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玄関の鍵交換はホームセンターの製品でできる?DIYのリスクを把握して臨もう

ぴったりの鍵交換・修理業者をさがす
最終更新日: 2024年06月28日

鍵の故障は突然起こるもの。
家のセキュリティーは絶対におろそかにできないので、すぐにでも鍵を交換したいですよね。

そんな時、ホームセンターに売っている鍵をDIYで取り付けたいと考える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ホームセンターの鍵をDIYで取り付けても問題ないのか、業者に頼むべきなのかという点についてご説明していきます。
鍵交換の際の参考にしてくださいね。

鍵を自力で交換するのが難しい理由は?

鍵を自力で交換する際に最初の壁になるのは、サイズの合う鍵を見つけることです。ホームセンターの人に聞いても、鍵の専門家ではないので答えられない可能性があります。

ホームセンターで鍵を買って自力で交換できるケースはある?

シリンダーの交換のみであれば自分で鍵交換することができます。防犯性を高めたい場合はシリンダーのみの交換でOKです。取っ手やシリンダー以外の部分が壊れている場合は、鍵屋に依頼しましょう。錠前全体の交換が必要です。

鍵交換の費用目安はDIY:1~2万円、業者:2~3万円

玄関のドアと鍵ホームセンターで鍵を購入してDIYする場合、鍵本体の料金しかかからないため1万円~2万円が目安です。

業者に依頼した場合、本体料金に出張費や作業費がプラスされ、2万円~3万円が相場となります。
休日や深夜、早朝に依頼すると、その分の追加費用が加算される業者もあるので、依頼する前に確認しておきましょう。

鍵の本体価格は以下のように種類によって異なります。

鍵の種類 防犯性 価格
ピンシリンダー 4,000〜10,000円
ディンプルシリンダー 15,000〜30,000円
ロータリーディスクシリンダー 10,000〜20,000円
マグネットタンブラーシリンダー 5,000〜50,000円

鍵の種類については、後述していきます。

鍵交換はホームセンターの製品でDIYもできるがリスクもある

結論から言って、鍵交換はホームセンターの製品でDIYすることができます。
もちろん鍵を購入する前に確認しておくべきことはありますが、特殊な鍵でなければ交換できると考えてよいでしょう。
ここでは、ホームセンターで売っている鍵を取り付ける際のポイントについて解説していきます。

ホームセンターで売っている鍵も取り付けられる

ホームセンターで売っている鍵も、手順を間違えなければ自分で取り付けることが可能です。
急いで鍵を交換しなければならない場合や、DIYのスキルやノウハウがある方は、自分で購入したものを取り付けることも視野に入れましょう。

ただし、ホームセンターで購入する際は店員さんに聞くのではなく、自分で確認した事項をもとに、どの鍵を購入するか決めるようにしてください。

ホームセンターで鍵を購入するときに重要なのが、鍵のサイズと型番です。

現在使用している鍵のサイズと型番を確認したら、「計測した部品の長さや厚さ」と「規格」が合致している鍵を購入しましょう。

部品のサイズを確認するためには、以下の4カ所で計測が必要です。

鍵の構造

計測が必要な箇所
  • ドアの厚さ
  • フロントプレートの縦と横の長さ
  • 上ビスの中心から下ビスの中心までの長さ
  • 錠前の中心からドアの端までの長さ

規格が同じでもドアの厚みによって購入する鍵は変わります。ドアの厚みを測る際、飾りの部分は含めないように注意してください。

フロントプレートとはドアの側面にある金属プレートを指します。

サイズだけでなく規格の確認も必須です。規格はフロントプレートに刻印されています。
鍵の規格はフロントプレートに刻印されているので、こちらも必ず確認してください。

鍵を購入したいときは、大手ホームセンター「カインズ」を利用するのがおすすめです。

ご自身で鍵を購入するだけでなく、交換を行ってくれるサービスもあります。
交換作業もお願いすれば、鍵を誤って購入する心配もありません。

ただし、現状によって工事料金は異なります。
必ず最安値で交換してもらえるわけではないという認識を持っておきましょう。

DIYで鍵交換を行うときのリスク

鍵 玄関 業者

DIYで鍵を交換することはできますが、不安な面があるのも事実です。
鍵交換は、業者に依頼する方が確実に進めることができます。

DIYで鍵を交換する3つのリスク

  1. 全ての計測を完璧に行うのが難しい
  2. ホームセンターの鍵には防犯面に不安がある
  3. DIYでは材料を間違えて購入する可能性がある

① 全ての計測を完璧に行うのが難しい

プロではない人が全ての計測を完璧に行うのは非常に困難です。
鍵のサイズは、1ミリ以下でも測り間違えてしまえば、取り付けることができなくなってしまいます。

そのようなレベルの緻密な作業をするのは、DIYの経験があったとしても難しいでしょう。
ご自身が測ったサイズで鍵を買っても、間違えてしまったら元も子もありません。

②ホームセンターの鍵には防犯面に不安がある

ホームセンターで売っている鍵には防犯面に不安があります。
防犯性が高い鍵は、ホームセンターで取り扱っていないからです。

現在お使いの鍵や、それ以上に防犯性が高い鍵を取り付けたい場合は、ホームセンターに売っているものを使うのはおすすめできません。

ホームセンターに売っている鍵は種類が限られているうえ、複製されてしまう恐れもあります。
その点、業者が取り付けてくれる鍵は防犯性が高いので、ご安心ください。

③DIYでは材料を間違えて購入する可能性がある

DIYで鍵を交換する際に、材料を間違えて買ってしまう恐れもあります。

鍵そのものだけではなく、ドライバーなどの器具についても間違えて購入してしまう可能性があるのです。

ネジ穴に入らないサイズのドライバーを購入してしまうと、最悪の場合ねじ穴をつぶしてしまう可能性もあります。

業者はネジ穴に適したドライバーを使ってくれるので、せっかく買った工具が無駄になってしまったという結果にもなりません。

ホームセンターで売っている鍵を取り付けるときの注意点

鍵DIYで鍵を交換するときには、主に3つの注意点があります。
鍵の交換は簡単にできるものではありません。
ここでは3つの注意点について詳しく解説していきます。

自分ではシリンダーの交換だけにとどめる

自分で鍵を交換するときは、シリンダーの交換だけにとどめておきましょう。
ドアノブそのものを一式取り換えたい場合は、業者に依頼するべきです。

ですが、シリンダーの交換ができるタイプの錠前は限られています。
シリンダーの交換だけで鍵の取り換えが可能かどうか、確認しておく必要があるので注意してください。

また、シリンダーを交換したとしても、やはり防犯性に不安が残ってしまうでしょう。
余裕があれば、DIYの後に業者に依頼して安全なものに交換してもらうのが一番です。

錠前全体の取り換えが必要かどうか確認する

DIYでできるのはシリンダーの交換のみですが、錠前全体を交換しなければならないケースもあります。

シリンダーが外れない場合は、錠前をそっくり交換しなければならないため、ホームセンターで新しい鍵を購入しても自分で交換できなくなってしまいます。

錠前の交換をDIYでおこなうのは非常に難しく、ホームセンターで購入したものを取り付けても規格に合わない可能性が非常に高いです。

また、錠前の交換は値が張るので、初めから業者に依頼した方が手っ取り早いという考え方もできます。

現在使っている鍵の状態を確認する

現在使っている鍵が、どのような状況にあるのかも把握しておきましょう。
現状によって、とるべき対応が異なるからです。
ここでは、2つのケースについてご説明します。

鍵をなくした場合

鍵をなくした場合は、すぐに交換しなければなりません。

鍵を落としたところを見た人が、空き巣行為のために不正利用してしまう可能性が高いからです。

勝手に合鍵を作られてしまうかもしれませんから、なるべく早く鍵を交換する必要があります。

この場合は、ホームセンターで鍵を購入するのはおすすめできません。
取り付けるのに時間がかかってしまいますし、鍵を紛失したまま留守にしなければならなくなってしまいます。

すぐに鍵屋を呼んで、自宅前で待機するようにしましょう。

ドアの開け閉めに不具合が生じている場合

ドアの開け閉めに不具合が生じている場合は、とりあえずDIYで鍵を交換しておくのも一つの手段です。

ですが、上で述べた通り、ホームセンターで購入できる鍵には防犯面に不安があります。
あくまでも、仮置きとしての処置と考えてください。

DIYで取り付けた鍵も、またガタが来てしまうかもしれませんから、できるだけ早く業者に依頼して新しい鍵に交換してもらいましょう。

ホームセンターで買える鍵の種類と選び方

ホームセンターではさまざまな鍵が売られているため、どれを買えばいいかわからないという方もいらっしゃるでしょう。
DIYで交換するなら、鍵の種類と選び方はきちんとおさえておきたいところですよね。
ここでは、ホームセンターで買える鍵の種類と、その選び方についてご説明していきます。

ディンプルシリンダーキー

ディンプルシリンダー錠

ディンプルシリンダーキーにはいくつか丸いくぼみが付いています。

これが「ピン」と呼ばれるものです。
一般的な鍵には、上下どちらかにピンが付いています。

ですが、ディンプルシリンダーキーは左右にもピンが付いており、開けなければいけないピンの数が多いのが特徴です。

くぼみの形状や数などの組み合わせはかなり多く、合鍵なしで解錠するのは難しい鍵だと言えます。

加えて、合鍵を作るのが難しいのも防犯上、非常に大きなメリットです。
ピッキングに強いため、最近の住宅ではディンプルシリンダーキーが採用されていますが、絶対に安全だとは言えません。

もしDIYで鍵を付けたいのであれば、「MIWAロック」などの大手有名メーカーの製品を購入するようにしましょう。

ロータリーディスクシリンダーキー

ロータリーディスクシリンダーの鍵と鍵穴

ロータリーディスクシリンダーキーは、ディスクシリンダーキーの防犯性を高めた鍵です。

ディスクシリンダーキーはピッキングに弱く、複製が簡単にできてしまうという難点がありました。

そこで生まれたのが、ロータリーディスクシリンダーキーです。

ロータリーディスクシリンダーキーは、本物以外の鍵を鍵穴に挿し込むと、シリンダー内のタンブラー部分がロックされてしまいます。

手ごろな価格で作れるため、住宅の鍵として使っている方も多いですが、ディンプルシリンダーキーに比べると防犯性が落ちるのが懸念点です。

もし合鍵をいくつも作りたい場合など、安価でスペアを持ちたいときにはロータリーディスクシリンダーキーを検討してみてください。

マグネットタンブラーシリンダーキー

マグネットタンブラーシリンダーキーは、磁石のS極とN極の持つ力を利用した鍵です。

通常の鍵は、凹凸のかみ合いでタンブラーを動かす仕組みになっています。

一方でマグネットタンブラーシリンダーキーは、磁石が引き合う性質を利用しているため、くぼみのかみ合いは解錠・施錠に関係ありません。

針金などを挿し込んでも、磁石の力が働かず解錠することができないため、ピッキング被害にあいにくいという大きなメリットがあります。

ですが、鍵が古くなっているかどうかを見た目で判断しにくく、いつの間にか摩耗してしまっているというケースも考えられるため、絶対に安全な鍵だというわけではありません。

徹底的にピッキング対策したいという方や、取り扱いに気を配れるという方には、マグネットタンブラーシリンダーキーがおすすめです。

ホームセンターで買った鍵を取り付ける方法

鍵 取り付け

ホームセンターで買った鍵を取り付けるためには、交換する鍵だけでなく道具をそろえる必要があります。
また、間違えて取り付けないように手順も確認しておきましょう。
ここでは、ホームセンターで購入した鍵の交換方法をご説明していきます。

必要な道具をそろえる

まずは鍵の交換に必要な道具をそろえましょう。

鍵交換に必要な道具
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
  • 新しく購入したシリンダー
  • 紛失防止用の入れ物

プラスドライバーとマイナスドライバーは必須アイテムです。
ドライバーのサイズがネジと合っていないと、ネジ穴をつぶしてしまうので気をつけましょう。

ピンを引き抜くときはマイナスドライバーを使いますが、ペンチのほうがラクにできます。
予算に余裕があればペンチも用意しておくと便利です。

部品の紛失を防ぐために、細かい部品を入れておける入れ物もあると重宝します。

手順を確認する

玄関の鍵を交換する手順
  1. プラスドライバーでフロントプレートを外す
  2. シリンダーをとめているビスをマイナスドライバーで2本外す
  3. シリンダーを外し新しいものに交換する
  4. ビスを挿してシリンダーを固定する
  5. フロントプレートを取り付ける

シリンダーをとめているビスは、シリンダー側にある上下の2本のみ外します。
フロントプレートを取り付け、ネジを締めたら、鍵をシリンダーに挿し込み動作確認を行ってください。

スムーズに開閉できたら完了です。

間違った鍵を買ってしまったときの対処法

ホームセンターで購入した鍵は、店頭で交換してもらえません。

防犯性に問題が生じてしまうため、一度販売した鍵をホームセンターが受け取ることはできないからです。

もし間違って鍵を購入してしまったら、返品や交換ではなく必ず新しい鍵を購入してください。

そして、誤って購入した鍵は必ず処分するようにしましょう。
ドアを開けられない鍵があっても紛らわしいだけですし、紛失したら拾った人に使われてしまうかもしれないからです。

もちろんその鍵でドアを開けることはできませんが、玄関をこじ開けるために空き巣などが近づいてくる可能性があります。

防犯に関しては、どれだけ気をつけてもやりすぎるということはありません。
どのような危機があるか、あらゆる状況を想定しておきましょう。

玄関の鍵交換を依頼する業者を探すポイント

玄関 業者鍵交換はDIYよりプロに依頼する方が確実で安全です。
しかし、業者ならどこでもいいというわけではありません。
ここでは、もっとも優れた業者を選ぶためのポイントを3つご紹介します。

「相見積もり」をおこなう

業者を選ぶときに重要なのは、「相見積もり」をおこなうことです。

「相見積もり」とは一度に数社で見積もりを出してもらい、比較検討する方法で、これにより最も安い価格で施工してもらう業者を選ぶことができます。

このとき注意したいのは、必ず同じ条件を提示することです。
異なる条件で見積もりを出してもらうと、相場より高いかどうかわからなくなってしまいます。

「相見積もり」をすればお得に施工してもらえる業者を探せるうえ、担当者の雰囲気などを知り検討することもできますよ。

実績の多さや料金の安さで選ぶ

もちろん実績が多い業者は、その分信頼がおけます。

できたばかりの業者よりも、実績が豊富で口コミでの人気や評価が高い業者を選ぶのがおすすめです。

また、料金を過剰にとろうとする業者は要注意だと意識してください。

「こんなに高いのか……」と思っても、鍵の修理は一刻も早くおこないたいですよね。
ですが、あせってむやみに高額な施工費を要求してくる業者は避けましょう。

良心的な施工費で請け負ってくれる業者は必ず存在しますから、まずは「相見積もり」をおこなってみましょう。

対応速度に注目する

これは難しいところですが、安ければ安いほどいいというわけではありません。

ぜひ注目していただきたいのが、業者の対応速度です。

できれば「○分で対応」のように具体的な時間を提示してもらいましょう。

緊急性の高い場合は、「すぐに向かいます」と対応してくれる業者がいいですよね。

いつまで待っても来てくれない、スピードを上げてほしいなら見積りより上乗せしなければならないなどといった対応をされるのは避けたいところです。

最初に提示された額があまりにも安すぎる場合は、少し疑ってみた方がいいでしょう。
その相場感を確かめるためにも、「相見積もり」は非常に重要なのです。

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