スーツケースの鍵を紛失した…状況別対処法12選

スーツケースの鍵をなくして焦っている…そんな状況の時に頼れる場所は一つではありません。そこで本記事では、今あなたが置かれている状況に合わせて、スーツケースの鍵を紛失したときの対処法を解説します。スーツケースの鍵の紛失を防ぐ方法もご紹介します。

慌てる前に！鍵をなくしたときに確認すべき3つの場所

スーツケースの鍵をなくしたら、まずは慌てず対処することが大切です。落ち着いて前日の行動を振り返ってみると思い出すことがあります。「こんなところにあった！」と意外な場所で見つかることも多いものです。

ある程度人が鍵をなくす場所は決まっている、とも言われています。見つかることを祈って、順を追って探してみましょう。

洋服のポケットやバッグの中

洋服のポケットやバッグの中は、一番見つかりやすい場所です。特に前日に着ていたコートをクローゼットにしまった場合、ポケットに紛れ込んでいることがあります。ズボンやスカートのポケットなども確認してみましょう。

また鞄の中に入っている可能性もあります。ノートがあれば隙間に入り込んでいないか、内ポケットの中はどうだろうと、一つ一つチェックしてみてください。

自宅・宿泊施設や車内

着衣や鞄のなかを探しても見つからない場合は、次に多いのが自宅です。リビングにあるソファの隙間やダイニングテーブルの下、洗面所などにうっかり落としているかもしれません。

旅先でなくした場合は、自室に落ちていることも。引き出しや金庫、洗面所やトイレなど隈なく探してみましょう。探しても見つからない場合は、宿泊先の受付に鍵が届けられていないか聞いてみることをお勧めします。

自室になければ、次は車内です。助手席や運転席の下、その他ダッシュボードや足元などに落ちていないか確認しましょう。

身の回り以外の場所

身の回りになければ、交番に行きましょう。交番に落とし物として鍵が届いているかもしれません。

令和2年の警視庁のホームページによると、拾得件数が280万件もあり、遺失届を出しておけば鍵が見つかったときに連絡してもらえます。

また、利用した公共交通機関や立ち寄った施設にも連絡すると、落とし物として届けられていることがあります。

旅行前に/旅先で紛失した… 頼れる 3つの場所

間もなく飛行機に乗って出かける、もしくは旅先で鍵を紛失してしまった場合、冷静でいられなくなりますよね。特に出かける直前となれば、どこに相談していいのか頭が真っ白になっているのではないでしょうか。

もしも空港でスーツケースの鍵をなくした場合どうしたらいいのか、その解決策をお伝えします。

空港のリペアショップに相談

空港のリペアショップに相談する場合は、自分でショップに行って相談します。
空港内はとても広く、ショップまで距離がある場合もあるので、事前に電話で確認した方がスムーズです。

リペアショップによっては、合鍵作成や鍵交換も請け負ってくれます。鍵開けだけなら、費用は3,000円～6,000円ほどです。合鍵作成と鍵交換まで依頼すると、より時間も費用もかかってしまうので、フライトの時間を考慮して対応することが大事です。

成田空港・羽田空港・関西空港のリペアショップを以下に紹介します。

成田空港：リアット！

成田国際空港振興協会（手荷物一時預かり所）

成田空港：RIMOWAエアポートサービスカウンター
※リモワのスーツケース専用のサービスカウンター

羽田空港：ミスターミニット

羽田空港：リアット！

関西空港：トラベルセレクトショップ

フライトの時間が迫っていて、リペアショップに行く時間がない場合は、とりあえず自分でスーツケースの開け口もしくは鍵を壊すしかありません。

鍵付きベルトを購入すれば、一時的な対処ができるので、急いで購入しましょう。

滞在先のホテルのフロントに相談

旅先では滞在先のホテルのフロントに相談してみる方法も有効です。鍵業者を紹介してくれることがあります。

海外のホテルでも現地の鍵業者を紹介してくれる場合もあるので、急ぎのときに頼りになるかもしれません。

鍵の交換や鍵開けなどは一般の方には相場が分かりにくいため、悪徳業者にぼったくられたら大変です。ネットがあれば鍵業者を自分で探すこともできますが、自己判断で動くことはおすすめできません。

スーツケースの鍵を旅先で紛失して場合、まずはフロントに相談して、鍵業者を紹介してもらうのが安心です。

鍵業者への依頼

急を要するときは、鍵業者の出張サービスを利用するのがおすすめです。場所にもよりますが、鍵業者はエリア巡回しているケースが多く、急ぎの依頼にも応えてくれます。

対応可能なエリア内なら15分ほどで到着し、1時間あれば対処してくれるケースが多いです。鍵開のみの場合は10分～30分ほどで完了します。

費用相場は、作業費＋出張費8,000円～15,000円くらいです。

依頼する際には鍵業者に電話をして、下記の情報を伝えておくとスムーズに対処してもらえます。

• スーツケースのメーカー名
• 鍵の形状（鍵山あり、なし。ディンプルキーなど）
• 鍵の個数
• 依頼内容（鍵開けのみ、鍵交換も含めるなど）

尚、見積もり金額と追加料金の有無も、必ず確認するのがよいでしょう。

【スーツケースの鍵の種類別】 自力で開ける方法

鍵業者やメーカーに連絡する時間がない場合は自力で開ける方法もあります。実際、スーツケースを開けるのは意外と簡単です。

ただ鍵の種類やスーツケースの形状によって開けるのが困難な場合もあります。ここでは比較的簡単に開けられる種類と、最終手段である鍵を壊す方法を解説します。

【ジッパータイプ】ボールペンを利用

南京錠が付いているジッパータイプのスーツケースは、ボールペンを使用して簡単に開けることが可能です。開け口がナイロンやポリエステルなどの布製なので、ボールペンを差すことができます。

ジッパータイプのスーツケースを開ける手順は以下です。

1. ジッパーのつなぎ目にボールペンを差す
2. 差したボールペンを横にスライドさせる
3. ジッパーが開く

ちなみにジッパー部分が布製であれば、鍵は他のタイプでも開けることはできます。
ただしあまりにも勢いよく差し込むと、他の部分を損傷してしまう恐れがあるので、注意しましょう。

【シリンダータイプ】安全ピンを利用

シリンダータイプのスーツケースは、安全ピンを利用して開けることができます。
ただし実際やってみた方からは、「こんなプロ技できない」との声もあり、ある程度練習しないと難しいのが本音です。

シリンダータイプのスーツケースを開ける手順を説明します。

まずは安全ピンを2本準備する

1. 片方のピン（a）を1cm～1.5cm曲げて鍵穴に差す
2. 次にもう片方のピン(b)の先端を少し曲げて鍵穴に差す
3. aのピンはbの下に差す
4. bのピンをガチャガチャと動かして微調整
5. aのピンが回り、鍵開け成功

ムキになって安全ピンをガチャガチャし過ぎると、ピンが折れたり、鍵穴を傷つけたりすることもあるので、しばらく試して開かないときは諦めることも大切です。

【ダイヤルロックタイプ】番号を試して調整

ダイヤルロックタイプは、全て番号を試してみると開けることができます。3桁の番号であれば3桁の番号を試した場合は10×3＝1,000通り。「000」～「999」まで一つ一つ試していく方法です。

手順を以下に説明します。

1. ダイヤル式の南京錠を縦にして、手でしっかりと持ちます。
2. 押さえた状態で3カ所のダイヤルを回してみて動かないダイヤルを探す
3. スムーズに動かないダイヤルを回し、手に感触があった番号に合わせる

スムーズにいけば、10分以内には開けられますが、急いでいるときにはおすすめできる方法ではありません。
特に4桁の場合は10,000通りもあるので、かなり時間を要するでしょう。

【TSAタイプ】他の人のTSAロック式の鍵を試す

TSAタイプの鍵をなくした場合は、他にTSAタイプのスーツケースを持っている人に鍵を借りて試してみることがおすすめです。必ずとはいえませんが、運よく開くことがあります。

TSAタイプとはアメリカの公的機関から認可・容認された鍵のことです。危険物が入っていないか目視検査するため、TSA職員だけがスーツケースを開けることが認められた鍵となります。

TSAロックには「TSA002」や「TSA007」といった番号がありますが、この番号はTSAの種類になります。同じ番号であれば解錠できるかもしれません。ちなみにTSAの番号は、鍵本体の番号ではないので注意してください。

【すべてのタイプ】最終手段！鍵を壊す

いざとなったら自力で鍵を壊す方法もあります。これは最終手段なので、買い替える覚悟で試すことが必要です。

まずは鍵を壊すときはバールやペンチ、スパナなどの工具を準備します。

開け方の手順は以下です。

1. バールでスーツケースをこじ開ける
2. マイナスドライバーやペンチを鍵穴に差し込み、勢い良く回します。

尚、鍵を壊すとスーツケースが開いたままになってしまうので、記事の後半で紹介している「スーツケースベルト」があると便利です。

開けた状態で鍵をなくした… 緊急時の対処法2つ

スーツケースを開けた状態で鍵をなくした場合の2つの対処法を解説します。

スーツケースベルトを使う

スーツケースを開けた状態で鍵をなくしたときは、とりあえずスーツケースを急いで閉めることが必要です。
仮にスーツケースの上に荷物を置いて閉めることもできますが、盗難にあうリスクが高くなってしまいます。

緊急時の応急措置として「スーツケースベルト」が便利です。
スーツケースベルトは、鍵あり・鍵なし・ワンタッチ式などがあります。

旅先では空港の売店でも購入できるので、比較的手に入れやすいアイテムといえるでしょう。

空港のラッピングサービスを利用する

空港でお金を払ってラッピングサービスを利用することも可能です。専用フィルムでスーツケースを巻き付けることによって、損傷や汚れ、口開くから守ってくれます。

ただラッピングサービスは、全ての空港で行っているサービスではないので、空港のカウンターへの確認が必要です。

時間に余裕があるときの2つの対処法

出発まで時間に余裕がある時は、冷静な判断ができます。しかしのんびりしていると、「出発に間に合わなくなりそう」という状況にもなりかねません。出発まで余裕がある場合でも、早めに対策を考えることがおすすめです。そこで2つの対処法を紹介します。

鍵だけ購入する

「スーツケースの買い替えはしたくない」という方は、メーカーから鍵だけ購入することもできます。鍵だけ購入できる主なスーツケースのメーカーをご紹介します。

ALI(アジアラゲージ)

ACE(エース株式会社)

サムソナイト

イノベーター

リモワ(RIMOWA)の直営店ではスーツケースの修理を行っているので、鍵購入の相談ができる可能性があります。

無印良品は、スーツケースの修理は行っているものの、鍵の販売は行っていないようです。近くの店舗に直接問い合わせすれば、鍵の購入対応をしてもらえるかもしれません。

スーツケースを新調する

出発まで時間に余裕があるときは、スーツケースを新調してみるのもおすすめです。長年愛用したスーツケースであれば、ここで心機一転するのに良い機会になります。

スーツケースは古くなっても、なかなか買い替えるきっかけはないものです。ぜひ新しいスーツケースの購入も視野に入れてみましょう。

今後紛失しないための予防法

スーツケースの鍵をなくすと時間と費用がかかってしまうことが理解できました。出発直前や旅先での鍵の紛失はパニックになりやすいです。二度と鍵を紛失することがないように予防法を考えることが大切です。

鍵をなくさないポイントとして、スペアキーを分けて持ち歩くこと、なくしにくいタイプのスーツケースを選ぶことをおすすめします。

スペアキーの使い方を間違えている人は意外と多いもの。鍵の紛失を予防する具体的な方法を、詳しく解説します。

スペアキーを分けて持ち歩く

スーツケースを購入すると必ずスペアキーが付いてきます。万が一鍵が見つからない、なくしてしまったというときに備えて、スペアキーは分けて保管しておくことが大切です。

また旅先には、必ずスペアキーも一緒に持ち歩くことが基本となります。

しかしほとんどの方が、自宅の引き出しに保管しているのではないでしょうか。

本来の使い方を間違えて、鍵をなくしたときに慌てる人は多いものです。

スペアキーを自宅に保管している方は、次回の旅行では、本鍵とスペアキーを分けて、一緒に持ち歩くようにしましょう。

なくしにくいタイプの鍵のスーツケースを選ぶ

スーツケースはなくしにくいタイプの鍵を選ぶことも重要です。例えばダイヤル式を選べば、そもそも鍵をなくす心配がありません。

ダイヤル式は鍵を探す必要もなくなるので手間も省けて便利です。またカードロック式もお財布に入れておけるので、鍵をなくすリスクが減ります。

自分に合った鍵を選び、鍵の紛失を防ぎましょう。

スーツケースの鍵を交換するときはミツモアに見積りを依頼しよう！

スーツケースの鍵をなくしてしまうのは、多くの人が経験していることです。もし時間に余裕があればメーカーに問い合わせてみるのもよいでしょう。

しかし「問い合わせしている時間がない」「自分で壊すのも不安」という方は、鍵業者に依頼するのがおすすめです。

大切なスーツケースを損傷しないためにも、信頼できるプロにお任せしましょう。

ミツモアで鍵業者を探す