参りの写真撮影はとにかく衣装関係の値段が高いです。パパママが着物をレンタルするのなら、キャンペーン適用時にしましょう。
高い衣装しか残っていないと値段は上がる
お宮参りの衣装は早いもの勝ちです。事前に伝えておかないと衣装の予約はできません。お宮参りは当日撮影者が多いので、衣装の返却が遅れます。
午後からお宮参り撮影をした場合に効果な衣装しか残っていない可能性があるのでお宮参りの写真撮影を安くしたいのなら午前中の1番手をおすすめします。
お宮参りの写真撮影はプロカメラマンがおすすめ!
せっかく家族が集まるお宮参りです。赤ちゃんの誕生をみんなが喜んでいたことが感じられる記念写真を撮影しましょう。
長く記念に残る写真だから、撮影はプロのカメラマンに依頼するのがおすすめです。
家族みんなが入った、いい表情の写真が撮影できる
自分で撮影する場合、家族の誰かがカメラの操作をしなくてはいけません。
せっかく家族みんなが揃っているのだから、家族みんなが入った1枚を撮影したいものです。
もちろんセルフタイマーでの撮影はできますが、みんながいい表情になったときにシャッターを押してもらえるのは、プロカメラマンに依頼しているからこそ、できることです。
高画質の写真でアルバムにもしてもらえる
プロのカメラマンが使う機材は高品質です。写真の鮮明さもストロボの当て方なども素人に真似できるものではありません。
高画質の写真を撮影できるので、年賀状などの挨拶はがきにしてもきれいです。アルバム制作がセットされているプランもあります。
記念写真をアルバムにして、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんにプレゼントすれば、素敵なお礼になります。
衣装がレンタルできる
正式なお宮参りでは、産着と呼ばれる着物を、赤ちゃんを抱いたママやお祖母ちゃんが羽織ります。
七五三のときに使いまわしできる製品ものもあるので購入してもよいのですが、何度も使うものではないので、レンタルする人が増えています。
衣装をレンタルできる写真館では、インターネットで色や柄が選べるところあり、赤ちゃんのお世話で忙しいパパやママには便利です。
せっかくだから着物が着たいというママには、ママ用の着物を一緒にレンタルしてくれるところもあります。
ほかにも、スタジオ撮影だけでなく、お参りする神社に来てもらって、家族写真や参拝の様子を撮影してくれる、出張撮影もやってもらえます。
当日撮影と前撮りどっちがいい!?
お宮参りの写真撮影は前撮り・当日撮影・後撮りの3パターンがあります。いつ撮影するかはもちろん、どのような撮影パターンにするかも考えましょう。
先にお話しすると、当日まとめて撮影する方が多いです。
前撮り撮影のメリット
お宮参りは疲れます。ずっと赤ちゃんを抱っこしなくてはいけません。スナップ写真撮影もするでしょうから時間もかかりますよね。さらには衣装が汚れてしまうことだってあります。
ところが前撮り撮影なら写真撮影のみで終了です。短時間で済むので赤ちゃんはもちろん、ご家族の皆さんも疲れなくて済みます。衣装も自由になりやすいですね。
当日まとめて撮影のメリット
1日でお宮参りと撮影が終わるのでおすすめです。お宮参りはパパとママの衣装選びも大変ですし、互いのご両親が来る場合、和服を着用されることもありますよね。その場合セッティングに時間とお金がかかります。
当日まとめて撮影だと午前中はお宮参り・午後から写真撮影のように分けることが可能。費用も安上がりです。
後撮り撮影のメリット
赤ちゃんの成長を写真に残すことができます。赤ちゃんは半月~1ヵ月ですくすくと大きくなりますよね。お宮参り当日から半月後に撮影すれば、当日の時より成長した顔を残しておけるんです。
時期をずらして100日記念撮影と一緒にするパパママもいらっしゃいます。
お宮参りの写真撮影の疑問Q&A
お宮参りの写真撮影は持ち物や必要事項の多さに悩みますよね。それによっていつ撮影すべきかも変わってきます。
例えば服装。夏なら洋装の方がラクそうですね。真夏に和服を着て長時間外にいると出産後のママの体調に関わりまるので注意しましょう。
このような、お宮参りならではの注意点や質問にお答えしていきます。
Q.ハーフバースデーと一緒に撮ることはできる?
赤ちゃんが生まれてから3カ月以内に、お宮参りを済ませる家族が多いようです。そのためハーフバースデーと一緒にお宮参りの写真撮影をする人は少ないようですが、一緒にしてもまったく問題はありません。
そもそも、お宮参りの写真撮影に生後1ヵ月の決まりはありません。理由は以下のとおりです。
- ママや赤ちゃんの体調がある
- 真冬・真夏での外出はリスクがある
- 仕事の関係で休みが取りにくい
写真館にも「お宮参りの写真はいつ撮影すると良いですか?」と質問される方がいらっしゃいます。生後1ヵ月の赤ちゃんはまだ体力がないので、赤ちゃんの状況を見て判断しましょう。
ハーフバースデーとお宮参り両方の写真を撮影するのなら、前撮り撮影にして赤ちゃんの負担を軽減しましょう。長時間の撮影は赤ちゃんの負担になります。
Q.撮影で準備するものはある?
オムツやミルクなど、赤ちゃんの外出時に必要なものは揃えておきましょう。外出するので日焼け止めやスキンケアグッズも用意します。なお、神社は蚊や虫が多いので、赤ちゃん用の虫よけがあると安心ですよ。
もし自宅に祝着(のしめ)があるなら持参しましょう。レンタルの必要がなくなりお金が浮きます。
- ミルク(授乳グッズ)
- おしりふき
- オムツ
- ベビードレス
- 祝着(のしめ)
- 抱っこ紐、またはスリング
- お気に入りのおもちゃ
- ハンカチ・タオル
- スキンケアグッズ(虫よけ含む)
- 暑さ対策(保冷剤・持ち運びできる扇風機など)
- 寒さ対策(おくるみ・ポンチョなど)
- 撮影用カメラ・ビデオカメラ
必要なものを箇条書きにしました。持ち物チェックリストとしてお使いください。
Q.前撮りに義両親も呼んだ方が良い?みんなどうしてる?
「義母が抱っこするらしいけど、呼ばないとダメ?」って思うことありますよね。実はパパとママだけでお宮参りするご夫婦も増えてきています。大人数だと移動も大変ですからね。
「父方の両親が遠方だから呼べない」という場合なら、参加できる人だけでお宮参りをしましょう。今後も赤ちゃんの行事はたくさんあります。他のものに参加してもらえば問題ありません。
お宮参りはロケーション撮影も人気です。スタジオに行く必要がなくなるので、短時間でお宮参り撮影を終えることもできます。
Q.食事会の準備はどうする?
お宮参りの後に食事会を行う場合の予算の目安は、ランチの場合は1人あたり3,000~5,000円、ディナーの場合は1人あたり5,000~10,000円程度で予算を立てておくとよいでしょう。
食事会の支払いを誰が行うかには明確なルールはありません。無理に豪華なお食事会をする必要もありませんので、自宅などに戻ってケータリングなどで食事会をするのもおすすめです。
可能であれば個室での食事会がおすすめです。この時期の赤ちゃんやママは大変疲れやすく、大勢の人の中に長い時間いるとくたくたになってしまいます。
個室であればある程度は赤ちゃんが泣いたりしてもなんとかなりますし、人の目を気にする必要がありません。移動もできるだけ短めに、可能であればご自宅でお祝いの席を設けるのもいいでしょう。
Q.お宮参りは、なぜ「1カ月後」?
赤ちゃんのお宮参りは、土地の氏神様に新しい家族の誕生を報告し、健やかな成長を祈る儀式です。
一説には、出産に血の忌みがあると考えられていた時代に行われていた、母親の忌みを祓う忌明けの儀式が由来とも言われています。
出産後、ママの体力が回復し、日常の暮らしに戻る「床上げ」が産後1カ月。その際に忌明けの参拝と、赤ちゃん誕生の報告とを一緒にしていたのです。
今では忌明けの意味合いは薄れ、赤ちゃんのために行う行事になっています。
【豆知識】お宮参りの時期は地域で異なる?
お宮参りをいつ行うかについては、男の子、女の子の違いだけでなく、地域によって異なります。
パパやママが住んでいる地域に合わせるのか、赤ちゃんがこれから住む地域にならうのか、事前に参拝予定の神社や、親族に確認しておきましょう。
「お宮参りはいつ行うのか」の地域差は、伝統的な風習という理由に加えて、各地域の気候が考慮されていることも多いようです。
いざ日にちを決めるときに困らないよう、各地域の考え方を知っておきましょう。
お宮参りの時期【北海道・東北編】
北海道・東北などの寒い地域では、お宮参りを暖かい時期にずらすのですね!
新潟県の一部など地域によっては、生後1カ月ではなく100日目の「百日(ももか)詣り」を初めてのお宮参りとして行うところもあります。
また、青森県の一部では男の子は生後120日目、女の子は生後110日目がお宮参りとされています。山形県の一部には両方51日目という地域もあるようです。
お宮参りの時期【関東・中部編】
関東・中部では、お宮参りを原則通りの時期に行うことが多いようですね!
最近では30日を過ぎてから良い日を選んで参拝する人も増えています。関東の一部では生後100日目にお参りするところも。
お宮参りの時期【関西編】
関西でのお宮参りの時期は、他の地域ほど厳密には決まっていないようですね!
京都ではお宮参りを早くすると、赤ちゃんの嫁入りが早まるという言い伝えもあり、生後30日頃がお宮参りの時期とされています。
お宮参りの時期【中国・四国編】
中国・四国でのお宮参りの時期は、関東・中部と似ていますね!
広島県では神社によって男の子は32日目、女の子は33日目とされているところもあります。
お宮参りの時期【九州編】
九州でのお宮参りの時期も関東・中部や中国・四国に近いですが、沖縄では行わないこともあるようです
沖縄では神社でのお宮参りをしない地域もあり、生後100日目に先祖へお参りをします。
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