写真撮影で重要な要素の1つはライティングです。
どんなに良いカメラを持っていたとしても光を操る事ができなければ宝の持ち腐れというものです。
今回はライティングの必須アイテムの1つでもあるアンブレラについてお話をして行こうと思います。
アンブレラは言わばライティングの登竜門的な機材の1つです。
ライティング機材はいろんな種類があります。
まずはこのアンブレラからマスターしていきましょう。
撮影に使うアンブレラってどんなもの?
撮影に使うアンブレラってどういうものなのでしょうか。
見た目は普通の傘に近いです。
と言っても透過型であったり白いものであったりはたまた黒いアンブレラと種類はいくつもあります。
その種類に関してはまた後程お話させて頂くとして、見た目は本当に普通の傘に近いのですが一味違うところもあります。
そんなアンブレラについて今から詳しく確認していきましょう。
普通の傘とは一味違う!写真撮影用のアンブレラ!
普通の傘と一味違うアンブレラですが何が違うのかってまずは光を柔らかくします!そして取っ手がついていません。
手に握る部分がついていないのでひとまずそこで見分けましょう。
写真撮影用のアンブレラにはサイズもたくさんあります。
大きいものから小さいものまで様々です。
このアンブレラの大きさによっても光の柔らかさが変わるので、
自分の好みにあった大きさのアンブレラを探すのも楽しいかもしれません。
では次にアンブレラはなんで使うのかを確認していきましょう。
アンブレラは光を拡散するために使います
一般的にアンブレラは光を拡散させるために使います。
ストロボやLEDライトなどを利用して被写体に光を当てる際に直接当ててもいいのですが、
どうしても光が強くなってしまい硬い光になってしまいます。
硬い光になるということはその分影がつきやすかったり陰影がつきすぎたりして綺麗な光とは言いにくい事もあります。
(敢えて硬い光にして撮影するような作風のお写真もあります)
硬い光が悪いというわけではありませんが、
被写体などに光を当てる際は柔らかい光を使ってあげた方がふんわりとした優しいお写真に仕上がる事が多いので、
まずはアンブレラを使って光を拡散させながら撮影しましょう。
アンブレラとソフトボックスは何が違うの?
よく問い合わせがある内容があります。
それはアンブレラとソフトボックスはどう違うのか?と言う事です。
どちらも光を柔らかくすることができる機材であることには間違いありません。
しかし、その拡散の仕方が変わってきます。
アンブレラは傘の広がりからも分かるように被写体に対して全体的にふんわりと広がるイメージで光を拡散していきます。
それに対してソフトボックスはある一定の角度から集中的に狙う事で、
集中的に被写体等に光をあてるイメージなのです。
使い所としては、被写体以外にもふんわり光を当てるのであればアンブレラ、
被写体にのみ光を集中的にふんわり当てたい場合はソフトボックスと使い分ける事をオススメします。
あとはどちらともサイズがありますので、
そのサイズによって多少の光の変化がありますのでそこはまたおいおいお話していきましょう。
アンブレラの設置方法と光の当て方
ここではアンブレラの設置方法や組み立て方、光の当て方についてお話していきましょう。
小分けにしてお話していくので分かりやすいかと思います。
初めてアンブレラを利用する方は是非参考にしてみてください。
まずは組み立て方から見てみましょう。
その1.組み立て準備をする
最初に組立準備を行ないましょう。
必要な機材はアンブレラ、ライトスタンド、アンブレラホルダーです。
これらがないとアンブレラだけあってもどうしようもありませんので必ず手元に準備するようにしましょう。
そもそもアンブレラホルダーがないとストロボやLEDライトなどが設置できませんので必ず手に入れておきましょう。
商品によってはアンブレラとセット販売されていることもありますし、単品で購入しなければいけない事もあります。
特にアンブレラを購入の際はこのホルダーが入っているか否かしっかりと確認しておいてください。
その2.実際に組み立てる
それでは実際に組み立ててみましょう。
まずはストロボスタンドを組み立てます。
3つの脚を広げて設置しましょう。
次にアンブレラホルダーをストロボスタンドにセットします。
この際に気を付けておきたいとはしっかりと固定しておかないと、
アンブレラホルダーが外れてしまう恐れがあり不安定なまま設置すると、
ストロボやライトと共に倒れてしまう恐れが出てきますのでしっかりと固定しておきましょう。
アンブレラホルダーを設置したらライト機材を装着し、
最後にホルダー部分にある穴にアンブレラの柄の部分を挿して固定すれば完成です。
その3.設置する
さて、いよいよ設置です。
アンブレラは基本的に被写体の斜め45度か正面から当てるように設置していきましょう。
ライティングとは答えがありませんので、自分の感覚で設置する事になる事が多いのですが、
上記に関しては基本部分になるのでまずはここからしっかりと行っていきましょう。
設置する際は被写体から1mほど離して設置しつつ、テスト撮影をしながら距離や光量を調整していくといいですね。
その4.光の当て方に注意
アンブレラでの光の当て方で気を付けておきたいのがアンブレラの角度です。
上下左右に首が振れる状態なのですが、アンブレラのセンター(真ん中/石突(いしづき))が一番光が強い部分になっています。
ですからセンターをそのまま被写体に当てる事でより強い光を被写体に当てる事ができるようになります。
その代わり光が強い分より硬い光になりやすいので注意が必要です。
アンブレラを使用した際に今以上に柔らかい光が欲しい場合はアンブレラの首を振ってあげてください。
アンブレラは光を拡散させて被写体に光を当てる機材になりますので、露先(つゆさき)と呼ばれる部分に近づくほど光は弱く優しいものになります。
ですから、極端に言えば露先の部分を被写体に当てるように設置してあげると光が優しくなるので、
そのような光の当て方も工夫しながら設置していきましょう。
意外と安い!おススメ撮影用アンブレラ4選
アンブレラってお値段どのくらいするの?
カメラの機材だからやはりお高いんでしょう?
と、質問を受けるのですが、そんなことはありません。
メーカーやサイズの種類によりますが平均的に1000円~3000円で購入できるものがほとんどです。
意外と安いですよね。
もちろん一流メーカー品の高いものもあります。
お値段の違いは当然ありますのでそこは各個人で判断して頂くといいでしょう。
基本、アンブレラは消耗品です。
壊れる可能性も視野にいれつつ、自分にあった商品を選ぶのがいいですね。
ちなみにここではオススメのアンブレラを4つご紹介していきたいと思います。
白のアンブレラ
白のアンブレラは主に拡散性に優れています。
ふんわりと広い範囲で光を当てたい場合は白のアンブレラがいいでしょう。
サイズに関わらず1~2段階ほど光量が落ちる傾向にあります。
均一に光を回したい場合などは白のアンブレラの浅型がオススメでしょう。
銀のアンブレラ
銀のアンブレラは光の中心に集まりやすく背景へも光が広がりやすいのが特徴です。
また光の当たる中心部から奥にかけてグラデーションのように光の明暗が変化していくのが良いと言われています。
バチッと力の強い光で撮影をしたい場合には背景にまで光が入る銀のアンブレラがオススメでしょう。
万が一銀のアンブレラしか持っていなくて更に柔らかい光が欲しい場合は、
別途デュフューザーをつける事で通常よりも優しい光にすることも可能ですね。
透過型のアンブレラ
透過型のアンブレラ以外は基本的にストロボ等の光を傘にバウンス(反射)させることで光量などを弱く(優しい光に)しています。
ですが、この透過型は傘の石突の部分を直接被写体に向けて使う事で、
ストロボやLEDライト等の光が傘を通り過ぎて被写体に光が当たるようにできています。
ただし透過型は直接ストロボの光を当てるようなイメージになりますので、
最終的に光量によっては光が被写体に周りきれない可能性もありますので注意が必要ですね。
考え方としては全く同じではないですがソフトボックスに近い使い方と考えると分かりやすいでしょう。
深型のアンブレラ
深型のアンブレラの特徴は浅型よりも更に均一に優しい光を作る事ができるという点です。
アンブレラの特徴はストロボをアンブレラに当てて、
光をバウンスさせたり透過させたりすることで光を柔らかく出来ることが特徴です。
深型はその名の通り特に傘の作りが深い分ストロボとの距離が出る為その分光量が弱くなり優しい光となります。
安定した光が欲しい場合は深型のアンブレラがいいですね。
撮影用アンブレラは自作可能?
撮影用のアンブレラは自作可能なのか?というご質問をよく受けます!
この場を借りてお話しますが、結論から言え可能です。
ですが、正直なところコスパ等を考えると…特別自作である必要もないのでは?というのが素直な印象でしょう。
撮影用のアンブレラは購入するのが一番かもしれませんね。
普通の傘で作ると不具合が…
とにかく言える事はただ一つ!
自作のアンブレラは作れないことはないが不具合が出る可能性が高いということです。
基本的に自作で作っている人は少ないとは思いますが、
すぐに壊れやすかったり、柄の部分が折れたりすることもあります。
ましてや商品によってはアンブレラホルダーに傘の柄が取り付けられず利用すらできない可能性も…。
そんなこんなで不具合の事を気にしてしまうくらいなら一層の事購入してしまった方が安心で早いというのが率直な意見です。
やっぱり撮影には専用のアンブレラを!
はい!と言う事で結論は出ましたね。
アンブレラは素直に正規品を購入しましょう。
文中でもお話しましたが安いものでは1000円~3000円ほどであります。
屋外で使用中に強風などで飛ばされない限りはそう簡単に壊れるものでもありません。
アンブレラホルダーとの相性も考えると普通に購入して利用していた方がよさそうです。
自作して撮影の度に「いつ壊れるのか」とハラハラするよりは撮影にも集中できていいかもしれませんね。
アンブレラの使い方、おわかりいただけましたか?
以上がアンブレラの使い方になります。
アンブレラ自体にもいろんな種類がありますし、その種類によっても使い方が異なってきます。
TPOに応じて使い分ける事が大切ですね。
ライティングは奥が深いので一度はまってしまうと撮影の楽しさから抜け出せなくなってしまうかもしれません。
アンブレラを使ってライティングの幅を広げましょう
今回ご紹介した4つのアンブレラをそれぞれ購入し、ライティングの幅を広げてみましょう。
白と銀でも光は変わりますし、透過型か深型かでも写真のイメージはがらっと変わります。
アンブレラ1つでこれほどにも写真のイメージが変わるものなのかと感じる事になるでしょう。
アンブレラを利用したことがない人はこれを機に是非使ってみてはいかがでしょうか。
アンブレラは安いし持ち運びも便利なのでオススメです。
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東 達弥 PhotoStudioTowA - 福岡県飯塚市横田