おしゃれなガーデンランチ風景を想像させるハンバーグプレートがのったテーブルの写真。
理想の朝食、トースト、サラダ、そしてグリーンスムージーが並んだテーブルの写真。
こんな素敵な生活をしてみたいな~と、想像を掻き立てる写真ですよね。
これらをイメージカット写真といいます。物撮り、商品写真と言われる、商品そのものを撮る写真以外にもこれらのイメージカット写真は重要な役割があります。
商品のイメージカット写真の世界観の作り方、実際の撮影をするときのポイント、画像の作りこみ方など。イメージカット写真について詳しく解説いたします。
イメージカットとプロダクトカット
広告写真は「イメージカット」と「プロダクトカット」という2種類の写真を撮影し、その商品の魅力を伝えているものが多いです。
「イメージカット」という言葉に聞き覚えがあるかもしれませんが、具体的にどういう写真のことを言うでしょうか。
また「プロダクトカット」とはどんな写真のことを言うのかをご紹介します。
イメージカットとは?
「イメージカット」とは、商品の魅力を紹介するために撮影された写真のことを言います。
例えばレストランで見る季節限定のメニューで、きのこのハンバーグがあるとします。
ただハンバーグの全体が分かるような写真がメニューになっているのではなく、きのこの季節が伝わる小物が写真の中に映り込んでいて、ナイフを入れて断面から肉汁が溢れているようなメニューを見たことはありませんか?
季節感がありハンバーグから出る肉汁が。ジューシーな味をイメージさせるような写真になっていると思います。
このように、商品そのものではなく、「この商品はどのようなものなのか」を見た人に伝えイメージすることができる写真を「イメージカット」と言います。
プロダクトカットとイメージカットの違い
「プロダクトカット」とは、その商品の「色・形・質感」が正しく伝わるように撮られたカットです。
先ほどのきのこのハンバーグで言うと、ハンバーグの全体像やきのこがどのくらいトッピングされているのかなどを見ることできる写真が「プロダクトカット」です。
「プロダクトカット」からはハンバーグの見たままを伝えることは出来ますが、味や雰囲気を伝えることは出来ません。
そこの部分を補うのが「イメージカット」なのです。
イメージカットが重要な理由
商品の全体像を伝えるのであれば「プロダクトカット」のみで十分かと思いますが、「イメージカット」があるのとないのとでは、その商品の魅力の伝わり方が全く違います。
「イメージカット」が見る人にどういう印象を与えることができるのでしょうか。
世界観を伝えることができる
「イメージカット」は、その商品を実際に使った時の印象を見る人に伝えることができます。先ほどのきのこのハンバーグで言うと、季節感のある小物と肉汁溢れるハンバーグから、きのこの味をジューシーなハンバーグと一緒に楽しむことができるという、商品の世界観を写真から読み取ることができるのが「イメージカット」なのです。
実際の生活に落とし込んでイメージできる
「プロダクトカット」だけでは伝えることができない、商品の使用イメージを伝えることができるのが「イメージカット」です。
例えば木製の棚があるとします。この棚の大きさや形が分かる写真だけでは、実際にどう使用したらいいのか分からず買いづらくなってしまいます。
そこに本や小物を配置して、部屋の一角に棚が置いてあるような写真があれば「この棚はこう使うのか」と具体的なイメージができ、購買意欲を誘います。
実際に手にした人にこう利用するものだとイメージさせることができるのも「イメージカット」の強みです。
商品、ブランドイメージを作る
化粧品ブランドの広告だと、商品を使用したイメージカットではなく女優のまばゆい笑顔を全面に出した広告を起用しているものを目にします。
これは「この商品を使用することにことにより、女優さんのような仕上がりになる」というブランドイメージを伝えることができます。
商品を使用してのイメージカットではなく、商品やそのブランドの印象を植え付ける広告も「イメージカット」のひとつです。
イメージカット写真の撮影のポイント
イメージカットがどういったものなのか、広告の中でのイメージカットの重要性をご紹介してきたところで、ここからはイメージカットを撮影するときのポイントをご紹介していきます。
プロのカメラマンは、どういうことを考えながらイメージカットを撮影しているのでしょうか。
イメージカットはどこで使われる?
イメージカットが使われるのは、広告の商品紹介やインターネットの通販サイト、カタログ、雑誌などさまざまなメディアで使われます。
掲載される広告ページの読者層をイメージすることが大切です。どんな生活スタイルを送っているのか、ユーザーの生活に商品を違和感なく溶け込まし、商品のある生活がイメージさせることが大切です。
イメージカットのコンセプトは?
イメージカットを撮影するのに、写真を目にした人に商品のこんなストーリーを伝えたい、こんな世界観で撮影をしていきたいとコンセプトを作りこめばスタイリングも作りやすくなります。
また、それに合わせたライティングなど世界観を表現するためにカメラマンは写真を作りこんでいきます。
イメージカットの向こうの見ている人を想像する
イメージカットはプロダクトカットと違い、明確にコンセプトが設定されています。フォトグラファーは、写真を見た人にコンセプトが伝わるように、そのストーリーをできるだけ緻密にリアルに想像しながら撮影をしています。
印象的な写真は、見る人に思いが伝わりやすいため、いかに伝わりやすい写真を残すかというのを想像力を働かせながら撮影しています。
ホームページので使われるイメージカットのポイント
ホームページで使用されるイメージカットは、コンセプトがしっかりと表現されていることはもちろん、誰がどの媒体から写真を見ているかを意識しながら撮影するのがポイントです。
パソコンやスマホはデジタルカメラとの比率や画像サイズが違うので、パソコンで見る写真サイズ・スマホで見る写真のサイズというのを考えながら、プロのカメラマンは撮影しています。
どのくらいサイズが違うのかご紹介していきます。
パソコンで見たときの縦と横の画像サイズ
デジカメで撮影した写真をパソコンの壁紙に設定すると、デジカメで見たときとイメージがちがうということがおきます。これは、写真の縦横の比率とパソコンの縦横の比率が違うために見え方が変わってきてしまいます。
パソコンの縦横の比率が大体が16:9、写真は3:2というものになっています。
パソコンの比率の方が大きいので、写真をパソコンで見ると全体的に間延びした感じの印象になるので、ホームページを作成する際はスマホ、パソコン、タブレットなど、どの出力機器を使ってもちょうど良く見える写真サイズ、レイアウトにして作っていくことが大切です。
スマホで見たときの画像サイズ
スマホの画面は縦横の比率が16:9、もしくは19:9のものが主流になっています。写真とは違う比率のためデジカメで見たときとスマホで写真を見たときの印象が違ってきます。
また、スマホは縦に見ることが一般的なためホームページで使用する画像は、縦でスマホの比率に合わせたイメージカットを使用すると見ている人に被写体の魅力を伝えやすくなります。
必要な余白スペースを考える
ホームページで使用するイメージカットを撮影するときに一番大切なのは、画面上で見たときに一番いい仕上がりになるよう、写真のスペースを考えた撮り方をすることです。
広告ならば必ず文字が載るスペースが必要になります。ホームページならページのタイトルを入れたり、バナーに使用することもあります。
効果的な余白スペースがあることで、その画像の活用範囲が広がり、少ない画像でも効果的に利用することが可能になります。
印象が大きく変わらないよう、イメージカットを撮影する段階で「この写真はホームページに使用するから、使い勝手のいい大きさで撮影してほしい」とカメラマンと用途を確認しながら撮影することが大切です。きちんと計算をしながら撮影した写真はホームページに掲載したときに見やすく、イメージをきちんと伝えることができる写真になります。
イメージカットはカメラマンに撮影依頼しよう!
商品広告やホームページの写真などの場面で、被写体の魅力やその場の雰囲気を最大限に表現することができるイメージカット。
カメラがあれば誰でも写真を撮ることは出来ますが、照明機材や現場を見て瞬時に構図を作り出し、最高のイメージカットを撮影出来るのは、センス・スキル・経験を兼ね揃えたプロのカメラマンしかいません。
イメージ写真をカメラマンに依頼するメリット
プロのカメラマンに依頼すれば、専用の照明機材を用いて商品の魅力をより活かしたイメージカットの撮影や、動きのあるシーンでも感動的なシーンを逃さず、ドラマティックなイメージカットを撮影してくれます。
同じ被写体でもカメラマンによって撮り方や仕上がりに違いが出てきます。カメラマンの撮影した作品を見て、あなたのイメージに合ったカメラマンを見つけましょう。
イメージ写真撮影の相場費用
商品撮影・物撮りの相場
40,000円
標準相場
26,000円
リーズナブル
65,400円
プレミアム
撮影にかかる時間や、使用する機材、撮影後の画像処理の時間により料金が違ってきます。
料金に幅はありますが、約15000円~約30000円程度です。
リーズナブルに抑えたい、かっこよくおしゃれなイメージカットを撮影してもらいたいなど、プロのカメラマンに相談して費用を決めていきましょう。
ミツモアで物撮りカメラマンに依頼しよう!
ミツモアには、物撮りカメラマンとして、広告、通販カタログ、ネットショップ用の写真撮影を専門に手がけているプロが多数登録されています。
思わず購入したくなるような素敵な商品写真で、ネットショッピングの売上アップにお役立てください。
「やっぱりプロに頼んでよかった!」「プロの物撮り写真は全然違う!」という声をたくさんいただいております。
この記事を執筆いただいたカメラマン
大野愛 - 富山県富山市新桜町