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防草シート固定ピンの失敗しない選び方。種類や正しい間隔も解説

最終更新日: 2021年02月12日

庭の手入れが面倒なら、防草シートによる雑草対策をしましょう。防草シートの性能を十分に引き出すためには、固定ピンの選定が重要です。庭の状態に合った固定ピンの選び方や、うまく防草シートを固定する打ち方を解説します。

防草シート固定ピンの種類は主に3つ

防草シート
固定ピンの種類と特徴を押さえましょう

防草シートを敷くときに使う固定ピンは主に3種類あります。「鉄製ピン」「プラスチックピン」と、これらを補助する「ワッシャー」です。それぞれの特徴やメリットを見ていきましょう。

鉄製ピン

強度が高く気候の変化で劣化しにくい鉄製ピンは、堅い地面に打ち込んだ際、曲がることはあっても折れることはほとんどないのが特徴です。長く使用していると腐食が進み表面がさびてきますが、さびの発生により摩擦力が上がることで抜けにくくなります。

鉄製ピンには、打ち込んだ後に凹凸ができない「角型」、膨らみがあって抜きやすい「U字型」、堅い地面に適した「L字型」の3種類があります。

鉄製のものは価格が安いため、打ち込む数が多くてもコストを抑えられるでしょう。

プラスチックピン

プラスチックピンのメリットには、鉄製品のようにさびないこと以外にも、柔軟性があり扱いやすいことが挙げられます。

地中に配管がある場所に打ち込んでも、ピンが当たって配管を傷つけてしまうリスクが軽減できます。鉄製ピンは地中の石などにぶつかって刺さりにくいことがありますが、プラスチック製なら適度に曲がってくれるため、刺せる可能性が高いです。

ただし、プラスチックピンは鉄製のものに比べてもろいので、堅い地面で使うと刺さらなかったり折れたりするというデメリットがあります。耐久性も鉄製ピンより低く、長期間の使用には向きません。

プラスチックピンには、地面から抜けにくくするための「返し」が付いているものがあります。強風を受けやすい場所では、防草シートがあおられてピンが抜けないよう、返しが付いている製品を選びましょう。

ワッシャー(押さえピン)

「ワッシャー」は固定ピンの頭に付けて使うもので、多くは丸くて平たい形状です。

鉄製ピンやプラスチックピンを補助するものとしてセットになり、「押さえピン」の名称で販売されている製品もあります。

ワッシャーを付けずに固定ピンを刺すと、防草シートを刺した部分の点だけで押さえることになりますが、ワッシャーを付ければ防草シートを「面」で押さえられるようになり、抜けにくくなることがメリットです。

また、ワッシャーにより刺し込んだときに開いた穴がふさがるため、ピンの隙間から雑草が出てきにくくなります。

固定ピン選びのポイント

固定ピン
地面や土の状態によって適したピンが異なります

さまざまな地面の状態に対応できるよう、豊富な種類の固定ピンが販売されています。製品を選ぶときのポイントは、地面の堅さや土の状態に合わせて選ぶこと、最初はサンプルで試し打ちすることです。

長さや太さなどで固定力が違う

防草シートの固定ピンには、さまざまな形状のものがあり、長さや太さによって固定力が異なります。地面の状態に適した形の固定ピンを選びましょう。

刺し込む部分が長いほど、ピンは抜けにくくなります。ただし、地中に障害物があると最後まで刺し込めないこともあるため、短い製品も用意しておくと便利です。

ピンの太さも固定力に影響します。太い製品なら耐久力があり、堅い土にも打ち込みやすいでしょう。防草シートに開く穴を小さくしたい場合は、細いものがおすすめです。

先端の形状も注目したいポイントの1つです。先端がとがっているものは防草シートを切るようにスッと刺すことができ、シートがピンに引っかかってよれるのを防げます。

地面や土の状態に合わせて選ぶ

堅い土はピンを刺しづらい反面、一度刺されば抜けにくくなります。刺さりやすさを重視して、先のとがった鉄製ピンを選ぶのがおすすめです。

強風にあおられて防草シートのピンを刺した部分が破れてしまうと、残ったピンを抜くのに苦労するため、地面が固いときはワッシャーを併用して固定力を高めましょう。

柔らかい地面は刺さりやすい一方で、抜けやすいことがデメリットです。ワッシャーを付けても防草シートが強風にあおられれば、ピンごと抜けてしまいます。

ピンをできるだけ多めに用意し、狭い間隔で打ち込みましょう。長めの製品を選ぶと、土が柔らかくても抜けにくくなります。

サンプルを購入して試し打ちをする

防草シートを敷く地面の広さによっては、用意するピンの数が数百個になってしまうケースもあるでしょう。

最初から同じ種類の製品を大量に購入すると、万が一ピンが地面に適していなかった場合は全て無駄になります。

まずは地面に合いそうな製品をいくつか選び、それぞれ1個ずつサンプルを購入して試し打ちするのがおすすめです。一般的な固定ピンなら、1個数十円で手に入ります。

同じ敷地内でも、場所によっては地面の固さが異なるケースもあるでしょう。サンプルで試し打ちすれば、場所ごとにピンの種類を変える必要があるかどうかも確かめられます。

固定ピンの正しい打ち方

ピンを打つ道具
必要な固定ピンの量や、正しい打ち方を把握しましょう

防草シートを敷く前に、固定ピンをどのくらい使うか計算しておく必要があります。購入時の目安となる個数の計算方法や、きれいに敷くための正しい打ち方を覚えておきましょう。

間隔と計算式

固定ピンを打つ間隔の目安は、25~50cmです。防草シートの端だけでなく、内側にも等間隔にピンを打てば、シートが強風にあおられにくくなります。

ピンを購入する際は、防草シートの縦と横の長さから、必要な個数を事前に計算しておきましょう。計算式は以下の通りです。

(縦の長さ÷間隔+1)×(横の長さ÷間隔+1)

予備として1割くらい多めに購入しておくと安心です。例えば5m×10mの防草シートに50cm間隔で打つ場合、必要な個数は計算式から次のように算出できます。

(500cm÷50cm+1)×(1000cm÷50cm+1)=11×21=231個

1割ほどの余裕を持たせ、250~260個ほど用意するとよいでしょう。

打つ手順

防草シートを広げる前に、まずはシートを敷く場所の石や雑草をなくし、地面をできるだけ平らにならしておきましょう。

シートを広げるとき、端を10cmほど余らせるのがコツです。防草したいエリアのぎりぎりに端を合わせてしまうと、隙間から雑草が生えやすくなります。

敷き終わって余分なシートをカットしたら、ハンマーなどを使用してピンを打ち込んでいきます。地中に配管が埋まっている場合は、確認しながら軽めに打ち込みましょう。

打った後に上から粘着テープを貼っておくと、ピンの穴から雑草が生えるのを防げます。シートの端もテープで押さえれば、シートのめくれや雑草の種の侵入を防げるでしょう。

固定ピンが刺さらないときは?

かなづち
ピンが刺さらないときは別の方法で対処しましょう

固定ピンを打つ場所の地中に石や配管などの硬いものがあると、ピンを最後まで押し込めないことがあります。うまく刺さらないときの対処法も確認しておきましょう。

打つ場所や角度を変える

刺したい場所の地中に石があると、打ち込む途中でピンが石にぶつかってしまいます。そんなときは、横に数cmずらして打ったり角度を変えたりすれば、ピンが石を避けるため最後まで差し込めます。

埋まっている石が多く打ち込みにくい場合は、場所を変えるとよいでしょう。ただし違う場所に打ち直すと、最初に打ち込んだときに開いた防草シートの穴から雑草が生えてきたり、雑草の種が入ってしまったりする恐れがあります。打ち直しで開きっ放しになった穴には、上から粘着テープでふさいでおくなどの対処が必要です。

短めのピンに変える

障害物があって固定ピンが刺さらない場合は、より短い製品に交換するのも効果的です。例えば庭の地面のすぐ下にコンクリートが敷かれているケースでは、どの場所でも長めの製品はうまく刺さらないでしょう。

試し打ちの際に地中の様子を確認し、刺さりにくい場所が多いようなら、短めの製品を用意しておくことが重要です。

角型やU字型の鉄製ピンには、片方だけ長い製品もあります。両方とも短いものよりは固定力が高いため、状況に応じてうまく使い分けましょう。

ワッシャーやドリルを使う

地面が固くてどうしてもピンが刺さらない場合は、先にドリルで下穴を開けておくのも1つの手です。

ピンの長さより短めの下穴をドリルで開け、ピンを刺し込んだ後にたたき込めば、何もしない状態より刺さりやすくなるでしょう。

刺さりにくくてもドリルを使うほどでなければ、ワッシャーを使うのがおすすめです。防草シートを面で押さえ付けられるため、刺さり具合が甘くても強めに固定できます。

固定ピンがないときにおすすめの代用品

防草シート
固定ピンがないときにおすすめの代用品

固定ピンが足りなくなったときや、どうしても固定ピンが刺さらない場所があるときは、代わりになるものを使いましょう。おすすめの代用品を紹介します。

防草用シート用のテープや接着剤

固定ピンの強度を高めるサポートアイテムとして、防草シート用のテープや接着剤が販売されています。

シートの端をしっかりと閉じたいとき、複数のシートのつなぎ目に隙間を作りたくない場合にテープや接着剤が役立つでしょう。

固定ピンが足りないときも、テープや接着剤で代用可能です。ただし、あくまでもサポート用の一時的なアイテムなので、早めにピンを用意して打つ必要があります。

ブロックや人工芝などの重り

固定ピンが全くない場合は、ブロックなどの重りを使いましょう。固定ピンと同じような間隔で重りを置けば、代用品としての役割を果たしてくれます。

見た目の悪さが気になるなら、重りとして砂利や人工芝を敷き詰めるのもおすすめです。シート自体が隠れ、見栄えがよくなります。

ただし、敷き詰めた砂利や人工芝の上を歩くとだんだん下のシートがずれてくるので注意が必要です。ずれて隙間ができるとそこから雑草が生えてくるため、重りにしている砂利や人工芝の上には乗らないように気を付けましょう。

固定ピン選びは地盤の見極めが大事

固定ピン
シートを設置したい地面にぴったりの固定ピンを選びましょう

防草シート固定ピンには、鉄製やプラスチック製などの種類があります。製品によって長さや太さなどが異なるため、地面の状態に合ったピンを選ぶことが重要です。

ピンを打つ間隔は25~50cmが目安であり、強度を高めるには端だけでなく内側にも打つ必要があります。

刺さらないときは打つ場所や角度を変えるなどの工夫をして、全てをしっかりと刺し込むようにしましょう。