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アシナガバチの女王蜂はどんな生態?巣を見つけたときはどうする?

最終更新日: 2022年04月28日

アシナガバチの女王蜂は群れの中で巣作りや産卵の役割を担っています。営巣されないよう無理に駆除しようとすると、刺される可能性があるため危険です。女王蜂の生態や見かけたときの対処法、巣を作られないための予防策を紹介します。

アシナガバチの女王蜂の生態とは

キボシアシナガバチの巣作り

見た目や攻撃性など、アシナガバチの特徴について解説します。特に注意しなければならない、女王蜂の生態も覚えておきましょう。

女王蜂の特徴

アシナガバチは人を刺す可能性がある、比較的危険度の高い種類の蜂です。女王蜂と働き蜂が毒針を持っており、オス蜂は針を持っていません。

長い後ろ足とスリムな体が、アシナガバチの見た目の特徴です。足を下方へだらんと下げながら、ゆっくりと飛行します。

アシナガバチの女王蜂は、働き蜂より体や羽のサイズがひと回り大きめです。じっくりと観察すれば、体の大きさのみで働き蜂と区別がつくでしょう。

越冬して巣作りを行う

アシナガバチの営巣は、前の年に生まれて冬を越した女王蜂が春に1匹で開始します。4~5月ごろに単独行動をしている女王蜂は比較的穏やかなため、この時期が駆除に最適です。

巣が大きくなり働き蜂が増えてくると、女王蜂の代わりに働き蜂も巣作りを行います。アシナガバチが1匹で小さな巣を作っていたら、女王蜂の可能性が高いでしょう。

アシナガバチの女王蜂は群れを維持する産卵の役割も担っています。基本的には女王蜂しか産卵しないため、女王蜂を駆除すれば群れは維持できなくなります。

益虫だが人を刺すことも

人を刺すタイプの蜂の中でも、アシナガバチは比較的穏やかな性格の蜂です。近寄っただけで攻撃してくるスズメバチと違い、誤解を与える行動を取らなければ基本的には刺しません。

アシナガバチは益虫としての側面も持つ蜂です。子育て用のエサとして毛虫や蛾などを捕獲するため、作物や花の害虫を食べてくれます。

ただし人間の生活圏に巣を作ることが多く、意図せず刺激を与えてしまうこともあるでしょう。1度刺したら死んでしまうタイプの蜂と異なり、アシナガバチは何回も針を刺せるため、見かけたら用心する必要があります。

巣を作られないための対処法

秋のコアシナガバチ

アシナガバチが営巣しやすい場所を知っておけば、巣作りの予防に役立ちます。巣作りを防ぐ対策としては、殺虫剤の散布が有効です。

アシナガバチが巣を作りやすい場所

アシナガバチは閉塞的な空間を好んで営巣します。外敵から身を守る目的で、見つけにくい場所に巣を作るため、巣の場所を把握するためには営巣しやすい場所を知る必要があります。

人間の生活圏でアシナガバチがよく巣を作る場所は、屋根裏・ベランダ・物置・軒下・室外機です。庭木や生け垣の中にも営巣することがあります。

雨風をしのげる場所に巣を作りやすいこともポイントです。蜂がいるにもかかわらず巣が見つからない場合は、巣を作りやすい場所の裏側や内部もくまなく確認しましょう。

スプレー式の殺虫剤が楽

アシナガバチの巣作りを予防するなら、巣を作りやすい場所に殺虫剤を散布しておくのが効果的です。蜂が嫌がる成分を含んだ、蜂の巣予防専用のスプレー式殺虫剤が販売されています。

スプレー式の殺虫剤なら、営巣しやすい場所に散布するだけで済むため作業が楽です。殺虫剤を散布した場所には、アシナガバチの女王蜂が近づきにくくなります。

民家のさまざまな場所に営巣する可能性があるため、できるだけ多くの場所に殺虫剤を散布しておくのがおすすめです。

巣を作られてしまった場合

アシナガバチの巣

生活圏内に巣を発見した場合の対処法を解説します。自分で駆除することも可能ですが、安全策を取るなら業者へ依頼するのがおすすめです。

関連記事:アシナガバチの巣への対処方法!ハチの生態や被害が増える時期も解説 | ミツモア

アシナガバチを自分で駆除する方法

アシナガバチの巣を自分で駆除する場合は、必ず肌を露出しない服装で行いましょう。事前に殺虫剤の準備が必要です。

最初に2~3m離れた場所から、巣に向けてスプレーを噴きかけます。散布効果を高めるために、風上から噴射するのがポイントです。

蜂が巣から飛び出してきても慌てずに、殺虫剤で1匹ずつ駆除しましょう。散布し終えたら巣を1晩放置し、全ての蜂を駆除できたかチェックします。

最後に巣を取り除き、ビニール袋に入れて処分すれば完了です。いつまでも巣を放置していると、他の蜂がやってくることもあるため、早めに処分しましょう。

安全策を取るなら業者へ依頼が一番

アシナガバチの攻撃性が高まる6~8月ごろの駆除や、15cm以上に大きくなった巣の駆除は、自分で作業するのは危険です。巣が作業しにくい場所にある場合や、作業に対する恐怖心が強い場合も、自分で駆除するのは避けましょう。

より安全かつ確実に巣を駆除するなら、蜂の巣駆除の専門業者に依頼するのがベストです。蜂に刺される心配がなく、駆除作業の時間も節約できます。

業者に依頼すれば、防護服や殺虫剤を購入する必要もありません。作業を始めてしまった場合も、途中で危険だと感じたら作業を中止し、業者に駆除を頼みましょう。

関連記事:蜂の巣駆除にかかる料金はどのくらい?費用相場や、安く済ませるポイントをチェック|ミツモア

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女王蜂を見つけても近づかないように!

アシナガバチの巣作り

アシナガバチの女王蜂は、4~5月ごろに巣作りを開始します。働き蜂よりサイズが大きく、敵と認識されるような行動を取ると刺してくることがあるため危険です。

営巣されないようにするためには、巣を作りやすい場所を把握しておく必要があります。巣を発見したら無理はせず、専門業者へ駆除を依頼しましょう。

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蜂の巣駆除を業者に依頼する際は、作業内容や時期などで料金に幅があることを理解します。費用を抑えるなら見積もりサービスのミツモアを利用し、複数社の見積もりやサービス面をしっかりと比較して、依頼する業者を選びましょう。

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