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芝刈りにハサミを使うメリットは?上手な選び方やおすすめ商品も

最終更新日: 2024年02月08日

芝刈りには芝刈り機だけあればよいと思う人がいるかもしれません。しかし芝刈りハサミを使うと、仕上がりをより美しくできます。この記事では芝刈りハサミを使うメリットやメンテナンス方法に加え、商品を選ぶ際のポイントなどを紹介します。

芝刈りについて基本的なことから知りたい方は、「芝刈り完全マニュアル」の記事をご覧ください。

定期的な芝刈りで美しい芝生を作ろう

刈られた芝

芝は定期的にメンテナンスしないと、枯れてしまう恐れがあります。芝刈りの頻度や注意点などを紹介します。

芝刈りの頻度はどれくらい?

芝刈りの頻度は、芝の種類と季節によって異なります。高麗芝と野芝の場合は夏に成長するので月4~5回が目安です。状況にもよりますが春・秋は2~3週に1回程度がよいでしょう。

西洋芝の場合は春・秋に月4回ほど刈る必要があります。どの芝も冬は伸びないため刈る必要はありません。

定期的に芝を刈ることで芝が密になり、雑草の侵入を防いで美しく育つでしょう。芝刈りを放棄していると際限なく伸びていき、芝を刈りづらくなってしまいます。

また芝が長いと根本に日光が当たらなるので、株が弱る原因にもなります。

軸刈りをしないように注意

芝を刈る際は軸刈りをしないように注意が必要です。芝は成長が早いので思わず根本あたりから刈りたくなるかもしれません。

しかし芝の根本は生長点と呼ばれる箇所であり、ここを刈ると芝自体が弱っていきます。芝刈りの際は上から1/3の長さを目安に刈り取りましょう。

また芝刈りはしっかり地に根付いた後に実施しないと、枯れてしまう可能性があります。生えた直後や長く伸びきった芝は、徐々に時間をかけてメンテナンスしましょう。

芝刈り後に出るサッチは必ず処分

サッチとは芝の枯れた葉や根、または過去に刈った芝の破片などをいいます。これらは土に還りづらく、放置しておくと蓄積されてしまいます。

サッチが蓄積されると水はけが悪くなり、病気の原因となる菌類が繁殖して芝が枯れてしまう恐れもあるのです。

芝を刈った後に生じたサッチは、レーキなどの農具でかき集めて処分します。回収もれを防ぐために、芝刈りとセットで必要な作業だと考えるとよいでしょう。

芝刈りにハサミを使うメリットは?

芝刈りハサミ

電動芝刈り機を使えば体への負担が少なく、早く処理できます。しかし芝刈りハサミを使うと、細かい部分が刈れるので仕上がりが美しくなるのです。

ここからは芝刈りハサミを使うメリットについて解説します。

芝刈り機で刈れないエッジの仕上げに最適

広範囲の芝を芝刈りハサミだけで刈るのは現実的ではありません。しかし芝刈り機が入れない狭い場所や、端などの細かい部分は、芝刈りハサミで処理するときれいに仕上げられます。

狭い面積の芝であれば、芝刈りハサミで入念に刈り込みするのもひとつの手段です。芝刈り機を購入しないので大きなコストはかかりません。体を動かすのでいい運動にもなるでしょう。

また芝をよく見ながら刈り込むので、芝の状態を細かく確認できます。害虫がいればすぐに発見しやすく、早期に対策を打てるでしょう。

芝刈り機よりも安全で手軽

手動芝刈り機・電動芝刈りと比較して、芝刈りハサミは仕組みがシンプルです。そのため、故障しにくくトラブルが少ないという点において、安全で手軽といえるでしょう。

電動芝刈り機の場合には、感電や火災など、電気に関する事故が起きる可能性もあります。誤作動や不注意による事故は、大きな怪我につながりかねません。

また芝刈りハサミはガソリンや電源を必要としないので、すぐに芝刈りができます。手入れの必要性はあるものの、長期コストが安価である点も魅力といえるでしょう。

切れ味を保つにはお手入れが不可欠

芝刈りハサミ

芝刈りハサミは使用した後にメンテナンスが必要です。切れ味や動作に影響が出てしまうので、しっかりお手入れしましょう。芝刈りハサミの掃除方法や研ぎ方について解説します。

刃に付いた汚れはすぐに落とす

芝刈りハサミを使用すると、刃に芝の水分や泥などが付きます。これらを放置しておくとサビが発生してしまい、切れ味が悪くなってしまうのです。

そのため使用後は刃の汚れをすぐに落としましょう。一般的なタオルで拭き取るだけで十分です。特に刃が重なりあうすき間は、手入れしづらいので注意しましょう。

掃除の後は油を塗ります。使う油はホームセンターなどで販売している、刃物用つばき油やミシン油です。

食用油だとかえってサビてしまう可能性があるので、必ず専用の油を使いましょう。タオルに適量の油を付け、まんべんなく刃に塗り、しっかりと馴染ませて拭き取ります。

切れなくなったら研ぎに挑戦してみよう

芝刈りハサミの切れ味が悪くなったら「研ぎ石」を使用して研いでみましょう。研ぎ石には石の粗さを表す粒度があり、それぞれ適した使用用途が分かれています。

切れ味を戻すのに最適な粒度は800~2,000ほどの粒度です。120~600程度の粗い研ぎ石は、刃が欠けてしまった場合に利用するとよいでしょう。3,000以上の粒度は、切れ味をよくするのに向いています。

研ぎ石は使う前に2分ほど水の中に沈めておくと研ぎやすくなります。その間に刃を分解して刃を拭きあげておきましょう。

研ぐ際は刃が斜めになっている部分(小刃)を研ぎ石に当て、往復させます。終わりにつばき油を塗り、しっかり保護しましょう。

研ぐときの注意点やコツ

ハサミを研ぐ時は、刃の裏側は研がないようにしましょう。ここを研ぐと刃のかみ合わせが悪くなり、かえって切れ味が悪くなってしまいます。

研ぐ力も重要です。刃を往復して研ぐ時に押し引きで力の入れ具合が変わると、ムラができやすくなってしまいます。腕や手に力を入れると加減が難しくなるので、力を抜いて体全体で研ぐように意識しましょう。

また刃を研いでいくと小刃の裏にバリが生まれます。このままにしておくと刃と刃がかんだり小さな刃こぼれが生じたりするため、「裏押し」してバリを取り除きましょう。刃の裏を研ぎ石に当て、軽くなでたら裏押しは完了です。

おすすめの芝刈りハサミ4選

芝刈りハサミは刃に施された加工によって、商品ごとにさまざまな特徴を持ちます。購入する際は安全面や使いやすさを考慮して、好みのものを選択するとよいでしょう。

サボテン:芝刈りはさみ No.1030T

No.1030Tはハンドルが3つの角度に回転するため、これ1本で水平刈り・斜め刈り・垂直刈りが可能です。庭の飛び石周りに生えた芝生は水平刈り、花壇や植え込みは垂直刈り、壁や花壇は斜め刈りなど、場所に合わせた刈り方ができます。

また握り具合やバネの強さは長時間使っても疲れにくいように計算され、女性でも扱いやすい芝刈りハサミです。

フッ素コーティングをしているため切れ味は鋭く、サビにくい仕様なので長く使えるでしょう。安全ストッパーが付いており、収納時はしっかり刃をロックできます。

キンボシ:ゴールデンスター これが日本の芝生鋏 レーキ付 2106

レーキ付きの芝刈りハサミで、芝を切る際にサッチを集められます。寝ている芝も起こせるので、刈りもれも少なくなるでしょう。水平・垂直・斜めの3段階に対応しており、さまざまな場所に使用できます。

フッ素樹脂加工で切れ味がよいうえ、ヤニが付きにくくサビにも強いハサミです。また握り込みタイプなので手元への負担が少なく、長時間の作業でも疲れにくくなっています。

16.5cmと長めの刃渡りなので、多少広い範囲でも効率よく芝を刈れるでしょう。

サボテン:芝生鋏 1580

サボテンの芝生ハサミ1580は両手で持つタイプの芝刈りハサミです。真ん中のノブを回すだけで切れ味をシャープとソフトの2種類から選べます。右に回せば芝生を切るのに最適な切れ味になり、左に回すと刈り込みに利用できます。

サビやヤニに強いテフロン加工が施されているため、切れ味が落ちにくい点も魅力です。刃の交換も可能なので、古くなった刃を変えれば長く使用できます。

ハンドルは丈夫なファイバーグラス入り樹脂を採用し、仮に落としてしまっても大きく破損しづらい仕様になっています。

収納時は刃先をおおうカバーが付いているので安全です。ストッパー付きで刃が動かないようしっかりロックできます。

千吉:立ち刈り芝生鋏 SGW-1

1m以上もあるさおの先に刃が付いており、手元のレバーでハサミを操作できる芝刈りハサミです。ヘッドには車輪が付いているので、刃を浮かせず立ったままで作業できます。腰を痛めている人でも負担をかけずに作業しやすいでしょう。

ヘッドが小さめで、石畳の回りや花壇の端など細かい芝刈りにも使いやすい設計です。

またヘッドと刃の向きや角度を調整できるため、芝刈り意外にもさまざまなシチュエーションに合わせて使用できます。さおが長いので手の届かない枝の剪定にも利用可能です。

芝刈り機なら広い芝生もらくらく

芝刈り機

芝刈りハサミは芝刈り機ではできない細かい作業が向いています。しかし芝刈りハサミで広範囲の芝を刈るのは重労働であり、現実的ではありません。芝刈り機である程度芝を刈った後に仕上げとして芝刈りハサミを使用した方がよいでしょう。

芝刈り機の選び方について解説します。

動力は手動・電動・エンジン式の3種類

最もリーズナブルで小回りが利くのは「手動タイプ」の芝刈り機です。エンジンやバッテリーを搭載していないので軽量で、エンジン音などがないので住宅街や公共の場所でも利用しやすいでしょう。

「電動タイプ」は30坪以上の広い面積を処理する際に用いると便利です。労力を抑え短時間で芝を刈り取ってくれます。コードあり、コードレスから選択できるので、電源場所や作業時間に応じて選びましょう。

「エンジン式タイプ」は最もパワフルで、広大な面積の芝を刈るのに適しています。コンセント位置や充電を考えずに刈れるので、一番作業時間を短縮できる芝刈り機といえるでしょう。ただし駆動音が大きいため一般家庭には向いていません。

刈刃の形状によって得意分野が変わる

芝刈り機で使用される刃は大きく分けるとリール式・ロータリー式・バリカン式の3つです。

「リール式」は円筒状の刃が縦に回転して地面を転がることで芝を刈る仕組みになっています。短い芝には向いていますが、長い芝には不向きです。

「ロータリー式」は円盤の先に付いた刃が回転し芝を切り取ってくれます。長く伸びた芝と紛れ込んだ雑草を刈るのに向いているでしょう。しかしリール式より仕上がりが美しくないというデメリットがあります。

3坪以下の小面積で細かく刈りたい場合は、ハンディタイプの「バリカン式」がおすすめです。壁際の芝などもきれいに刈れます。しかし広い場所には不向きなため、補助的な役割として1台あると便利でしょう。

刈り取れる幅や高さもチェック

芝刈り機が一度通る際に刈り取れる幅を「刈り取り幅」と呼びます。この幅が広ければ広いほど作業効率がよくなるので、広い面積を処理する際は、刈り取り幅が広い機器を選定しましょう。

ただし刈り取り幅が広いと機器の幅も大きくなり、小回りが利かなくなったり重たくなったりします。使用する面積や障害物の多さを考慮して選択しましょう。

また刈り取れる高さがどの程度なのかを事前にチェックしておくことも大切です。「刈り取り高」といわれる刈り取った後に残す芝の高さによって、仕上がりが大きく左右されます。

理想とする高さに調節できる芝刈り機なのかどうかも、購入前に確認しておきましょう。

おすすめの手動芝刈り機2選

自宅の庭などで使うには、音の静かな手動タイプがおすすめです。リーズナブルなうえ燃料や充電が要らず手軽に芝を刈り取れます。おすすめの手動芝刈り機を2つ紹介します。

山善:手押し芝刈り機 刈る刈るモア KKM-200

KKM-200は刈り取る高さを10・16・23・30・36mmの5段階に調節できる、手動式の芝刈り機です。芝生の成長具合や、見た目の好みに合わせて高さを調整できます。

総重量は7.26kgと軽いうえ、大きな車輪で進むため安定感も抜群です。前面に容量10リットルのグラスキャッチャーが付いているので、刈り取った芝を効率よく回収できます。

調整に工具が不要な設計なのも魅力といえるでしょう。手で回せるボルトで調節でき、手軽にカスタマイズできます。

キンボシ :ナイスバーディーモアー 手動式芝刈機GSB-2000NDX

使うたびに刈り刃と受け刃が一定の力ですり合うため、刃を研いだり交換したりといった刃調整は一切不要です。軽く押すだけでリール式の5枚刃が芝をしっかり刈り取ってくれます。

刈り込む高さもワンタッチで簡単に10・15・20・25mmの4段階に調整でき、好みの見た目に仕上げやすいでしょう。

付属のグラスキャッチャーが刈った芝を効率よく回収してくれます。さらに落下防止ストッパーも付いているので安心です。

おすすめの電動芝刈り機3選

庭が広い場合には手動タイプよりも電動タイプの芝刈り機が便利です。音が大きいなどのデメリットはありますが、電動ならではのパワフルさで、楽に芝刈りができます。

おすすめの電動芝刈り機を3つ紹介します。

リョービ:電子芝刈機 LM-2810

電子芝刈機 LM-2810は低騒音設計で作られている電動芝刈り機です。ダイヤルを回すだけで回転数を制御できるので刈りムラを防ぎ、仕上がりをより美しくできます。

刃を自動研磨する機能も付いているので、めんどうな刃調整は不要です。刈り込みの高さもダイヤルを回すだけで19段階も選択できます。

広範囲の作業に対応できるように大型のグラスキャッチャーが搭載され、最大24リットルものサッチを自動で収納できる点も特徴です。

使い終わった後はコンパクトに畳める点も、家庭用として使うのに嬉しいポイントといえるでしょう。

マキタ:タテ型コードレス電動芝刈機 MLM160DRF

縦型タイプの充電式草刈り機なので、小回りが利いてスムーズに芝を刈り取れます。刈った後のサッチは収納ボックスにたまりますが、ワンタッチで簡単に外して廃棄できる仕様です。

刈り込み幅は160mmと比較的短く、壁際や花壇周りの際刈りにも向いています。コードレスなので場所を問わずすぐに扱えます。

芝詰まりが起きてもダストカバーを開ければ、工具なしで詰まりを解消できるでしょう。また防じん・防滴の耐久性が高くなるよう設計され頑丈です。

バロネス:コード付バリカン式芝刈り機 CL170

共栄社の芝刈り機ブランド「バロネス」から発売されているバリカン式の芝刈り機です。900gと軽量で誰でも簡単に扱いやすく、芝刈りの仕上げに使用するのにも適した商品です。

ハンディタイプですが刈込は170mmと広く、スピーディーに作業ができます。アジャスタの取り外しによって高さを調節できるなど、簡単でシンプルな操作性も人気の理由といえるでしょう。

78dと低騒音設計なので、自宅の庭などでも使用しやすいアイテムです。

上手に使い分けて隅々まできれいな芝生を

芝刈りをする男性の足元

芝刈りしたい面積が広い場合には、電動芝刈り機でだいたいの芝刈りを行ってから、仕上げに芝刈りハサミを使うのがよいでしょう。しかし芝刈りする面積がそこまで大きくない場合には、芝刈りハサミだけで仕上げることも可能です。

どの程度の面積の芝刈りを行うかによって、芝刈りハサミに求める用途は変わります。細かい作業がしやすい芝刈りハサミがいいのか、立ちながらカットできる芝刈りハサミがいいのかなど、用途をある程度明確にしてから購入すると失敗を減らせるでしょう。

また芝刈りハサミを長く使うには、使用後のメンテナンスが重要です。タオルで拭き取ったり専用油を塗って切れ味を維持しましょう。

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