ムカデの退治方法は?
ムカデを見つけたときは、殺虫スプレーを使うのが最も手軽かつ確実です。殺虫スプレーがすぐに用意できなければ、トングなどを使ってムカデをつかみ、60℃以上の熱湯にさらして死滅させるか、家の外に追い出すのがよいでしょう。
ムカデの予防方法は?
ムカデの侵入を予防するには、部屋を清潔に保って、ムカデのエサとなるゴキブリやクモなどの昆虫が発生しないようにしましょう。またベランダ・玄関・窓周辺に忌避剤をまいたり、フィルターなどで隙間を埋めたりするのもオススメです。
ムカデを見つけたときは、殺虫スプレーを使うのが最も手軽かつ確実です。殺虫スプレーがすぐに用意できなければ、トングなどを使ってムカデをつかみ、60℃以上の熱湯にさらして死滅させるか、家の外に追い出すのがよいでしょう。
ムカデの侵入を予防するには、部屋を清潔に保って、ムカデのエサとなるゴキブリやクモなどの昆虫が発生しないようにしましょう。またベランダ・玄関・窓周辺に忌避剤をまいたり、フィルターなどで隙間を埋めたりするのもオススメです。
ムカデを退治するには以下のような方法があります。
【ムカデを退治する方法】
※ムカデに噛まれると毒によって激痛・腫れ・かゆみが発生します。ゴム手袋などを着用のうえ噛まれないように注意してください。 |
基本的には殺虫スプレーを使って退治するのがオススメです。家のどこに隠れているか分からない場合は、燻煙剤を使って部屋中に殺虫成分を充満させるのが効果的です。
突然ムカデが現れて対処が必要となった場合、熱湯やドライヤーで殺虫することもできます。ただし室内だと熱湯をかける方法はあまり現実的ではないですよね。またドライヤーで熱風をあてたときも即死しないので、死滅するまでに時間がかかってしまいます。
そうなると丸めた新聞紙やスリッパでムカデの頭を叩き潰すという方法が現実的ですが、ムカデやヤスデをつぶしたときに出てくる体液はかなり強い悪臭がするのであまりオススメできる方法ではありません。
またムカデではなくヤスデだった場合、体液がかかるとしびれや痛みの原因になってしまいます。
ムカデを見かけたときには殺虫スプレーで駆除するのが確実かつ簡単な方法です。スプレーを使うときは一瞬の噴射だけでは殺虫できないので、数秒間ムカデにスプレーをかけつづけるのがコツ。
ムカデ専用に開発されているスプレーや、殺虫成分不使用の冷凍すプレなど、いくつか種類があるのでオススメ製品を紹介します。
アース製薬から販売されている「ムカデコロリ秒殺ジェット」です。ムカデ、ヤスデ、ゲジゲジに効果があります。
ムカデに直接スプレーすると冷凍効果で動きを停止させることができ、ピレスロイド系の殺虫成分が十分にかかれば数秒で駆除することが可能です。
また玄関やベランダに散布して侵入予防に使うこともできて、忌避効果の持続期間は約4週間です。
フマキラーの「冷凍ジェット」は、殺虫成分ではなく冷凍によって害虫を退治するので、小さな子供やペットがいる家庭でも室内使用しやすいスプレーです。
冷凍が効果的なムカデ、カメムシ、クモ、ヤスデ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、ケムシなどにも使用できます。
できるだけ近い位置からスプレーして、ムカデを十分に濡らすのがコツです。
燻煙剤は「バルサン」に代表される、煙を充満させることで殺虫効果を得るグッズのことです。
部屋の隅々まで殺虫成分が行きわたることで、隠れてしまったムカデも退治できるのがメリット。またムカデだけでなくカメムシやチャタテムシなど他の害虫も殺虫できます。
デメリットは準備と片付けの大変さ。家電製品に煙が触れたり火災報知器が反応したりしないようにカバーをかけておく必要があります。また燻煙剤を使用したあとは、虫の死骸を自分で片付けなくてはいけません。
ゴキブリ用燻煙剤でおなじみの「バルサン」から販売されている、不快害虫用の燻煙剤です。6~10畳用で、対象害虫はムカデ、カメムシ、ゲジ、アリ、チャタテムシ、シバンムシなど。
水やマッチを使わず、フタでこするだけで簡単に起動できるのでお手軽。火災報知器が反応しないようにするためのカバーも付属しています。
アースから販売されている「虫コロリアース」の霧タイプです。煙ではなく霧で殺虫成分が噴射されるので、マンションやアパートでも使いやすいのが特徴。
9~12畳用の製品で、対象害虫はムカデ、ヤスデ、ゲジゲジ、クモ、アリ、アリガタバチ、チャタテムシ、シバンムシ、カツオブシムシ、カメムシなどなど……。多くの害虫に有効です。
部屋の中心に置いて、ペダルを踏むだけで簡単に起動できます。ただし霧とは言っても、家電や火災報知器が反応しないようにカバーは必要です。
ゴキブリの場合は「ブラックキャップ」のような毒餌(ベイト剤)を仕掛ける方法が有名ですが、ムカデにも専用の毒餌が販売されています。
ムカデを殺虫成分含有のエサでおびき寄せて撃退できるので、居場所が分からなくなったムカデの退治にも有効です。玄関や家の周囲に仕掛けることで予防効果もあります。
「ムカデコロリ」は置くだけで簡単にムカデの駆除・侵入予防ができるグッズです。
毒餌は容器に入っているので、小さい子供やペットがいる家庭でも使いやすい製品。ムカデの侵入口が4面あることで、効果を高めています。
適用害虫はムカデのほか、ヤスデ、ゲジゲジ、ダンゴムシ、草鞋節など。約1カ月間の持続効果があります。
キンチョーから販売されている「ムカデハンター」も、屋内外兼用の置くだけで使用できる毒餌剤。大きなムカデも入りやすい侵入口に大型容器になっているのが特徴です。
ムカデが壁に沿って歩く習性を利用して、上下2方向に入り口があるので、壁の立ち上がりに沿って水平に設置することで効果が高まる設計になっています。
ムカデに近づく勇気のある方は、トングやガムテープを使ってムカデをつかみ、家の外に追い出すという方法もあります。
トングを使う場合はなるべく柄の長いものを使いましょう。ムカデに触れると体をグネグネさせて脱出しようと抵抗します。逃がさないように強めの力で捕獲してください。
ガムテープを使う場合は、直接手で触れて噛まれないようにゴム手袋などを着用しておきましょう。ガムテープを眺めにカットして、ムカデを床や壁に固定して、密着するまでしばらく待ちます。1分程度経ったらガムテープをムカデごと剥がして、処分しましょう。
コロコロのような掃除用の粘着シートで代用することもできます。
確実に殺虫したい場合は、家の外に追い出すよりも、50℃以上の熱湯を入れたバケツにムカデを浸すほうが有効です。
ムカデは熱に弱いので、熱湯をかける方法が効果的とされています。
ほかの虫であれば50℃以上のお湯で即死しますが、ムカデは生命力が強いので、60℃以上のお湯を用意しましょう。たとえばゴキブリの場合も、60℃以上の熱湯で死滅させることができると言われています。
とはいえ部屋のなかで熱湯を直接かけるのは、場所と状況を選びますよね。そのため基本的にはバケツなどに熱湯をためておき、トングやガムテープで捕獲したムカデを投入するのがオススメです。
また直接熱湯をかけたとき、退治しきれていないと噛みつく恐れがあるので、動かなくなったと思ってもムカデに直接触らないようにしてください。
ムカデは熱に弱いので、ドライヤーの熱風でも死滅します。
日本で販売されている多くのドライヤーは、吹き出し口から3cm以内の温度が120℃くらいに設定されているので、ムカデを弱らせるのに十分です。
ただしムカデが逃げたり熱が弱かったりして、即死とはいかないケースも多いので、あまり確実な方法とは言えません。
ムカデの弱点は「頭」です。頭をつぶすことでムカデを仕留められます。新聞紙やいらない雑誌があれば、ムカデの頭を狙って叩きましょう。
しかし、この方法の場合どうしてもムカデの体液が出てしまいます。ムカデやヤスデの体液はかなり強い悪臭がするので、室内でこの駆除方法をするのはオススメできません。
ムカデが出やすい地域では、以下のような予防対策をしておくのがオススメです。
【ムカデの侵入を予防する方法】
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ムカデは基本的に畑や森林など、エサとなる昆虫が多い場所にいます。家の近くにムカデが出やすい場合は、未然に侵入を防ぎましょう。
ムカデの侵入経路となりそうな隙間がある場所に、あらかじめ忌避剤をまいておくことで侵入を予防できます。
ムカデの頭や胴体は薄いので、小さな隙間があればどこからでも侵入可能です。おもに網戸とサッシの隙間、玄関ドアの隙間が侵入経路として挙げられますが、これらの場所に忌避剤をまくのがオススメです。
ベランダの場合は、カメムシやユスリカなど他の害虫対策とあわせておくことで、春~秋の害虫シーズンをのりきりましょう。
「虫コロリアース」は家の周辺にまく粉剤で、ピレスロイド系の強力殺虫成分によってムカデの侵入を防ぎます。
撥水性のある粉が使われているので、雨や湿気に強く、効き目が長持ちするのが特徴。約1カ月間の持続効果があります。
ムカデのほか、ヤスデ、ゲジゲジ、ケムシ、ダンゴムシ、アリ、シロアリ、カメムシ、シバンムシ、クモなどを忌避する効果もあるので、家に害虫を寄せ付けたくない方にピッタリの忌避剤です。
上述した「虫コロリアース」のスプレータイプです。こちらは壁面や立ち上がり部分に噴射できるので、2つを併用することでよりムカデなどの害虫が侵入しにくくなります。
成分や対象害虫は同じで、効果は約1カ月持続。窓枠や壁面をはい上がってくる害虫に有効です。直接スプレーすれば殺虫効果も得られます。
「ムカデブロック」は青森ヒバ油を含む天然素材100%でできた、置くだけで使用できるムカデ忌避剤です。
玄関、窓際、押入れなどのムカデが出やすい場所に置くと、約2カ月間ムカデを予防できます。
シート状の忌避剤が袋に入っている製品で、袋が破れても粉が散ることがありません。殺虫成分は使っていないので、小さい子供やペットがいる家庭でも安心です。
ムカデの侵入経路を物理的にふさいでしまうのもオススメの予防方法です。以下のような場所にフィルターや防虫シートを貼ったり、隙間シールを貼ったりするとよいでしょう。
【ムカデに有効な隙間対策場所】
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窓や玄関ドアとサッシの隙間には、上画像のようなモヘアシールや、ゴム製の隙間シールを貼るのがよいでしょう。
モヘアとは毛(パイル)が集まった製品のことで、網戸と窓の枠が重なる部分などに設置されていますが、経年劣化によって固まり、隙間ができやすくなります。
ムカデは湿気がある場所を好むので、台所や浴室の排水口も侵入経路となります。排水口を使わないときは上画像のようなフタを閉めておくとよいでしょう。
ちなみに排水口には「排水トラップ」が設置されていて、水たまりがあることで下水管から虫が侵入しないようになっています。もし排水口から虫が出てくるようになったら排水トラップの不調も考えられるので、チェックしてみましょう。
換気口や通気口の隙間は、害虫の侵入経路となることがあります。上画像のような防虫フィルターを設置することで侵入予防になります。
こちらの「虫ブロックフィルター」は害虫だけでなく、ホコリやPM2.5が室内に入りこむのを防ぐ効果もあるので、一石二鳥です。
壁付タイプのプロペラファンは、壁に隙間が直接うまれてしまうので、ムカデなど害虫の侵入経路となってしまいます。上画像のようなフィルターを付けて侵入をブロックしましょう。
換気扇用フィルターは防虫目的に使うこともできますが、プロペラを油汚れから守る役割がメインなので、普段のお掃除もラクになって一石二鳥です。
家の床下は湿気がたまりやすく、ムカデのエサになる昆虫類も集まりやすいことから、ムカデにとって居心地のよい場所です。
床下換気口という隙間から害虫が入りこむので、上画像のようなフィルターを設置することで予防になります。
エアコン内部で発生した水を室外に出すドレンホース(排水管)が虫の通路となって、室内まで上ってきてしまうことがあります。「ゴキブリがエアコンから出てくる」ということもあるほどです。
ドレンホースには防虫キャップというパーツを取り付けて、虫が侵入できないようにブロックしましょう。
またエアコンから室外に配管を通すための壁穴に、「パテ」という粘土が埋められていますが、ここの隙間から害虫が侵入することもあります。
パテに隙間が出来ている場合は、新しくパテを埋めなおしましょう。
ムカデは乾燥に弱く、湿気が多い場所を好みます。家のなかに湿気が溜まらないように、換気や除湿を徹底することでムカデにとって居心地のよい環境を作らないようにしましょう。
ちなみに湿気が多いと、室内ではダニも発生しやすくなります。ダニが発生することでホコリが発生し、ホコリをエサとする別の害虫が増えたり、それによって虫刺され被害が増えたりすることも。
家の湿度を保つことはムカデ予防だけでなく、別の害虫対策やアレルギー対策としてもオススメです。
ムカデはゴキブリや蜘蛛などの昆虫やネズミなどをエサとする、肉食性の虫です。
ムカデが家に侵入しないようにするには、普段からムカデのエサとなる虫が発生しないように清潔な状態を保つようにしましょう。
とくに食べ物のカスが落ちやすいキッチン周辺、カビや髪の毛・皮脂などが溜まりやすい洗面所や浴室は、多くの害虫に好まれやすい環境です。
またムカデは自宅周辺の落ち葉や、雑草のある場所に棲みついている場合があります。落ち葉を集めて捨てるなど自宅周辺の清掃を行うことも大切です。
とくに植木鉢を置いているベランダなどは、定期的に忌避剤も併用することで防虫効果を高められます。
最後にムカデの生態について解説します。
ムカデの生態 | |
主に活動する時期 | 5~10月にかけて |
繁殖期 | 5~6月にかけて |
日本に生息する種類 | 約130種 |
毒性 | セロトニン、ヒスタミンなどの成分あり |
ムカデは触られるとすぐに噛みつく虫です。視力は退化しているので、人を狙って噛むわけではなく、触角に触れたものに瞬発的に反応するのです。
ムカデの顎には毒があり、噛まれると赤く腫れ上がって激しい痛みを感じてしまうことも。場合によってはアナフィラキシーショックを起こすこともあるので、早期の対処が大切です。
ムカデは本来、屋外で暮らす生き物です。ですがムカデが好む場所の条件を満たしていると、家の中に入ってくる可能性もあります。ムカデが好む要素は以下の3つ。
ムカデは薄暗くて狭い場所や、湿気の多い場所を好む習性があります。
またムカデはゴキブリを食べるため、ゴキブリが多く生息している場所にエサを求めてやって来る可能性も。
上記3つの要素を満たしている場合は、早めに対処することをおすすめします。
世界にはなんと3,000種以上ものムカデがいます。日本では130種程度確認されていますが、おもに以下3種類のムカデが代表的です。
トビズムカデは東北地方以南から南西諸島にかけて分布する、大ムカデの仲間です。体長は8~15cmで、赤い頭と触角が特徴。
アオズムカデは7~12cmとやや小柄で、全身が黒または深い青色なのが特徴。本州から沖縄まで幅広い場所に生息しています。
セスジアカムカデは体長5~6cmの比較的小さなムカデで、北海道以南に広く分布するムカデです。噛まれたときの痛みもそこまで強くありませんが、体質によっては腫れやかゆみが続くので油断は禁物です。
もしムカデの駆除が難しいと感じる場合、駆除業者に依頼するのもおすすめです。プロに依頼することでムカデを駆除できる可能性が格段に上がります。
下記に費用相場や作業内容をまとめました。1つずつ確認していきましょう。
ムカデの駆除費用は、作業範囲や作業内容によって異なります。以下はあくまで費用の目安です。参考程度にご覧ください。
作業場所 | 費用相場 |
庭・屋外 | 1㎡=1,000円程度
※基本的に10㎡(約6畳分)以上の範囲で作業を行うため、1万円以上の費用がかかる可能性がある |
屋内 | 家全体の作業範囲:10~15万円
1階部分の作業範囲:4~10万円 |
ムカデの駆除作業としては以下の内容があります。
・薬剤の散布
ムカデを駆除できる薬剤を散布し、ムカデやムカデの卵を駆除します。
・床下の除湿
暗くて湿気の多い場所が好きなムカデは、床下に棲みつく可能性が高いでしょう。床下の除湿をすることでムカデが棲みつきにくい環境を作り出します。
・侵入口をふさぐ
侵入口を探し、ムカデが家の中に入ってこないようにふさぎます。
※ムカデはゴキブリを食べるため、ゴキブリ駆除もセットで行うとより効果的ですよ。
「相場が幅広いので正確な費用で業者を比較したい」「ムカデを家の中で見失ってしまった」という場合は、ぜひミツモアを利用してみてください。
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