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インコの火葬方法・流れ|安置やお骨供養の仕方など紹介

最終更新日: 2024年02月08日

一緒に生活してきた大切なペットのインコが亡くなったら、どのようにお見送りをするのか決まっているでしょうか。インコが亡くなった際、犬や猫などと同じように、火葬することができ、墓地や納骨堂で供養することもできます。

本記事では、インコの火葬や供養方法、メモリアルグッズの残し方も説明します。インコが亡くなった際に慌ててしまい後悔の残る選択をしないためにも、最後までご確認ください。

インコの火葬までの流れ

インコが亡くなった場合の火葬までの流れは以下のとおりです。

  1. 遺体を清める
  2. 安置する
  3. 火葬場所を決定する
  4. 火葬の準備をする

それぞれのフェーズで注意すべきことや考えるべきことを解説します。

①遺体を清める

インコが亡くなったら、できるだけ早く遺体を清めましょう。

亡くなった直後から時間とともに腐敗が進み、死後半日から24時間程度は死後硬直を起こします。特に身体の小さいインコは腐敗が速く進むため、死後硬直が始まる前に適切な処置を素早く行うことが必要です。

身体が汚れている場合は、ぬるま湯や薄めたシャンプー液を含ませたタオルで拭きます。保冷剤の上にタオルやペットシートを敷き、目を閉じて羽を整えたインコを寝かせ、保冷剤は完全に溶けきる前に交換するようにしましょう。

死後硬直がある場合は、無理に動かすと骨折してしまう可能性があるので注意してください。死後24時間以上経過すると、硬直が融解していきます。融解の時間を待ってからインコの体勢を整えましょう。

②安置する

インコの遺体は、直射日光の当たらない風通しの良い場所に安置してください。

遺体は湿度や温度が高い状態の部屋に安置すると、より早く腐敗が進んでしまいます。できるだけ綺麗な状態で火葬を行えるように、部屋の温度は20℃以下を保ちましょう。

また遺体が濡れないように、タオルで包んだ保冷剤やドライアイスを腐敗しやすいお腹に当てて遺体を冷やします。安置できる日数の目安は3日程度です。

火葬までの期間が開いてしまう場合は、心情的、衛生的に問題がないならば、冷蔵庫や冷凍庫で安置をすることで、1週間ほど安置の期間を延ばすことができます。遺体に外傷がある場合は、涼しい部屋を用意できても腐敗が早く進んでしまうので注意が必要です。

③火葬場所を決定する

ペット霊園や自治体など、火葬を依頼する葬儀社・火葬業者を選び、火葬の予約を行います

依頼する火葬先が予め決まっている場合は、予約状況によって、火葬までに時間がかかってしまうこともあるので、できるだけ早く予約を取りましょう。

依頼したい葬儀社や火葬業者が決まっていない場合は、複数の葬儀社や火葬業者をまとめて見積もりができるサイトを活用してみてください。

火葬業者は地域によって数が多く、また、依頼する葬儀社によって火葬の方法は様々です。見積もりをまとめてできるサイトを活用し、どのように火葬を行い、供養する方法が自分の希望に沿ったものなのか比較することをおすすめします。

ペット供養は決まった形式やルールがなく、飼い主の思いが何よりも大切です。愛するペットとの理想のお別れ方は人によって異なるため、サービスの内容や費用を比較、選定し、最適なお別れができるようにしましょう。

④火葬の準備をする

火葬の日程が決定したら、火葬に備えてお棺の準備をしましょう。

依頼をする火葬サービス社の指示に従い、お棺やお花など火葬の準備を行います。サービスによっては遺体を引き取りに来てくれる場合があります。火葬までの期間、何をしておくべきか事前に確認し、指示を貰いましょう。

お棺は、インコが入るサイズの箱を用意します。火葬業者によってはお棺を購入できる場合もあります。お棺には遺骨を綺麗に残せなくする可能性があるものや、金属やプラスチックなどの燃えないものは避けましょう。一緒に火葬できる色が薄めのお花や、好きだったフードやおやつを入れるのがおすすめです。

ペット火葬に行く際に形式的なマナーやルールは特にないので、落ち着いた普段着で参列することができます。

インコの火葬方法

インコの火葬方法には、下記の3つの方法を選択することができます。

  • 合同火葬
  • 個別火葬(一任火葬)
  • 立会火葬(個別立会火葬)

それぞれの火葬方法の良い点や注意すべき点を解説します。

合同火葬

合同火葬とは、複数のペットと一緒に火葬を行う方法です。

葬儀社に遺体を引き渡し、火葬、供養をすべて業者に依頼します。市町村などの行政が運営する自治体に引き渡した場合は、自分たちで指定の場所まで運ぶ必要がある場合もあります。

インコの合同火葬は、平均1万円以下程度です。比較的安価に行えるため、時間や費用をかけられない方におすすめです。

注意すべきは、複数のペットの遺骨が混ざってしまうため、個別での返骨はできないことです。また、自治体やサービス会社によって、火葬後の遺骨を一般廃棄物として扱う場合や、ペット霊園などでは、火葬後に合同墓地に埋葬する場合があるので、遺骨の供養、処分方法が、希望に沿ったやり方であるのか確認しておきましょう。

個別火葬

個別火葬とは業者に一任し、1羽ずつ火葬を行う方法です。

遺体を指定の火葬炉まで運ぶか、訪問して引き取りに来る葬儀社に受け渡し、業者が遺体を預かって火葬と拾骨を執り行います。

インコの個別火葬は平均1∼2万円程度で、希望によって、合同墓地への埋葬か返骨をしてもらえます。葬儀の過程を業者に任せられるため、時間が取れない場合や、精神的に辛く、焼かれた遺体、遺骨を見たくない方におすすめです。

立ち会うことができず、一定期間預けて火葬の順番を待つ必要があることもあり、返骨まで数日かかるケースがほとんどです。返骨方法は、届けてくれる、受け取りに行く、郵送など火葬サービスによって異なります。

立会火葬

立会火葬とは、読経、火葬、拾骨を家族立会いのもと行う方法です。

人の葬儀、火葬と同じ方法であり、ペット火葬の中で最も手厚いサービスを受けることができます。立会いする人に制限はなく、生前お世話になった方や同居するペットと一緒に参列することが可能な場合もあるので、立ち会える人数を事前に確認しておくと良いでしょう。

インコの立会火葬は、平均3万円程度で、比較的高価になりますが、ペットの最後の瞬間まで一緒にいたいと望む方におすすめです。

人の葬儀と違い、ペットのために忌引きが取れないため、たくさんの人が参列したいと望む場合は、予定を合わせることが難しいことがあります。周囲の人への気遣いを心がけ、参列者選びは慎重に行うようにしましょう。

インコの火葬を依頼するには

インコの火葬を依頼できる先は2種類あります。

  • ペット霊園
  • 訪問火葬業者

見積比較サイトで両方のサービスの見積りをしてもらうことが可能です。それぞれのサービスの良い点や注意すべき点を解説します。

ペット霊園

ペット専用の火葬炉や墓地、納骨堂を完備した施設がペット霊園です。

遺体を持ち込み、合同、個別、立会から火葬方法を選択し火葬を行います。納骨堂や墓地を併設されている場合が多く、火葬後に施設内の納骨堂に納骨するか、墓地に埋葬するかなど、供養方法も相談できるため、参拝や定期的な法安を執り行いやすい特徴があります。

お棺の種類や法安の内容が選べ、選択するプランによって最も手厚くお別れをすることが可能です。

サービスが充実していて様々な選択ができる反面、高額な費用がかかってしまう場合もあります。経済的に負担にならないよう、火葬以外にかかる費用も必ず確認してから依頼しましょう。

訪問火葬業者

自宅の駐車場や思い入れのある場所まで、火葬炉を載せた車で引き取りに来てもらい、訪問していただき火葬を依頼できます。

24時間対応可能な業者もあり、移動が困難な場合やたくさんの参列者に参加してもらいたい場合に利用するおすすめのサービスです。納骨堂や墓地を持つ、供養できる寺院と連携している場合があり、提携先の訪問火葬サービスを紹介してもらう場合もあります。

匂いや煙はほとんど出なく、特定の敷地を持たない分、ペット霊園よりも安価に行うことが可能です。

小さいサイズのインコの場合、依頼する葬儀社によっては、過去に事例がなく、断られるケースもあります。インコの遺骨を綺麗に残せるかのトラブルを回避するために、対応可能のサイズであるか事前に確認をしておきましょう。

インコの供養方法

インコの火葬後、遺骨の供養方法は下記の4種類から選択します。

  • 私有地に埋葬する
  • 墓地に埋葬する
  • 納骨堂を利用する
  • お手元供養で自宅に置く

ペットとの思い出を大切に残すことができる供養の場所の選択は、心情面や経済面を考慮することが大切です。それぞれの方法について解説します。

私有地に埋葬する

自宅の庭やプランターに埋葬して供養する方法です。

私有地への埋葬方法は、早く土に還るよう遺骨を粉状にし、自宅の庭に埋葬する場所を決め、深めに掘った穴に埋葬します。埋葬した上に樹木を植える樹木葬や、インコの姿をした石などを墓石として目印を置くと良いでしょう。

小型のインコは、引っ越しの可能性がある場合や賃貸で庭がない場合、プランター葬がおすすめです。プランターに肥料や腐葉土を混ぜた園芸用の土を入れ、遺骨を埋葬します。遺体を埋葬したプランターに植物を植えたり、墓石を置いたりすることも可能です。

墓地に埋葬する

ペット霊園や寺院にあるペット専用墓地に埋葬する方法です。墓地は個別墓地と合同墓地があり、管理や費用に差があります。

1羽を埋葬する個別墓地の場合、好きな時間にお参りができ、自由にお供えをすることも可能ですが、墓地を管理する人手や時間、費用がかかってしまいます。

複数のペットと埋葬する合同墓地は、管理や法安を業者が行ってくれるため、費用がかからない場合がほとんどです。

墓地には色の薄いお花をお供えするようにし、荒らさせる可能性があるフードやおやつは控えましょう。

納骨堂を利用する

ペット霊園や寺院の納骨堂を利用して供養する方法です。

納骨堂は、合祀と個別のタイプがあり、年間1∼3万円ほどの管理費がかかります。空調の効いた室内で管理、定期的な法安を行ってもらえ、墓地に比べ負担がないという理由から、選択する方が増えている供養方法です。

個別に納骨できるタイプでは、ペットの写真や生前好きだったおもちゃが置けるので、よりペットとの思い出を振り返る場として活用できます。

セキュリティ対策のためにも納骨堂は、参拝できる時間に制限がある場合があるので、依頼した納骨堂に参拝可能な時間を確認しておくと良いでしょう。

手元供養で自宅に置く

遺骨を持ち帰り、骨壺のまま自宅で祭壇を作り供養する方法です。

急な別れで寂しい方や、引っ越しなどの可能性があり、墓地や納骨堂を利用しにくい方は自宅で祭壇を作り供養しましょう。環境や心情に変化があった場合には、墓地や納骨堂を利用するなど、供養の方法を変更することもできます。

自宅に置く場合、湿気の多い環境に置くとカビが生えてしまうこともあるため、乾燥材や除湿剤を使用した対策が必要です。ペット専用の仏具も販売されており、自由に写真やお花、生前好きだったフードやおもちゃをお供えして、祭壇を作ると良いでしょう。

インコの火葬に関するよくある質問

インコの火葬に関するよくある質問について解説をしていきます。

  • 火葬は必要?
  • 遺品の残し方は?
  • 散骨はしていいの?

火葬は必要?

火葬をせずに私有地に土葬をすることは法律的な問題はありませんが、できる限り、小さなインコであっても火葬すると良いでしょう。

火葬をせずに土葬をすると、自然に還るまでに時間がかかり、悪臭がして周囲に迷惑をかけたり、野生動物に掘り起こされたりするトラブルが起きることもあります。

火葬をし、遺骨にすることで供養の方法が幅広い選択が可能です。費用や時間がかかる事ではありますが、大切なペットとのお別れを最適に行うために、火葬をすることをおすすめします。

遺品の残し方は?

羽根などの遺品や遺骨は、身近に感じられるメモリアルグッズとして残しておくことが、近年供養の方法として人気です。

インコの綺麗な羽根の色を残したい場合は、家庭用の中性洗剤で汚れや匂いを洗い流し、しっかりと乾燥させることで保管できます。

密閉できる容器で保管したり、チャームやストラップなどの品をオーダーメイドしてもらうことも可能です。また分骨をし、遺骨の一部を使って、キーホルダーやペンダントを作り、身に着けることで供養する方法もあります。

散骨はしていいの?

散骨することには、法律的な問題はありません。

散骨は、早く自然に還すことができる方法の1つで、散骨を規制していない海や山などの自然が多い場所や、自宅の庭など思い出のある私有地に散骨することができます。散骨する場合は必ず粉状にしてから行いましょう。

ペット霊園では、樹木葬や花壇葬といった散骨できる場所を設けているサービスを行っているところもあります。

散骨への理解や認識は、人によって異なるため、周囲の方に迷惑にならない散骨場所を選ぶようにしましょう。

インコの火葬を信頼できる業者に任せたい場合は見積比較しよう

本記事ではインコの火葬方法や流れについて解説してきました。インコが亡くなったら下記の3つの項目を比較し選択する必要があります。

  • 合同、個別、立会のうち、どの火葬方法を選択するか
  • ペット霊園と訪問火葬サービスのどちらで火葬を依頼するか
  • 火葬後の供養方法は、墓地や納骨堂を利用するのか、自宅で供養するか

正しい知識を持って納得のいくお別れができるように、様々なサービスを比較することが大切です。ミツモアのペット火葬見積比較サービスでは複数の火葬サービスをまとめて見積りしてもらうことができます。インコの火葬に正解はありませんが、納得のいく正しい選択ができるように、火葬や供養について正しい知識を持つことが大切です。

大切なペットであるインコが亡くなった時に、慌てて火葬サービスを選ぶのではなく、生前からゆとりを持ってサービスを比較し、最適なお別れ方法が選択できるようにしておきましょう。

お住まいの地域のペット火葬・葬儀社を探してみよう

以下のリンクより、各地域のペット火葬・葬儀社を見つけることができます。プロの情報や口コミも見られます。

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