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建築写真の撮影はコツがある!相場を知って見積もりを取ろう!

最終更新日: 2022年12月09日

マンションの入居者募集の部屋の写真や、お店の宣伝用に外観写真を撮るなど、実は建築写真を撮る機会っていろんな人に訪れます。

デジタル一眼がある・スマホの写真機能が充実してきたし、自分で撮っても良いのでは?

そう思っているあなたに、プロに依頼した場合と自分で撮影した場合で何が違うのかを比較。

加えて、自分でチャレンジしたい方向け、建築写真のテクニックと「これを持っていればOK!」な機材も掲載しますので、ぜひ参考にしてください。

建築写真の撮り方の秘訣!

では、自分で撮影したい方向けに、お手持ちのカメラでもプロのように撮影するテクニックをご紹介します。

3つのポイントを押さえれば、今まで何となく撮っていた建築写真が変わりますよ。

ここを押さえておけば建築写真の印象が大幅アップ!

スナップ写真や人物写真などと違い、建築写真には「ここはきっちり押さえておくべき」というポイントがいくつかあります。

1.写す方向は正面からが基本

建築写真は建物を正面から撮影する、というのが基本です。後述するように斜めから撮影するというテクニックもありますが、正対で撮影することで建築物の端正さを引き出せます。

建物の床にはつなぎ目が存在します。
もしそのつなぎ目が中央にあれば、つなぎ目を利用して撮影することで正面から綺麗に撮ることが出来ます。

2.建物の水平・垂直ラインがまっすぐになるよう合わせる

水平・垂直ラインがすべてまっすぐになるよう撮影するためには建築写真専用のレンズ、カメラが必要です。ただ、一般のカメラでも水平、垂直どちらかのラインを意識して撮影するだけでより見栄えの良い写真になります。縦長の被写体なら垂直のライン、横長なら水平のラインを意識して撮影すると良いでしょう。

水平・垂直ラインを気にした写真と気にしなかった写真では全く異なる印象になるので、しっかりと意識しながら1番良い角度から撮影できるように試行錯誤しましょう。

3.立体感を出したい場合は斜めから撮る

ビルなどの建築物を撮影する時、正面から撮影するとどうしても平面的になってしまいがちです。そんな時は、少し角度を変えて斜めから撮影してみましょう。その際、正面:側面の比率は7対3くらいがちょうど良いと言われています。

内観写真と外観写真の撮影方法の違い

建築写真には、室内を撮影する内観写真と建物自体を撮影する外観写真があります。

内観写真では、室内を広く見せるために広角レンズを使った撮影をすることが多いのですが、外観写真では建築物を見上げる形で撮影する時に天辺が先細りになるのを防ぐため、シフトレンズと呼ばれるレンズが必要になります。

また、外観写真は自然光で撮影するのが普通ですが、内観写真は光量が少ない場合に備えてストロボを準備する必要がある場合があります。

スマホでも建築写真が撮れる!?

最近のスマホはカメラ機能も向上してきており、ちょっとしたコンパクトデジカメと比べても遜色ないくらいの性能を持った機種も多いようです。

ただ、建築写真を撮影するにはレンズがちょっと物足りない。

そこで登場するのが、スマホ用の広角カメラレンズです。

スマホのレンズの部分にクリップなどで固定して装着するタイプのものが多く、価格も1,500円くらいからあり、お手頃です。

自分で撮るなら持っておきたいレンズ・機材はこれ!

美しい建築写真を撮影する為にオススメのレンズ

ここからは、本格的に建築写真を撮影したい!という人に向けて、これはあったほうが良いという機材をご紹介していきます。

まずはレンズから。

ご参考までに値段を出しておりますが、一般的に手が届く範囲での値段がこの価格。

プロ仕様の本格的なレンズのお値段は、上限知らずです。

1.広角レンズ(3万円~)

内観写真を撮影する場合、広角レンズで撮影すると部屋を広く見せることができます。また、画角が広がるのでスペースが狭い場所で撮影しても部屋全体を写すことができ、とても重宝です。

2.シフトレンズ(5万円~)

建物写真で、特にビルなどを見上げるアングルで撮影するような場合、通常のレンズだと遠近法の影響で天辺が先細りになって写ってしまうため、シフトレンズと呼ばれるレンズを使ってこの歪みを補正することができます。

ただ、広角レンズ、シフトレンズのどちらも「デジイチ」と呼ばれるデジタル一眼レフカメラに装着して初めてその真価を発揮するレンズ(上でご紹介したスマホ用広角レンズは例外)なので、カメラとの相性等、いろいろと考慮する点が出てきます。

建築写真を撮影する時にあった方が良い機材

1.三脚(3千円~)

上にも書いた「水平・垂直ライン」を保つという点で、三脚は建築写真の本格的な撮影に必要な機材です。三脚を使うことで、水平・垂直の保たれたブレのない建築写真の撮影が可能になります。屋外で建築写真を撮影する時は風や車の振動などの影響を受けやすいので、しっかりした作りのものを選ぶと良いでしょう。

2.ライティング機材

本格的な内観撮影をする時には、ストロボなどライティング機材もあると便利です。

カメラの内蔵ストロボとシンクロ(同期)して光るスレーブ発光タイプのものが代表的。

3.フィルター

外観撮影をする場合、ガラスの映りこみや反射が気になる場合が出てきます。そんなときに必要になるのがC-PL(偏光)フィルターと呼ばれるレンズフィルター。お店など商業施設の撮影の際にはこのフィルターが大活躍します。

広角レンズでの撮影時、注意したいこと

広角レンズを使って室内を撮影する場合の注意点として、撮影の角度によって独特のゆがみ(パース、パースペクティブ)が出るという点があげられます。

それを避けるためには、上でも挙げた「水平・垂直ラインがまっすぐになる」ように意識して撮影します。

特に垂直ラインの歪みが出やすいので、前後左右の水平を保ったままカメラの高さを変えるなど、工夫をして撮影しましょう。

建築写真撮影におすすめのカメラ

建築写真 撮影

やっぱりデジタル一眼レフ

建築写真を本格的に撮影するなら、やはり上に挙げたようなレンズや機材を準備して撮影したいもの。そうなるとやはりデジタル一眼レフが欲しいところです。

メーカー各社からいろいろな機種が出されていますが、ただどの機種もお値段が結構高いのが難点。それはレンズを始めとした他の機材も同様です。

やはり良い建築写真を撮るためにはそれなりの設備投資が必要です。

コンパクトデジカメも進化中

最近のコンパクトデジカメの進化はめざましいものがあります。

広角撮影時に出る歪みの補正もカメラ内部で自動的に行ってくれたり、機種によってはパノラマ撮影も可能だったりと、建築写真の撮影に十分耐える機能を持ったものも出てきています。

上でお伝えした撮影の秘訣を守って撮影すれば、コンパクトデジカメでも良い写真が撮れますよ。

自分で撮る?プロに頼む?項目で比較

そもそも、建築写真は自分で撮るのとプロに頼むのと、どちらがいいのでしょうか?

項目ごとに比較してみましょう。

建築写真 写真

上記の図にあるように、やはり値段だけで見ればお手持ちの機材を使って自分で撮影すれば圧倒的に安く仕上がります。

一方で、技術力・撮影にかける時間の使い方などはプロの勝利。

構図の取り方・建物が最も魅力的に見える光の差し方などのテクニック面は、専門家であるカメラマンが圧倒的です。

また、撮影にかけられる時間も、もちろん生業としているプロに軍配が上がります。それに、撮影のタイミングという意味での時間を熟知しているのもプロです。

建物内に日が入る時間はいつか?この外観は早朝と夕方どちらに撮るのがベストか?など、時間は建築撮影において非常に重要な要素を占めているのです。

自分で撮影orプロに依頼は目的で選ぶ

自分で撮影する人もいる建築写真の撮影は、ご自身で撮影されているオーナーも見受けられる民泊などの撮影。もう一つは新築祝いなどの記念の撮影です。

プロに頼む人が多い建築写真の撮影は、継続的な収入につながる撮影・大きな集客目的の撮影となる、店舗撮影やマンション・アパートの室内写真・建売住宅の撮影などです。

仕上がりの良い写真に投資して収入を最大化するか?費用を重視して自分で撮影するか?を考えて自分に合った方法を選びましょう。

『建築写真家、厳選44名:竣工写真・物件写真の実績や料金相場もご紹介』の記事では、ミツモア登録カメラマンが実際に撮影した建築写真を掲載しております。

地域別に登録カメラマンを見ることができますので、お近くのカメラマンがいくらくらいで撮影を請け負っているかなども知ることができます。

早さ・仕上がりの両立を求める場合はプロへ依頼

建築写真 撮影

さて、お手持ちの機材で建築写真撮影を行う際のテクニックを様々紹介してまいりましたが、早めに綺麗な建築写真が必要な方は、やはりプロへの依頼を検討するのがベター。

特に、継続的な収入につながる写真・大きな集客目的の写真であるならば、建築物の魅力をより正確に写真に収める必要があります。

ミツモアでのプロへ依頼した場合の相場は?

では、ミツモアでプロに依頼した場合建築写真の料金相場はいくらくらいかかるのでしょう?

建築写真の見積もり金額は

見積もり金額内訳

  • 物件数
  • 平米数
  • カット数
  • 納品費
  • 出張費
  • データ補正料

上記で、大まかに決まります。

昼の撮影に加えて、夕暮れ~夜間などの他の時間帯の写真も追加になると、プラスで料金が発生します。

では、実際の依頼を例に見てみましょう。

■マンション室内撮影(新築・木造2階建・9部屋)
40,000~50,000円
■一軒家(リノベ物件・外観・内観・昼景と夕景、20~30枚程度
40,000~75,000円
■カフェ店舗撮影(内観・外観・内観の設備)
20,000~50,000円

【オプション料金】

料金相場
露出補正して夕景撮影  15,000円~50,000円
360度パノラマ撮影  20,000円~
電線・不要物の消去  2,500円~10,000円
青空合成  2,500円~10,000円
窓の写り込み消去  2,500円~10,000円
フォトブック作成  30,000円~ 70,000円

もっと詳しくミツモアの料金や仕組みについて知りたい方は『建築・物件・竣工写真撮影サービスページ』をご参照ください。

ミツモア登録カメラマンの建築写真の費用相場・見積もり例・見積もりの内訳などを見ることができます。

それに加え、依頼した場合のプロのカメラマンとのやり取りやカメラマンの口コミなども掲載しております。

参考: 『建築写真家、厳選44名:竣工写真・物件写真の実績や料金相場もご紹介』

まとめ:建築写真の撮影は、目的によってプロに依頼!

建築写真 撮影

建築写真、ちょっとしたコツでお手持ちのカメラでもキレイに撮影することが可能です!

また「プロのカメラマンに頼んでみようかな?」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

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