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芝生の目土とは?種類や入れ方、適した時期も紹介

最終更新日: 2024年06月14日

芝生の管理に欠かせないとされる目土(めつち)。なんとなく呼び名は聞いたことがあっても、その内容についてはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。

「庭に芝生を入れたけれど、良く聞く目土って何?」

「なぜ目土が必要なの?」

「うちの庭でも目土をするべき?」

このような悩み・疑問を抱えている方に向けて、本記事では芝生の目土について徹底解説します。そもそもなぜ目土が必要なのかや、目土の種類、入れ方、適切な時期についてもわかりやすく解説します。芝生の適切な手入れについて知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

芝生の目土(めつち)とは?

芝生の目土(めつち)とは、手入用の土を芝生の上にかぶせることを指します。芝生のお手入れでは、「目土をする」「目土入れをする」という言い方をする場合もあります。

目土は水はけが良く、きめの細かい土です。芝張りや種まき、メンテナンスなど、さまざまなシーンで重宝する優れものです。また、最近では土ではなく「川砂」が用いられることも多く、目砂(めすな)と呼ばれることもあります。

芝生を健康に保ち、美しい景観を長期的に維持するには、定期的な目土入れが欠かせません。

芝生に目土が必要な理由

芝生の手入れでなぜ目土が必要となるのか、目土を使ったことのない方には用途のイメージがわきづらいかもしれません。ここでは、芝生に目土が必要な理由について解説します。

目土が必要な理由は、主に「成長促進」と「メンテナンス」の2つに分けられます。

1. 芝生の成長促進のため

大きな役割の1つが、芝生の成長促進です。目土を行うことで、芝生の発芽促進、根の活着、成長促進などの効果があります。

  • 発芽促進
  • 根の活着
  • 成長促進

それぞれ見ていきましょう。

発芽促進

目土で得られる効果の中でも、発芽促進は重要な役割です。目土を入れることで、芝生の種が地面にしっかりと接触するようになり、種の発芽率が高まります。目土が種を保護してくれることで、新しい芝が均等に成長しやすくなるのです。乾燥を防いで、温度と水分を保ってくれる効果もあります。

また、種を蒔いた後に目土を土の表面にかぶせることで、風の影響で種が周囲へ飛散してしまうのを防いでくれます。

根の活着

芝生の上に目土をかぶせれば、根や茎の乾燥を防いで保護してくれるので、芝生の根が土に深く根付くようになります。また、苗の隙間に目土を入れることで、芝生の根が伸びやすくなります。

成長促進

目土の中には肥料を含んでいるものもあり、芝生の成長を助けてくれます。ただし目土のみで肥料を補うことはできないので、芝生に特化した専用肥料と併用するのがおすすめです。

2. メンテナンスのため

新たに芝生を敷くときや芝生の手入れなど、メンテナンス時にも目土は役立ちます。

  • 地面を平らに整える
  • サッチの分解を促進
  • 乾燥防止

それぞれ解説していきます。

地面を平らに整える

目土は地面を平らに整える際に重宝します。

芝生を植えたばかりの頃は綺麗な表面ですが、雨で土が流れたり、同じ場所を歩いたりしているうちにでこぼこになってしまうことがあります。へこんでしまった部分に目土を足せば、地面が平らに整います。ほかにも、様々な事情で芝生が露出したり、土が埋もれたりしてしまっても、目土を入れることで隙間を埋められます。

サッチの分解を促進

目土には、サッチの分解を促進してくれる効果もあります。

サッチとは、枯れ草や葉、根などが積み重なってできる層のことです。芝生のサッチが蓄積すると、水はけが悪くなったり、湿気が篭ってしまったりとさまざまなトラブルを引き起こします。

芝生の葉は他の植物よりもサッチが分解されづらいといわれているため、目土を加えることでサッチの分解を促すのです。目土の中にはサッチの分解に特化したタイプのものもあるので、目的に応じて使い分けてみましょう。

乾燥防止

目土には、乾燥を防いでくれる効果があります。

目土は保護層となり、直射日光や強風による影響から芝生を守ってくれます。これにより、土面からの水分の蒸発を減少させることができるのです。保湿だけでなく通気性とのバランスも兼ね備えているので、芝生がいきいきと育つ環境を保ってくれます。

また、密集した茎根をほぐして通気性を良くする「エアレーション」を行った際は、茎や根が剥き出しになってしまいます。そのため、エアレーション後は目土を入れて上から覆うことで、芝生の茎や根を保護します。

目土の時期は?

芝生育成に目土は重宝しますが、いつでも使用できるわけではありません。ここでは、目土に適した時期について解説します。

目土を入れる時期は、基本的に芝生の育成期の少し前がベストです。ただし、暖地型芝生と寒地型芝生によって時期がやや異なるため、それぞれに分けて見てみましょう。

  • 暖地型芝生:4月〜5月
  • 寒地型芝生:9月〜10月

暖地型芝生:4月〜5月

暖地型芝生は、その名の通り高温下で育成する芝生です。夏草とよばれることもあり、日本では関東以西で主に栽培されています。

暖地型芝生に適した目土の時期は、4月〜5月の間です。4月に済ませてしまうのが理想的ですが、もし難しい場合は5月、さらに難しい場合でも6月初旬頃までには完了させましょう。7~8月の真夏に入ると、温度が上昇して芝が弱ってしまうため、避けた方が無難です。

夏が終わった後、気温が下がり始める9月頃にもう一度目土を入れても構いません。

日本国内で見られる暖地型芝生の例

  • コウライシバ(ゾイシアグラス)
  • バミューダグラス(バミューダシバ)

寒地型芝生:9月〜10月

寒地型芝生は、主に冷涼な気候に適応した芝生の種類を指します。日本では関東以北で主に栽培されています。寒さに強く暑さに弱いのが特徴で、暑い日が数ヶ月続くと夏枯れを起こしてしまうこともあります。

寒地型芝生に適した目土の時期は、9月〜10月にかけてです。この時期に目土を施すことで、育成期の成長を促進します。

日本国内で見られる寒地型芝生の例

  • ケンタッキーブルーグラス
  • ファインフェスキュー
  • ペレニアルライグラス

目土で使う用土の種類

ここからは、目土で使う用土の種類について紹介します。用土には、最近主流の砂状のものと、畑などでも使用されている土状のものなどがあります。

それぞれの中でもさらに選択肢が別れるので、特徴やメリット・デメリットを照らし合わせて、ベストなものを選んでみてください。目土の主な種類は以下の通りです。

  • 芝生用土
  • 砂タイプ
  • 黒ぼく土
  • 赤土
  • 土壌改良資材

用土を選ぶ際は、「芝生の根元を覆えるかどうか」「水はけが良いかどうか」「不純物が含まれていないかどうか」といったポイントにも着目してみてください。

購入場所は、園芸ショップやホームセンター、オンラインショップなどで購入できます。

芝生用土

芝生用土は、芝生の成長に特化した栄養分を含んでいるため、成長促進をメインに使用したい場合におすすめです。滅菌消毒済みのため初心者でも扱いやすく、何を選んでよいかわからない場合は芝生用土を選ぶとよいでしょう。

また、水はけと保水のバランスが良いので、根の健康を維持しやすい点もメリットです。一方で、芝生専用の土であるため、一般的な土に比べてコストが高くなる可能性があります。

砂タイプ

砂タイプは、最近主流となりつつある種類です。砂タイプの中にもさまざまな種類がありますが、目土としてよく使用されるのは川砂です。

水はけが非常に良く、湿気が多い地域や雨の多い時期でも根腐れを防ぐことができます。また、土壌を軽くして、空気の流れを良くしてくれる効果もあります。

一方で、保水性や保肥性に欠けるほか、芝生に必要な栄養分はほとんど含まれていないデメリットもあります。そのため単体で使われることは少なく、他の材料と混合して使用するか、追加で肥料を与える必要があります。

黒ぼく土

黒ぼく土は火山灰の地層から採取された土で、従来の目土用用土として知られています。有機質が豊富で、水はけと保水性に優れています。栄養分をしっかり芝生に供給できるため、成長促進効果があります。

デメリットとしては、有機質が分解する過程で土壌が沈下しやすく、定期的な補充が必要になる可能性がある点です。

赤土

赤土は、黒ぼく土の下層部分で採取された土のことです。他の用土と比較すると有機物の含有量が少なく、水はけの悪い場合もあるのが特徴です。そのため、黒ぼく土と比較するとあまり使用されていません。雑菌や種子の混入が少なく、雑草が生えづらいのはメリットです。

ただし、粘土質で固まりやすく、砂と混ぜて使われることが多いです。

土壌改良資材

土壌改良資材とは、土壌の性質を変えてくれる資材のことです。植物への栄養供給を目的とした肥料とは異なり、栄養だけでなく通気性や保湿性まで考慮されているのが特徴です。

製品によって特性が大きく異なるため、庭や地面の状態を正確に把握し、適切な製品を選ぶ必要があります。

目土の入れ方

目土の入れ方について解説します。

  1. 目土をまく
  2. 全体に広げる
  3. 芝生の隙間に入れる

それぞれ1つずつ見ていきましょう。

1. 目土をまく

まず、芝生を適度に刈り込み、不要な雑草やサッチを取り除きます。その後、芝生の上に目土を出します。

目土をまんべんなく散布するために、手で撒くか、目土散布器を使用するのがおすすめです。このとき、できるだけ均等に分布させるように意識します。

2. 全体に広げる

目土をまいた後は、芝生全体に均一に広げていきます。できればトンボがあると便利ですが、庭箒(ははき)やラバーブラシなどでも構いません。

また、目土は薄めに何度も入れるのがおすすめで、一度の厚さは5mm程度までが目安です。綺麗な芝生に仕上げたい場合、1〜3mm程度に留めておく方が良いでしょう。

3. 芝生の隙間に入れる

軽く押し広げて芝生の表面が目土で覆われるように広げつつ、目土を芝生の隙間にしっかりと入れ込みます。一方で、太陽の光が完全に妨げられてしまわないよう、芝生の葉は少し見える程度にします。

目土が厚過ぎると育成を妨げてしまう可能性があるので、数回に分けて入れたり、何度か行う場合は間隔をあけたりして、厚くなりすぎないよう注意しましょう。

芝生の目土を入れ終わったら、水やりを行います。たっぷり水を上げることで、目土が風で飛ばされるのを防ぎ、しっかりと芝生の根元に留まるようになります。

ゴルフ場のような平らで美しい芝生を目指したい場合は、ローラーを使うのもおすすめです。

目土を入れるときの注意点

目土を入れるときは、いくつか注意すべき事項があります。綺麗な芝生を保てるよう、以下のポイントに着目してみてください。

  • 量と高さに注意する
  • 肥料は別途用意する

それぞれ解説していきます。

量と高さに注意する

目土を入れるときは、量と高さに注意しましょう。目土は芝生の育成に役立ちますが、たくさん入れれば良いというものではありません。目土を過剰に散布すると、芝生の葉が完全に覆われてしまい、光合成が阻害される可能性があります。

そのため、手間はかかりますが、目土を入れる際はできるだけ薄く、数回に分けて行うのがおすすめです。

肥料は別途用意する

先述の通り、目土だけでは芝生の育成のための栄養が足りません。中には芝生向けの栄養素が入っているタイプのものもありますが、肥料は別途用意するのがおすすめです。

肥料を与えるのは、目土を入れたあと、芝生が回復して成長を始めたタイミングがおすすめです。この時期に肥料を与えることで、芝生の育成をより促せます。

芝生の目土入れは業者への依頼もおすすめ!

本記事では、芝生の手入れに重要な目土について解説しました。目土には様々な種類があり、芝生の種類や地面の状況に応じて適切なものを選ぶ必要があります。

また、目土を入れるタイミングは暖地型芝生と寒地型芝生によって異なります。芝が弱りやすい真夏の時期は避けるようにして、それぞれの育成期に合わせて実施するようにしましょう。

目土入れを初めて行う場合や、手入れが負担に感じる場合など、自分での作業が難しいと感じる場合は、適切な業者に依頼しましょう。芝刈りや目土入れなど、芝生のメンテナンスを専門に対応してくれる業者もあります。

しかし一方で、悪徳業者とのトラブルの可能性もあるため、むやみに見積もりを依頼するのは危険です。

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