ゴミ屋敷を片付けたいものの、お金がなくてどうしたらよいか分からないと考えていませんか。


コツをおさえればお金がなくてもゴミ屋敷を片付けることが可能です。
安く業者に依頼するコツや自分で掃除するときのポイントを知って、ゴミ屋敷を片付けましょう。
お金をかけずにゴミ屋敷の片付けをする2つの手段
ゴミ屋敷の片付けには数万円から数十万円かかることもあります。しかしお金をかけずにゴミ屋敷の片づけをすることも可能です。
① 自力でゴミ屋敷の片付けをする
家族、友人などの力を借りられるのであれば、業者に依頼せず自力で片づけをすることも可能です。ただし、ゴミが胸のあたりまで積もっているような状態であれば自力で片付けるのではなく業者に依頼することをおすすめします。
自力でゴミ屋敷の片付けをするときの注意点
- 軍手やマスク・長袖長ズボンを着用し身体を守る
- 換気を徹底する
- 害虫や害獣に注意する
- 重いものや危険物は2人以上で取り扱う
自治体のゴミ収集日に合わせて計画的に進める必要があり、1度に大量のゴミを出すことはできません。体力的・精神的な負担は大きいですが、達成感も得られ、再発防止の意識も高まります。
② 費用を節約して業者に依頼する

ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼すると一定の費用がかかるものの、工夫次第で節約できます。業者に依頼するときは一括見積もりサイトを使って、相見積もりを取りましょう。
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼すると、短時間で確実に部屋の片付けをしてもらえます。特に天井までゴミが溜まっている重度のゴミ屋敷や生ゴミなどが腐敗し、衛生的に問題があるゴミ屋敷の場合は、業者に依頼することをおすすめします。
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する費用相場
| 回収するゴミの量 | 費用相場 |
|---|---|
| 0~1㎡(乗用車約1台分/作業員1人) | 13,500円~17,330円 |
| 1~3㎡(軽トラック約1台分/作業員1人) | 17,850円~23,100円 |
| 1~3㎡(軽トラック約1台分/作業員2人以上) | 21,000円~27,600円 |
| 3~5㎡(1tトラック約1台分/作業員2人以上) | 32,000円~40,000円 |
| 5~10㎡(2tトラック約1台分/作業員2人以上) | 45,000円~57,480円 |
| 10~20㎡(2tトラック約2台分/作業員2人以上) | 80,000円~100,000円 |
| 20㎡~(2tトラック約3台分以上/作業員2人以上) | 117,000円~150,000円 |
※ ミツモアにおける「ゴミ屋敷の片付け・清掃」サービスの見積もり価格より算出。(2024年1月1日~12月31日)
ゴミ屋敷の片付け費用は、ゴミの量と作業員の人数によって変動することが分かります。
ゴミ屋敷の片付けにかかるお金を節約するコツ
ゴミ屋敷の片付け費用は高額になることが多いですが、工夫次第で大幅に節約できます。複数の節約のコツを併用すると経済的負担を最小限に抑えられます。
① 相見積もりで安い業者を探す
ゴミ屋敷の片付け費用には定価がないため、相見積もりを取って作業料金が安い業者を探しましょう。
相見積もりを取るときのポイントは以下の4つです。
- 3~5社を目安に見積もりを取る
- 同じ条件で比較する
- 追加料金の有無を確認する
- 作業内容の詳細を比較する
業者によって料金設定は大きく異なり、同じ作業内容でも2倍以上の差が出ることもあります。
ただし作業料金が極端に安い業者は、高額な追加請求をしたり、不法投棄をしたりするリスクがあるので注意しましょう。
② 自治体の支援を活用する
多くの自治体では、ゴミ屋敷問題が深刻化しないよう支援制度を設けています。利用可能な支援制度の例は以下の通りです。
- 生活保護受給者向けの清掃支援
- 高齢者・障害者向けの福祉サービス
- 低所得者向けの費用補助制度
- ボランティア団体による清掃支援
- 粗大ゴミ処理券の減免制度
支援制度の内容は自治体によって異なりますが、条件を満たせば費用の全額または一部を補助してもらえる可能性があります。まずは市区町村の福祉課や環境課に相談してみましょう。
ただし、支援を利用できるのは生活保護受給者などの困窮者が中心です。また、住人本人がゴミ屋敷を改善しないと考えていないと支援ができないことが多いので、「実家がゴミ屋敷状態で行政の助けを借りたい」という場合には、住人である家族の協力を取り付けることが必要です。
③ 不用品を買い取ってもらう
ゴミの中に売却可能な品物があれば買取サービスを利用して、作業費用に充当できます。
買い取り対象になりやすい品物
- 製造から5年以内の家電製品
- ブランド品・貴金属・宝飾品
- 本・CD・DVD・ゲームなど趣味のコレクション品
- 楽器・スポーツ用品
- 骨董品・美術品
ゴミ屋敷の片付けを依頼できる業者の中には、買取サービスを提供していることがあります。買い取れそうなものの査定をし、買い取れるものであれば作業費から差し引いてくれます。
フリマアプリやネットオークションを活用すれば、さらに高額で売却できることがあるものの手間がかかる点に注意が必要です。
意外なものが高値で売れることもあるため、捨てる前に一度査定を検討することをおすすめします。
④ 自分でもゴミの片付けを行う
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼する前に、自分でできる範囲の片付けを行うことで、作業量を減らし費用を削減できます。
自分で片付けやすいものの例
- 空き缶、ペットボトル、紙くずなど明らかにゴミと判断できるもの
- 衣類や小物類
- 書籍や雑誌
- 段ボールや新聞紙
- 使い捨て容器類
自治体の収集日に合わせて、少しずつでもゴミを出していけば、業者が処理する量を大幅に減らせます。特に資源ゴミは無料で回収してもらえるため、分別して出すことで処分費用を節約できます。
ただし、生ゴミや汚物、重い家具などは無理をせず、プロに任せましょう。ゴミ出しのルールを守らないと近隣トラブルになる可能性があるため、自治体のルールを確認してから始めることが重要です。
自分でゴミ屋敷の片付けをする時のポイント
ゴミの量が少ない、手伝ってくれる人が多いなどの理由でゴミ屋敷を自分たちで片付けるときは、以下のポイントに注意しましょう。
ポイントをおさえることで、効率よくゴミ屋敷を片付けることが可能です。
① 片付けのスケジュールを立てる
ゴミ屋敷のゴミを片付け始める前に、まずは片付けのスケジュールを立てましょう。スケジュールを作成するときは以下の点に気をつけましょう。
- 全体の作業量を把握する
- 1日の作業時間を現実的に設定する
- ゴミ収集日に合わせて計画する
- 休憩時間を必ず確保する
- 予備日を設ける
まずは各部屋のゴミの量をチェックし、総量を推測します。1日2~3時間程度の作業時間を目安に、無理のないスケジュールを組んでください。
次に把握すべき事柄はゴミの収集日です。収集日は自治体ごとに異なるため、カレンダーに記入していつどのゴミを捨てられるか把握しましょう。
天候や体調不良などで作業できない日が発生することもあるので、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめします。
② 入口から片付ける
ゴミが多い場所から片付けたくなりますが、入口から片付けはじめて作業スペースを確保することが重要です。
入口から片付けはじめるメリットは他にもあります。
- 避難経路の確保ができる
- ゴミの搬出がスムーズになる
- 達成感を得やすい
玄関や廊下など動線となる場所から片付けを始めると、ゴミの搬出などその後の作業が格段に楽になります。家全体がゴミ屋敷になっている場合は、以下の順番で片付けるとスムーズに進みやすいです。
- 玄関とメインの廊下のゴミを片付ける
- 玄関から各部屋への導線を確保する
- 各部屋の中を片付ける
- リビングなど広い部屋は後回しにする
入口から片付け始めることで「ゴミ屋敷を片付けた」という達成感が得やすくなり、モチベーションの維持にもつながります。1つの場所を完全に片付けてから次の部屋を片付けることで、再びゴミが散らかることも防げるので一石二鳥です。
③ ゴミの分別をする
ゴミ屋敷から出るゴミは、自治体の分別ルールに沿って適切に分別しましょう。ゴミの分別の基本的なカテゴリーは以下の通りです。
| ゴミの種類 | 具体的な品目 |
|---|---|
| 可燃ゴミ | 生ゴミ、紙くずなど |
| 不燃ゴミ | 金属、ガラスなど |
| 資源ゴミ | ペットボトル、缶、古紙など |
| 粗大ゴミ | 家具・家電など |
| 有害ゴミ | 電池、蛍光灯など |
自治体によって分別ルールは異なるため、必ずルールを確認してから片付けを始めましょう。分別用の箱やゴミ袋を用意し、片付けながら分別することで二度手間を防げます。
資源ゴミは洗浄が必要な場合もあるため、汚れのひどいものは可燃ゴミとして処理します。粗大ゴミは事前申し込みが必要な自治体が多いため、早めに手続きを済ませる必要があります。
正しい分別は、ゴミ収集を拒否されるリスクを減らし、スムーズな片付けにつながります。
④ とにかく物を捨てる
ゴミ屋敷のゴミの中には、明らかに価値のないゴミが多く混じっていることが多いです。以下の特徴に当てはまるゴミはすべて捨ててしまっても問題ありません。
捨てても良いゴミの特徴
- 弁当の空き箱やカップラーメンの空容器・ペットボトルなど使い終わった食品容器
- 汚れた包装紙・紙屑・古い雑誌や新聞
- 割り箸やストロー・使い捨てトレイ
- 腐敗した生ゴミやカビが生えた食品
- 使用済みのお手拭きや紙おむつなど衛生用品
- 割れた食器や壊れた調理用具
- 使用不能な家電製品や家具
- 破れた衣類
ゴミ屋敷の片付けを効率的に行うには、ゴミの総量を減らすことが重要です。ゴミ屋敷に溜まっているゴミの種類によっては、明らかに価値のないゴミを捨てるだけでゴミ屋敷の片付けが終わることもあります。
⑤ 大型家具は解体する
大型家具を処分するときはそのままでは困難なため、解体して小さくする必要があります。
解体作業の注意点
- 必要な工具を事前に準備する
- 安全装備を着用する
- 2人以上で作業する
- 解体手順を確認してから始める
- 釘やネジは分別して保管する
タンスや本棚などの木製家具は、ドライバーやハンマーで比較的簡単に解体できます。ケガをしないよう軍手や保護メガネを着用し、無理な力を加えないよう注意してください。
家具を解体することで粗大ゴミではなく可燃ゴミとして出せることもあり、処分費用を節約できます。金属部分は不燃ゴミとして分別し、木材部分は既定のサイズに切断します
電動工具があれば作業は楽になりますが、騒音で近隣に迷惑をかけないよう配慮が必要です。解体が困難な家具は、無理をせず粗大ゴミとして処分することも検討しましょう。
ゴミ屋敷の片付けを依頼する業者を選ぶコツ
ゴミ屋敷の片付けを業者に依頼するときは、以下5つの点をチェックしましょう。
5つのポイントをチェックすることで、作業料金が安く抑えつつ、質の高いサービスを受けられます。
① 料金が安すぎない
相場より極端に安い作業料金を提示する業者には注意が必要です。
安すぎる業者に依頼することには、以下5つの注意点があります。
- 後から高額な追加料金を請求される
- 不法投棄される可能性がある
- 作業が雑で不完全
- 保険未加入で事故時の補償がない
- 必要な許可を持っていない
業者が提示する作業料金には、作業費用だけでなく人件費、ゴミの処分費、車両費、保険料などが含まれています。これらのコストをカットするには限度があるため、極端に安い料金を設定することは現実的ではありません。
見積もり時に「今だけの特別価格」などと契約を急かす業者にも注意してください。必ず複数の見積もりを比較し、相場から大きく外れた価格でないか確認しましょう。
見積もり内容が「一式」などと曖昧な表記の場合は、詳細な内訳を求めることが重要です。安さの理由を明確に説明できない業者は避け、適正価格で確実な作業をしてくれる業者を選びましょう。
② 古物商許可の認可を得ている
家具や家電など、まだ使えるものや価値のあるものを買い取ってもらいたい場合には、古物商許可を取得している業者を選びましょう。古物商許可のない業者に買い取ってもらうと違法行為になるので注意が必要です。
古物商の許可を得ているか、以下のポイントをチェックしましょう。
- 許可番号を確認する
- 都道府県公安委員会のサイトで検索する
- 許可証の提示を求める
- 営業所の所在地を確認する
- 許可の有効期限を確認する
また、家庭から出たゴミを収集・廃棄するためには「一般廃棄物処理業」の許可も必要です。
| 許可の名称 | 家庭ゴミの収集・廃棄 | 不用品の買取 |
|---|---|---|
| 一般廃棄物処理 | できる | できない |
| 古物商許可 | できない | できる |
| 産業廃棄物収集運搬 | できない | できない |
許可を持たない業者に依頼すると、不法投棄された場合に依頼者も責任を問われる可能性があります。正規の許可を持つ業者は、必要な保険にも加入していることが多く、万が一のトラブルにも対応できます。
③ 現地見積もりをする
ゴミ屋敷は1軒ごとに状態が大きく異なります。そのため、正確な費用を見積もるためには現地調査が不可欠です。
現地調査による見積もりを受けることで、以下のメリットがあります。
- 正確な費用が分かる
- 作業内容を詳細に確認できる
- スタッフの対応を直接確認できる
- 追加料金のリスクが減る
- 疑問点をその場で解決できる
ネットで完結する見積もりは、あくまで概算費用の見積もりです。現地調査を受けないと、作業当日に追加料金が発生する可能性があります。
現地見積もりを無料で行う業者を選び、複数業者に来てもらって比較しましょう。
④ ハウスクリーニングなどオプションサービスが充実している
ゴミ屋敷のゴミを片付けても、悪臭やシミなどの汚れが残ってしまうことがあります。ゴミを片付けたあとの清掃まで対応できる業者を選ぶと、ゴミを片付け終わった直後でも快適に過ごせます。
ゴミ屋敷の片付け後に必要になることが多い作業は以下の通りです。
- 消臭・除菌作業
- 害虫駆除
- ハウスクリーニング
- エアコンクリーニング
- 水回りクリーニング
- 壁紙・床の張り替え
特に賃貸物件の場合は、原状回復が必要です。ゴミ屋敷の片付けだけでなく、ハウスクリーニングを依頼することを念頭に置きましょう。
オプションサービスの料金も事前に確認し、必要なサービスだけを選択することで、無駄な出費を避けられます。
⑤ 実績や口コミが豊富
ゴミ屋敷の片付け業者の信頼性を判断するうえで、実績と口コミが重要な指標になります。
実績・口コミの確認ポイント
- 創業年数と施工件数
- ビフォーアフター写真の掲載
- 具体的な事例紹介
- 第三者サイトでの評価
- 悪い口コミへの対応
業者のウェブサイトやプロフィールページに施工事例を掲載している業者であれば、どのようなゴミ屋敷を片付けた経験があるのかチェックできます。
実際に利用した人からの口コミもチェックして、どのようなポイントが評価されているのか、自分が求めるサービスを受けられるのかを確認しましょう。
ミツモアでゴミ屋敷の片づけをした人の口コミ
項目別評価
5
細かく説明されるので、割増請求されることがなく安心でした。
5
対応が良く、とてもスムーズでした。
5
動きに無駄がない。時間通りに動いてびっくりしました。
5
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5
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弊社を選んで頂き本当にありがとうございました。 お役に立てることができ嬉しく思います。 お客様の想いをしっかり受け止め、常に喜んで頂けるサービスを心がけております。 今後お困りなことがあればぜひお任せください。 ありがとうございました。
項目別評価
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プロからの返信
この度はありがとうございました! 搬出を手伝って下さりとても助かりました。またドリンクの差し入れも頂き、お心遣いに感謝致します。。お薦め頂いたラーメン屋も大変美味しく大満足でした。 また是非ともご用命下さい!
項目別評価
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プロからの返信
この度は弊社サービスをご利用いただきありがとうございます。 お飲み物まで頂きありがとうございます。 また最高の評価をしていただき嬉しく思います。 これからもお客様のお困り事を解消出来る様に日々取り組んでいきます。 ご依頼ありがとうございました!
お金がなくてもゴミ屋敷の片付けはできる

ゴミ屋敷を片付けるには一定の費用がかかるものの、コツを知っていれば費用を抑えられます。
ゴミ屋敷の片付けの作業料金には定価がありません。一括見積もりサイトを活用して、様々な業者から見積もりを取りましょう。


