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高い木の切り方とは?必要な道具と安全に作業するポイントを紹介

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最終更新日: 2024年06月28日

庭の高い木の切り方が分からず放置していませんか?高い木用の道具がなかったり、安全に木を切るコツが分からなかったりして、困っている人もいるでしょう。そこで必要な道具と、安全に作業するポイントを紹介しましょう。

高い木の切り方は大きく3つ

剪定された木の枝

高い木の切り方は「木に登って切る」「高枝バサミなどを使って切る」「根本から切り倒す」の、大きく3つです。それぞれの方法を知り、実践する切り方の具体的なイメージを持ちましょう。

木に登って切る

切った木を倒せない場合や住宅街の狭い庭の木を切る場合は、実際に木に登って切ります。木に登って切るときは、以下の方法で伐採しましょう。

  • 木に登る
  • 受け口(V字の切れ込み)を入れる
  • 追い口(直線の切れ込み)を入れる
  • 木から降りる

受け口は自分と反対側、切った木が落ちてもよい方向に入れます。V字の角度は30~45度です。追い口は自分の手前に、地面と平行に入れましょう。追い口を入れると木が倒れます。

高枝バサミなどを使って切る

木に登って切るほどの高さではない場合、高枝バサミなどを使って切ります。高枝バサミの種類は大きく分けると、電動・手動の2種類です。

電動の高枝バサミは、太い木を伐採しやすいのがメリットです。力がいらないため女性でも簡単に切れます。有線タイプの場合はコードが届かないと使えないのが欠点です。

手動の高枝バサミはハサミが小型のタイプと大型のタイプがあります。切りたい木の太さや高さに応じて、ハサミの高さを選びましょう。

手動の高枝バサミには先端がのこぎりになったロープ式もあります。ロープを引いて、枝に引っかけたのこぎりの刃を動かす仕組みです。伐採に力がいらないのが、ロープ式のメリットです。

根本から切り倒す

根本から切り倒す場合は以下の手順で伐採します。

  • 木を倒す方向を決める
  • 受け口を入れる
  • 追い口を入れる
  • 木を倒す

木の倒す方向を決め倒したい方向に引っ張るように、ロープで木を括りましょう。周囲の安全を守るためにも必ず行います。受け口は自分の位置と反対側の、切った木が落ちてもよい方向に入れます。幹の約1/4の深さ、V字の角度は30~45度が目安です。

追い口は受け口と反対側、自分の手前に地面と水平に入れます。高さは受け口位置の下から約2/3、深さは幹の直径約1/3です。追い口を入れて木が傾き出したら、木から離れ、ロープの方向に木が倒れるのを待ちましょう。根を処理して終了です。

木を切るための準備

木に切り込みを入れている

高い木を切るためには道具の準備が必要です。伐採用のこぎりの選び方やその他に必要な道具を把握し、手元にない道具はそろえるようにしましょう。

伐採用のこぎりの選び方

高枝バサミと同じく伐採用のこぎりも電動・手動の2種類に分けられます。柄を手で動かす手動タイプは、安価で軽量なものが多いでしょう。太い木も短時間で伐採できる電動タイプは、コードレスタイプが便利です。

厚みや歯の粗さなど、のこぎりの刃を見るポイントはいくつかあります。伐採の初心者ならある程度厚みのある刃がおすすめです。歯の粗さは、木の幹が太いほど粗いのこぎりがよいでしょう。長く使うなら刃を付け替えられるタイプを選ぶと経済的です。

刃だけでなく柄ものこぎり選びの大切なポイントです。グラスファイバーやアルミなどの、軽度で強度の高い素材がおすすめ。刃物を扱うため握りやすさや滑りにくさを重視して選ぶと安全です。

その他に必要な道具

高枝バサミやのこぎり以外で伐採に必要な道具は以下の通りです。切り方に応じてそろえましょう。

  • 防護メガネまたはゴーグル
  • ヘルメット
  • 手袋
  • 作業着
  • スコップ
  • リギングロープ
  • ランヤード
  • くさび

防護メガネまたはゴーグル・ヘルメット・手袋・作業着は、いずれも伐採作業をする人の体を守る道具です。必ず着用した上で作業しましょう。スコップは伐採後の根を掘り起こすために使います。抜根が不要であれば、スコップは不要です。

リギングロープやランヤードは木に登って切る場合に、体や木を縛るために必要です。万が一落下したときに地面に衝突しないよう、伸び率の悪いリギングロープを選びましょう。追い口にくさびを入れれば、より安全に木を倒せます。

高い木を切る場合の注意点

脚立を利用した剪定

高い木を切る場合はいくつか注意すべきことがあります。安全に関わるため注意点をしっかり守って高い木を伐採しましょう。

脚立は安全に設置

木を切るときに脚立を使う場合もあるでしょう。木に登るほどではないものの、地上より高い位置になるものです。少しの高さでも落下の危険はあるため、安全に設置しましょう。

木を切るときは4脚ではなく3脚の脚立を使いましょう。4脚の方が安定するように見えますが、木を切るのに適しているのは3脚です。3脚は木の生える凸凹した地面で安定しやすく、4脚はコンクリートのように平らな足場に向いています。

3脚を設置するときは開き止めをしっかり固定しましょう。バランスを崩す原因になるため、より高い場所で作業したい場合でも、天板には乗らないよう注意が必要です。

近所へ連絡しておく

木を切る前には近所へ忘れずに連絡しておきましょう。特に伐採する木が家同士の境界の近くにある場合、切った木が隣家に落ちる可能性もあります。工具の音が気になる人もいるため、木を伐採する時間帯にも配慮しましょう。

近所に連絡するのとともに、同居している家族がいれば木の伐採を始めるときに伝えましょう。万が一高いところから転落したり、枝が体に当たったりしたとき、木の周りにいると知っていれば早く異変に気付けます。

不安な場合はプロへ相談

高い木を切るにはどうしても安全上のリスクを伴います。木が大きければ大きいほど伐採作業は難しくなるため、不安な場合はプロに相談するのも手段のひとつです。

安全上のリスク軽減以外にもプロに伐採を依頼するメリットはあります。業者がスムーズに伐採している時間を有効活用できます。またダメージを最小限に抑えてくれるため、伐採後の庭が荒れません。

伐採費用の相場は業者ごとにさまざまです。木の高さを基準にする業者もあれば、職人の日当・時給を基準にする業者もあります。クレーンやユンボなどの重機を使う場合や、伐採した木の処分を依頼する場合は別料金が発生します。

木の処分方法は?

伐採された木

木を切り倒したはよいものの、伐採した木の処分方法が分からない人もいるのではないでしょうか。伐採業者に依頼する以外に自治体のゴミ回収に出したり、処分業者に依頼したりする方法があります。

自治体のゴミ回収に出す

伐採した木の処分は自治体のゴミ回収に出すのが一番安く済む方法です。ゴミ回収に出せる枝の長さや量に制限があるため、基本的に太い木では利用できません。多くの場合は回収費用が発生します。

ゴミ袋に入れひもで縛る、ひもで縛った木をゴミ袋に入れるなど、まとめ方も自治体ごとにさまざまです。中にはひもやゴミ袋でまとめた状態では回収できない自治体もあるため、事前に確認しましょう。

処分業者への依頼

自治体のゴミ回収を待てない場合や自治体に頼めない大きな木の処分は、処分業者に依頼しましょう。処分の専門業者はあらゆる粗大ゴミを回収してくれます。

処分業者によって回収費用はさまざまです。木の幹の直径や木の長さを基準にしている業者もあれば、トラック1台に定額で積み放題の業者もあります。

処分したい木の大きさや量によってもコストパフォーマンスのよいプランは異なります。複数の業者に見積りを依頼するのがおすすめです。

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切り落とした木や刃物で怪我したり、脚立や木に登ったり、高い木の伐採には安全上のリスクがあります。自分で作業するのに不安を感じるのであれば、業者に依頼するのも手段のひとつです。

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