パスポートは海外で自分の身分を示す極めて重要な物です。そのため、内容に関しては細かい規定が定められています。写真も例外ではありません。
では、メガネを着用してパスポート用の写真を撮影することは可能なのでしょうか?外したほうが良いのでしょうか?
この記事では「パスポート写真を撮影する時にメガネは外したほうが良いのか?」といった、パスポート写真の規定について詳しく解説します。
メガネを着用してパスポートの写真を撮影することは可能?
パスポート写真には国際基準がありますが、実際の規定に関しては各国の裁量に委ねられています。
では、日本の場合はどうなのでしょうか?
結論から言うと、日本のパスポート写真はメガネ着用で撮影して問題ありません。
しかし、いくつか注意すべきポイントがあります。
パスポートの写真の規格は?
パスポート写真の規定は「国際民間航空機関(ICAO)」によって国際基準が定められており、それをもとに各国が規定を定めています。
日本のパスポート写真の主な規定は以下の通りです。
l パスポートの申請時に提出する写真は6ヶ月以内に撮影したもの
l 本人のみが写っているもの
l 正面を向いている写真で、無背景のもの
l 無帽であるもの(※宗教上、医療上などの特段の理由を除く)
本人以外の人や物が写り込んでいる場合は申請できません。
影があるものも同様です。
背景は白やオフホワイト、薄グレーが推奨されており、風景や模様、グラデーション、影があるものはいずれも不可となります。
宗教上医療上の理由があれば帽子を着用することは可能ですが、顔の輪郭や器官(目や鼻など)がわかる範囲でなければなりません。
写真のサイズはフチなしで縦45mm×横35mmで、色はカラーでもモノクロでもOKです。
メガネで撮る場合の注意点は?
パスポート写真の規定でメガネに関するものは以下です。
l メガネのレンズで光が反射しているのはNG
l 前髪で目などの顔の器官や輪郭が隠れるのはNG
メガネのレンズで光が反射しているものは不可。フレームが太いメガネで、フレーム部分と目が重なっている写真は不可です。メガネの影が写っているものも不可となります。
以上のようにパスポート写真を撮影するのにメガネ着用は可能ですが、反射やフレームなど気を付けなければならない点が多くなります。
サングラスやカラーコンタクト、頭部を覆うヘアバンドの着用はできません
コンタクトレンズの着用は可能です。しかし、本人確認の際に瞳の色は重要な判断材料の一つとなるため、カラーコンタクトの着用はできません。瞳の輪郭を強調するコンタクトレンズに関しては外した方が無難でしょう。
また、サングラスの着用も認められていません。
ただし、健康上の理由でサングラスや色付きのメガネが日常生活に必要と医師から判断されている場合は特例的に認められる場合がありますが、医師の診断書が必要となります。
輪郭を隠すことになる頭部を覆うヘアバンドに関しても着用できません。
表情は無表情が基本で、過度に笑顔だったり不自然に口を開けていたりする写真は申請できません。
以上のような様々な規定に配慮した写真を撮らなければならないことを考えると、プロのカメラマンに撮影を依頼することをおすすめします。
パスポートの写真でメガネを着用することが禁止されている国もある
上記のようにパスポートに関しては国際基準に基づいて各国が規定を定めている状況です。世界情勢の変化や入国審査の近代化に伴い、パスポート写真でメガネの着用を禁止する国もでてきています。
セキュリティ強化のためパスポートの写真でメガネを禁止する国が増えている
アメリカ、オーストラリア、台湾などの国では、セキュリティ強化のためパスポート写真にメガネの着用を禁止としました。また、パスポートの写真は申請時に職員が一枚一枚チェックしているため、申請時のチェック項目を減らし、認証作業を簡便化、高速化するためにもメガネの着用禁止は理にかなっていると考えられます。
出入国審査の自動化もメガネの禁止に影響する?
従来どの国でも出入国の際には空港職員がパスポートの写真と本人の顔を照合し、一致しているかどうかを判断していました。しかし、昨今コンピューターによる顔認証により自動でパスポート写真と本人を照合するシステムを導入する国が増加しています。顔認証システムは一部のスマホでも採用されており、身近なものでもあると思います。
最新の顔認証システムは、帽子やメガネ、髭の有無、10年の加齢でも本人認証が可能と考えられています。しかし、出入国の本人確認のように極めて重要なケースでは、簡単に着脱可能なメガネは無いほうが望ましいでしょう。
日本でも出入国審査の自動化が始まっている
日本でも、2017年10月から羽田空港で日本人の入国手続きに、パナソニックが開発した顔認証システムを利用した「顔認証ゲート」を導入しました。
顔認証ゲートを通るとその場で顔が撮影され、その画像とパスポートの写真をコンピューターが照合し、本人認証をするという仕組みです。
導入に伴って特にパスポート写真の規定はかわりませんでしたが、今後セキュリティ強化や空港の出入国自動化の円滑な運用を理由に、日本でもパスポート写真にメガネの着用を禁止する可能性は十分に考えられます。
パスポート写真はプロカメラマンに依頼すると安心して撮影できる
パスポートの写真はデジカメやスマホを使って自作することもできますが、この記事で解説したように規定がかなり厳しいため、プロのカメラマンに写真撮影を依頼するのがおすすめです。パスポート申請にあたって、撮影し直しを心配するのであれば最初から慣れた専門家にお願いするのも手ではないでしょうか。
パスポートの写真は撮り直しになることも多い
ここまで解説したようにパスポート写真は細かい規定が多く、用意した写真で申請できないことがあります。さらに、申請することはできたが受理されず撮り直しをした上で再申請となってしまうこともあります。
パスポートの期限は5年又は10年
パスポートは有効期間が5年と10年の2種類があります。パスポート写真として用意した写真は最低5年、長ければ10年後まで使い続けることになります。それほど長期にわたって身分証明書のために使う写真はプロのカメラマンに撮影を依頼する価値が十分にあるのではないでしょうか。
また、パスポートは申込日にできるわけではありません。早めに有効期限を確認しましょう。
プロのカメラマンに撮影を依頼してみよう
パスポートは申請から受理まで一週間程度かかります。そのため申請して、数日してから写真が原因で不受理、改めて写真を用意し、申請してまた一週間…といった具合に写真の問題で数日のロスになってしまう可能性もあります。
パスポート写真をデジカメやスマホ、または証明写真機などのスピード撮影を使って自分で用意することも可能ではあります。しかし、できることなら写真館などでプロのカメラマンに依頼するほうが安心で、かつ出来上がりも満足いくものができるはずです。
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