ディンプルキーの合鍵作成はできる?
ディンプルキーの元鍵や鍵番号があれば、最終的には合鍵を作製できます。しかし登録制のディンプルキーや、メーカーしか作成できないディンプルキーは、メーカー取り寄せになるので2~3週間ほど時間がかかってしまいます。
ディンプルキーの合鍵作成費用はいくら?
ディンプルキーの合鍵作成は4,000~6,000円が目安。メーカーによって料金設定が異なる場合もあるので、詳しくは見積もり時に確認しましょう。通常のシリンダーキーが1,000~2,000円で作れるのと比較するとやや高額です。
ディンプルキーの合鍵が作製できるかどうか
ディンプルキーとは、上画像のように小さなくぼみが付いている鍵のことです。くぼみの大きさやピンの数の違いによって、100億通り以上、ものによっては1000億通り以上の桁違い数になります。
ピッキングに強く防犯性が高い一方で、一般的な鍵屋では合鍵を作製できないこともあります。
結論から言うと元鍵や鍵番号があれば、最終的には合鍵を作製できるでしょう。
しかし以下のような場合は、ディンプルキーの合鍵を早く作ってもらうことは難しくなります。
【ディンプルキーの合鍵がすぐに作れないケース】
- 登録制のディンプルキー
- メーカーしか作成できないディンプルキー
- 鍵屋がディンプルキーの合鍵作成に対応していない
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自分の鍵が当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
登録制のディンプルキーの場合
鍵には「登録制」のものがあります。鍵の所有者をメーカー登録して、登録者本人だけが合鍵を作成できるというシステムです。
たとえば「カバスター」という鍵が有名なKABA社の鍵は、登録制になっています。
合鍵を作製するためにはメーカーに問い合わせる必要があります。そのとき以下のような情報が必要です。
- 登録者の氏名
- 住所
- 鍵番号(鍵に記載されたシリアル番号)
- セキュリティカードの認証ID
- 登録したパスワード
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インターネット上で注文書をダウンロード・印刷できるので、要項にしたがってこれらの情報を記載しましょう。
メーカーがサービス代行店を用意している場合は、そちらの店舗で受け付けしてもらうこともできます。
メーカーから取り寄せになるため、合鍵が届くまで1~3週間程度を見ておきましょう。
メーカーしか作成できないディンプルキー
鍵が「登録制」でなくても、メーカーにしか合鍵を作成できないことがあります。
たとえばメーカーに鍵の特許権があり、勝手に複製することができない場合です。または専用機械がないと作成できない複雑な構造になっているケースもあります。
国内メーカーでこれらの要因に当てはまり、メーカーに合鍵作成を注文するしかない代表的な鍵を以下にまとめます。
特許権がある鍵 |
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専用の機械が必要な鍵 |
- MIWA UR
- MIWA U9
- MIWA JN
- GOAL V18
- GOAL D9
- SHOWA Xキー
- SHOWA NXキー
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専用の機械があれば複製できる場合でも、MIWAの鍵は複製が難しいので断られるケースもあります。
GOALやSHOWAなどのディンプルキーは、専用機械が必要となる種類でも鍵専門店であれば対処可能なことが多いです。ただしホームセンターでは合鍵作成できないケースがほとんど。対応できる鍵専門店を探しましょう。
鍵屋がディンプルキーの合鍵作成に対応していない
鍵屋に合鍵作成を依頼するときは、事前に対応可能な種類の鍵かどうかを確認しておく必要があります。
とくにディンプルキーの場合は、これまで紹介してきたように「ディンプルキーの種類」「特許の有無」「専用機械の有無」によって合鍵作成できるかどうかが分かれるので注意しましょう。
とはいえ複製可能な種類のディンプルキーであれば、たいていの鍵専門店では合鍵作成に対応できます。
しかしホームセンターの鍵屋だと、ディンプルキーだと合鍵作成を断られてしまうことも。このように店によって対応が異なるので事前に確認しましょう。
ディンプルキーを紛失して家に入れない場合は?
ディンプルキーを紛失して家に入れない場合、メーカーに注文して届くのを待つという困ってしまいます。そんなときの対応を解説します。
戸建ての場合は鍵開けを依頼
戸建ての場合は自分で鍵の専門業者を探して、開錠を依頼しましょう。
ディンプルキーの場合はセキュリティ性が高いため、玄関ドアや窓を壊しての開錠になるケースが多いです。
破壊開錠の場合は15,000~40,000円ほどが相場。破壊時に大きな音が鳴るので、深夜は近隣住民に配慮する必要があります。
窓を解錠する場合、15,000~20,000円ほどが相場です。窓を割らずに解錠できる技術・道具を有している業者は少ないですが、鍵やドアを壊さずに家に入れるので便利です。
賃貸やマンションの場合は管理者に連絡
賃貸に住んでいる場合は管理会社や大家さんに連絡しましょう。マスターキーやスペアキーがあれば解錠してもらうことができます。
そのあとでディンプルキーを新しく作る手続きなどを指示してもらいましょう。
分譲マンションの場合は自分の判断で鍵を交換できるケースもありますが、念のため管理組合などに連絡しておくと安心です。
ディンプルキーの合鍵作成にかかる費用は?
ディンプルキーの合鍵作成は約4,000~6,000円ほどが相場です。メーカー取り寄せになる場合は、メーカーの料金設定によっても料金が変わりますが、およそ5,000円~で作成してもらえるでしょう。
またどの業者に依頼するかによっても、合鍵作成費用は変わります。ディンプルキーの合鍵はほかの種類よりも高額になりやすいので、なるべく多くの業者の見積もり金額を比較してみましょう。
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合鍵作成時に必要なもの
合鍵作成のときに必要なのは料金だけでなく、以下のものを持参しましょう。
【合鍵作成のときに必要なもの】
- 純正の元鍵
- 身分証明書
- セキュリティカード(あれば)
- 鍵登録システムの証明書(登録制の場合)
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合鍵をブランクキー(溝や凹凸がない鍵)から作製するときは、純正の元鍵を使用する必要があります。
なんかいも複製を繰り返してしまうと、鍵の微小なズレができてしまい、鍵穴を傷つけてしまうことに。そのためスペアキーから合鍵を作るのは非推奨です。
また身分証明書やセキュリティカード、鍵登録システムの証明書なども必要に応じて持参しましょう。
合鍵の製作を依頼できる場所は?
ディンプルキーの合鍵製作には、専用の機材と高度な技術が必要です。そのため対応可能な鍵屋が限られます。ディンプルキーの合鍵製作を頼める場所と、それぞれのメリット・デメリットについてみていきましょう。
鍵専門店に持ち込む
鍵の専門店であればディンプルキー作成用の専用機材を備えてある店舗が多く、早ければ即日受取が可能です。
店頭で作成可能な場合の時間は20分から60分、メーカーに依頼する場合は2~3週間かかります。
インターネット上でメーカーに注文する
ディンプルキーは鍵番号がわかっていれば、メーカーの公式サイトから注文することができます。
店舗に足を運ばなくても、注文・受取ができる点がメリットです。
また複製と違って高精度で同じ鍵を作ってもらえるので、鍵穴が壊れやすくなる心配もありません。
デメリットとしては、受け取りまでに4週間以上かかるケースもあること、また配送料のぶん費用が高くなることが挙げられます。
賃貸の場合は管理会社に連絡を
賃貸の場合は、合鍵を無許可で作成してはいけません。鍵は大家さんや管理会社の所有物に当たるからです。
鍵を盗難されたり紛失したりといったトラブル時、悪用されてしまう可能性もあります。
他の住人を巻き込むようなトラブルに見舞われた場合、損害賠償を請求されるおそれも。
ディンプルキーの合鍵を作りたいときは、必ず管理会社に相談しておきましょう。
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