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ドローン撮影の基礎知識!自分で空撮とプロに撮影依頼する時の注意点

最終更新日: 2022年12月08日

ドローンで空撮をしようとするなら、2つの方法が考えられます。

・自分でドローンを購入して撮影する
・プロに依頼して撮影してもらう

どちらにも、メリットデメリットがあり、条件や目的に分けて使い分けます。最適なドローンの撮影方法を知りましょう。

この記事では、ドローン撮影の基礎から、自分でドローンを購入するポイント、そしてドローン空撮の業者の選び方まで記述します。

ドローン撮影の基礎知識

まずは、簡単に、ドローン撮影についての基礎知識について説明します。すでに、ドローンについて知っている人には、再確認になりますが、ぜひ知っておいて欲しいポイントですので、読んでみてください。

ドローンとは

ドローンとは雄蜂の意味です。その始まりは、リモートで動く、戦闘機の訓練機が由来です。つまり、空を飛ぶ物体で、遠隔操作されたものを「ドローン」と呼びます。

現在の4つ以上のプロペラがついた形(マルチコプターといいます)が生まれたのは、スマホの誕生がベースになっています。スマホに使われた加速度センサーや、ジャイロを流用して、フランスのパロットがマルチコプターの原型を発明しました。

その革新的な機能は、爆発的に世界中に広まり、ドローン=マルチコプターとして認識されています。

ドローンの特徴

どこでも離着陸でき、軽量なのがドローンの特徴です。GPSを利用して、3次元的に自機の位置を把握し、維持できます。

機能は日々進歩しており、各種センサーや大型のカメラを搭載したり、物を運んだりすることができるようになっています。

参考:さらに詳しく ドローンGPSについて詳しく解説!

ドローンの得意分野

配送や災害救助など、ドローンが活躍する分野は増えています。ですが、最も得意とする分野は空撮です。

ドローンに搭載されたカメラの映像は、パイロットの元まで転送されて、ドローンでしか撮影できないような映像を作ることができます。

ドローンの撮影のメリット

ドローンでしか撮影できない画角、それまでは空撮といえば、かなりの費用がかかりましたが、ドローンは格安で実現できます。

イベントや、記念撮影、PVなど、ドローンで撮影された映像を使うことで、人間の目線ではない斬新な角度の映像を作ることができます。

自分で購入するのならば、1万円以下でドローンを購入し、撮影することが可能です。

最安のドローンと高級機の違い

最も安いドローンは、1万円もしない機種があります。その多くは200g以下と軽量で、国土交通省の申請を免除されているものです。

ですが撮影にはあまり向きません。使われているカメラの質が悪く、映像も安定しないので、ドローンの練習用にしかならないでしょう。

それに比べると、高級機は異次元の感覚です。7万円以上のドローンならば、GPSが搭載され、何も操作しなくても、その場所を維持しようとしてくれます。

撮影にもちゃんとしたカメラが搭載され、様々な動きのある映像を撮影できるようになります。さらに、20万以上の機体になると、専門的な撮影が可能になります。

参考:さらに詳しく 最新ドローンを紹介!

ドローン撮影の知っておくべきポイント

自分でドローンを購入するにせよ、プロに依頼するにせよ、知っておいていただきたいポイントがあります。これを知らずにドローンに手を出すと、無駄な勉強代を払うことになってしまうでしょう。

ドローンのカメラ

ドローンのカメラは、パイロットにドローンの見ている映像を転送する役目があります。その映像を記憶することで、素人でも空撮が可能です。

しかし、カメラの性能はドローンに寄って千差万別です。欲しいクオリティのレベルに合わせたドローンを知りましょう。

ドローン別センサーサイズ

カメラの性能はセンサーサイズによって決定します。カメラは、レンズを通して、光をイメージセンサーという部品でキャッチするのですが、そのイメージセンサーの大きさが大きいほど、多くの色や光をキャッチできます。

大きければ大きいほど良いのですが、それは価格に跳ね返ってきます。より映像を撮影したいのならば、ドローンのセンサーサイズに注目するべきです。

  • Tello: センサーサイズ不明
  • parrot ANAFI: 1/2.4 CMOS
  • Mavic Pro: 1/2.4 CMOS
  • Mavic2Pro: 1インチ CMOS
  • phantom4: 1インチ CMOS
  • Inspire(zenmuseX7): フルサイズ

80gのTelloのセンサーサイズは不明ですが、スマホと同じくらいの性能と考えていいでしょう。

Mavic2とphantom4の1インチセンサーは、かなりのサイズです。カメラで言うなら、高級コンパクトデジカメぐらいの性能となります。

抜群なのはInspireについている、zenmuseのX7です。ドローンでフルサイズカメラを搭載しているので、これ以上ない画質で撮影することが可能です。

また、RAWという画像を圧縮していない状態で撮影も可能ですので、データーをパソコンで修正することで、理想のドローン撮影をすることができます。 

ドローンの撮影時間

ドローンが連続して撮影できる時間は、長くても30分ほどです。それは、バッテリーの性能によって左右されますが、安全のため30%以下になると着陸する設定になっています。

バッテリーは風の強さや、使う機能、温度などの影響をうけます。減るときはすぐになくなってしまうので、ドローンの撮影時間は思ったよりも長くないと考えましょう。

ドローンの夜間撮影

ドローンで夜間撮影をしようとするならば、超えなければいけない壁があります。1つは、制度の壁です。日本国内で、夜間ドローンを飛ばそうとする時、ドローンが目視できるような特別な照明を当てる必要があります。

安全のため、それらの制限がかけられているのですが、ドローンの夜間飛行には機能面での壁もあります。

ドローンはカメラからの映像を解析し飛行するので、その光量が少なければ安全面での機能を捨てて飛行させなければいけません。夜間のドローン撮影には、リスクがつきものとなります。

夜間に撮影するなら、カメラのレンズの性能も重要です。レンズの明るさはF値で表示され、その数字が少ないほど、光を多く取り入れることができるのです。

参考:さらに詳しく ドローンの夜間飛行について

ドローンの海上撮影

ドローンで広い海上を飛ばすには、特別な制限はありません。しかし、フローターなどの装着が求められます。

海上では障害物がない代わりに、風が強くなります。風向きが陸から海に向かって吹いている時、ドローンは帰還するためにかなりのスピードを出さなければいけません。

バッテリーが切れて、海上に墜落することも考えられます。海上撮影では、風とバッテリーに細心の注意をしましょう。

ドローンの水中撮影

ドローンは空撮するためのものですが、最近では水中も動くことのできるドローンも開発されています。

また、水中だけのドローンもありますので、海や湖の中を撮影したいなら、検討してみると良いでしょう。

ドローンのカメラワーク

同じ機材やドローンを使っても、プロと素人の撮影には技術の違いがあります。基本的には動かし過ぎないことが大切ですが、ここでは、いくつかのドローンのカメラワークについて紹介します。

  1. バードアイ
  2. スキャン・障害物
  3. ローパス
  4. 引き
  5. ポイントオブインタレスト

1.バードアイ

カメラを真下に向けて、対象を撮影する方法です。空中から真下に向けられたカメラアングルは、ドローンでしかできない特別なアングルです。

2.スキャン・障害物

建物や大きな建造物などを、ゆっくりとカメラを動かさずにドローンが動いて撮影する方法です。対象がどんな物であるかを説明するようなカメラワークとなります。

また、同じようなカメラワークで、対象がフレームアウトした後、その先の景色を効果的にアピールすることもできます。

3.ローパス

広くて、フラットな土地などで、低空飛行をする手法です。高速で地面が動きますので、ダイナミックな映像を撮影することができます。

4.引き

対象に近づいた位置からスタートして、ドローンを後ろに引きながら上昇させます。最初に対象の近景を撮影できますので、表情などを入れることができます。

5.ポイントオブインタレスト

ドローンのアプリなどを使うのも重要です。DJIのドローンならば、ポイントオブインタレストは撮影でやっておきたい機能です。

設定した中心点から、円を描きながら内側に向かってカメラを向け続けてくれます。360度対象を撮影できますので、対象の詳しい説明をする場合に向いています。

ドローンの写真撮影で必要なテクニックは?

ドローン空撮テクニック
ドローンの空撮技術を上げるテクニックとは

ドローンで写真撮影をする際に、覚えておくべきテクニックを紹介します。それは大まかに分けると、操縦技術・写真技術・光と影を読む技術の3つです。この3つのポイントを把握することで、飛躍的にレベルアップできるでしょう。

難しいことではなく、またすべてを覚える必要もありません。詳しい内容を説明する前に、ざっと概要を記述します。

ドローンの操縦技術

空からの自由な視点で撮影できるドローンには、ドローンなりの撮影技術があります。ただ、上空から撮影しただけでは、のっぺりとした、説明的でつまらない映像になってしまうでしょう。

ドローンなりの動き、カメラアングルを意識するべきです。それは、動画だけでなく、静止画にもそれは通用します。基本となるドローンの操縦技術を磨けば、良い写真を撮るための動きがわかってくるからです。

写真撮影の技術

カメラの知識や技術は、ドローンの撮影にも通用します。構図やホワイトバランス、ISO、明度などの知識を覚えましょう。奥の深い世界ですが、基本的なことを知るだけでも大きく写真が変わります。静止画だけでなく、動画撮影にも役に立つ知識です。

写真に詳しい人なら、すでに知っていることかもしれません。写真撮影の技術は、ドローンでも有効です。1つ1つ覚えていくことで、ドローンの撮影がちょっとずつ上手くなるのを感じるはずです。

そして、ドローンを飛ばさないときでも、普通のカメラで練習することが可能です。普段から勉強することで、ドローンをフライトさせるときに設定で戸惑うことは少なくなります。

光と影を読む技術

自由な視点で動けるドローンですが、光の角度や、その影の影響は大きいです。ここでは、光の当たる角度と写真への影響、そして、それを読む技術を紹介します。

ドローンの視点から撮影すると、画像に立体感がなくなってしまうことが有ります。高度を上げるほどそれは顕著になり、人や木などが小さくなって、地面に張り付いているような写真になるでしょう。

ドローンの映像で立体感を出すためには、光と影の効果を知る必要が有ります。特に朝と夕方の時間帯にそれは大きく現れてきます。

ドローンの操縦テクニック

ドローンの操縦技術
ドローンの操縦技術を上げることが、よい写真撮影への近道です

ここからは詳しくドローンの操縦テクニックをご紹介します。複雑で難しい操作をすることはありません、むしろ我慢して、なるべく動かさないのが空撮のコツです。

あせらずに、下記のポイントを意識して操縦すれば、使える映像を長く撮ることができます。

ゆっくり動く・スティックの反応の調整

対象物を撮影する時、動きすぎてはいけません。建物など動きのない物ならば、ゆっくりと一定のスピードで動くことがコツです。

良いアングルを探し、キョロキョロと映像が動くのは悪い操縦方法です。良いアングルや構図は、予め探しておき、本番の撮影では、迷いなく、あせらず、ゆっくりと動くことです。

プロポの傾きの調整もしておきましょう。スティックをある角度で維持し続けるのは難しいからです。自分の好きな角度とスピードを調整することで、ドローンを満足に扱うことが出来ます。

接写→引く

ドローン映像で、最も使いやすい操作方法です。人間などに接写して、表情などを捉えます。それから後ろに引き、同時に上昇させ俯瞰の視点にします。最初は普通のカメラのアングルで使いやすく、それから俯瞰になるのでインパクトのある映像になります。

この操作方法では視聴者に「ああ、こんな場所だったんだ」と興味を引かせることが出来ます。かつ、バックしながらの上昇ですので、ドローンがどこかにぶつかる可能性も低いです。

人間などを撮影するのであれば、必ず入れておきたいカットです。

消失点へ向かって前進する

消失点とは、まっすぐに伸びた道が点になって消えるところ。遠近法などで必ず使われる手法です。ドローンの撮影では、捉えたい対象を消失点に置いて、遠くからそこに向かって前進すると良い映像になります。

このときも、加速や減速をせずに、ゆっくりと前進することが重要です。こらえきれずにスピードを変えてしまうと、がちゃがちゃした映像になってしまうでしょう。

真俯瞰を利用しよう!カメラを下に向けて上昇

対象を真上から撮影するアングルです。ドローンにしか出来ない手法ですので、積極的に使います。

例えば、人間が大の字になり、その数m上空で下にカメラを向けてホバリングします。その後は、そのままゆっくりと上昇します。

これはドローンでしかできません。やろうと思えば、人物の表情から、100m上空まで連続した映像を撮影できます。まっすぐ上昇するのが基本ですが、ゆっくりと回転をしてひねりを入れたりするもの一つの工夫です。

上昇しながらカメラを下→前

人や車などがどこかに向かうシーンなどを撮影するのに向いているショットです。最初は対象の絵を撮り、そして上昇させながらカメラを前に向けます。

ドローンを操作しながら、カメラのアングルを変えるのは、慣れないうちは難しい操作です。ですので、カメラは前向きのまま、ゆっくりと上昇させるだけでもいいでしょう。

アプリを積極的に使う

ドローンの移動をアプリに任せてしまうほうが、カメラに集中できるので良い結果につながります。DJIのアプリならば、アクティブトラックポイントオブインタレストなどを積極的に使いましょう。

どちらも人の手では難しいような、物体のトレースや、中心点の周りを旋回してくれたりします。ドローンが障害物に当たらないように注意して、アプリを使いましょう。パイロットが撮影の対象に入る場合も、アプリが有効です。

ドローンを動かさず対象に動いてもらう

ここまで、ドローンの空撮でよく使われる操作方法を紹介しました。最後に、ドローンを全く動かさない方法も知っておいてください。

ついついドローンを動かして、ドローンらしい映像を撮りたくなってしまいますが、映像や写真で大事なのは「何を伝えたいか?」ということです。それが人物であれば、人物に動いてもらいます。車や動物であっても、じっと動かずに待つことで、動きのある映像が撮影できます。

目的がドローンを動かすことではなく、よい映像を撮りたいのであれば、じっと空中の一点にとどまるのも方法です。バッテリー1本分は、そのようなカットを撮影してみるのもいいでしょう。タイムラプスのように、早回しで動く雲や人物の動き、車の流れなどを納めることが出来るでしょう。

写真の構図のテクニック

ドローン空撮は地上の写真と違って、構図がシンプルになりがちです。特にドローンで撮影した風景写真では、いろんな要素が1枚の写真に映り込むので、ごちゃごちゃとしたカットになってしまいます。

綺麗なドローン写真を撮りたいのであれば、構図について意識しましょう。人間が見ていて落ち着く構図というものがあり、それは普通の写真やドローンでも変わりません。写真を撮影する時は、常に構図を考えて映すようにしましょう。

日の丸写真・主役を考える

ドローンでやってしまいがちになるのは、主役不在の映像です。ただ、空撮するだけでは、なにも訴えることのないカットになってしまうでしょう。

見る人に何を伝えたいのか?これを考えることが重要です。そして、主役が決まったら、まず真ん中に配置してみましょう。これはいわゆる「日の丸写真」として、悪い構図の見本と言われていますが、主役がはっきりしていれば、問題ありません。

主役不在の写真は、ドローンのアングルをもってしても退屈な1枚になってしまいます。その写真のテーマを常に考えて撮影することが大切です。

困ったら3分割

写真構図【3分割】
基本的な3分割の構図です

構図の基本は3分割です。縦横に画面を3分割して、主役を中心意外のどちらかの線上に配置します。そうすることで、空間が生まれ、映像に物語性がでてきます。

風景写真でも、空、山、地面と1:1:1で分けることで、画面に安定感が生まれます。これは人間の目が気持ちいいと感じる鉄則ですので、覚えておきましょう。

DJIのドローンでしたら、画面にグリッド線を引くことができますので、構図に迷ったら使ってみると便利です。

地平線を意識した2分割

ドローンではカメラを下に向けすぎて、のっぺりとした説明的な映像になりがちです。風景写真でカメラはなるべく前を向け、地平線を意識しましょう。

そして、画面を2分割にすることで、安定した美しい写真を撮ることが出来ます。シンプルな構図ですが、主役を引き立たせることができるので、どのようなシーンでも積極的に使えるでしょう。

三角形を探す

建物などを撮るときに意識するのは、ピラミッドのような三角形です。三角形が画面の中央に置かれることで、写真の安定感が増します。

三角形は逆三角形でも同じです。山や人工物、岩など三角形になりそうな構図を見つけたら撮影してみましょう。

曲線を意識する

人間を撮影するときなど意識するのが柔らかな曲線です。自然の物は曲線で出来ているのがほとんどで、人工物でも曲線を意識した構図を探します。

例えば、うねりながら続く道路など、人工物でありながらどこか生き物のような印象を与えることが出来ます。

逆に人工物であることを主張したいのであれば、直線を探します。区画された道や、整然と並べられた物などを意識すると、人工物であることを訴えることが出来ます。

左右対称を探す

シンメトリーは、見ていて気持ちよくなるものの一つです。人工物の多くが左右対称で出来ているのも、それがバランスが取れているからでしょう。写真の構図も同じです。左右対称の者を見つけたら、撮影してみましょう。

ドローンでは、例えばまっすぐに伸びた道路を中心に入れて、その左右が同じような景色を探します。カメラを真下に向けた真俯瞰の映像で、良く使われる構図です。

斜めの構図で動きを付ける

動きを表現したいなら、斜めの構図を使います。安定感は失いますが、静止画でも動きを伝えることが出来るでしょう。

例えば道路を走っている人や乗り物を表現したい時など、まっすぐ水平ではなく斜めに角度をつけて撮影します。そして、できれば対象の先を広く開けるほうが、その先の展開を見る人に予測させる効果が出てきます。

そうすることで、写真にもストーリーが生まれてきます。例えば、左から右へ走っている人を撮影するとして、対象となる人は中央よりも左側へ置くべきです。広い右側へと走っていく人を想像することができます。

斜め構図には他にも、放射線や対角線があります。そのような構図の景色や建物を発見したら、意識して撮影してみましょう。

トリミングしてみる

ドローンのカメラは広角で、広い景色を撮影するのに有利です。しかし、写真には主役以外がゴチャゴチャいると、ボヤッとした訴えることのないものになります。

一眼レフであれば、ぼかしなどを使い、主役のみを引き立たせることが出来ますが、ドローンでは難しいです。そこで、いらない部分を切り取ってしまうといいでしょう。

構図を参考にして、画面を整えましょう。切り取るだけならば、どのような画像編集ソフトでも使えます。

光と影を読むテクニック

写真とは、光をレンズが取り込んで記憶したものです。ですので、光を読むことは、よい写真を撮るための必要なスキルといえます。

そして、影は光の表現で欠かせない存在です。ドローンで影を見つけたら、効果的に取り入れることを考えます。影は写真に立体感を与えるでしょう。

明度・ホワイトバランス・ISO

カメラの設定が苦手、もしくはわからない人もいるでしょう。オートにしておけば、それなりに撮影してくれますが、やはり自分で操作するほうが好い写真が撮影できます。

明かるさ±の設定

明るさは、後で修正を効かせることが可能です。ですが、撮影した時点で適した明るさになっていないと、修正不可能になることもあります。

ドローンの映像では、外で飛ばすのでモニターで確認することが難しことが有ります。特に晴天の昼間など、反射で明るさを確認にしくいので、影で操作するなどして、明度の±を合わせます。

ホワイトバランスの設定

ホワイトバランスは写真のイメージを左右する大切な項目です。イメージに合うように、セッティングしておきましょう。難しく考える必要はありません。

暖かく見せたいなら、曇りや晴れマークへ。逆に冷たく重く見せたいなら、蛍光灯マークへ。

これで、赤みと青みの調節が出来ます。

ISOの設定

ISO感度とは、少ない光でもシャッタースピードを変化させて、撮影するためのものです。光の少ないときでも撮影する時に調整します。

ドローンではあまり無いかもしれませんが、夜の撮影などで調節するといいでしょう。ただし、ISO感度を上げすぎてしまうと、画像にノイズが入るのが問題です。

通常は一番小さな数字100で問題有りません。

逆光でドラマティック

ドラマティックな写真を撮影したいなら、逆境を利用しましょう。逆光で、対象が黒く影になるのを利用すれば、見る人を引き込むようなストーリーを感じる写真になります。

逆光が有効なのはマジックアワーを呼ばれる、朝と夕方です。鮮やかなグラデーションと、長く伸びる影を撮影できるので狙ってみましょう。

ドローンでもマジックアワーの映像は素晴らしいものになります。マジックアワーの長さはごくわずか。数十分で終わってしまいます。バッテリーなどの充電など準備をしておきます。

例えば、夕焼けに浮かぶ人間の影などは、どんなシーンでもドラマティックなものになります。見る人の想像力を掻き立てるなら、夕焼け朝焼けの逆光で撮影します。

空の青さを取りたいなら順光

爽やかな青空が広がっているなら、順光で空を狙います。空の青さがくっきりと映り、さわやかな写真になるでしょう。

ドローンでは屋外の撮影になることがほとんどですので、空の映り方は常に意識しておきたいポイントです。晴天は色彩が鮮やかになるチャンスですので、ホワイトバランスなどを設定して、狙った鮮やかさを写します。

横や斜めからの光は影を意識する

順光でも逆光でもない、横や斜めの光で撮影するときは、影を意識した撮影をします。伸びる影が、写真の立体感を説明してくれるからです。

そのため、明るさなどを調整して、影がしっかりと映る暗さに調整します。朝や夕方の時間帯が良いでしょう。横からくる光のおかげで、影が長く映るからです。

長い影は、写真にメリハリを与え、立体感と奥行きを与えてくれます。対象が人間なら、影が長く映るように移動してもらうといいでしょう。

失敗したくないならRAWで撮影する

絶対に失敗したくない写真なら、RAWで撮影しておくことをおすすめします。

RAWとは、jpegのように圧縮していない、生のデータのことです。圧縮していないので、データサイズは大きくなりますが、利点が有ります。

それはフォトショップなどの画像編集ソフトで、調整をしやすくなることです。色や光など、自由に調整できるのでまるで別の写真のように加工することも出来るのです。

ストーリーを意識したドローン動画の撮影

最後に、動画撮影のポイントを紹介します。ドローン空撮のコツは、ここまでご紹介したポイントを抑えることで、格段に良くなるでしょう。

それを踏まえて、ストーリーを意識した動画の撮影について代表的な例を紹介します。

遠→近→遠

主役に向かって、そこが消失点になるように、前進していきます。主役が接近し、大きく映し出されたら、そのまま遠景へとフェイドアウトシていく手法です。

カメラは固定で、ドローンの動きもシンプルなので、使いやすいのがポイントです。

注意しなければいけないのは、主役と接近しすぎて、接触してしむことがあります。

主役が人だったら、あらかじめドローンが通過するポイントなどを予行演習したほうがいいでしょう。

遮蔽物→開放

建物や林など遮蔽物を最初に撮影します。それからゆっくりと上昇したり、横に動きます。遮蔽物が見えなくなると、隠れていた背景が広く映し出される手法です。

開放感があり、背景を印象的に撮影したい場合に有効です。場面がわかりやすく展開するので、読者を引き込む時に使えます。

疑問→答え

ドローンを対象物ぎりぎりに接近させてから、ゆっくりと離れていきます。最初は接近しすぎて、何を撮影しているかわかりません。ですが、徐々に離れていくことで、対象物が何かわかるようになる展開です。

最初は意外なものがいいでしょう。クイズに近い手法ですので、全体図が分かった時に「そうだったのか!」と驚きを与えることができるからです。

ドローンの撮影には申請が必要

ネットでドローンの申請を

2015年に、ドローンが首相官邸に墜落したり、ホワイトハウスに侵入する事件がありました。これをきっかけに、ドローンの規制が世界中で広まります。

現在日本では、ドローンを飛ばすには国土交通省への申請が必要です。その申請の場所や方法について解説します。

管轄は国土交通省の航空局

ドローンを飛行させる際は、申請が必要になりますが、その手続きはオンラインで行うことが可能です。

DIPSという、国土交通省のサービスを利用することで、従来よりも素早く申請を通すことが可能です。

また、何度も飛行させることになるプロのドローンパイロットには、包括申請といって、後日まとめて申請することが可能です。

飛行時間が長い人ほど、信用が積み重なっているので、申請も簡略されていると言えます。

ドローン撮影に必要な申請一覧

DIPSを使えば、申請に特別な書類は必要ありません。個人であれば名前や住所などを記入して登録します。

一部のドローンを使用したり、技能認証を受けていたりすると、申請がより簡略化されます。

撮影禁止区域

申請をしても、ドローンを飛ばせない区域があります。それは小型無人機等飛行禁止法により定められていて、犯すと一年以下の懲役、または50万円以下の罰金に処せられます

  • 国会議事堂
  • 内閣総理大臣官邸
  • その他の国の重要な施設等
  • 外国公館等
  • 原子力事業所

以上に当てはまるエリアの300m以内で飛行してはいけません。

また、飛行禁止ですが許可があれば飛ばすことができる区域もあります。

  • 空港等の周辺空域
  • 人または住宅の密集している地域上空
  • 地表または水面から高さ150m以上の空域

これらの条件に当てはまる場合、別途国土交通省に許可をもらう必要があります。

撮影可能エリアマップ

ドローンで飛行させる前には、必ず撮影可能な場所かどうかを確認しなければいけません。

そのためには、エリアマップを確認するのが最も簡単です。DJI社の製品でしたら、飛行禁止エリアが近い場合、警告してくれる機能がついています。

200g以下の軽量ドローンに申請は不必要

飛行禁止エリアではない場所で、200g以下の軽量なドローンを飛行させるのであれば、国土交通省への申請は不要です。

なぜなら、200g以下のドローンは「浮遊物」として考えられ、もし墜落しても損害を与える心配はないと考えられているからです。

もちろん、土地権利者の許可や警察などへの許可は別の話です。あくまで、200g以下のドローンの場合のみ、国土交通省への申請は不要と覚えておいてください。

例えば、結婚式など、イベントの上空でドローンを飛ばすには、特別な申請が必要です。

その申請が通らない、もしくは申請を待つ時間的余裕がない場合、200g以下のドローンで代用するなどが考えられます。

参考:ドローン撮影についての許可申請について解説

ドローン撮影の撮影料金相場

ドローン撮影を自分でやろうと思ったら、面倒な申請をせねばならず、保険に入る費用をかけ、そして機体もそれなりにお金がかかります。

高価な機体を購入しても、撮影には技術が必要です。さまざまな条件下で、欲しいショットを撮るには、プロに依頼するのが懸命です。

ドローン見積もりの価格相場

ドローン撮影はやろうと思えば、ほとんどコストをかけずに行うことができます。ですので、相場はピンキリになり、個人で請け負う人から、本格的な業者まで選択肢は幅広いです。

例えば、個人で請け負う人などは、2~3万円で撮影してくれることもあります。副業でやっている場合もあるので、あまり高度な撮影は望めません。

逆に、本格的に撮影を行っているところだと、1回の撮影に50万ほど必要な業者があります。その分、素人では不可能なクオリティの高い映像を撮ってくれるでしょう。

ドローン撮影会社の見積もり例

【A社】

  • 1フライト3万円
  • カメラマン1人、1時間で打ち合わせから撮影、撤収まで。
  • 静止画5枚
  • ドローン Phantom4、編集なし、データのみ

【B社】

  • 1フライト6時間程度、16万円
  • カメラマン、オペレーター
  • 動画、静止画。15分ほどの編集つき
  • ドローンは状況に応じて、業務用ドローンでの撮影も可

【C社】

  • 1フライト30万円、2日、ロケハンあり。
  • カメラマン、オペレーター
  • 動画、静止画、満足のいくまで
  • ドローンはInspire2、業務用ドローン
  • 動画、静止画。編集付き

見積もりの見ておくべきところ

ドローン撮影の見積もりは、基本的に、以下のような内容になっています。

基本料金 使用するドローンによって決まります。ドローンカメラの性能によって、映像の質は変わります。
人件費 技術が高いカメラマンほど、高い人件費がかかります。また、オペレーターが必要な場合などは、その分の人件費がかかります。
交通費 近場の撮影であれば不要になることがあります。
保険料 見積もりに保険料が入っていることを確認しましょう。
編集費用 自分で編集する場合は、不要です。
状況による加算  夜間の撮影や、人工密集地帯の撮影など、申請が複雑になるものや、撮影に技術が求められる場合は、料金が加算されます。

追加見積もりとなる事例

イベントなど、ドローンを飛ばすのに、特別な許可申請が必要な場合は、見積もりに追加加算されます。安全に飛行するための打ち合わせや、ロケハンが必要になるので、その為の人件費や申請費用がかかります。

逆に、費用がかからない業者を選ぶのは注意しましょう。必要な申請を怠っていたり、保険に加入せずにフライトしたり、ロケハンなどの準備をやらない場合が考えられるからです。

重要な撮影になればなるほど、ロケハンやオペレーターなどの人件費は必要経費です。安く済ませたいのはやまやまですが、ケチになりすぎると、撮影した映像が使い物にならないこともあるでしょう。

参考:ドローンの撮影費用を徹底解説!ドローンの見積もり事例を紹介!

ドローン撮影の専門会社

ドローン専門会社と相談
欲しい映像を撮影するならドローン専門の会社に相談しましょう

撮影するドローンの機能、パイロットの技術、撮影条件に対応する経験などドローン撮影の成功には多くのことが必要です。

もし、失敗しても笑って済ませるような撮影ならば、個人でドローンを購入して撮影してもいいでしょう。クオリティが求められる撮影ならば、個人で撮影するのは良い方法ではありません。

個人でドローン撮影すれば、格安で、しかも何回でも撮影することができます。しかし、ドローンカメラの性能差は大きく、技術やコツでは埋まらないものです。そして、初心者が高級なドローンを使うには、墜落した時のリスクが大きすぎます。

専門会社に見積もりを出してみましょう。きっと価値の有る映像を撮影してくれるはずです。

申請手続きをまとめて依頼できる

ドローン撮影の専門会社に依頼すれば、面倒な申請手続きをまとめてお願いできます。それは個人がやるよりも簡単でスムーズにできるでしょう。

ドローンの許可申請には、パイロットの飛行経験時間が問われます。もし、初心者が10kgもするような大型ドローンを、イベント上空で飛行するとすれば、あまりにリスクが高くて許可は下りません。

許可申請は他にも、警察や土地権利者への手続きがあります。そこでも、問われるのは信用です。その信用を買う意味でも、ドローン撮影専門の会社に依頼する価値があります。

ドローン撮影はプロの技術が必要

ドローン撮影を格安で済ますには、自分でドローンを購入してフライトさせることです。しかし、それでは撮影のクオリティは低いといえます。なぜなら、以下のような条件があるからです。

プロに依頼するメリット

  • ドローンの機能
  • ドローンカメラのイメージセンサーサイズ
  • 許可申請の通りやすさ
  • 撮影技術
  • 自然条件への対応力
  • 万が一墜落したときの保険やリスク

そこで、ドローン撮影の業者へ依頼することになります。ドローン撮影は新しい業界なので、業者のクオリティも不安定です。素人が副業でやっていることもありますので、見積もりはなるべくたくさん取りましょう。

値段だけでなく、経験や、欲しい映像、現地の状況など、打ち合わせを繰り返すことで、理想のドローン撮影をすることができます。

参考:【ドローン空撮・撮影会社】口コミ、おすすめポイントを36社徹底解説

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