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【黒バックで写真撮影するコツ】クールな一枚を撮りましょう!

最終更新日: 2021年01月15日

クールにかっこいい写真を撮る時に気にしておきたいのは背景です。背景を黒する事で白背景よりもカッコよく撮影する事ができます。

何よりも黒は写真全体を引き締める効果もあるのでよりカッコよく感じる事間違いなしです。

クールな一枚を撮れるように今回は黒バック(背景)での写真撮影のコツをお教えしていきたいと思います。

黒バック初挑戦の方は特に要チェックですよ。

黒バックで撮影ってどういうこと?

黒バックで撮影したらどう違うの?とお思いの方も多いのではないでしょうか。

白背景とは違い光が回りにくいのでストロボやその他の光の調整が難しいイメージがありますよね。

また黒バックってどういうこと?って想像がついていない方もいると思います。今回はこの黒バックでの撮影についてお話していきましょう。

黒バック撮影とは「黒い背景で被写体を撮ること」

黒バック撮影とはタイトルの通り、黒い背景で被写体や物を撮る事です。

たかが黒でしょう?と侮っている方は後悔します。黒バック(背景)って実はものすごくカッコよくクールに撮影できるんです。

でもただ黒バックをおいて「はい!撮影!」というわけにもいきません。

いろいろと準備をすることが出てきます。

後程、詳しくご説明していきますね。

上級者は黒い被写体を黒バックで撮影!

上記でも少しお話しましたが黒バックの撮影は光の調整が白バックよりも難しいです。

よって初心者向けではありません。

そして更にレベルが上がると黒い被写体を黒バックで撮るようになります。

黒に黒!

しかしこれがものすごくカッコいいのです。

これが撮れるようになれば上級者と言っても過言ではありません。

よって黒バック撮影に慣れてきた人は通常の撮影から今度は黒い被写体を撮影するように移行していく方が多いですね。

そうやって技術が磨かれていくわけです。

ですが、できないできないと言っていてはいつまでたっても上達しませんし、ずっと黒バックに通常の撮影だけしていくというのも面白くありません。

カメラはやはりどんどん新しい事に挑戦してこそ面白いですし楽しいのです。

上級者になる為にも黒バックで黒い被写体を撮影していきましょう。

次は黒バックの撮影法や準備しておくものなどのお話をしていきます。

黒い背景を準備する

さて!ここからは黒バックを撮影するために何が必要なのかをチェックしていきます。

まずは何と言っても黒バックです!これを準備しなければ始まりませんよね。

黒バックに使用する物として大きく分けて二つあります。

1つはバックペーパーと言われる硬い紙質の背景です。

そして2つめは背景布と言われる布を使った背景の事を言います。

基本はこの2種類のどちらかによりますが、番外編としてはコンクリート壁を黒く塗るなんて荒業もありますがそれはまた後日にお話しましょう。

今回、まずはバックペーパーと背景布について詳しくお話していきますね。

その1.バックペーパーを使う

まずはバックペーパーから使ってみましょう!とはいうものの、バックペーパーって意外とお値段が高いものが多かったりするんです。

大きさにもよりますが、人を一人撮影しようと思えば大きさ的には高さ2m以上横幅も1.4m以上は欲しいところ。

そのくらいの大きなバックペーパーともなると数万円はしてしまいます。ですが、その分管理がしやすいのはメリットの1つです。

シワがよりにくいのでロールしてくるくると回してしまえばすぐに収納して直すこともできるでしょう。

しかし、あくまでもペーパーなので使いこんでいくといずれ破れたり擦れたりして色が褪せてしまう可能性があるこも否めません。

ただ数回使った程度では消耗するものでもありませんので可能であればバックペーパーを購入して使用することをオススメしますね。

その2.背景布を使う

次は背景布に関してお話していきましょう。

背景布に関してはとても安価で手に入りやすい黒バックです。

その名の通り布なので持ち運びもしやすいですし、折りたたんでしまってしまえば邪魔にもなりません。安い物ですと数千円で購入できる布もあるほどです。

しかし、安いということはそれなりのデメリットがある事も確かです。

その中でも特に気になるのがシワです。

布なので自由自在に折りたためるのはいい事ですが、折りたたんだあとに長期間放置してしまうと折りたたんだシワがそのまま残ってしまうという事も十分に考えられます。

よってコスパ的な事を考えても布を利用する場合は極力折りたたまずに吊るしたりして保管しておくのがいいでしょう。

万が一ですが布にシワが寄ってしまった場合、対策としてはアイロンをかけるか、霧吹き機でお水をかけながらシワを伸ばしていくしかありません。とにかくシワが出来てしまったら伸ばすまでに手間暇がかかるということは覚えておきましょう。

綺麗にシワが伸びるまでには時間がかかりますので、撮影の際はその点の時間配分等も注意しながら作業を行いましょう。

黒バックを撮る為のカメラ設定3つのポイント!

黒バックを中心に撮影していく為に、ここではカメラの設定についてお話していこうと思います。

ただ黒バックを用意すればカッコいいお写真が撮れるというわけでもありません。

カメラの設定がいかに大切なのかをお伝えしつつ、話を進めて行きましょう。

基本はマニュアル設定での撮影となりますので、今まではオートモードでしか撮影したことが無かった!という方はこれを機会にマニュアルでの撮影に挑戦してみてはいかがでしょうか。

設定はマニュアルモードに

まずカメラ側の設定としてはマニュアルモードにしましょう。

マニュアルモードにする事で感度(ISO)やシャッタースピードを細かく調整する事ができるようになります。

より良い綺麗なお写真を撮っていく上でマニュアルモードは必須です。

正直、すごくややこしい事ではありますので少し覚えるのが大変かもしれません。

ですができる限り分かりやすくお話していけたらと思いますのでこの先も読み進めて行って頂ければと思います。

では早速ですがまずはシャッタースピードのお話からして行きましょう。

シャッタースピードは速めに

黒バックでカッコよく撮影する為にはとにかく周辺の光量を極力カメラに認識させないようにすることが大切です。

被写体にだけ光を当てる事が重要でもありますが、まずはシャッタースピードで調整してみましょう。

そもそもシャッタースピードを調整する事でどうなのかと言うと、

シャッタースピードには1/30~1/60~1/100~1/125~1/200~1/1000~1/8000というように細かい設定ができるようになっています。

(上記で記載した数字意外でも設定はできるのですが全部書いてしまうと文章が長くなってしまうので割愛させて頂きます)

この中で1/30というようにシャッタースピードの感覚が長くなればなるほど、外光を多くカメラに取り込む形になり明るいお写真が撮れるわけです。

極端にお話しますがまた逆に1/8000にもなると素早くシャッターが切れる為、その分外光を取込まずに暗いお写真が撮れるということになります。

ただし、注意点としては1/100よりシャッタースピードが長くなってくると、今度はシャッターが切れるまでの時間が長い分手ブレを起こす可能性もあります。

今回は黒バックの撮影なので恐らく1/100より長くなることはないでしょうが、その点も十分に注意しておきましょう。

黒バック背景ですと、周辺の光量にもよりけりですがまずは1/100~1/1000の間で微調整してみるといいですね。

状況に応じて変化するのでその都度いろんな設定で試し撮りをしてみましょう。

ISO感度は低く設定

次に決める設定はISO(感度)です。

これは50~25600を基準に変更できる数値です。

ISOの上げ下げで明るさの変更ができるようになります。

例えば分かりやすく言うと晴天の日であれば100、曇りの日は320、室内の場合は800、真っ暗な夜ですと2000というように、その時その場所の明るさによって数値を変更する事でカメラ側の認識を強制的に明るくするというものです。

ですから、カメラ側の能力を強制的に開放するわけですから当然ISOが上がれば上がるほど、データは荒くなりノイズが走るようになります。

一般的なカメラは1600~2000くらいがノイズが走らない限界と言われています。

カメラにもいろんな機材や種類がありますので当然暗い場所に強いカメラというのもあります。

そういう暗い場所に特化したカメラになると感度も40万まで数値を上げる事ができるなど驚異的なものもあります。

今回に関しては黒バックですので逆に数値は下げた方がいいのでできる限り100に近い数値になるように調整していきましょう。

数値が50に近くなればなるほど写真は暗くなっていきます。

黒バックを撮影するのであればなるべく暗く撮りたいので100に近づくように微調整していきましょう。

ISOが上がれば上がるほど周辺の光量を拾う事にもなりますね。

スマホ撮影でもポイントは同じ!

スマホで撮影する際の注意点としては、マニュアルモードが搭載されているかです。

機種によっては搭載されていないものもあるので確認しておきましょう。

マニュアルモードが搭載されているようであれば、基本的に一眼レフと同じような撮り方で問題ありません。

もし設定がない場合はサードパーティ製のアプリを別途ダウンロードして利用してみましょう。

まとめとしては、ISOは最低に設定してシャッタースピートは1/200~1/1600の間で、モニターを見ながら微調整していくと黒バックに対して綺麗に撮れますのでしっかり覚えておきましょう。

これが基本となります。

被写体を明るくする

今まではカメラに関する内容でした。

ここからはいよいよ被写体を明るくする事についてお話をしていきたいと思います。

所謂、ライティングについてです。

自然光や外光、カメラだけの性能では流石に綺麗に撮れる限度があります。

出来ることなら補助光やストロボ光、ライトを利用して被写体をより明るく綺麗に撮りたいものです。

これからいかに被写体を明るくする事ができるのかを確認していきまましょう。

ライトを設置する

まずは簡単に始められるLEDライトを一灯準備しましょう。

基本的には光量調整ができるものが好ましいですね。

強い光で被写体を照らしてしまうと黒バックにまで光が届いてしまいますので、可能な限り弱い光で照らしてあげる事がいいでしょう。

被写体の斜め45度に設置して照らすのが一般的です。

ちなみにここで1つ疑問が残りますね。

「なぜカメラについているストロボを使わないのか?」という質問も出てくる事でしょう。

カメラについているストロボ(以下内部ストロボ)はまず光量調整ができません。

またカメラ本体についていて離して利用する事ができない為、どうしても正面からの光となってしまいあまり綺麗な光とは言えないのが現状です。

ですから、被写体や物を撮影する際は必ずLEDライトを別に購入することをオススメします。

ライトに関してですが、某ショッピングサイトさんなどで3000円程で購入できるお手頃なライトがあります。

光量調整もついていてお値段もお手頃なので良かったら確認してみてくださいね。

2灯以上なら被写体の輪郭が際立つ!

上記で説明したライトですが一灯でも撮影は可能です。

ですが2灯あるともっと綺麗にカッコよく撮影する事ができます。

正面から一灯、斜め45度から一灯いれることで輪郭が際立つような撮影をする事も可能です。

ライティングに関しては光の足し算だと思って頂ければ分かりやすいでしょう。

最初に1灯ライティングから始めます。

外光の関係にもよりますが、それで綺麗に撮れるのであれば問題ありませんし、もし被写体が暗いな~と感じたり変に影がついて違和感があるようでしたらライトを追加していき、

その違和感を無くしていきましょう。

ただし、注意点が1つだけあります。

ライトが増えるごとにライティングも難しくなるという事です。

足し算とは言いましたが増えすぎる事で様々な角度から光が入ってきてしまいますのでその分陰影も付きやすくなり、

場合によっては1灯や2灯ライティングの時よりも綺麗じゃあないお写真になることも…。

「シンプルイズザベスト」という言葉があるように足し算し過ぎるのも気を付けておきましょう。

アンブレラを使ってやわらかなニュアンスを!

ライトを手に入れたら次は「アンブレラ」を見てみましょう。

名前の通り「傘」です。

ライトのみの撮影でも十分に可能なのですが直射するのでどうしても光が強い場合があります。

ライティング慣れしている人は「光が硬い」なんて言う方もいますね。

同じ角度や距離、同じ光の量でもアンブレラを設置する事で光のやわらかさは大きく異なってきます。

何度か撮影しているとわかってくる事ではあるのですが、最初はなかなかその違いを感じ取れるまでには時間が必要でしょう。

今のところはアンブレラを使えば光が柔らかくなると覚えておいて頂ければ大丈夫です。

アンブレラを使う事で光が柔らかくなり被写体への光もカッチリ(硬い)したものからふんわり(やわらかい)したものに変わります。

イメージとしてはカッチリとした硬い光はカッコよく撮りたい場合、ふんわりやわらかい光は優しい雰囲気で撮りたい時などにオススメです。

全ての撮影において必ずアンブレラが必要というわけではなく、ご自身のイメージしたお写真に近づけるように「使う・使わない」を選択するのもいいのではないでしょうか。

余談ではありますが、アンブレラと同様の機材でもその他に「ソフトボックス」や「ラウンドフラッシュ」と呼ばれる機材もあるので同時に調べておいて損はないでしょう。

機材毎に光の強さや当たり方が変わるのでアンブレラを利用したあとに再度購入してみてもいいですね。

自分で黒バック撮影は難しい?

黒バック撮影は難しいのかと言われれば正直難易度は高いでしょう。

何よりも機材を揃えるのも大変ですし、撮影環境を整えるのにも手間暇がかかってしまいます。

白バックよりは明らかに難しいのは明白です。

今一度黒バックを撮影するに辺り準備する前にどんな部分が難しいと感じるのかお伝えしていきます。

それらを踏まえた上で「できる!」と思えば是非挑戦してみましょう!

撮影環境を整えるのが大変…

そう!とにかく大変なのは撮影環境を整える事です。

実際に撮影するとなると黒バックを準備することはもちろん、なるべく暗い部屋を準備する必要があります。

遮光カーテン等で外から入ってくる光を遮る事ができれば問題ありませんのでまずは極力部屋が暗くなるようにしていきましょう。

そしてようやく機材の設置です。

上記でもお話していますが、黒バックは布か紙バックかでも保管方法が異なってきます。

布バックは安いですがシワがよりやすくシワを取るのが大変ですというお話もしましたね。

撮影用に一部屋丸っと使える方はいいですが、実際はそうもいきません。

寝室や遊び部屋等で撮影機材をセッティングして撮影する方がほとんどでしょう。

この手間暇をどう考えるかが重要ですね。

撮影自体は2~30分なのに撮影環境を整えるのに1時間なんてこともあり得ますね…。

このような点も十分に考慮しておきましょう。

頑張って準備しても、仕上がりが想像と違うことも…

ひと言で「黒バックで撮影する」と言うのはとても簡単ですが、言葉に出す程以上に難しいのが黒バック撮影です。

文中でもライティングは足し算とお伝えしましたが、ここが本当に難しいところ。

光量はもちろんのこと、アンブレラやソフトボックスなどの機材でも大きく変動します。

同じ光量でも被写体からライトの位置を近くしたり遠くしたり、ライトを当てる角度を変えるだけでも写真の雰囲気はかなり変わってきます。

とにかくちょっとした何かを変更しただけで光の入りが変わってしまうのが目に見えて分かってしまうのが黒バックなのです。

頑張って準備しても自分が思っていた感じと仕上がりが違う事も数多くあります。

何度も何度も挑戦しなければできない事もあれば機材や知識の関係で、挑戦しても最終的に妥協しなければいけない事もあるかもしれません。

スタジオレンタル、あるいはプロに依頼を!

ご自宅で撮影が難しい場合はスタジオレンタルと言う手もあります。

スタジオによってはカメラはもちろん、ライトなどの機材も貸し出してくれるところもあります。

安いところでは1時間2000円~4000円程でレンタルできる所も。

機材を買い揃えたり準備する手間暇を考慮すればレンタルスタジオを借りるという選択肢もありではないでしょうか。

またこういったスタジオにはプロカメラマンも常駐していることもあるので、撮影料等はかかってしまいますがプロカメラマンに依頼するのもいいでしょう。

もちろん、直接プロカメラマンに依頼してご自宅で撮影をお願いする事もできます。

プロが出張用の機材を持っていれば全て持ち込んで頂いて撮影してもらうことも可能なので、もし依頼をする際は前もって機材の所有や出張時に黒バックなどの機材も持ち込んでくれるか確認してみましょう。

黒バック撮影はプロカメラマンに依頼しよう!

いろいろとお話をさせて頂きましたが、いかがだったでしょうか?

黒バックで撮影が出来ればカッコよくクールなお写真が撮影できることは間違いありません。

ですが、その撮影をするには撮影環境などの準備が大変ですし、機材集めも悩むところです。

今回のお話で黒バック撮影って無理そうだな~と感じた方は迷わずプロカメラマンに撮影するのもいいでしょう。

当然撮影料等はかかりますが、どんな撮影をしたいのかをしっかりとお話してその内容に沿って撮影してくれるのがプロです。

自分の思い描くお写真を撮ってもらって満足できるのが一番いいのではないでしょうか。

プロカメラマンの見積価格相場

プロカメラマンへ依頼した際の見積もり価格の相場ですが、

基本的にどんな撮影をするのか、機材は何を使うのか、どのくらいの時間の撮影をするのか。

と言う事を総合的に判断し、金額が決まってきます。

よって黒バックだから撮影料が高くなる!というわけではありません。

基本的な相場として一般的な被写体を撮影する際は10,000円~30,000円が相場となります。

あとは個々のカメラマンに要相談と言う形にはなりますので、

プロカメラマンに興味がある方は一度お見積りを取ってみてはいかがでしょうか。

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