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会社の大掃除のやり方を徹底解説!服装や分担はどうする??

最終更新日: 2021年07月20日

「今度会社の大掃除をすることになったけれど、大掃除ってしなければならないの?」「することが多くて大変そうだから、できるだけスムーズに終わらせる方法を知りたい」と疑問やお悩みを抱えている方も多いのではないでしょいうか。

結論として、会社の大掃除は法律で義務づけられているため、必ず行わなくてはなりません。

また、オフィスの大掃除を成功させるコツとしては、事前にスケジュールを立て、掃除をする場所と分担を決めておくことが重要です。

必要な道具を揃えて、片付けや整理整頓などを前日に行うことでスムーズに終わらせることができます。

この記事では、会社の大掃除における法律や会社の大掃除のやり方、不用品の処理方法まで詳しく紹介します。

会社の大掃除に関しての疑問やお悩みがある方は、ぜひ参考にしてください!

法律で定められている!”オフィスの大掃除”

法律のイメージ
半年に一度オフィスの大掃除を行うことは法律で決まっている

仕事で忙しいのに大掃除なんて面倒だと思うかもしれませんが、定期的な会社の大掃除は法律で義務付けられていることを知っているでしょうか。

労働安全衛生法によれば、半年に一度は会社の大掃除が必要であるとされています。

まずは、会社の大掃除が法律で決まっている理由と目的について解説します。

事業主には半年に一回の大掃除が労働安全衛生法で義務付けられている!

労働安全衛生法によれば、会社の大掃除は半年に一度、つまり最低年に2回は行う必要があるとされています。

労働安全衛生法とは、労働者が安心して働ける環境を整えるための法律のことです。休憩や健康診断についてなど、事業主が守るべき複数の項目が定められています。

会社の大掃除については、労働安全衛生規則第619条に以下のように記されています。

日常行う清掃のほか、大掃除を、六月以内ごとに一回、定期的に、統一的に行うこと。
出典:中央労働災害防止協会:安全衛生情報センター

また「大掃除を六月以内ごとに一回」と記されているため、必ずこの月に行わなければならないといった決まりはありません。

自社の社員による大掃除が難しい場合は、清掃業者に依頼するなどして法的義務を果たすようにしましょう。

掃除による時間外労働には注意しよう

会社の大掃除が任意ではない場合、大掃除は給与支給の対象となる労働時間として扱う必要があるため、労働時間外の掃除は行わないようにしましょう。

また、労働時間が8時間を超えていながらも掃除を要求した場合、「法定時間外手当」の対象となるので、8時間を超えねいように労働時間を調整することが必要です。

大掃除が法律で決まっているその理由と目的

会社の大掃除が労働安全衛生法で決められている理由は、快適な職場環境を維持するためです。

会社に不用品が溢れていたり、ずっと掃除がされていなかったりすると、清潔な環境で安心して仕事に集中することが難しくなってしまいます。

大掃除についてのルールを定めることで社員が掃除についての意識を高く持ち、会社が清潔かつ働きやすい環境で維持されることを目的としているのです。

大掃除のスケジュールの立て方

ダンボールと掃除用具
大掃除は計画を立てることでスムーズに進められる

通常の業務と合わせて行う大掃除は、事前にしっかりとしたスケジュールを立てることが非常に重要です。

会社の大掃除を行う際は、まずは掃除をする日にちや分担・掃除をする場所を決める必要があります。

ここでは、会社の大掃除をスムーズに終わらせるためのスケジュールの立て方を紹介します。

会社の大掃除をスムーズに終わらせるためのコツの図
会社の大掃除は準備が重要

まずは日にちと掃除をする場所を決める

  • 掃除を行う日にちと時間を決める
  • 掃除する場所を決める
  • 掃除担当の分担表を作成する

会社は家とは異なり掃除をする場所がとても多いので、すべての場所の掃除を一日で行うためにはしっかりとしたスケジュールを立てることが重要です。会社の大掃除をすることが決まったら、まずは掃除を行う日にちや時間を決めましょう。

またこのとき、スケジュールと合わせて掃除をする場所も決めておきます。

大掃除当日になってから掃除をする場所が決まっていないと、作業がスムーズに進まなくなってしまいます。大掃除をする日にちが決まったら、一度掃除が必要な場所を書き出してみてください。

大掃除をする日にちと掃除をする場所が決まった後は、誰がどの場所の掃除を担当するかを決めるための分担表を作成します。

事前に掃除の分担が決まっていないと、当日に掃除をする人が足りなくなるなどのトラブルが起き、スムーズに作業を進められなくなってしまいます。

業務用時間外に掃除をすることにならないように、スケジュールを決める際はそれぞれの場所の掃除を行う時間も記入しておきましょう。

大掃除を行う場所と必要な道具をチェックリストにまとめる

日にちや時間・担当者が決まったら、大掃除を行う場所と必要な道具を一枚の紙にまとめたチェックリストを作成します。

大掃除の際は、普段の掃除ではあまり使用しない特別な掃除道具が必要になることが多いです。

大掃除の際に役立つアイテムについては次の見出しで詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

前日までにできることはやっておく!

大掃除前日までに、掃除以外の細かな作業を終わらせておくことはとても重要です。

会社の大掃除は、簡単に説明すると以下のような流れで進み、1と2の準備をどれくらい行ったかで、掃除がスムーズに進むかどうかが決まります。

【大掃除の手順】

  1. 日にちや掃除をする場所・分担を決める
  2. 掃除を行う場所や必要な道具をリストにまとめ、足りないものを揃える
  3. 各場所の掃除を行う
  4. 不用品を処分する

また、デスク周りの整理も重要です。私物が散乱していると、掃除の邪魔になってしまいます。

大掃除に参加しない社員にも掃除をすることを伝え、各自デスクやロッカーを簡単に整理をしておくと掃除をスムーズに進められますよ。

大掃除を行う際に準備するもの

バケツやゴム手袋などの大掃除に使う道具
大掃除では多くの道具を使用する

大掃除では普段の掃除よりも多くの場所や細かな場所を掃除するため、いつもは使用しない掃除道具が必要です。足りない道具は必ず大掃除の前日までに用意しておきましょう。

ここでは、掃除に使うアイテムと整理整頓に使うアイテムに分けて紹介します。

会社の大掃除をするために必要なもの一覧
会社の大掃除の際は掃除や整理整頓に使うアイテムと服を準備する

掃除に使うアイテム

大掃除をする際にあると便利なアイテムは以下の通りです。

【掃除に使うアイテム】

  • 雑巾
  • 新聞紙
  • バケツ
  • ほうきとちりとり
  • スポンジ
  • 掃除用ブラシ
  • エアダスター
  • ウエットティッシュ
  • ハンディモップ
  • メラミンスポンジ
  • ブラインドクリーナー
  • 軍手
  • ゴム手袋
  • スプレーボトル
  • 脚立
  • スクイージー
  • 中性洗剤
  • 重曹
  • キッチンハイター
  • クレンザー

さまざまな場所の掃除で必要になることを考え、雑巾やスポンジなどは複数個用意しておくことをおすすめします。

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整理整頓に使うアイテム

また大掃除の際は、普段使用しているものを片付ける必要があります。整理整頓をするためには、以下のようなものがあると便利です。

【整理整頓に使うアイテム】

  • ダンボール
  • スズランテープ
  • 油性のマジック
  • ガムテープ
  • ファイル

大掃除をするときの服装

大掃除の日に普段出勤する際に着ているスーツなどを着ていくと、汚れてしまいます。

大掃除をする際は動きやすく、多少汚れてもよい服を着ることがポイントです。普段出勤の際に着用しているおしゃれ着やスーツではなく、デニムやトレーナーなどがおすすめです。

もしデニムなどで出勤しづらい場合は、ジャージを持参して出勤後に着替えるとよいでしょう。また靴も革靴やヒールではなく、スニーカーなどの履きやすく動きやすい靴を履くことをおすすめします。

大掃除を行う箇所のチェックリスト

大掃除のチェックリスト
大掃除はチェックリストに沿って行うとスムーズ

大掃除を行う場所の例と簡単な掃除方法を紹介します。それぞれの場所の掃除方法と流れを頭に入れ、掃除に役立ててください。

会社の大掃除は掃除する場所も用意する物も多く、混乱してしまいがちです。そんなときはチェックリストを活用すると良いでしょう。

チェックリストに沿って掃除を行えば、情報が整理されてスムーズに作業が進みます下部に掃除場所のチェックリストを用意したので、ぜひ参考にしてみてください。

PDFダウンロードはこちらから:会社の大掃除チェックリスト

ここからは掃除の際、特に注意するべき場所・ポイントについて解説していきます。

エントランスの大掃除

会社のエントランス
エントランスは拭き掃除がメイン

エントランスは多くの人の目に触れる重要な場所です。エントランスの掃除では、汚れがつきやすいドアや窓ガラスをメインに作業を行いましょう。ガラスは新聞紙を丸めたものでこすると便利です。

【使用する道具】

  • 雑巾
  • バケツ
  • 新聞紙
  • スクイージー
  • ブラシ
【掃除方法】

  1. 新聞紙を丸めたものを濡らし、窓の表面を拭く
  2. スクイージーで窓についた水滴を落とす
  3. サッシなどの細かい部分につまった汚れをブラシでかきだす
  4. サッシに水を流して汚れを流し、雑巾で汚れを拭き取る

水回りの大掃除

給湯室の水道まわりの様子
水回りには水垢やぬめりが付着している

水回りは普段の掃除ではなかなか手が届かないため、ヌメリなどの取れにくい汚れが発生してしまっていることも多いです。

ヌメリや水垢などの取れにくい汚れを除去するためには、キッチンハイターやクレンザーを使用して掃除を行いましょう。

【使用する道具】

  • スポンジ
  • 中性洗剤
  • キッチンハイター
  • クレンザー
  • タオル
  • ゴム手袋
【掃除方法】

  1. スポンジでシンクを洗う
  2. 生ゴミ受けなどヌメリが気になる場所にキッチンハイターを吹きかけ、5分程度放置して洗い流す
  3. 水垢が気になる場所をクレンザーで磨く
  4. 全体を洗い流し、水気を拭き取る

業務用パソコン、OA機器の大掃除

オフィスに設置されているOA機器
OA機器にはホコリが溜まりやすい

毎日使用するパソコンやプリンターなどのOA機器には、意外と多くのホコリが溜まっています。

雑巾での拭き掃除ができないOA機器には、ウエットティッシュを使用した掃除がおすすめです。掃除をする際は、ホコリと水気に注意して作業を進めましょう。

【使用する道具】

  • エアーダスター
  • ウエットティッシュ
  • クリーニングクロス
【掃除方法】

  1. 機器の電源を切る
  2. 液晶画面の表面をクリーニングクロスで拭く
  3. 細かい場所のホコリをエアーダスターで飛ばす
  4. キーボードやボタンの表面をウエットティッシュで拭く

照明類の大掃除

オフィスの蛍光灯
ライトのカバーにはホコリやゴミが溜まっている

照明のカバーには多くのホコリやゴミが溜まっています。大掃除では一度カバーを取り外し、付着したゴミをすべて取り除きましょう。

照明を掃除すると余計なホコリやゴミが取り除かれるため、オフィスがより明るくなりますよ。

【使用する道具】

  • ハンディモップ
  • 脚立
  • 雑巾
【掃除方法】

  1. 電気のスイッチを切る
  2. ハンディモップなどで表面のホコリを除去する
  3. カバーを取り外し、中に入り込んだゴミを捨てる
  4. 濡れた雑巾で拭き掃除をする
  5. 乾燥させ、カバーを元に戻す

オフィスチェアの大掃除

オフィスチェア
オフィスチェアは材質によって掃除方法を変える必要がある

毎日使用するオフィスチェアには、手垢などの汚れが付着しています。水拭きをしたいところですが、チェアの材質によっては表面が痛んでしまうことがあります。

オフィスチェアを掃除する際は、革張りや布・ビニールレザーなどの材質を確認してから掃除を行ってください。

【使用する道具】

  • 雑巾
  • 柔らかいブラシ
  • ウエットティッシュ
【掃除方法】

  • 布→柔らかいブラシをかけた後に、硬く絞った雑巾で表面をたたくように拭き取る
  • 合皮→硬く絞った雑巾で水拭きをする
  • 革→乾拭きするか、専用のクリーナーで拭く
  • メッシュ→汚れが付いた部分をウエットティッシュなどで軽く拭き取る

ブラインドカーテンの大掃除

ブラインドカーテン
ブラインドカーテンの隙間にはホコリやゴミが溜まりやすい

ブラインドカーテンには隙間があるため、間にはホコリやゴミが多く溜まっています。オフィスを清潔に保つためにも、大掃除では隙間に溜まったゴミを取り除きましょう。

ブラインドカーテンを掃除するためには、ダイソーなどの100均でも販売されているブラインドクリーナーの購入がおすすめです。

【使用する道具】

  • ブラインドクリーナー
  • 脚立
【掃除方法】

  1. ブラインドクリーナーをブラインドの間に挟む
  2. 横にスライドさせてゴミを拭き取る

不用品処分の方法はどうする??

ゴミ箱のアイコン
大掃除では多くの不用品が発生する

大掃除を行うと普段使用していなかったものが明らかになり、オフィスチェアやラックなど不要なオフィス用品の処分に悩むことも多いです。

ここでは、会社で出た不用品の処分をする2つの方法を紹介します。

不用品を処分するときの注意点
会社の不用品は一般ゴミには出せない

民間の粗大ごみ回収業者に依頼する

1つ目は、民間の粗大ゴミ回収業者に依頼する方法です。

粗大ごみは指定の集積所へ出せばよいのでは?と思うかもしれませんが、オフィスで出た粗大ゴミは一般家庭と同じ集積所に出すことができません。

オフィスで使用した物をゴミに出す場合は、民間の粗大ごみ回収業者に依頼しましょう。

オフィス用品買取専門店やリサイクルショップへ売却する

2つ目は、オフィス用品買取専門店やリサイクルショップなどの専門店へ売却する方法です。

ゴミ回収業者に依頼すると処分料が発生してしまいますが、買取業者へ売却すれば不用品をお金に変えることができます。状態がよければ、売却を検討するとよいでしょう。

買取価格を上げる3つのコツ

不用品買取はコツを意識することで、より高い値段で買い取ってもらうことができます。ここでは買取価格を上げるための3つのコツを紹介します。

①査定に出す前に不用品の掃除を行う

査定では商品の状態をチェックされるため、汚れがたくさんついていたり、異臭がしたりすると買取価格が下がってしまいます。不用品を査定に出すことが決まったら拭き掃除をするなどして、できるだけきれいな状態にしましょう。

②付属品がある場合は必ず添付する

また不用品を売却する際は、付属品をできるだけ揃えることも重要です。取扱説明書や、使用していなかったネジなどのパーツがある場合は処分せず、できるだけ添付してください。査定の際は、付属品が揃っていることをアピールするとよいでしょう。

③複数の業者を比較する

他にも、複数の業者を比較することも重要です。会社から近いからと適当に業者を決めてしまうと、査定金額が低くなってしまうことも多いです。査定に出す際は、2〜3社の見積もりを比較することをおすすめします。

5Sを活用し、普段からオフィスを綺麗に保とう!

オフィスの整理をする女性
オフィスは5Sを意識することできれいに保たれる

大掃除の負担を減らすためには、普段から整理整頓や掃除を心がけることが重要です。

オフィスをきれいに保つためには「5S」と呼ばれる、整理整頓のための目標を意識することが効果的です。最後に、大掃除の負担を減らす5Sについて紹介します。

5Sとは

5Sとは「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5つの頭文字を取ったもので、それぞれの意味は以下の通りです。

  • 整理(seiri) 要るモノと、要らないモノを分類し、要らないものを捨てること
  • 整頓(seiton) 要るモノを、誰にでも、すぐに取り出せるようにすること
  • 清掃(seisou) ゴミや汚れがない綺麗な状態を維持すること
  • 清潔(seiketsu) 3S(整理・整頓・整頓)が維持されている状態
  • しつけ(shitsuke) 3Sが定着し、決められたことを守れる風土になっている状態

出典:5S活動ラボ

この5つのSを意識するだけで仕事がさらに行いやすくなり、生産性のアップにも繋がると言われています。

5S活用のメリット

5Sのメリットを説明する図
5Sを意識して行動すると掃除が楽になる

では、5Sを意識することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。5Sの最大のメリットは、無駄なコストやスペースを削減できることです。

いらない物が多いと無駄にスペースが必要になり、そのスペースを維持するためには多くのコストが発生してしまいます。しかし5Sを意識するれば無駄な物が減り、不要なコストが削減できるのです。

他にも、不要な物が減ることでやるべきことが明らかになり、仕事に集中しやすくなるメリットも存在します。

5sの具体的な活用方法

5Sを活用するためには、現状を把握して目的を決めることが重要です。

5Sをただ守るように社員に伝えるだけでは意識向上につながらないため「5Sを意識してコストを○%カットする」などの目標を定めましょう。

また、物を整理する場所や整理整頓するためのルールを決め、目につく場所に貼る・不用意に物を増やさないなどの取り組みも重要です。

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