心安らぐ緑のひとときをもたらす芝生。きれいな芝生を実現するには正しい水やりが欠かせません。
とはいえ「どのくらいの頻度でするのがいいの?」「水はどれぐらいあげればよいのか」など、芝生の水やりの正しい方法がわからない方も多いのではないでしょうか。
芝生の水やりは次の3つのポイントを意識するのが大切です。
- 時期
- 時間
- 水分量
この記事では芝生の水やりのポイントや方法、注意点など、失敗しないためのコツを徹底紹介。芝生の水やりをマスターして、美しい芝を手に入れましょう。
芝生の水やりは時期によって頻度を変えよう
芝生の水やりは時期によって頻度を変えることが大切です。
- 春夏秋冬の季節
- 芝生を張った後
- 肥料を施した後
それぞれのタイミングに合わせた水やりで芝生の水不足を防ぎ、健康的な芝づくりを目指しましょう。
春夏秋冬で異なる芝生の水やり
芝生の水やりは土の表面が乾いたタイミングで行います。しかし日本は四季によって気候が大きく異なるため、季節に合わせて水やりの頻度を変えるのが大切です。
季節 | 水やり頻度の目安 |
春 |
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夏 |
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秋 |
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冬 |
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春や秋は3~4日に1回を目安に水やりを行いましょう。梅雨の季節は土が乾燥しないように、雨の合間に水やりするのがおすすめです。
夏はできるだけ毎日水やりをするのがおすすめです。地域による気候差や日当たりなどによって乾燥具合が左右されるため、地面の乾き具合によって回数を調整してくださいね。
また炎天下や残暑が続くようであれば、夕方以降~夜にかけて再度水やりを行いましょう。夏は1年でもっとも日差しが強く、水不足になりやすい季節なので注意が必要です。
冬は休眠期のため、水やりは基本的に必要ありません。しかし寒い地域で育つ寒地型の芝生は、乾燥しない程度に水やりを行ってくださいね。
芝生を張った後にする水やり
芝張りの後に芝が根付くまでは、表面が乾いたタイミングで特にこまめな水やりを意識しましょう。水やりの頻度の目安は次の通りです。
月 | 水やり頻度の目安 |
2月 | 3~4日に1回 |
3月 | 2~3日に1回 |
4月 | 1~2日に1回 |
5~9月 | 毎日(乾燥具合によっては朝と夜に2回) |
10月 | 1~3日に1回 |
11月 | 2~4日に1回 |
芝生を張った直後は土に根が張っていないため、こまめに水やりを行わないと芝生が水を吸収できず、水不足になる可能性があります。
根が育つ前は土壌の表面が乾きやすいため、乾燥具合をこまめにチェックするようにしましょう。
芝生を張った直後の水やりは、芝生の苗の側面から水が溢れるぐらい水を与えるのがポイントです。こうすることで根まで水が届きやすくなります。
また芝生が根付いたのが確認できたら、徐々にペースを落としていくとよいでしょう。
肥料を施した後にする水やり
芝生に粒タイプの肥料を与えた後も、こまめに水やりをしてください。
肥料を与えた後に水不足になると、肥料濃度が高くなりすぎる可能性があります。肥料の与えすぎは、芝生の生長にかえって悪影響を与えかねません。肥料を土全体に行き渡らせるためにも、まんべんなく水やりを行いましょう。
肥料は土が乾いている状態で与えることが大切です。雨の後や水やりを行った後に肥料を与えると、葉焼けにより葉が変色してしまうことも。
肥料を与える前は水やりを控え、肥料を与えた後はしっかりと水やりを行うのがポイントです。
芝生の水やりをする時間
芝生の水やりを効果的に行うためには「時間」を意識することも大切です。正しい時間に水やりをすれば、芝生のさらなる生長をサポートすることにつながります。
水やりは午前中の涼しいときに
芝生の水やりは午前中の涼しい時間に行いましょう。日中などの気温が高い状態で水やりをすると根が蒸れた状態になり、芝生の生長に悪影響を及ぼします。午前中に水やりを行って、適度に水分を蒸発させましょう。
特に夏は強い日差しによって、根が蒸されてしまう危険性が高いです。午前中でもできるだけ早めの時間に水やりをするようにしてくださいね。
また午前中の水やりは光合成を促し、芝生の生長を支えます。午前中に水を与えることで日中の光合成が効率的に行われ、栄養が生まれやすくなるのです。
水不足が起きる場合は夕方~夜にかけてもう1度
炎天下が続く夏など、午前中に水やりを実施しても日中で地面が乾燥してしまった場合は、夕方~夜にかけて再度水やりを行います。
日中と比べて気温が低くなった頃合いをみて、水やりを実施しましょう。
芝生の水やりの正しい水分量
芝生の水やりをする際に「どのくらいの水をやればよいのだろう・・・」と思ったことはありませんか?
芝生の健康的な生長のためには「水分量」を意識した水やりも欠かせません。
水やりの量は少し多めに
芝生の水やりの際は、少し多めの水を与えるのがポイントです。芝生の根は長く、芝生と土の色が変わる程度の量だと、根全体に水が行き渡らない可能性があります。
水を与える量の目安は1平米あたり10リットルが目安です。
散水用ホースで10リットルのバケツに水をくむのにかかる時間を計測し、それよりも少し多めの時間をかけて1平米の芝生に散水していくとよいでしょう。
時間をかけてでも順番にたっぷりの水やりを実施すれば、間違いがありません。
サッチにも注意
「サッチ」と呼ばれる、枯れた葉や古い根などが土の表面や浅い部分に蓄積した部分は、水をはじく性質を持っています。
芝生を張った年はサッチがあまりできませんが、2年目から少しずつサッチが蓄積されていくため注意が必要です。
サッチが蓄積すると、少量の水では水分が根まで届きません。水が根まで届かないと水不足になるだけではなく、土の奥深くまで根が張りにくくなります。
状況によってはサッチを取り除く「サッチング」を実施するとよいでしょう。
芝生の水やりの方法
芝生の水やりは「散水ノズル付ホース」を使うとよいでしょう。
また芝生が広範囲に及んでいたり、効率的に水やりをしたい方には「スプリンクラー」の使用がおすすめです。
散水ノズル付ホースでまんべんなく放水する
芝生の水やりは散水ノズルを付けたホースを用いるのがおすすめです。
シャワー状の放水で広い面を取りながら、じんわりと広範囲に水が染み渡っていくようなイメージで水やりを行いましょう。
水たまりができないようにバランス良く、全体的に水分量が均等に行き渡るように水やりを行ってくださいね。
効率的にするならスプリンクラーが便利
芝生が広範囲に及んでいたり、効率的に水やりをしたい方にはスプリンクラーの使用がおすすめです。
スプリンクラーを使用することで時短につながり、水やりを行う体力も消耗せずにすみます。
また散水時間をタイマーで設定できる自動タイプのスプリンクラーを選べば、夏の早い時間の水やりも行いやすくなるでしょう。
芝生の水やりに使うスプリンクラーの選び方
芝生の水やりに使えるスプリンクラーにはさまざまな種類があります。芝生の広さや水をまく箇所に合わせたスプリンクラーを選んで、水やりの手間を効率化しましょう。
芝生の広さに合う散水範囲か確認する
スプリンクラーの散水範囲は5~20mと製品によって異なります。そのためスプリンクラーの散水範囲が、芝生の広さに対応しているか確認しましょう。散水範囲を確認せずに購入すると、芝生に水が行き渡らない可能性があります。
スプリンクラーのタイプは次の2種類に大別されます。
- 地面に固定するタイプ
- 地面に固定せず取り外して使用するタイプ
地面に固定するタイプのスプリンクラーは広範囲に散水できるため、広い庭におすすめです。固定せずに取り外して使用するタイプは、狭い範囲に散水するときに使用します。
散水範囲を調整できるスプリンクラーであれば、狭い範囲から広範囲まで水やりができるので使いやすいでしょう。
水をまく箇所でタイプを決める
スプリンクラーの散水方法は次の3タイプに分かれます。
- 回転タイプ
- 首振りタイプ
- 噴水タイプ
回転タイプのスプリンクラーは広範囲に水やりを行いたいときにおすすめです。強力な水圧でノズルを回転させることで、360度回りながら散水します。ノズルが動くため、子供やペットが近づかないように注意しましょう。
首振りタイプは水やりの範囲が限定されている場合に使用します。穴の開いたノズルから水が噴き出す仕組みです。ノズルの角度は調節できるため、水が必要な芝生に届きやすくなります。
噴水タイプは回転タイプ同様に、広範囲に水やりを行いたいときにおすすめです。ノズルの先端にある穴から霧状の水をまきます。
回転タイプとは異なり、噴水タイプはスプリンクラーのノズルが動きません。そのため子供やペットも安心して遊ばせることができるでしょう。
芝生の水やりの注意点
芝生の水やりは水の与えすぎと水不足の見極めが重要です。水の与えすぎに注意しつつ、水不足にも注意する必要があるため、芝生の水やりは奥が深いのです。
水を与えすぎると病気を招きやすくなる
芝生の水やりの頻度が短すぎたり、芝生に水たまりができるほどたくさんの水を与えたりしてしまうと、根腐れなどの病気の原因になります。
また水のあげすぎでじめじめと湿った芝生は、病気や害虫を寄せつけやすくなります。
季節ごとの水やりの頻度と、1平米あたり10リットルの水分量を守り、水を与えることを心がけましょう。
水不足は枯れる原因に
芝生は水不足による乾燥した状態が長く続くと、葉が細く丸まり、次第に茶色に変色してしまいます。
葉が細く丸まることで、水分の蒸発を防いでいると考えられます。芝生の葉が変色したまま放置すると、やがて芝生は枯れてしまうでしょう。
水不足に早い段階で気づくことができれば、元気なもとの状態に戻すことが可能です。気づくのが遅くなるほど、芝生は復活しにくくなります。
庭の芝生がどれぐらいで水不足になるのか様子を見ながら、水不足にならない状態を維持しましょう。
芝生の水やりは季節に適したやり方で
芝生の水やりは奥が深く、「時期」「時間」「水分量」のポイントを押さえた水やりが大切です。
午前中に水やりを行うことで適度に水が蒸発し、芝生の発育を助けます。適切な水の量を与えないと、芝生が病気になったり枯れたりするため注意しましょう。
きれいな芝生を維持するためにも、スプリンクラーを使用した水やりがおすすめです。庭の大きさに合わせたスプリンクラーを選べば、効率的に水やりを行うことができます。
正しい芝生の水やりで、美しい芝の生えた庭を実現しましょう。
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