11月は秋の転勤シーズンが終わり、大型連休もないため引越し件数が少ない時期です。1年間の中でも引越し料金が安めで、引越し閑散期とも言われます。
賃貸物件の家賃も値下げされやすく引越しに適した月ですが、注意点もあります。
11月の引越し費用相場や、11月の中でも安い日、より安く抑える方法、11月に引っ越すときの注意点を解説します。
11月の引越し料金の相場
11月の引越し料金は、単身であれば2万6100円~14万4900円、家族であれば3万7700円~20万2600円が目安です。
ミツモアで実際に依頼されたデータをもとに、11月の引越しの費用相場をまとめました。
11月の単身の引越し費用相場
単身者が11月に引っ越すときの費用は、同じ都道府県なら2万6100円~2万6600円が相場です。
移動距離 | 単身 |
---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
26,100円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
26,600円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
38,100円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
73,400円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
144,900円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年11月時点)
引越し費用は移動距離が長いほど高くなります。正確な費用を知りたい場合、実際に見積もりを取って確認するのがオススメです。
11月の家族の引越し費用相場
2名以上の家族が11月に引っ越すときの費用は、同じ都道府県内なら3万7700円~7万6900円が相場です。
移動距離 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 | 5人以上の家族 |
---|---|---|---|---|
0~15km未満 (同一市区町村) |
37,700円 | 45,800円 | 48,800円 | 48,000円 |
15~50km未満 (同一都道府県程度) |
41,000円 | 54,000円 | 67,000円 | 76,900円 |
50~200km未満 (同一・近隣地方程度) |
53,400円 | 66,900円 | 78,600円 | 61,900円 |
200~500km未満 (近・中距離地方程度) |
89,900円 | 108,400円 | 139,800円 | 120,400円 |
500km~ (遠距離地方程度) |
195,700円 | 186,300円 | 202,600円 | 191,000円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年11月時点)
家族引越しは世帯によって荷物量が異なり、料金にも差が出やすいです。正確な料金を知るためには、実際に見積もりを取ってみることをオススメします。
11月の引越しは12月や10月よりも安い?
11月は基本的に引っ越す人が少ないですが、年末に向けての引越し需要が増え始める時期です。10月と比べるとわずかに高く、12月よりは安い傾向があります。
10月は転勤シーズンのため引越し件数がやや増える時期ですが、料金はそこまで高くありません。11月は初雪への備えで車両への装備を用意する場合がある関係で、10月よりも少し費用が上がります。
12月になると年末休みを利用して引っ越す人が増えるため、11月よりも料金が高いです。
引越し料金はひと月ずれるだけでも価格が異なります。10月と12月の引越し料金については、以下の記事で詳しく紹介しています。
関連記事:
10月の引越し料金相場
月ごとの引越し費用を比較したい人は、以下の記事を参照ください。
2024年11月の引越し料金が安い日
11月でとくに引越し費用が安い日は、中旬の平日です。12月に近づく下旬になると料金が高くなるので注意しましょう。
11月は中旬がとくに安い
実際のミツモアの引越し見積もりデータから、11月上旬・中旬・下旬の費用を比較しました。
11月は中旬の費用が上旬より1000~7000円、下旬より2000~7500円ほど安くなっています。
時期 | 単身 | 2人暮らし | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|---|---|
上旬 | 39,600円 | 49,400円 | 59,200円 | 57,100円 |
中旬 | 38,000円 | 42,600円 | 50,500円 | 55,000円 |
下旬 | 40,400円 | 47,900円 | 52,600円 | 63,500円 |
※ミツモアにおける引越しの平均見積もり価格(2023年11月時点)
2024年11月の引越し料金カレンダー
大手引越し業者等の料金予測や、ミツモアでの料金の傾向をもとに、引越し料金の予測カレンダーを独自で作成しました。
11月は転勤や就職といったライフイベントが重ならない閑散期のため、引越し件数が少なく全体的に料金が安いです。
ただし閑散期であっても、土日や祝日は引越し需要が増すため平日より料金が高くなります。11月の中でも安く引っ越したいなら、平日の中日である火~木曜日がおすすめです。
中でも2024年11月6日(水)、7日(木)、13日(水)、19日(火)は、大手引越し業者の割引率も高く設定されており、安く依頼できます。
11月の引越し費用を安くおさえるコツ
11月に使える、引越し費用を安くするコツを紹介します。
11月の引越し費用を安くする方法 | 節約できる料金 |
---|---|
11月中旬の平日に引っ越す | 1000~3万円 |
文化の日がある連休は避ける | 5000~3万円 |
日没の16時以降の作業を頼む | 5000~1万円 |
使わない冬物を処分して荷物を減らす | 1000~5000円 |
引越し後のエアコンクリーニングを同時に頼むとお得 | 1000~数万円 |
年間を通じて使える方法は、以下で詳しく紹介しています。
11月中旬の平日に引っ越す
11月は閑散期でどの日程も基本的に費用はリーズナブルですが、中旬の平日ならとくに安く引っ越せます。
10月に近い上旬は、転勤が終わっていない会社もあるため比較的費用が高いです。また12月に近づくと、年内に引越しを終わらせたい依頼者が増えてきます。
土日祝日は基本的にどの月でも高い傾向があるため、なるべく安くしたいなら11月中旬の平日を選びましょう。
六曜の縁起の悪い日を避ける人も多いため、仏滅や赤口を引越し日に選ぶのもおすすめです。2024年11月の場合、平日かつ仏滅は11月7日(木)、13日(水)、赤口は11月15日(金)となっています。
2024年11月15日(金)の赤口はは七五三とも被っているため、引っ越す人が少なくねらい目です。
文化の日がある連休は避ける
2024年11月4日(月)の「文化の日」を含む3連休は、11月の中でも引越し依頼が最も集中する時期です。連休中は荷造りから荷解きまで終わらせやすいため、料金も高くなる傾向にあります。
「勤労感謝の日」も11月の祝日ですが、2024年は連休にはなりません。ただし土日で月後半のため、引っ越す人が多く可能なら避けた方が無難です。
日没の16時以降の作業を頼む
荷物の到着が深夜や翌日になっても構わない人は、日没の16時以降に引越しを依頼するのもオススメです。
一般的に、午前中や昼過ぎの引越し依頼は、当日中に荷物を搬入できるため人気があり、午後の依頼よりも需要が高くなります。とくに11月は日没後の気温が低く、暗くなるのが早いです。多くの人が午前中の引越しを希望するため、夕方以降の引越し料金は比較的安くなる傾向にあります。
夜間の作業でも気にならない人や、荷物の搬入が翌日以降になっても支障がない場合は、夕方以降の引越しを検討するのも良いでしょう。
使わない冬物を処分して荷物量を減らす
引越し料金は荷物の量に応じて増加します。とくに冬物のコートは生地が厚くかさばりやすいため、費用が高くなる原因になりがちです。新しくコートや服を購入する予定がある人は、もう着ないであろうコートやダウン、ジャケットを不用品回収やリサイクルショップに出せば、荷物の量を大幅に減らせるでしょう。
不用品の買取にはトレンドがあり、9~12月中は冬服の買取価格がアップします。着なくなった冬物を売れば、不用品の整理になるうえ、お金も手に入り一石二鳥です。引越し業者によっては不用品回収にも対応しているので、必要なサービスの条件に加えて引越しの見積もりを取ると良いでしょう。
引越し後のエアコンクリーニングを同時に頼むとお得
11月以降は暖房の利用が増えますが、その際に忘れがちなのがエアコンのクリーニングです。引越し先の新居で暖房を使おうとしたときに、エアコンからかび臭いにおいがしたり、ほこりが舞ったりして、快適に使えないことがあります。
多くの引越し業者では、引越し作業と一緒にエアコンの清掃も依頼が可能です。同時に申し込むと割引価格で提供してくれることが多く、引越し後に別途依頼するよりもお得になるのでおすすめです。
11月に引越しする場合の注意点
11月に引っ越すときに注意しておきたい点をまとめました。
年末調整書類の住所を間違えやすい
会社勤めの人は、11月に年末調整の書類を提出することが多いです。
年末調整の書類に書く住所は、原則「年末調整後の1月1日時点で住んでいる住所」と決まっています。そのため11月に引っ越す場合、新居の住所を年末調整書類に書きましょう。
もし提出時点で新住所が決まっていなければ、いったん急遽の住所を記入すれば問題ありません。
朝夕は冷え込むため、寒さ対策が必要
11月の平均気温は東京で7~18度です。日中は比較的快適ですが、朝方や夕方以降は10度以下の気温になります。
引越し作業中はドアの開け閉めを頻繁に行うため、室内にいても冷え込みを感じやすいです。防寒対策としてコートやジャケットを着ておくか、外の移動に備えて手元に持っておくようにしましょう。
引越し当日にコートを着ておけば、ダンボールやハンガーボックスにしまう必要がなく、運搬する荷物を減らすことにもつながります。
閑散期でも連休や土日は料金が高め
引越し閑散期と言われる11月でも、土日や祝日の引越し料金は高めです。
とくに文化の日や勤労感謝の日が金曜日や月曜日で、土日を合わせて3連休となると、連休中に引越しを終えたい人により需要が増え、料金も上がります。
できる限り安くしたい人は、平日に引越し日を調整するか、荷物量や作業時間を工夫しましょう。
11月の引越し料金を安く抑えるには相見積もりがおすすめ
11月は1年の中でも引越し費用が安い閑散期です。そのうえで、さらに安い業者を比較検討したい人も多いでしょう。
複数の見積もりを取るときは、一括見積もりサービスを利用すると手間がかかりません。ミツモアでは簡単な質問に答えるのみで、最大5つの引越し見積もりがすぐに届きます。
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