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芝生にキノコが生えたらどうするべき?種類や撃退法について紹介

最終更新日: 2021年04月23日

芝生にキノコが生えてしまうことは決して珍しいことではありません。

大量発生してしまうと景観が損なわれてしまうため、見つけたら早期に対処することや、日頃から予防しておくことが大切です。この記事では、芝生に生えやすいキノコの種類や撃退方法を紹介します。

なぜ芝生にキノコが生えるの?

なぜ芝生にキノコが生えるのか?
芝生にキノコが生える理由

芝生は管理を怠り放置していると、湿度が溜まりキノコが生えやすい環境になります。

芝生にキノコが生えているところを見たことがない人は驚くかもしれませんが、芝生はキノコにとって生育しやすい場所になり得るのです。

どのような芝生の状態だとキノコが生えやすいのかや、生える原因を解説します。

キノコが芝生に生える原因

キノコが芝生に生えているということは、どこからか胞子が飛んできて、芝生の下の土の中でキノコの菌が増殖したということです。

芝生という毛布で守られた土の中は、高い湿度を維持しやすく、キノコの菌が増殖しやすい環境でもあります。特に梅雨時期などはキノコにとって適した状態が生まれやすく、芝生に生えてしまうことがあるのです。

またキノコは胞子で増えるため、急激に広がる性質を持っているので注意しましょう。仮に今は生えていなかったとしても、雨の日が続くなどの理由で土の中の湿気が上がったときに生えてくる可能性も十分にあります。

芝生にキノコが生えると起きる問題

キノコが芝生に生えるとどんな問題が起きるのか
キノコが芝生に生えると何が問題なのか

「芝生にキノコが生えても、何も問題がなければ放置していてもよいのではないか」と考える人もいるでしょう。しかし芝生にキノコが生えると、いくつかの問題が生じます。

ここからは芝生にキノコが生えてしまった場合に想定される、主な問題について見ていきましょう。

胞子を撒いて増殖する

キノコは胞子によって繁殖するため、ほんの少し生えていたキノコが大量発生の原因になることがあります。「少しくらいなら大丈夫だろう」と放置していたら、どんどん増えてしまって収拾がつかない事態になることもあるのです。

キノコが芝生にたくさん生えてしまうと、せっかくの景観が台無しになってしまうことでしょう。

またそれだけでなく、土の中の養分が吸い取られてしまい、肝心の芝生に栄養が回らなくなってしまう場合もあります。

土壌の通気性や水はけが悪化する

キノコには「菌糸体」と呼ばれる糸状の部分があり、植物の根のように土の中で増殖してます。極めて成長が早いのが特徴です。

この菌糸体が増えていくと、土の中の通気性が悪くなるほか、養分や水分が吸い取られてしまいます。こうして水分が吸い取られた土壌は乾燥気味になってしまうので、どれほど水やりを行っていたとしても、水はけの悪い環境に変わってしまうのです。

結果として本来なら芝生が吸収すべき水分や養分が横取りされる形となり、芝生が変色したり、茶色くなって枯れてしまう場合もあります。

フェアリーリング病

フェアリーリングを直訳すると「妖精の輪」となります。メルヘンチックな様子を想起させますが、これは芝生にできる「キノコによる枯れ」を指す言葉です。

病原となるキノコは50種類以上もあるといわれています。リングの大きさは直径10cmから数メートルまで幅がありケースによってさまざまです。症状は濃い緑色になって、やがて茶色く枯れていく様子が見られます。

これはキノコの繁殖による、土壌の水分不足が原因の現象です。フェアリーリングが見られる場合には、地中15cmくらいまでキノコの菌が侵食しているケースが多く、殺菌剤を散布するなどの方法で対処します。

芝生に生えやすいキノコの種類

芝生に生えるキノコの種類を知ろう
キノコの種類を把握しよう

芝生に生えやすいキノコを4種類紹介します。サイズは大小さまざまですが、白や赤など色に特徴がある種類も存在するので、覚えておきましょう。見つけたらすぐに駆除することも大切です。

シバフタケ

シバフタケは茶色のキノコです。傘は黄土色で、成長すると傘を開いて胞子を撒き散らします。傘の大きさは1〜5cm程度で、柄の部分は5cmほどの小さめサイズのキノコです。

梅雨の時期から秋にかけて発生しやすく、ポツポツと1本ずつまばらに生えるというよりも群生することが多いのも特徴です。リング状に生えることもあります。

日本では食用にされることはありませんが、ヨーロッパでは食べられている地域もあります。

ヒメホコリタケ

ヒメホコリタケは白く、球状の形をしたキノコです。表面にはトゲがあり、成長すると傘に穴が開き、そこから胞子が飛び出します。

梅雨の時期から秋にかけて、よく見られるキノコです。固まって生えたり、リング状に生えることもあります。

表面にトゲがない「チビホコリタケ」という種類のキノコもあり、ヒメホコリタケと同じく芝生に生えやすいため注意しましょう。

キコガサタケ

ヒョロっとした細長いキノコが生えていたら、キコガサタケを疑いましょう。

柄の長さが4〜5cmほどと細長く、ちょこんと三角形のベージュの傘が頭に乗っている形をしたキノコです。見た目は可愛らしいのですが、他のキノコ同様に胞子を放出して増殖します。

芝張りから1年経過したあたりから生えやすく、特に梅雨から秋にかけて注意が必要です。

芝生を枯らしてしまうほどの影響力はありませんが、菌糸体が広がれば悪影響を及ぼします。また全体的に白っぽく、背が高くなると目立つため景観が損なわれやすいです。

ドクベニタケ

ドクベニタケは毒性のキノコなので、注意しましょう。赤色の傘を持つので、見た目ですぐに識別可能です。

最初は傘の形は球状ですが、成長するにつれて平たく横に広がり、反り返っていきます。直径10cmもの大きさになることもあるので、色でも大きさでも目立つでしょう。

夏から秋にかけてリング状に発生することが多い品種です。

キノコを処理する方法

芝生のキノコを駆除する方補う
芝生に生えたキノコを駆除しよう

キノコが芝生に生えてしまったら、取り除かねばなりません。コツを踏まえて、見つけ次第取り除きましょう。

少量であれば手で取ればよいですが、量が多い場合には薬剤散布がおすすめです。

早いうちにキノコを取り除く

芝生の上にキノコを見つけたら、見つけ次第「子実体(しじったい)」という、地面に出ている部分を刈り取りましょう。

胞子はこの子実体から飛び散ります。ここを取り除けば胞子を放出することができなくなるので、それ以上に増えることはありません。

キノコは成長が早いので、スピードとの戦いです。気づかないうちに既に増えている可能性もあるので、一つ見つけたら念のため周囲も確認しておきましょう。

農薬を撒いて撃退

手では取り除けないほどにキノコが増殖してしまっている際には、農薬を使いましょう。フェアリーリングに効く殺菌剤を選べばOKです。

代表的な薬剤として「グラステン水和剤」というものがあります。この薬剤を撒くと、駆除だけではなく再発予防も可能です。

キノコが地中20cmくらいの深さにまで成長していることもあるので、雨が降った日の翌日など、土の浸透力が高まっているタイミングで散布しましょう。

キノコを生やさないようにする対策法

芝生にキノコを生えなくする方法
芝生にキノコが生えるのを防ごう

芝生にキノコが生えないように予防しておけば、生えてしまった後に焦って対処する必要はありません。

今はまだキノコが生えていなかったとしても、適切な対策を打っておけば美しい芝生を維持できます。

サッチングを行う

「サッチ」とは、刈り取った草や枯れた葉が芝生の上に残ってできた有機物の層のことを指します。これを取り除く作業が「サッチング」です。

芝生の上に溜まってしまったサッチは、キノコの養分になってしまいます。定期的にサッチング作業を行ったり、サッチ分解剤を撒いたりすることは、キノコ予防に有効です。

またサッチングは芝生の手入れの基本的な作業であるため、キノコ対策以外にも効果があり、芝生の生育を促すなどさまざまなメリットを得られます。

サッチは芝生を張ってから2年目以降にできやすいので、該当する時期には意識してサッチングを行いましょう。

エアレーションを行う

芝生の土の中の通気性をよくするために「エアレーション」という作業を行うのも有効です。エアレーションとは、地面に穴を開けて、新鮮な空気を入れることで土の中の通気性を改善する作業を指します。

エアレーションを行うことで、土の中に、さまざまな菌が繁殖しやすい環境を作るのです。

菌は互いに牽制し合います。単一の菌だけが土の中にいると増殖しやすいのですが、複数の菌が存在していると、互いに増えにくくなる特徴があるのです。キノコにも同じことがいえます。

芝全体の風通しをよくする

キノコは水分が溜まっているところで増殖する傾向にあります。そのため芝生の風通しをよくして、湿気が高くなってしまう状態を避けることが、キノコ増殖を食い止める対策になるのです。

芝生の上に物を置きっぱなしにするのは、極力避けるとよいでしょう。また庭の生垣が繁っていて風通しが悪いような場合には、少し剪定するなどの手入れをするのがおすすめです。

キノコが生えないように薬剤を使用する

薬剤を散布することによって、今は芝生にキノコが生えていなくても、予防することができます。予防を目的とする場合には、目安として月に2〜3回程度散布しておくとよいでしょう。

また薬剤はキノコが生えてしまっている場合にも有効です。この場合には農薬を使うことになります。

農薬を撒いておくと、生えてしまったキノコを撃退できるだけでなく、土壌に潜んでいるキノコ菌が成長するのを防ぐ効果もあるので一石二鳥です。

こまめに芝を管理してキノコの予防を

芝生の管理をしてキノコを防ぐ
芝生をしっかり管理してキノコを防ごう

芝生は湿気が溜まりやすかったり、キノコの養分になるサッチが発生したり、特に手入れをせずに放置しているとキノコが育ちやすい条件が揃います。

生えたキノコを放置していると、芝生が生えている土の中の栄養素や水が奪われてしまいます。その結果芝生に栄養や水分が回らくなり、芝生そのものの生育に悪影響が出てしまうこともあるのです。景観が損なわれるだけでなく、最悪の場合には芝生が枯れてしまいます。

もし芝生にキノコが生えているのを発見したら、すぐに取り除きましょう。胞子を放出して瞬く間に増殖していくので、早期対処が重要です。またサッチングやエアレーションをしたり、薬剤を散布したりすることで、キノコが発生しにくい環境を作るようにしましょう。

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