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ヤブガラシは根から駆除することが大切!予防法や活用法も紹介

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最終更新日: 2022年04月08日

ヤブガラシの駆除方法は?

ヤブガラシの駆除方法は主に3つあります。「除草剤」を使って枯らすのが手っ取り早いですが、庭のほかの植物に影響を与えたくない場合は「抜き取る」「巻いて置く」などの方法が有用です。

ヤブガラシの別名は?

ヤブガラシは別名「ビンボウカズラ(貧乏葛)」と呼ばれます。「庭の手入れができないほど、貧乏な人の屋敷に繁殖する」「ヤブガラシがあると土地が荒れて家が貧乏になる」など、名前の由来は諸説あるようです。

なめてはいけない!ヤブガラシの生態

ヤブガラシ

ヤブガラシは駆除対象と見なされる雑草の一種です。ほかの植物や壁に絡み付いて育つため、放置しておくと庭や家の景観を大きく損なうでしょう。

ヤブガラシの驚くべき生態を紹介します。

急速に成長する厄介な植物

ヤブガラシは、ブドウ科に属する「つる性多年草」です。

放置しておくと、ほかの植物をあっという間に覆いつくしてしまうことから「厄介な植物」として駆除されるケースが少なくありません。

北海道から沖縄までの日本全国に分布しており、道端・自宅の庭・藪・公園などの至る所で繁殖します。

葉は5枚の小さな葉が集まった「鳥足状複葉(とりあしじょうふくよう)」で、葉と対生するところに「巻きひげ」があるのが特徴です。

根(地下茎)を伸ばし、巻ひげでフェンスや藪などに絡み付きながら繁殖します。

生育期間は4~10月で、とりわけ夏の暑い時期は生育が著しくなるでしょう。6~8月頃にオレンジやピンクの小さな花を咲かせます。

名前の由来は「藪を枯らす」

ヤブガラシに絡まれた植物は光合成ができなくなり、やがて枯死してしまいます。藪を枯らしてしまうほどの繁殖力があることから「ヤブガラシ(藪枯らし)」という名が付けられました。

ヤブガラシの3つの駆除方法

ヤブガラシ

根から抜き取る

ヤブガラシは生命力が旺盛なため、茎や葉を落としただけではあまり意味がありません。

茎や地表に近い根は細いものの、地中に生える根は太くてがっちりとしています。根は地中の奥まで伸び、1m以上の深さにまで達するケースもあるほどです。

ヤブガラシは根こそぎ引き抜くのが鉄則です。地中に根が残っていると、再び根を伸ばして成長を始めるでしょう。

根を掘り起こす際は、先の尖った農具や草取りフォークを使います。根がちぎれないように土ごと大胆に掘り出すのがポイントです。

きつく巻いて地面に置く

「根を掘り起こすのが大変」という人は、コードを巻き取るように、ヤブガラシの茎を上からクルクルと巻いていきましょう。

このとき、ざっくりと巻かずにできるだけきつくするのがポイントです。フェンスに絡んだつるは、切れないように慎重に外します。

最後まで巻いたところで、そのまま地面に放置します。根は引き抜く必要はありません。

巻き取って放置しておくと徐々に水分が行き届かなくなり、最後は黒くなって枯死します。

根まで枯らすタイプの除草剤を使う

手を汚したくない人は「除草剤」を使いましょう。除草剤と言っても、即効性のあるものから、土壌にゆっくりと浸透するものまでさまざまな種類があります。

ヤブガラシは根っこを枯らすことが肝心なため、「葉から吸収して根まで浸透するタイプ」を選ぶのがポイントです。

「グリホサート」が主成分の除草剤は、葉や茎に散布すると徐々に浸透して根に達します。刈っても刈っても伸びるヤブガラシの駆除には最適でしょう。

ただ、ほかの植物を枯らしたくない場合は慎重に散布しなければなりません。周囲の植物に除草剤が付かないように「刷毛」を使って塗るのがよいでしょう。

それでも生えてくる原因と対処法

ヤブガラシ

駆除したと思っても、いつの間にか生えてくるのがヤブガラシの恐ろしさです。抜いても抜いても生えてくるのは何が原因なのでしょうか?

自分で駆除できない場合は業者への依頼も検討しましょう。

根を完全に駆除できていない

ヤブガラシは生命力の強い植物です。地上部を刈り取っただけでは意味がなく、根っこ部分を完全に除去しなければ何度でも再生します。

根を掘り起こしたはずなのに、同じ場所から茎が伸びてきたという場合は、地中にわずかな根が残っていた可能性があるでしょう。

根の欠片が入った土を園芸に使い、そこから根付いた事例もあるほどです。

また、つるをクルクルと巻いて地面に放置する方法は根が完全に枯死しないことがあります。除草剤を使わない限りは、根が完全に除去できないことを頭に入れておきましょう。

プロに頼んで駆除してもらう

ヤブガラシを完全に駆除するには相当な労力を必要とします。自力で根を除去できないのであれば、プロに駆除を依頼しましょう。

生い茂ったヤブガラシは害虫の温床です。スズメバチなどの獰猛な虫が潜んでいるケースもあり、素人がうかつに手を出すとケガをしてしまうおそれがあります。

依頼費用は単価×面積で決まるところもあれば、日当制のところもあります。1社だけでなく、複数社の価格やサービス内容を比較しましょう。

駆除したあとは予防しよう

ヤブガラシ

ヤブガラシを駆除した後は再生しないための予防が重要です。「防草シート」や「砂利」を活用するなど、大げさだと思うくらいの対策を行いましょう。

地中に残った根を地上に晒す作業も欠かせません。

防草シートを使う

ヤブガラシの発芽を予防するのに効果的なのが「防草シート」です。一般的なシートと比べて「遮光性」に優れているのが特徴です。

植物は太陽の光を受けて光合成を行います。地面に防草シートを敷くと太陽の光が遮断され、雑草が育ちにくくなるのです。

「貫通抵抗力」のある高密度な生地が使われているため、芽がシートを突き破る心配もないでしょう。

庭に防草シートを使う際は隙間ができないように敷くのがポイントです。隙間があるとヤブガラシや雑草の種子が入り込んでしまいます。

砂利を置く

砂利を置くと、地面からヤブガラシが生えにくくなります。防草シート同様、砂利が太陽の光を遮断するためです。

地面が露出しないように、砂利はできるだけ厚く敷きましょう。砂利に厚みがなかったり、まばらだったりすると砂利の隙間からひょろひょろと芽が出てきます。

土の地面に比べて抜くのは簡単ですが、放置すればどんどん成長するでしょう。ヤブガラシを徹底的に防ぎたい場合は、「防草シート」と「砂利」をダブルで敷くのがおすすめです。

土を耕す

駆除したあとは、生えていた場所の土をしっかり耕しましょう。目的は根を直射日光に晒すことです。地面に数日放置しておけば、カラカラに干からびて再生力を失います。

ヤブガラシは、地中1mほどの深さまで根を伸ばします。引き抜いた際に根が途切れると残った根から萌芽し、再び駆除する羽目になってしまうでしょう。

ヤブガラシが生えていた場所の土をすぐに園芸に使うことも禁物です。

ヤブガラシの天敵たち

スズメバチ

我が物顔で庭にはびこるヤブガラシにも「天敵」がいます。ヤブガラシをエサにする動物や害虫の一例を紹介しましょう。

ヤブガラシの天敵には人間に害を与えるものも含まれるため、駆除の際は十分な注意が必要です。

スズメバチはヤブガラシに集まる

ヤブガラシは6~8月頃の盛夏に小さな花を咲かせます。花弁と雄しべは約半日で散り、花盤には雌しべのみが残ります。

ブドウのような甘い蜜があふれる花盤はハチや昆虫にとっての絶好の食事場所です。ヤブガラシにはミツバチ・アシナガバチ・スズメバチなどのさまざまなハチ類が集まります。

ハチ類はヤブガラシに巣を作ったり、生育に影響を与えたりすることはありません。ヤブガラシの天敵というほどではありませんが、ヤブガラシ駆除をする人間にとっては危険な存在です。

リクガメのエサにもなる

ヤブガラシの葉は「リクガメ」のエサになります。初夏から夏にかけては青々とした葉が生い茂るため、エサの調達には困らないでしょう。

一般的に、リクガメのエサは「カルシウム」と「リン」が5:1の割合で含まれているのが理想といわれています。

ヤブガラシには、亀の甲羅や骨を形成するのに必要な「カルシウム」や「リン」が含まれているため、リクガメにとっては理想の食材なのです。

ヤブガラシの使い道

ヤブガラシ

「ヤブガラシは庭の厄介者」というイメージがありますが、見方を変えれば、食用にも観賞用にもなる優れた野草の一種といえます。

「駆除してしまうのは惜しい……」という人は、ヤブガラシと上手に付き合う方法を探しましょう。

調理して食べる

ヤブガラシにはカルシウムやリンなどの栄養素が豊富に含まれています。増えすぎて困ったときは、下処理をして食べるのもひとつの手でしょう。

ヤブガラシには大量の「シュウ酸」が含まれており、そのまま食べるとえぐみを感じます。カルシウムや鉄分の吸収を妨げる原因にもなるため、必ず「あく抜き」を行いましょう。

まず、ヤブガラシの葉やつるを取り除き、少量の塩を入れたお湯の中で1分間ほど茹でます。茹でたあとは、一晩しっかりと水に晒しましょう。

あく抜きしたヤブガラシは「おひたし」や「天ぷら」にするのがおすすめです。生食には適していません。

生け花にする

ヤブガラシが開花する初夏は「生け花」として愛でる楽しみもあるでしょう。

葉やつるがあるぶん、生けるのには工夫が必要ですが、市販の切り花とは違った野性味や素朴さがあります。

葉は鳥の足のような「鳥足状複葉」です。この個性的な形状は、ほかの花をメインにした際のよいアクセントになります。アジサイやダリアなどの大きな花に絡ませるのも素敵です。

籠・ガラス瓶・アンティーク調の陶器など、さまざまなフラワーベースで試してみましょう。

ヤブガラシは根からしっかり駆除しよう

ヤブガラシ

ヤブガラシは野草と雑草の2つの顔を持ちあわせた植物です。

リクガメのエサや生け花に活用できるのはメリットですが、度が過ぎるとフェンスやほかの植物を覆いつくして、家屋を荒れ果てた印象にしてしまいます。

土中に根の断片が残っている限りは何度も萌芽するため、「根まで枯らす除草剤」の使用も検討しましょう。駆除時はヤブガラシの蜜に集まるスズメバチやアシナガバチに注意が必要です。

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