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ゴキブリ駆除剤のおすすめ商品を紹介!もしもに備えてタイプ別に用意しよう

最終更新日: 2024年02月21日

暖かい時期になると姿を見せはじめるゴキブリですが、対応に手間取っている人もいるでしょう。市販されている駆除剤の種類はひとつではなく、タイプによって使い方も異なります。駆除剤の種類別特徴や、効果的な使用方法について解説しましょう。

ゴキブリ用駆除剤の種類

キッチンに現れたゴキブリを殺虫剤で撃退する主婦

駆除剤を用いてゴキブリを駆除する家庭は多いでしょう。ホームセンターなどで簡単に手に入るため、幅広く活用されています。

駆除剤の種類はひとつではなく、いくつかのタイプがあります。そこでまず主要な4タイプについて見てみましょう。

引越しや大掃除のときに「くん煙タイプ」

「くん煙タイプ」は煙や霧として、殺虫成分を部屋の隅々にまで行き渡らせる駆除剤です。家具や家電に遮られて手の届かない場所や、壁や天井の裏にまで駆除効果を広げられます。

煙がまん延するため、使用の際には部屋から出なくてはいけません。再入室できる時間は商品によって異なりますが、一定の時間が経つと部屋中に駆除効果が広がっています。

部屋中に広がる殺菌成分により、他の方法に比べて徹底的な駆除が期待できます。それゆえ引越しや大掃除のときに最適な駆除法です。

タイプによってはゴキブリのみならず、ノミやダニにも効果を発揮するものもあります。一度でさまざまな害虫対策をしたいと思う人にも適したタイプです。

その場で駆除できる「スプレータイプ」

「スプレータイプ」は室内で見つけたゴキブリに、直接噴きかけて駆除するものです。害虫を発見したら、素早く対応できる点がメリットといえます。

スプレーを噴射する範囲やスプレー後の状態は、商品によってさまざまです。広い範囲に殺虫剤を噴霧できるガス噴射式や、噴射後に薬剤を泡状にしてゴキブリを包んで絶命させる泡タイプ、害虫を凍らせ動き止める冷却式などがあります。

即効性があるため「すぐに対処したい」と思う家庭は備えておきたいところです。ただし近い距離から狙うことが大切なので、ゴキブリとの距離を縮めることが苦手な人には勇気が必要かもしれません。

殺虫効果の高いものだと、使用した直後に死滅する場合もあります。その際は駆除した後の死骸の処理が必要になるので、近づくことが苦手な人は後始末が必要なことを理解しておきましょう。

一般的な殺虫剤の他に、金属部品やプラスチック部品の油汚れを落とすパーツクリーナーもゴキブリの駆除剤になります。パーツクリーナーを使った駆除方法については関連記事をご覧ください。

関連記事:ゴキブリ退治にパーツクリーナーが効果的なのはなぜ?即死するって本当?使い方や注意点を解説|ミツモア

死骸を見ずに退治する「毒餌タイプ」

「ちょこまかと動いている姿を見るとゾッとするし、死骸を目にするのも嫌」という人は少なくありません。その場合なら「毒餌タイプ」よいでしょう。

ゴキブリが生息しそうなスポットや活動経路だと思われる場所に、毒餌を置いておきます。それを食べてしばらくすると絶命するため、目の前で死骸となることがありません。

近年の毒餌の殺虫能力はとても高くなっており、害虫が口にすれば99%もの確率で死を迎えるものもあるほどです。加えて食べたメスの体内にある卵にも作用するので、卵のふ化を防止する働きもあります。

ゴキブリは暖かく湿った物陰を好むため、熱を帯びる冷蔵庫や洗濯機のそば、部屋の四隅への設置は効果が期待できます。

潜んだゴキブリを退治する「捕獲器タイプ」

「捕獲器タイプ」は害虫駆除の方法としてとても広く普及しています。手の届かない場所に潜むゴキブリを仕掛けにおびき寄せ、捕まえて退治する方法です。

捕獲方法は捕獲器からゴキブリが好む臭いを発し、引き寄せられて捕獲器に入ってきたゴキブリを、粘着シートや粘度の高いゼリー状の捕獲剤などで取り押さえるものです。

ゴキブリが通りそうな場所に設置する点では、毒餌と共通しています。食べた後にどこかで絶命している毒餌との違いは、駆除した害虫を見て、効果を具体的に確認できることです。

くん煙タイプやスプレータイプだと体内に吸引してしまう可能性があること、毒餌は赤ちゃんの誤飲のおそれもあることと比べると、安全性の高い方法ともいえます。

駆除剤選びの注意点

殺虫剤

ゴキブリ駆除剤にはいくつもの種類があり、それぞれに多数の商品が発売されています。その中からどのように自分に適したものを選んだらよいか、分からない人もいるでしょう。

そこで駆除剤選びに役立つ、基本的な注意点について解説します。

人体への害がない成分か

健康を害するものかを気にする人は多いでしょう。まず何といっても、人体に悪影響を及ぼす成分が含まれていないかは、しっかりと確認する必要があります。

ゴキブリは極めて生命力の高い虫です。ゴキブリを死滅させるということは、それだけ作用の強い薬剤を使用しているといえるのです。

赤ちゃんや小さな子どもがいる、アレルギーの心配がある人がいる、そのような家庭では含有成分をきちんと把握することが求められます。

近年の駆除剤には「ピレスロイド」が含まれていることが多くあります。ゴキブリに対して高い即効性や忌避効果・追い出し効果を備えている一方で、人体への安全性も高い成分です。

ピレスロイドを含んだ殺虫剤の多くは、厚生労働省から防除医薬部外品として指定を受けています。この指定に該当していれば、安全性は確保されていると考えてよいでしょう。

火災報知器や警報器が作動しないか

近年の住宅には、さまざまな安全装置が備わっています。害虫駆除にあたって、各装置に影響しないかどうかを考えておくことも大切です。

くん煙タイプは駆除剤を煙にして部屋中に広げるものですが、使用することによって、火災報知器や警報器が作動してしまうケースがあります。

そのため安全確保にまつわる装置のそばでは使用しない、使用する際には各装置にカバーをするといった対策が必要になる場合もあると覚えておきましょう。

部屋に飛散させる際に、煙ではなく霧状にするタイプも販売されています。煙よりも安全装置の誤作動の確率は大きく下がるため、確実に影響を抑えたい人におすすめです。

ゴキブリ駆除のポイント

ゴキブリ

駆除剤の主なタイプや、殺虫剤を使用する際の注意点について説明してきました。

次にどのような方策を取るにせよ、知っておくべきゴキブリ駆除の大切なポイントについて解説します。

関連記事:家中のゴキブリを確実に駆除!苦手な人でも徹底的にできる退治方法・大量発生した時の対処法を紹介|ミツモア

季節ごとに駆除しよう

卵からかえり、その後約1年をかけて成虫になるゴキブリは、季節ごとに育成状況や活動内容が異なっています。

そのため季節に合わせた対策を講じることが、とても重要であり効果的です。

春は活動が始まるシーズンです。この時期には成長を阻むために毒餌タイプを使う方法や、待ち伏せできる捕獲器を設置する方法がよいでしょう。

夏は最も活発に活動します。見つけたらすぐに撃退できるスプレータイプを常備しておくことをおすすめです。

秋になると害虫は次のシーズンへの準備期間に入ります。卵を産ませないことが大切なので、毒餌の設置し直しや捕獲器の交換が有効です。

冬はほぼ活動を停止しますが、越冬させない対策が求められます。幼虫として春を待つ、しぶとく活動を続けるといったゴキブリを絶滅させるため、くん煙タイプの使用が適しています。

家に入れない対策を徹底

発生してしまったゴキブリを退治することは必要ですが、そもそも家に侵入させないための対策を徹底することも大切です。

春になると近隣の家や屋外で生まれたゴキブリが、安全な場所と餌を求めて家の中に入り込もうとします。幼虫であるこの時期は動きも鈍く、繁殖能力も持っていません。

春を前に待ち伏せタイプの駆除剤を、忍び込んできそうな場所にスプレーしておくと効果を発揮します。

ゴキブリはわずかな場所からも侵入します。サッシやドアの隙間、換気扇の間、通気口は絶好の進入路です。入ってきそうな場所に先回りして、待ち伏せタイプの駆除剤を使っておきましょう。

おすすめのくん煙型ゴキブリ駆除剤

くん煙型の駆除剤

おすすめのゴキブリ駆除剤について、タイプ別に3つずつ厳選して紹介しましょう。はじめにくん煙型の駆除剤からです。

アース製薬 アースレッド プロα 6~8畳用

第2類医薬品に指定されている本製品は、d・d-T-シフェノトリンとメトキサジアゾン、プロポクスルの3つの成分が有効に働き、強い駆除効果をもたらします。

ゴキブリはもちろん、イエダニや屋内塵性(じんせい)ダニ類、トコジラミ(ナンキンムシ)、ノミ、ハエ、蚊も退治する駆除剤です。多様な害虫に悩まされている人には、うってつけの商品といえます。

水を入れて2~3時間放置しておくだけでゴキブリを退治してくれるのです。

バルサン バルサンプロEX 6~8畳用 20g

殺虫くん煙剤を販売して、70年以上もの実績を誇るバルサンが手掛ける商品です。上部の突起をこするだけで使用できる簡易さが魅力で、5秒後には煙が出始めます。

安全性にも定評があります。哺乳動物に悪影響を与えない成分を使用し、赤ちゃんがいても安心です。また使用後に30分の換気をすることで、部屋にまん延させた成分はほぼゼロになります。

使用前後に手間がかかるくん煙タイプがある一方、最小限の労力で使える点も魅力です。駆除後の家具や家電の拭き取りは不要で、手軽さの点でも人気を集めています。

バルサン ワンタッチ 煙タイプ くん煙剤 40g

レック バルサン ワンタッチ 煙タイプ くん煙剤 40g|Amazon
レック バルサン ワンタッチ 煙タイプ くん煙剤 40g|Amazon

強い噴射力で部屋中に駆除剤をくまなく行き渡らせ、確実な害虫の退治が期待できる駆除剤です。容量が大きく、12畳以上の広い部屋でも使用できます。


プロが認める有効成分を配合し、高い殺虫能力が備わっています。ピレスロイドとオキサジアゾールを独自組成させ、攪乱性や即効性、致死性の全てにおいて優れた働きをする駆除剤です。

使い方は商品上部の突起を付属の部品で軽くこするだけと、とても簡単です。強力な殺虫効果で、ゴキブリ以外の気になる害虫も一気に撃退できます。

突然の出現に備えたいスプレータイプ

殺虫剤

急に現れたゴキブリに対応するには、スプレータイプが最適です。害虫との突然の遭遇に役立つ商品を紹介します。

キンチョー ゴキブリがうごかなくなるスプレー

たった2秒の噴射で駆除できる、そんな心強いスプレー式殺虫剤です。噴射口付近には独自の工夫が凝らされており、使いやすいトリガー式ノズルです。そのため確実に目標に向けて噴射できます。

速攻成分であるイミプロトリンを配合したことによるマイナス冷却で、瞬時にゴキブリをノックダウンさせる働きが期待できます。

ゴキブリ駆除剤の外見といえば、害虫を描く派手なパッケージが多いですがそれを嫌うユーザーもいるでしょう。外側のフィルムを剥がすとシンプルなスタイルになる本製品なら、家の置き場所で悪目立ちすることはありません。

フマキラー ゴキブリ超凍止ジェット 除菌プラス 230ml

フマキラー ゴキブリ 対策 スプレー 超凍止ジェット 除菌プラス 230ml|Amazon
フマキラー ゴキブリ 対策 スプレー 超凍止ジェット 除菌プラス 230ml|Amazon

狙ったゴキブリに噴射すると、独自の「くぎづけ効果」で素早い動きを大きく鈍らせます。その直後一般的な環境であれば、−85℃の冷却効果によって動きを止めてしまうのです。


殺虫剤を用いずに害虫を撃退するので、人体に害を及ぼさない点は大きなメリットです。赤ちゃんや小さな子どものいる家庭でも、安心して利用できます。

除菌効果が備わっていることも魅力です。ゴキブリの体にはさまざまな細菌が付着しているため、駆除と同時に気になる菌も取り除けます。臭いやベタつきも残りません。

アース製薬 ゴキジェットプロ ゴキブリ用殺虫スプレー 450ml

アース製薬 ゴキジェットプロ|Amazon
アース製薬 ゴキジェットプロ|Amazon

スプレーを噴きかけても、はいずり回って逃げられてしまうケースが少なくありません。本製品はゴキブリに暴れる時間を与えることなく、即座に嫌な害虫を撃退する効果が期待できます。


高い効果の秘密は、イミプロトリンを配合していることです。優れた即効性によって、ゴキブリを逃がさず退治できます。

細く長いノズルも付属しており、装着することでわずかな隙間にも使用可能です。無香料なので、臭いに敏感な人にも適しています。

巣ごと駆除したいなら毒餌剤を使おう

キャップ型殺虫剤

ゴキブリには集団で生活する場所があり、そこを「ゴキブリの巣」と呼んでいます。毒餌剤にはその巣ごと一網打尽に壊滅する効果があります。

駆除剤を食べると糞や死骸にも殺虫成分が含まれており、それらを食べた仲間や幼虫にも効果を発揮するのです。

根こそぎ根絶を目指せる、おすすめの毒餌剤を紹介しましょう。

アース製薬 ブラックキャップ ゴキブリ駆除剤 12個入

アース製薬 ブラックキャップ|Amazon
アース製薬 ブラックキャップ|Amazon

速攻成分であるフィプロニルを配合しているため、設置したその日から効果が期待できます。しぶとい大型のゴキブリも撃退する、強い作用もある駆除剤です。


その効き目は食べたゴキブリだけでなく、メスの腹にある初期段階の卵にまで及びます。本製品を食べた後に産み落とされた卵はかえりにくくなり、増殖を抑える効果もあるのです。

半生タイプの餌を使用することで、害虫の食欲を刺激しています。よく食いつかせて、高い効果が表れます。

キンチョー コンバット スマートタイプ1年用 20個入

暗く狭い場所に引き寄せられる習性を踏まえ、ゴキブリが入り込みたくなるように設計された形状です。その内部の毒餌を食べさせ、確実な駆除を狙います。

餌に配合されているのは、イースト成分やピーナッツ香料です。ゴキブリが食べたくなるように、好みに合った餌を作っています。

薄いケース型の本体は、家具や家電の隙間にも難なく設置可能です。縦・横も選ばずに置けるので、あらゆる場所で活躍します。

タニサケ ゴキブリキャップ 15個入

ホウ酸とタマネギを使い、ゴキブリが思わず食いつく誘引効果を備えています。タマネギの臭いはゴキブリが特に好むとされており、その効果を最大限に応用した毒餌剤です。

本体は丸い形状で、とてもコンパクトなサイズです。そのためどんな場所でも苦労なく設置できるでしょう。

ホウ酸を体内に入れたゴキブリは、水分を奪われ激しい渇きを覚えます。夜露を求めて外に出す追い出し効果があるので、できるだけ室内で死骸にしたくないという家庭にも適したタイプです。

子どもやペットがいる家庭におすすめの駆除剤

カーペットと犬

子育て中の家庭では、不用意に薬剤の散布や使用は控えたいものです。またペットへの影響を不安視する人もいるでしょう。

同居する家族や動物を思いやる人に向けて、おすすめの商品をピックアップしました。

アース製薬 ナチュラス 天然ハーブのゴキブリよけ 4個入

化学合成殺虫剤を使わず、天然ハーブの力でゴキブリを寄せつけないようにする本製品は、赤ちゃんのいる家庭でも安心して使用でき、ペットの健康も十分に守れます。

殺虫剤を含まない防除用医薬部外品の種類は、あまり多くはありません。慎重に駆除剤を選びたい人にはぴったりな商品といえます。

容器からシートを引き抜くだけと、使い方もとても簡単です。白いケースはシンプルな見た目で、どこに置いても目立ちすぎることはありません。

キンチョー ゴキブリムエンダー

「くん煙タイプの効き目と駆除剤が広がる範囲の広さは魅力だけれど抵抗感がある」という人におすすめの商品です。

プッシュするだけの薬剤スプレータイプですが、くん煙タイプに匹敵する効果を備えています。部屋の広さによってプッシュするだけで、ミクロの殺虫成分が部屋の隅々にまで広がるでしょう。

食器や家具に布を掛けておく、各種報知機をカバーで覆うといった作業は不要です。臭いもなく使用後に家財を拭く必要もありません。

トゥールコーポレーション 火を使わない虫よけ ヒノキの香り

害虫が気になる場所に吊るしておくだけで、嫌な虫たちを寄りつかせなくします。ゴキブリはもちろん、チョウバエやユスリカなど、多くの家庭を悩ませる虫にも効果を発揮する商品です。

忌避剤としてアフピリンを採用しています。12種類の天然植物抽出成分を主原料としており、植物が害虫から身を守るための抵抗成分を活用。害虫が生んだ卵のふ化を抑制する効果も持っており、活動するゴキブリ駆除するとともに、繁殖させない働きも果たします。

すぐ使えるようにゴキブリ駆除剤を備えよう

ゴキブリ

ゴキブリのチョロチョロと動き回る姿を目にしたり、カサカサとはいずり回る音を耳にして気配を感じたりすると、とても不快なものです。

駆除剤はゴキブリの撃退にとても有効ですが、多様な種類があり使用方法や効果は異なります。

それぞれの用途を理解しながら、すぐに役立てられるように駆除剤を備えておきましょう。

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