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爬虫類の火葬方法・流れ|安置やお骨供養の仕方など紹介

最終更新日: 2024年02月14日

爬虫類が亡くなった際、犬や猫などのペットと同じように、爬虫類も火葬できるのか、どうやって供養するのが正解なのか、どんな方法があるのかと疑問に思っている飼い主も多いのではないでしょうか。

本記事では爬虫類の火葬について解説します。火葬以外の方法や安置、お骨の供養方法も説明しますので、ペットの爬虫類が亡くなった時に慌ててしまわないように、内容を確認してください。

【火葬以外も】亡くなった爬虫類を供養する方法

爬虫類が亡くなった場合の供養の方法は、下記の通りです。

  • 火葬をする
  • 自治体に引き取ってもらう
  • 自宅の庭に埋葬・土葬する

どのような供養の方法があるか紹介しますので、どんなお別れの仕方が自分の理想に合っているのかを考えてみてください。

火葬

1つ目は爬虫類の遺体を火葬をして供養する方法です。

火葬をすることで遺骨として残すことができ、様々な供養の方法を選択することができます。

火葬の方法には、合同火葬、個別火葬、立会火葬があります。合同火葬とは、複数の動物を一緒に火葬をする方法です。火葬後は遺骨が混ざってしまうため、個別での返骨はできません。

個別火葬は、業者に拾骨まで一任し、1匹ずつ火葬をする方法です。希望すれば返骨してもらうこともできます。立会火葬は、拾骨まで自分たちで行う火葬方法で、よりペットに寄り添い最後まで見送りたい方におすすめです。

火葬することができる業者は様々なサービスを提供していますが、選択によって、費用や方法が異なります。亡くなってから慌てて探すことがないよう、どの業者に依頼するか、生前からサービス比較をしておきましょう。

自治体引き取り

2つ目は自治体に遺体の引き取りを依頼する方法です。

自治体が運営している火葬場で火葬してもらえます。火葬の仕方は自治体によって様々であり、住んでいる地域の火葬方法をしっかりと調べておきましょう。

費用は、自治体によって異なりますすが、無料の場合から数千円程であり、比較的安価に抑える事が可能です。行政が行っているため、遺体を指定の場所まで持ち込む必要があり、時間の制約も厳しいことがあります。できるだけ安価に済ませたい場合はおすすめの方法です。

基本的には遺体を引き取るだけなため、返骨は行っておらず、自治体によっては一般廃棄物の扱いになるため、しっかりと弔いができない点は注意しましょう。また住民以外の利用ができないケースも多く、爬虫類の受付を行っていないこともあります。

自宅の庭に埋葬・土葬

3つ目は自宅等の私有地に埋葬・土葬する方法です。火葬をせずに、遺体を埋葬をすること自体は法律的に問題ありません。

埋葬の方法は、自宅の庭に土葬する場合や、プランターを利用して、持ち運べるように土葬するプランター葬があります。

身体が小さい爬虫類の場合は土に還る時間が短いため、土葬することも選択できますが、大きい爬虫類の場合は土に還る時間が長くかかるため、腐敗臭が気になったり、野生動物に掘り起こされたりする可能性があるので注意しましょう。

火葬がおすすめ

3つの方法をご紹介しましたが、一番のおすすめは火葬をし供養することです。

火葬をし、遺骨として供養することで、お参りする場所を作れ、様々な供養方法を選択することができます。また、廃棄物扱いされゴミとして捨てられることなく、遺体のまま埋葬するよりも土に還りやすく、周囲への臭い問題や掘り起こされる心配もありません。

火葬サービスは基本的に体重によって金額が設定されていますが、あくまでも犬や猫などの哺乳類の金額設定の場合が多いのが現状です。爬虫類の取り扱いを行っていない霊園もあるため、爬虫類の火葬ができるか、依頼したい葬儀サービスに問い合わせして確認しましょう。

爬虫類を火葬する全体の流れ

爬虫類が亡くなってから火葬までの流れは下記の通りです。

  1. 死亡確認をする
  2. 安置する
  3. 火葬サービスに火葬を依頼する
  4. 火葬を実施する
  5. 火葬後正しく供養する

火葬までの流れについて、注意すべきポイントや考えるべきポイントをご紹介しますので、流れを把握しておきましょう。

1. 死亡確認をする

冬眠している可能性がないか必ず死亡確認を行ってください

爬虫類は、気温や周囲の環境によって体温を変化させ、環境に適応できる変温動物で、寒くなると冬眠をする動物です。何日間も動かずにご飯を食べないという場合は、冬眠の可能性もあります。

冬眠の場合は、眠っている状態で浅い呼吸を繰り返しているので、胸やお腹が上下に動いていないか確認します。また、しっぽや手先に刺激を与え反応の有無を調べることでも、死亡の確認ができます。

呼吸や反応がなく、亡くなっている場合は、できるだけ早く遺体処置を行いましょう。爬虫類も人と同じく、死後数時間で硬直を起こし、24時間程度経過すると融解します。死後、顔の表情が変わったと感じ、生き返る可能性があると勘違いするかもしれませんが、筋肉の硬直が緩まっている現象であることを理解しておきましょう。

2. 安置する

哺乳類よりも腐敗が早い爬虫類は、なるべく素早くご遺体処置を行い、安らかに眠れるように安置してください

死後硬直前に普段眠っているような姿で、タオルやペットシートを敷いた上に寝かせてあげます。死後硬直時に無理に動かすと骨が折れてしまう危険性があるので、融解のタイミングを待って優しく扱うようにしてください。

安置に最適な場所は、直射日光の当たらない風通しの良い涼しい所です。夏場はクーラーが効く部屋が最適で、20℃以下の涼しい部屋を用意してください。特に内臓は一番最初に腐敗していくため、お腹部分に保冷剤やドライアイスを当てると良いでしょう。

心情面、衛生面が気にならない場合は、冷蔵庫や冷凍庫を利用することもおすすめです。長期間の冷凍庫での安置は、遺体が完全に凍ってしまい霜がついてしまうので、長くても1週間程度を目安に安置してください。

3. 火葬サービスに火葬を依頼する

火葬してくれるサービスに連絡をし、火葬の予約を行います。

依頼する火葬場が決まっている場合は、連絡をし、日程の確認と予約を行い、指示に従って火葬の準備を行います。お棺に入れるお花を選んだり、好きだったおやつを入れてあげたい場合は、一緒に火葬することが可能か確認しましょう。

依頼したい火葬場が決まっていない場合は、まとめて見積もりを依頼するサービスがあります。

何社かのサービスを比較することで葬儀の規模や宗教などを考慮し、費用やサービスを選択でき、どのようにお別れをするか、供養の方法をどうするか希望に沿ったものにすることできます。

4. 火葬を実施する

火葬当日は、霊園や訪問火葬サービスの方の指示に従いましょう。

プランやサービス内容は選択した火葬方法によって異なりますが、一般的には、僧侶による読経、火葬、拾骨、納骨の順で行います。

火葬にかかる時間は、1㎏程度の小さな爬虫類の場合は20分程度、15㎏以上と大きい爬虫類の場合1時間以上と大きさによって時間が変わります。より手厚くお別れをする立会火葬は、すべてにかかる時間は1時間以上かかるので、時間にゆとりがあるスケジュールを考えるといいでしょう。

ペットのお葬式は、人の葬儀と違い、忌引きを使って時間を作る事が難しいです。大切な家族とのお別れですが、時間に余裕がない場合は、業者に一任できるプランもあるので検討してみてください。

5. 火葬後正しく供養する

火葬後の遺骨の納骨場所や供養方法は納得いくものを選択し、正しく供養しましょう。方法ややり方は様々で、依頼したサービス会社にどのように供養していきたいか相談するとよいでしょう。

ペット霊園では納骨堂や墓地が完備されていることもあり、定期的な法安や清掃などの管理を行って貰えるため手厚い供養が可能です。

訪問火葬サービスでも、寺院と連携している場合があり、納骨堂など永代供養ができる施設を紹介をして貰えます。またすぐに納骨をしない、そのまま自宅に連れて帰るお手元供養も選択可能です。

納骨堂や墓地を利用する場合は、お参りに行くために自宅との距離や管理費を確認しておきましょう。お手元供養の場合は、時間をかけて供養の方法を考えることができるので、納骨堂や墓地を利用したいと思うタイミングで変更することもできます。

爬虫類を火葬してくれるサービス

爬虫類を火葬してくれるサービスは下記の通りです。

  • ペット霊園
  • 訪問火葬サービス

見積もり比較サービスで、どこで火葬するかを両方から提案がもらえるため、良い点や悪い点を自分で比較することができます。

ペット霊園

ペット専用の火葬炉がある霊園での火葬です。

ペット霊園とは、ペット専用の火葬炉がある施設で、遺体を持ち込み火葬することができます。火葬から納骨まで一貫して行うことができるので、火葬後の供養についても一緒に相談することが可能です。納骨堂や墓地を敷地内に完備しているため、お参りや法安が執り行いやすいメリットがあります。

火葬の方法は合同火葬、個別火葬、立会火葬から選択できる霊園が多く、プランによって最も手厚くお別れを選択することができます。

サービスが充実していて様々な選択ができる反面、かかる費用が高いことが特徴です。経済的に負担にならないよう、お棺や供養の管理費用など、火葬にかかる全体の費用は必ず確認してから依頼しましょう。

訪問火葬サービス

訪問火葬は、自宅や思い入れの場所まで火葬炉を載せた移動車が来てくれて火葬できるサービスです。

24時間対応可能な業者もあり、時間に制約なく、たくさんの参列者が参加できるメリットがあります。火葬の際、煙や匂いはほどんどなく、周囲の許可が取れている場所ならどこでも火葬を行えます。永代供養が可能な寺院と連携している場合もあり、紹介してもらうことも可能です。敷地を持たない分、ペット霊園よりも比較的安価に行えるので、近年人気を集めています。

野外で執り行うため、天候に左右され、周囲の目が気になる場合があるので、どこで火葬してもらうか予め決めておくことが重要です。また、大きすぎるサイズの場合は火葬できないこともあるため、確認しましょう。

爬虫類を火葬した後の供養方法

爬虫類を火葬した後は下記の供養方法があります。

そもそも爬虫類は骨が残るのかと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。亀やトカゲ、ヘビなどペットとして人気な爬虫類も、火葬した後も骨は残ります。

  • 墓地で供養
  • 納骨堂で供養
  • 自宅で供養

供養の場所の選択は、ペットとの思い出を振り返る場でもあり、距離や心情面を考慮することが大切です。

火葬後に骨は残る?

爬虫類も犬や猫などの哺乳類と同じように、火葬後に骨を綺麗に残すことは可能です。火葬する時間を調整したり、火力を調整したりと、爬虫類の体格にあった火葬を行います。

注意すべきポイントは爬虫類の火葬実績がある火葬業者を選択できるかどうかです。身体の作りが哺乳類と異なる部分も多く、哺乳類と同様に骨が残るわけではありません。必ず、火葬サービス会社に相談して、自分のペットが納得のいく火葬をしてもらえるのか確認しましょう。

また、爪や鱗、亀の甲羅など、爬虫類の特徴的な部分は遺灰になってしまい残らないため、火葬の前に残したい部分がある場合は、保存できる方法を相談してみてください。

墓地で供養

ペット霊園や寺院の敷地内の墓地に納骨をし供養する方法です。

複数のペットと一緒のお墓に入る合同墓地か、1頭だけを納骨する個別墓地のいずれかを選択できます。

人のお墓参りと同じように、お花や線香をお供えしてあげます。野生動物によって荒らされる可能性があるため、おやつなどの食べ物のお供えは控えるべきです。

合同墓地の場合は自由にお花をお供えすることが難しい場合が多く、管理を依頼するので費用がかかります。個別墓地の場合、お墓の掃除や周りの草取りなど管理が必要です。永久に管理し続ける必要があるので、墓地を作る前に管理できる体制を周囲の方と話し合うようにしましょう。

納骨堂で供養

ペット霊園に完備されている納骨堂で供養する方法です。

納骨堂は室内型のお墓であり、近年人のお墓としても選ばれることが増えています。管理を依頼でき、希望に沿って定期的な法安を行ってもらうことができます。1匹ずつの個別のスペースを確保できる納骨堂が多く、写真やお花、お気に入りだったおもちゃを置くことも可能です。

納骨堂は自由に開放されている場合とお参りできる時間に制限がある場合があるので、依頼した納骨堂に参拝可能な時間を確認しておくと良いでしょう。

自宅で供養

火葬後に遺骨を自宅に連れて帰るお手元供養を選択することも可能です。

自宅に祭壇を作り、制限なく自由にお花や写真を飾る事ができます。好きだったおやつやおもちゃで囲んであげると良いでしょう。

自宅での供養は、急なペットとの別れで寂しい思いが強い方にはおすすめです。また、墓地や納骨堂を利用しながらも、遺骨の一部をメモリアルグッズとしてお手元に残す方法もあります。

お手元供養の場合は、四十九日などの好きな時期に墓地や納骨堂の利用に変更する検討もできます。すぐに供養の方法が決められない場合や、引っ越しの可能性がある場合など、まずはお手元供養を選択し、ゆっくりと供養の方法を考えるとよいでしょう。

爬虫類の火葬に関するよくある質問

爬虫類の火葬に関するよくある質問です。

  • 爪やうろこは残せる?
  • 小さくても火葬できる?
  • 燃えるゴミとして破棄できる?

近年増えた爬虫類のペットですが、亡くなってからどのように供養すべきか悩む方は多いと思います。よくある質問について解説していきます。

爪やうろこは残せる?

残念ながら火葬をしてしまうと爪やうろこ、亀の甲羅など骨以外の部分は基本的に残りません。 

爬虫類の特徴でもある爪やうろこは、人の髪の毛と同じケラチンで構成されているため、火葬によって燃えてしまい、遺灰になります。

犬や猫などの哺乳類が毛や羽を取っておくのと同じように、火葬の前に残したい爪やうろこは予め取っておきましょう。ペンダントなどのアクセサリーやキーホルダーを作り、メモリアルグッズとしてお手元に残しておく方法もあります。

小さくても火葬できる?

基本的にはどんなサイズでも火葬は可能です。

ハムスターや小鳥の火葬を行っているペット霊園では、爬虫類の火葬を執り行えるケースが多くあります。

近年ペットとして人気な小型のクレステッドゲッコーは30g程度の小さな個体ですが、火葬する温度や時間を調整することで綺麗に遺骨を残すことができます。

注意したい点は、小さな爬虫類の火葬を取り扱える霊園が少ないことです。依頼したい火葬サービスが、対応できるのかしっかりと確認をしてから依頼をしましょう。

燃えるゴミとして破棄できる?

爬虫類を燃えるゴミとして破棄することは法律的に問題ありません。

小さいトカゲやヘビの場合、外から遺体が見えないように新聞紙に包み、廃棄物として指定の袋を使って廃棄します。臭いが気になってしまうこともあるので、破棄する日まで冷凍庫を利用し安置しておくと良いでしょう。しかし、大きい爬虫類の場合は、冷凍庫でも安置も難しく、腐敗臭も強いため、火葬することをおすすめします。

衛生面を考慮し、冷凍庫を利用することや、一般廃棄物として破棄することは心情的に難しいので、家族や周囲の方と話し合ってから行ってください。 

爬虫類の火葬を信頼できる業者に任せたい場合は見積比較しよう

ペットの爬虫類が亡くなった場合、どのような流れで供養をすべきか解説しました。

大切なペットに納得のいく供養ができるよう、火葬することをお勧めします。火葬の方法はペット霊園や訪問火葬サービスがあり、供養の方法は、墓地、納骨堂、お手元供養を選択できます。

火葬や供養は、信頼できる業者やサービスが選べるよう、各社の見積もりをもらって、費用や内容を比較することが重要です。

ミツモアのペット火葬見積比較サービスを参考に一度見積もりをして、どのサービスが自分の希望に合うのか検討してみてください。

亡くなった時に慌てて火葬サービスを探さなくても良いように、予め見積もりをもらって、どこの業者に任せたいか想定しておくことが何より大切です。

大切なペットとの最期の時間を大事に迎えることができるように、亡くなった後のこともしっかりと考え、納得のいく供養を選択できるようにしましょう。

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