カーテンレールを自分で取り付けられるか、解説します。カーテンレールは3種類あり、種類ごとに取り付け可能箇所や取り付け方法が異なります。カーテンレールの選び方や注意点を確認し、自分に合ったレールの種類と取り付け方法を知りましょう。
カーテンレールの取り付けは自分でできる?
カーテンレールの取り付け方法は単純なので、自分で取り付けることも可能です。DIYで取り付けられれば、業者に頼むよりも大幅に費用を抑えることができるでしょう。
ただし、自分で取り付けるのが難しい場合や、DIYに自信がないという場合は、業者に依頼した方がいいこともあります。
業者に依頼したほうが良いケース
以下の3つのケースでは、業者への依頼をおすすめします。
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カーテンレールの取り付けは、DIYや工具の扱いに慣れていないと時間がかかってしまいます。予定通りに終わらないこともあり得るので、時間に余裕を持って行いましょう。
また、美しさを重視するのであれば、採寸のミスはNGです。上手く測れないと、見た目も機能性も悪くなってしまいます。ネジの打ち込み位置も、何度も打ち込むと仕上がりが汚くなってしまうことを覚えておきましょう。
特殊なカーテンレールの取り付けのDIYはおすすめできません。単純な構造のものであればすぐに取り付けられますが、規格外の形をしているものや、外国から取り寄せたものなどを取り付けたい場合は、業者に依頼した方が間違いありません。
カーテンレールの種類と選び方
カーテンレールには機能性レール・装飾レール・つっぱりレールの3種類があります。それぞれのレールの違いや特徴を紹介するので、自宅にあったカーテンレールを選びましょう。
シンプルで安い「機能性レール」
機能性レールは、一般的に使用されているカーテンレールです。シンプルな作りで費用を抑えられることや、レールが目立たず、カーテンの開閉がスムーズなのが特徴です。
機能性レールにはシングルレールとダブルレールがあります。シングルレールにかけるカーテンは、ドレープカーテンかレースカーテンのどちらか1枚です。一方ダブルレールは、ドレープカーテンとレースカーテンの2枚を使用するときに選びます。
日差しを防いだり耐熱性を高めたりしたいときは、ダブルレールを選ぶのがおすすめです。
デザイン性の高い「装飾レール」
装飾レールはデザイン性のあるカーテンレールです。レールの左右に飾りがついているため、スペースが必要です。窓周りに家具や壁、クローゼットなどがある場合は、カーテンレールの長さに注意しましょう。
装飾レールは機能性レールよりも高価ですが、高いデザイン性を楽しめるのがポイントです。アンティーク風やナチュラル風など、レールの雰囲気はさまざまで、自宅や家具の雰囲気と合わせて選べます。
なおカーテン自体は機能性レールと同じものが使用できます。カーテンの存在感をアップさせる、「見せる」ためのカーテンレールである点が特徴です。
穴あけ不要で賃貸にも使える「つっぱりレール」
つっぱりレールは小窓や、賃貸で壁にネジを打てないときに使用できるカーテンレールです。
窓枠の内部に取り付けられ、ネジを打ち込む位置や壁の素材を気にせずに使えるのが特徴です。さらにレールの幅を、その場で調整できるので、DIY初心者でも手軽に取り付けられます。
つっぱりレールの幅は45cmから190cm程度まで用意されており、「カーテンをつけるほどではないけれど、目隠しがほしい」という場合にも、使いやすいレールです。
カーテンレールの取り付け位置2パターン
カーテンレールには、「正面付け」と「天井付け」の2つの取り付け方法があります。それぞれ見た目の印象が異なるので、好みのタイプを選びましょう。
正面付け
正面付けは窓枠の上部にカーテンレールを取り付ける方法です。窓のサイズよりも大きなカーテンで、窓全体を覆えます。
窓全体を覆うことで部屋に光が入りにくく、睡眠の邪魔にならないのがメリットです。断熱効果もあり、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせます。
ただし窓の前に家具を置くときや、窓の周辺に壁やクローゼットがあるときは、カーテンレールとカーテンが干渉するため、注意が必要です。
特に家具を置く場合は、カーテンの開閉時に引っかかってしまうため、窓からある程度の距離を取って配置しましょう。
天井付け
天井付けには2つのパターンがあり、1つ目は上の画像のように窓枠の内側の天井にカーテンレールを取り付ける方法です。
家具への干渉を防げるほか、正面付けよりもカーテンレールが目立ちにくく、窓周りがスッキリした印象になるのが特徴です。
しかし装飾レールの場合は、飾りが見えにくくなることや、左右の飾りが幅を取ってカーテンが窓全体を覆えないこともあります。そのため装飾レールの場合は、正面付けをする方がおすすめです。
機能性レールの場合も、正面付けよりカーテンが窓を覆う範囲が狭くなります。窓を覆いきれない分、光や冷気が漏れやすいのが注意点です。
2つ目は上の画像のように部屋の天井にレールを付ける方法です。
部屋の天井にレールを付けることで、窓から天井に続く壁の空間をカーテンが隠すことになり、天井からの縦ラインが作れるのです。
縦ラインを作ることで天井が高く見え、部屋が広く感じられます。
ただし、高い場所への取り付けになるので、ほかの付け方よりもカーテンの採寸や取り付け作業が難しいのがデメリットです。
カーテンレールを自分で取り付ける方法
正面付けを行う場合の方法を解説します。
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取り付けに必要な道具
カーテンレールの取り付けに必要な道具は、以下の7つです。
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正面付けは下地がある壁に取り付けるため、強い力が必要です。ネジ打ちは失敗しやすいため、スムーズに打ち込める電動ドライバーを用意しておくのがおすすめです。
高い位置にカーテンレールを取り付ける場合は、安定感のある脚立も用意しましょう。
①ネジを打つ下地の位置を確認する
カーテンレールは下地のある壁に、ネジを打ち込んで取り付けます。下地の確認方法は、3通りあります。
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下地の位置は建設会社により異なりますが、窓の20cmくらい上にあるケースがほとんどです。下地がある部分は壁を叩くと重い音になるので、壁を叩いて確認しましょう。下地がない部分は軽い音が鳴ります。
下地センサーを使う方法もあります。下地センサーを壁に当てて、スタートボタンを押したままスライドし、電子音が鳴りランプが点灯したところが下地のある部分です。反応があった部分に印を付け、下地部分の両端を確認しましょう。
自分で見つけきれない場合は、家を建てた建設会社に聞くのも良いでしょう。
②取り付ける高さを決める
下地の位置を確認したら、カーテンレールの高さを決めましょう。
機能性レールの場合は、窓枠よりも10cm以上高い位置にします。機能性レールはカーテンで窓を覆えるよう、窓枠より10cm程度高い位置にするのがポイントです。
装飾レールの場合は、窓枠よりも12cm以上高い位置にします。装飾レールはカーテンレールが見えるようにカーテンを掛けるため、機能性レールよりも高い位置に設置するのがポイントです。
高さを決めたら、鉛筆やマスキングテープで印を付けます。カーテンレールを支えるブラケットも、均等に取り付けられるように間隔をメジャーで測りながら印を付けておきましょう。
③下穴をあけ、ブラケットを取り付ける
ブラケットを取り付ける前に、印をつけた場所にキリで下穴を開けておきましょう。ドリルで開けることもできますが、必ずビスよりも細いものを使ってください。
次にブラケットの幅が均等になるよう、順に下地に取り付けていきます。ブラケットを取り付ける際は、プラスドライバーや電動ドライバーでネジを打ち込みます。壁に対してまっすぐ打ち込むのがポイントです。
水平に打ち込めているか確かめるために、水平チェッカーを利用することをおすすめします。水平チェッカーを使えば、ブラケットが正しい位置に打ち込めているか確認することができます。
ブラケットの設置が終わったら、カーテンレールをブラケットの溝にはめ込みます。
レールにははめ込むタイプと上乗せするタイプがあるので、それぞれの取り付け方を確認してください。
はめ込むタイプは、レールの溝に引っかけてパチンと音が鳴るまで上へ押し上げ、しっかり固定しましょう。
上乗せするタイプは、レールの上で位置を調節し、ネジを締めて固定してください。
【番外編】天井付けの場合
カーテンレールの天井付けでは、レールを直接窓枠の上に固定します。ブラケットを取り付ける必要はありません。
なおカーテンレールを窓枠内に天井付けする場合には、下地の確認は不要です。
窓枠(窓サッシ)は、アルミ・樹脂・アルミと樹脂の複合・木製の主に4種類の素材でできています。
これらは耐久性に優れているため、あらためて下地を確認する必要がないのです。
天井付け用のカーテンレールは、レールの左右にネジを通す穴があり、キリで壁に下穴を開けてからプラスドライバーや電動ドライバーで固定します。
天井付けの場合はレールの端、スライド部分、内側のそれぞれにネジを打ち込みます。
カーテンレールの内側は、幅が均等になるように止めましょう。ネジが落ちてこないよう、完全に沈むまで打ち込むのがポイントです。
カーテンレールの取り付け費用相場と依頼先
自分で取り付けない場合、カーテンレールの取り付けは、主に4つの依頼先があります。費用は依頼先によって異なります。ここからは、それぞれの依頼先別にメリットとデメリットを紹介します。
ホームセンターやインテリアショップ
身近にある一部のホームセンターや大手インテリアショップでは、カーテンを購入した人向けに有料オプションとしてカーテンレールの取り付け工事を行っています。
費用例として、5,500~12,000円程度が挙げられます。
メリット
ホームセンターやインテリアショップでカーテンを購入したら、そのまま取り付け工事の依頼ができます。別で業者を探して依頼しなくても良いため、カーテンの購入から取り付けの相談までがスムーズです。
デメリット
ホームセンターやインテリアショップでは、基本的にカーテンを購入した場合のみ取り付け工事を依頼できます。別の店で購入したカーテンがあるので、カーテンレールのみを取り付けてほしいと依頼しても断られることが多いので注意しましょう。
リフォーム会社
部屋のリフォームを行っている工務店やリフォーム専門業者でも、カーテンレールの取り付け工事を行っています。
メリット
リフォーム会社に依頼するメリットは、室内のインテリア全体を考えての相談や、作業依頼ができることです。ハウスメーカーが展開している、一般には販売されていないカーテンレールから選べる場合もあります。
デメリット
リフォーム会社によっては、自社施工をせずカーテンレールの取り付けを他社に外注して施工する業者も多いです。このような場合は、中間マージンが発生するため費用が高くなります。
便利屋・住宅設備業者
地域密着型の便利屋や住宅設備業者にも、カーテンレールの取り付けを依頼することができます。
メリット
インテリアショップなどでは、そのお店で販売しているカーテンレールしか選べないことがほとんどです。
その点、便利屋や住宅設備業者に依頼する場合は、好きなカーテンレールを選んで用意することができます。
また、中間マージンがかからないので、費用を安く抑えられるのも嬉しいポイントです。
デメリット
デメリットとして、事業者の施工品質や対応に差があることが挙げられます。事業者によっては、ずさんな対応をするところもあります。
信頼できる優良業者を探すのは簡単ではありません。
カーテンレールの取り付けを業者に依頼するメリット
カーテンレールの取り付けは、自分でできる作業もありますが、業者に依頼するのがおすすめです。業者に依頼すると安全面や取り付けの美しさ、手間などの点でメリットがあります。それぞれのメリットをチェックして、業者への依頼も検討してみましょう。
安全性を確保できる
カーテンレールの取り付けでは、下地の取り付けやネジの打ち込み作業があります。
このとき、正しい位置に正しい方法でしっかりと取り付けられていないと強度がなく、カーテンの開け閉めの際にガタついたり、突然レールごと落下したりと思いがけない事故につながる可能性もあるのです。
とくに、小さな子どもやペットがいる家庭では、安全面で不安が残るのは良くありません。業者に依頼すれば、適切な場所にまっすぐネジを打ち込み、カーテンの重みに耐えられるようにガッチリ固定してもらえます。
正確な位置に取り付けてもらえる
DIYでカーテンレールを取り付けると、自分ではまっすぐに取り付けたつもりでいても、いざカーテンを見てみると水平になっていないことが多いです。
カーテン部分は視界に入りやすいため、バランスが悪い状態で取り付けられていると部屋全体の見た目にも影響してしまうでしょう。
一度取り付けたカーテンレールは、付け直しをするのも至難の業です。ネジを打ち込んだ位置によっては、やり直しがきかないこともあります。
業者に依頼すれば、レールの位置を合わせながら左右差も揃えてくれるため、美しい見た目に仕上がるでしょう。
正しい位置に水平に取り付けることは、先ほど紹介した安全性の確保にもつながるため、見た目と安全性両方の観点から考えても業者に依頼するのがおすすめです。
カーテンレールの取り付け費用を安く抑えるポイント
カーテンレールの取り付けを業者に依頼する場合、気になるのは費用面です。少しでも安く費用を抑えられるように、知っておくべきポイントを紹介します。
複数の業者を比較する
業者を選ぶ際は、最低でも3社以上の価格や実績、口コミを比較し、優良な業者を選ぶようにしましょう。
複数社から相見積もりを取って、まずは総額を比較します。見積もりの内訳を確認し、取り付けにかかる費用だけでなく、商品代や出張採寸費用など、どこまでのサービスが費用に含まれているのかを確認しておくと安心です。
不要なサービスが含まれている場合は説明を依頼し、納得できない理由であれば依頼せず断りましょう。
カーテンレール本体を安く入手する
インターネットの通販サイトで探せば、好きなデザインのカーテンレールを安く手に入れられる可能性があります。
また、取り付けだけに対応している地域の便利屋や住宅設備業者に依頼すれば、中間マージンを取られることなく、カーテンレールの取り付けにかかる合計金額を安く抑えることができます。
カーテンレールの取り付け業者を探そう
カーテンレールはDIYで取り付けられます。ですが、自分では判断が難しい部分や、どうしても取り付けられないという場合もあるでしょう。そういうときは、迷わず業者に相談してみてください。
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