新築物件にはカーテンレールが付いていないケースが多くみられます。カーテンレールがない理由と取り付け方法の種類、業者に依頼する場合の費用相場を把握しましょう。カーテンレールの代用として突っ張り棒を設置する際の、種類と注意点も紹介します。
新築物件のカーテンレール取り付けは別途工事が必要
新築物件にはカーテンレールが付いていないケースが多いため、工事を別途依頼して取り付ける必要があります。カーテンレールの取り付けは一般的に、建築業者との『工事請負契約』の標準契約に含まれていないためです。
「カーテンレールの素材にこだわりたい」「カーテンではなくブラインドを取り付けるため、カーテンレールは不要」など、購入者の好みに合うものを選べるようにという意図があります。
カーテンレールを新居にあらかじめ取り付けてもらうためには、ハウスメーカーや工務店など、建築を依頼している業者と、『別途工事』としてオプション契約する必要があります。
まずは標準契約に含まれている内容は何なのか、オプションでカーテンレールの取り付けを依頼した場合の費用はいくらか、確認しておきましょう。
カーテンレールがない時の対処法1:取り付け工事を別途依頼する
新築物件にカーテンレールを取り付ける際は、業者に工事を依頼すると安心です。カーテンレールの取り付け方法の種類や費用相場、取り付け時の注意点について解説します。
カーテンレールの取り付け方法の種類
カーテンレールの取り付け方法には、『正面付け』『天井付け』の2種類があります。
正面付けとは窓枠の上の壁部分にカーテンレールを取り付ける方法で、一般的に多く用いられている方法です。遮光性が高く、断熱効果が得られる点がメリットです。天井付けよりも取り付けが容易で、カーテンの丈が短くて済みます。
一方で天井付けには窓枠の天井部分に取り付ける方法と、部屋の天井に取り付ける方法があります。どちらも正面付けに比べてカーテンレールが目立たず、圧迫感を与えません。天井が高い印象になり、開放感が得られます。ほこりがたまりにくい点もメリットです。
正面付けと天井付けそれぞれの特徴を把握し、好みで選ぶとよいでしょう。
カーテンレール取り付けの費用相場
カーテンレールの取り付けを依頼できる業者には、ホームセンター、工務店、カーテン専門店、インテリアショップなどがあります。取り付け費用は窓の大きさにより異なりますが、相場は以下の通りです(カーテンレール本体、カーテンの価格は含みません)。
依頼先 | 基本料金 | 1窓辺りの料金 |
---|---|---|
ホームセンター | 1,500円~4,000円 | 1,000円~3,000円 |
工務店 | 5,000円~1万円 | 4,000円~8,000円 |
カーテン専門店 | 3,000円~5,000円 | 1,500円~3,000円 |
インテリアショップ | 3,000円~6,000円 | 1,500円~5,000円 |
上記の取り付け価格以外に、採寸代や出張費などがかかるケースもあります。業者によって費用が異なるため、相見積もりを取って比較検討しましょう。
カーテンレールの取り付け工事をするときの注意点
新居が賃貸住宅の場合、がびょうやピンなどの穴は通常使用の範疇ですが、ネジやくぎを使って壁に穴を開ける作業には注意が必要です。
ネジやくぎで壁に穴を開けてカーテンレールを設置すると、退去時の修繕費用を賃借人が負担しなくてはならないと、国土交通省がガイドラインで定めているためです。賃貸住宅にカーテンレールを取り付けたい場合には、前もって管理会社や大家に相談しましょう。
カーテンレールを取り付ける際には、ネジやくぎを打てる『下地』の位置を確認する必要があります。下地がない場所にカーテンレールを取り付けても、カーテンの重さや引っ張る力で落ちてしまうためです。
業者に取り付けを依頼した場合、下地を確認してから作業してもらえますが、建築会社に下地の位置を確認しておくと安心です。
カーテンレールがない時の対処法2:突っ張り棒で代用する
業者にカーテンレールを取り付けてもらうまでの間や、賃貸住宅でカーテンレールが付けられない場合などは、突っ張り棒でカーテンを設置する方法があります。設置できるカーテンの種類と、取り付け時の注意点について把握しておきましょう。
突っ張り棒で設置できるカーテンの種類
突っ張り棒を窓枠に突っ張り、対応しているカーテンや布を設置する方法があります。カーテン上部が筒縫い状になっている、または突っ張り棒を通す穴があるカーテンであれば利用可能です。
突っ張り棒にリングランナーを付け、カーテンのアジャスターフックを引っ掛ければ、普通のカーテンを突っ張り棒に設置できます。
また突っ張りタイプのカーテンレールを活用するのも一案です。突っ張るだけでカーテンレールが設置でき、ランナー付きのものならそのままカーテンをかけるだけなので、手軽です。
アルミブラインド、シェード、ロールスクリーンにも、突っ張りタイプのものがあります。
突っ張り棒でカーテンを取り付けるときの注意点
突っ張り棒は耐荷重がカーテンレールよりも小さいため、使えるカーテンが限られます。例えば遮光カーテンのように、重みのあるカーテンは設置できません。開閉する際やカーテンを引っ張ったときに、突っ張り棒が落ちてしまう可能性があります。
もう1つの注意点として、突っ張り方式のカーテンレールはレール1本分なので、1枚しかカーテンをつるせない点が挙げられます。そのため「昼間はレースカーテンで光を取り入れ、夜は遮光カーテンで視線を遮りたい」というケースには不向きです。
カーテンレールの取り付けは業者に依頼するのがおすすめ
カーテンレールの取り付け方法には『正面付け』『天井付け』があるため、それぞれの特徴を理解し、好みで選ぶとよいでしょう。取り付ける際には下地にネジやくぎを打つため、業者に依頼するのがおすすめです。
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