中古物件で頻繁に虫を見かける場合、シロアリが発生しているかもしれません。
イエシロアリの場合は被害が大きくなりやすいため、適切に対応することが重要です。
イエシロアリの見分け方や優良業者の探し方、自分でもできる予防法を紹介します。
イエシロアリとは?
日本で住宅に被害を及ぼす有名な害虫の1つがイエシロアリです。建物の被害が大きくなりやすいのがイエシロアリの特徴です。
日本に生息するシロアリの一種
イエシロアリは日本に数多く生息しているシロアリです。プロが行う一般的なシロアリ対策は、イエシロアリとヤマトシロアリを対象としています。
太陽光や乾燥に弱く、暗い場所や湿気の多い場所を好むことが特徴です。さまざまな種類の材木に食害を与えるため、建物の材木部分も食い荒らしてしまいます。
イエシロアリとヤマトシロアリ以外で日本に生息する主なシロアリは、乾燥を好むアメリカカンザイシロアリと、沖縄に多いダイコクシロアリです。特にアメリカカンザイシロアリは防除が難しいことで知られています。
被害が大きくなりやすい
イエシロアリは1つの巣に生息する個体数が非常に多く、一度住みつかれてしまうと被害が大きくなりやすいのが特徴です。
巣に住む数はヤマトシロアリが約2~3万匹であるのに対し、イエシロアリの場合は100万匹を超えることもあります。個体数が多ければ、餌も大量に必要となるため、食害スピードも速くなるのです。
水を運べる点もイエシロアリの厄介な一面といえるでしょう。イエシロアリにより湿らされた木材が腐食すると、建物の被害はさらに広がりやすくなってしまいます。
外から見ると何の問題もないように見える木材でも、イエシロアリに食い荒らされていれば中身はスカスカの状態です。大地震が発生すれば、建物が一気に倒壊する恐れもあります。
イエシロアリか判断するには?
日本で建物被害を及ぼすシロアリのほとんどは、イエシロアリかヤマトシロアリです。シロアリだと思う虫を見かけたら、どちらなのかを見分けましょう。
見た目の特徴
羽アリ
羽アリが飛んでいる場合は、見た目で種類の違いを推測できます。ヤマトシロアリの羽アリが黒褐色であるのに対し、イエシロアリの羽アリは黄褐色です。
兵アリ
体に不釣り合いな頭部を持つアリがいたら、兵アリです。兵アリは外敵から巣を守る役割を担っています。
イエシロアリの兵アリは、頭部が丸みを帯びた卵型です。ヤマトシロアリの兵アリは四角形の頭部を持つため、頭部を比べれば種類の違いが分かります。
分布・羽アリの発生時期
分布
ヤマトシロアリが北海道北部を除く日本全土に生息しているのに対し、イエシロアリは千葉県以西の沿岸部に分布しています。ただし温暖化により、現在はこの限りではありません。
羽アリの発生時期
羽アリの発生時期も覚えておきましょう。イエシロアリの羽アリが活動するのは主に6~7月、ヤマトシロアリの場合は4~5月です。
活動時刻
イエシロアリは、暖かく湿った日の夕方から夜にかけて活動します。梅雨の合間や梅雨明けに気温・湿度が急上昇する日をイメージすると分かりやすいでしょう。一方のヤマトシロアリは、天気がよく風がない日中に活動します。
シロアリ駆除業者の選び方
イエシロアリをきちんと駆除できるかどうかは、業者選びにかかっています。優良業者を見つけられるポイントを押さえておきましょう。
料金・作業内容が明確か
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、作業にかかる費用や作業内容を明確に説明してもらいましょう。料金の明細をきちんと示してもらえるなら、よく分からない追加料金を請求される可能性は低くなります。
一方見積もりに一式の料金のみ記載している業者は要注意です。どのような作業を行うのか、各作業にいくらかかるのかが分からないため、適正費用に上乗せしている恐れがあります。
「見積もり金額以外に費用が発生する可能性がないか」も確かめましょう。見積もり金額が安くても、追加料金があれば費用が高額になりかねません。見積もり以外の費用請求がない業者のほうが安心です。
保証内容を確認しよう
シロアリは一度徹底的に駆除できても、再発する恐れがあります。シロアリ被害に遭ったということは、シロアリが発生する何らかの要素が建物にあると考えられるためです。
シロアリの再発に備えるためには、保証付きの業者を選ぶ必要があります。万が一駆除作業時に見落としがあった場合も、保証があれば再施工してもらうことができるからです。
保証期間や具体的な保証内容もきちんとチェックしましょう。業者によっては保証期間内の建物修復費用を補償してもらえるケースもあります。
相見積もりで優良業者を見つける
シロアリ駆除業者を選ぶ際は、複数の業者から相見積もりを取りましょう。業者を1社に絞ってしまうと、適正な駆除費用からかけ離れた金額を、提示されかねません。
相場より高すぎるケースだけでなく、安すぎるケースも要注意です。手抜き工事が行われる恐れがあります。複数の見積もりを比較し、分からないことがあれば質問しながら、適正料金に近い金額を見極めましょう。
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イエシロアリを寄せ付けない予防法
イエシロアリの予防や早期発見は、自分でも行うことが可能です。被害の拡大をできるだけ押さえるためにも、自分でできる予防法を実践してみましょう。
餌になるものを置かない
家の庭や建物の周囲に不要な木材を置いておくとイエシロアリの格好の餌になるため、建物に寄せ付けてしまいます。DIYで使った木材や段ボールなどは片付けておきましょう。
移動や廃棄ができない木材がある場合は、ビニールシートの上に置くのがおすすめです。シロアリが地中を通って床下に侵入するのを防止できます。
イエシロアリは腐った木材にも集まりやすい性質があります。ウッドデッキや木製プランターなど外に出しっぱなしの木材には防腐剤を塗布し、腐食を予防するのがおすすめです。
風通しや日当たりを意識する
イエシロアリは湿気が多い場所を好むため、風通しや日当たりも意識することが大切です。小まめに窓を開けて換気をしたり、壁と家具の間にすき間を設けたりしましょう。
床下換気口の周囲に物が置いてあると床下の換気性が悪くなり、湿気がたまりやすくなります。換気口の周囲には物を置かないようにし、草が伸びている場合は刈り取りましょう。
換気口の周辺に防草シートを敷いておけば、草刈りの手間も省けます。換気や日当たりを意識して住宅の中や外をすっきりさせれば、住みやすさの向上にもつながるでしょう。
定期的な水漏れチェックも
建物に雨漏りや水漏れが発生していると、イエシロアリが寄り付きやすくなってしまいます。水漏れや雨漏りがないか、定期的にチェックしましょう。
保証付きの業者に駆除を依頼した場合、保証期間中に水濡れでイエシロアリが再発生すると保証の対象外になることがあります。業者の責任範囲を超えた部分でイエシロアリが再発生しているためです。
築年数が古い中古住宅は、経年劣化により雨漏りや水漏れが発生しやすくなります。イエシロアリの被害拡大を防ぐためにも、早期に発見して対策を講じましょう。
迅速な対処と予防がポイント!
イエシロアリは建物被害が大きくなりやすいため、早期発見と迅速な対応が重要です。複数の業者から相見積もりを取り、優良業者を見極めて駆除作業を依頼しましょう。
イエシロアリの発生や被害拡大を防ぐためには、予防を意識することも大切です。イエシロアリを寄せ付けない対策を、できる範囲で自分でも行っておきましょう。
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