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新築戸建てへの入居前にやることリスト|快適に新生活を始める準備を解説

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最終更新日: 2024年03月11日

引越しに慣れていないと、「引越し前の準備に何が必要か分からない」「やることが多すぎて、どんな順番で手を付けるか悩んでしまう」という人もいるでしょう。引越しの準備リストとして使えるように、時間の流れに沿ってやるべき項目を一通り説明します。

新築戸建て特有の入居前にやることリスト

新築戸建ての入居準備を時期別にまとめると、以下の通りです

実行する時期 やること
1カ月前まで 設備の動作確認・傷のチェック
インターネット回線の開通工事を手配
エアコン移設・新規設置の工事を手配
テレビアンテナの移設・新規設置の手配
引越し業者を探す
不用品・粗大ごみを処分
1カ月~2週間前まで 使わない荷物の荷造り
カーテンの採寸・オーダー
2~1週間前まで 引越しの役所手続き
水道・ガス・電気の開通手続き
郵便物の転送設定
使う荷物の荷造り
数日前まで 冷蔵庫・洗濯機の水抜き
引越し前日まで フロアコーティングの検討
虫対策
汚れ対策

具体的には何をどのように実行すればよいのか、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

新築戸建てへの引越し1カ月前までにやること

新築戸建てへの引越し1カ月前は、時間のかかる作業や、修正の可能性もある作業に取りかかるタイミングです。引っ越した当日から使うライフラインや、引越し業者の選択など、早めに決めておきたいポイントを解説します。

設備の動作確認・傷のチェック

新築戸建てを購入する場合は、引渡し前の施主検査(内覧会)が行われます。立会人は売主である不動産会社や施工担当者ですが、住宅診断士も同伴すると、支払い前に施工不良を見抜けるでしょう。

確認すべきポイントは、間取りやライフラインなどの設備が図面通りに仕上がっているか、土台や壁などの強度に問題はないかといった点です。

新築の賃貸物件にも共通する点は、水回りやドアの開閉などの設備の動作と、内装に傷やひどい汚れがないかの確認が挙げられます。

もし問題が見つかったら不動産会社か施工担当者に伝え、期限も含めた修正リストを書面化し、修正チェックを後日行います。

インターネット回線の開通工事を手配

集合住宅であるマンションの場合は、すでにインターネット回線が用意されているケースもあります。新築の戸建ての場合は、自前でインターネット回線の開通工事を手配しましょう。

引越しに伴うインターネット回線の解約や契約、転居手続きは事前に行う必要があります。ネット回線の開通工事をする場合は、工事までに約1カ月を見積もっておくと、余裕を持って準備できます

特に春と夏は業者の繁忙期のため、引越しをしてすぐにインターネットが使えるように、早めに依頼した方がよいでしょう。

エアコン移設・新規設置の工事を手配

新築の場合は前に住んでいた人がおらず、エアコン設置用の設備がない可能性があります。その場合は外壁に排水ホース(ドレーンホース)を通す穴をあけたり、電源用のコンセントを取り付けたりする工事を依頼しなければなりません

新しいエアコンを買う場合には、購入する店舗で工事も依頼するとよいでしょう。現在使っているエアコンを新居に持って行く場合は、引越し業者に依頼できます。施工の品質を求めるなら、どちらの場合も安心なのはエアコン取り付け業者に頼むことです。

エアコンの移設を業者に依頼する

エアコンの新規設置を業者に依頼する

テレビアンテナの移設・新規設置の工事を手配

テレビアンテナの移設・新規設置は、自分で行わず業者に頼むのがおすすめです。アンテナ工事は屋根の上などの高所で作業する上、どのような位置にアンテナを設置すればよいのか判断するための専門知識が必要なためです。

一般的に移設工事の方が、新規設置工事よりも1万円程度安いでしょう。ただしアンテナの寿命とされる10年以上が経ったアンテナは、移設してもすぐに買い替える結果になるかもしれません。

また魚の骨のような形をした『八木式アンテナ』は、長さ約1~3m・重さ約10kgあるので工事費用が高くなりやすく、新規に購入した方が安い可能性があります。

アンテナ工事を依頼できる業者を探す

引越し業者を探す

大きな家具や重い家電を運ぶには、身内や知り合いに手伝ってもらうより、引越し業者に頼む方が安全です。複数の業者に見積もりを頼むと相場が分かります。比較には手間がかかるので、3~5社程度に絞って、見積もりを比較するとよいでしょう。

春や夏は引越し業者の繁忙期のため、希望の日程や時刻での引越しは難しい可能性もあります。引越しが決まったらすぐに、遅くとも引越し予定日の1カ月以上前には業者を探した方が、希望を通しやすいでしょう。

引越し業者を探す

不用品・粗大ごみを処分

不用品・粗大ごみは引越し前に捨てると、引越しの運送料を抑えられるメリットがあります。粗大ごみは引越し業者に処分を頼むより、自治体に引き取ってもらう方が安く済むからです。

自治体に頼む場合は、電話などで収集日を申し込みます。予約制なので早めに頼んだ方が、引越し前に確実に捨てられるでしょう。不用品の処分はごみとして捨てるほかに、トランクルームに預けたり、リサイクルショップ・フリマアプリなどで売却したりする方法もあります。

不用品の回収を業者に依頼する

新築戸建てへの引越し1カ月~2週間前にやること

1カ月~2週間前はいよいよ荷造りを始める時期です。「小さい子どもがいるから荷造りする時間がない」「生活空間が混乱しそう」と心配な人もいるでしょう。荷造りを効率的に進める方法や、カーテンの選択方法について紹介します。

使わない荷物の荷造り

荷造りを自分でやるか引越し業者に任せるかは、引越し1カ月~2週間前には決めたいところです。時間や体力がなくて業者に頼む場合は、梱包作業の料金も含めて検討します。

自分で梱包するなら引越しの2週間前までに、季節外れの衣類や普段使わない道具類などを段ボールに詰めましょう。

荷造りのコツは、キッチン、リビング、洗面所・浴室などエリアごとに区切って、段ボールを分けることです。箱の上部と側面に中身とエリア名、割れ物といった注意事項を書くと、開封作業が楽になります。

荷造りは押し入れの中身から梱包すると、できた段ボールを押し入れに片付けておけるので、生活空間が圧迫されずに済みます。

カーテンの採寸・オーダー

部屋の様子を外から隠すため、カーテンは引越し当日までに用意する必要があります。サイズが合うなら、現在使用しているカーテンを継続するのが、最も手っ取り早い方法です。

カーテンを新しく注文すると、届くまでに時間がかかります。カーテンの採寸・オーダーは早めに行いましょう。あまり時間がない場合は、既定のサイズで作られたセミオーダーカーテンを購入すると、より短期間で用意できます。

カーテンサイズの採寸の際には、新居の間取りもチェックしておくのがおすすめです。引越し当日までに家具配置も決めておけば、荷物の搬入もスムーズに終わります。

新築戸建てへの引越し2~1週間前にやること

引越しの2~1週間前は引越しが間近に迫って、こまごまとした準備が多い時期です。役所の引越し手続きや、水道・ガス・電気の開通手続き、また引越し予定日まで使う道具の荷造り方法について説明します。

引越しの役所手続き

引越しに必要な役所での手続きの基本は転出届・転入届で、転出届は元の自治体から別の自治体へと引っ越す場合のみ提出します

転出届は引越し前または引っ越した日から14日以内に、旧居の自治体の戸籍課登録担当に提出します。多くの場合において郵送による手続きも可能です。転入届は新居に住み始めた日から14日以内に、自治体の戸籍課登録担当へ提出します。

役所での手続きを行う際の持ち物は以下の通りです。

共通するもの

  • 本人確認書類(転入した本人と異なる世帯の人が代理で手続きする場合は委任状が必要)
  • 認印
  • 交付を受けている人のみ:
    • 国民健康保険証
    • 乳児医療証
    • 後期高齢者医療被保険者証
    • 介護保険証
    • 年金手帳あるいは基礎年金番号通知書など

転入届に必要なもの

  • マイナンバーカードもしくは住民基本台帳カード(交付を受けている人)など
  • 市外から転入する場合は前住所の市区町村で発行した転出証明書の原本

自治体によって違いもあるため、詳細は公式サイトで調べましょう。

水道・ガス・電気の開通手続き

水道・ガス・電気の使用停止は引越しの約1週間前までに、インターネットまたは電話で契約中の会社や管轄の水道局などに申し込みましょう。新居でも引き続き同じ会社を利用するなら、新居での使用開始手続きも同時に済ませると一度の手間で終わります。

新居で新しい会社を利用する場合にも、やはり引越しの約1週間前までに、インターネットや電話で新居での使用開始を申し込む必要があります。

退去時に忘れてはいけない注意点は、旧居のブレーカーを下ろして出ることです。なお新居でガスの開栓手続きをする際は、立ち会いが求められます。

郵便物の転送設定

郵便局に引越し用の転送設定を申し込むと、転居を届け出た日から1年間、旧居に送られた郵便物が無料で新居に転送されます。転送開始を希望した日から数えない点に気を付けましょう。

申し込み方法はインターネットサービス『e転居』・ポスト投函・郵便局窓口の3通りです。それぞれ提出者の本人確認書類と転居届、郵送の場合は書類の写しが求められます。

提出者の本人確認書類には運転免許証・各種健康保険証・運転経歴証明書・在留カード・マイナンバーカード・特別永住者証明書が使えます。

使う荷物の荷造り

引越しの1週間前には、引越し予定日まで使う道具なども、段ボールに詰めてしまいましょう。ただしまだ封はせず、いつでも出し入れできるようにしておくと、生活に困りません。

封をするだけの状態にしておけば、引越し当日に簡単に荷造りが終わるので、あわてる心配がないでしょう。

手荷物以外の引越し当日に運ぶものは、全て段ボールに詰めて封をします。当日になって意外な詰め残しが見つかる可能性もあるので、段ボールは多めに用意しておくのが無難です。

新築戸建てへの引越し直前にやること

うっかり忘れがちなのは、引越し直前にやらなければいけない、冷蔵庫・洗濯機の水抜きです。もし準備を忘れると引越し当日に冷蔵庫や洗濯機を運べなくなり、別料金がかかってしまう可能性もあります。冷蔵庫と洗濯機の水抜き方法を確認しましょう。

冷蔵庫・洗濯機の水抜き

引越しの2~3日前には、冷蔵庫の電源を抜いて霜取りと水抜きをしておきます。自動霜取り機能が付いた冷蔵庫の場合は、引越しの前日に電源を抜きます。電源を抜いた翌日に、水受けトレイや自動製氷機にたまった水や氷を捨て、冷蔵庫の内部を拭いておきましょう。

水抜きの数日前から冷蔵・冷凍が必要な食材の購入は控え、冷蔵庫の電源を抜くまでに消費しておくと食材が無駄になりません。

洗濯機も水抜きが必要です。まず洗濯用の水道を止めてから約1分間洗濯機を回し、吸水ホースの水を抜いてから、脱水して洗濯機内部と排水ホースの水抜きも行います。それから吸水ホースと排水ホースを外して完了です。ドラム式洗濯機は取扱説明書を確認しましょう。

新築戸建てへの引越し前にやっておくとよいこと

新生活を始める前に、フロアコーティングや虫対策、汚れ・カビ対策をしておくと、その後の掃除が楽になります。まだ住む人がいなくて家具もない状態は、絶好のタイミングです。どうやって対策すればいいのか詳しく解説します。

フロアコーティングの検討

フロアコーティングを行うなら、大型の家具や荷物で床が隠れていない引越し前が最適です。つや出しの効果だけでなく、床に傷が付きにくくなり、水や汚れをはじく効果もフロアコーティングにはあります。

コーティング剤はホームセンターなどで入手が可能です。自宅の床に合った種類を選び、できるだけ晴れて乾燥した日に行うのがコツです。

大型家電や机、椅子などの家具によって床に跡が残るのを防ぎたいなら、コーティング後に保護マットを設置するとよいでしょう。

フロアコーティングをプロに依頼する

虫対策

新居に害虫が侵入するのを防ぐには、シンク・洗面台の下、エアコンのホースを通す穴と壁の隙間など、虫の侵入経路をふさぐ必要があります。外にあるエアコンの排水ホースの出口も害虫の侵入口になるので、害虫よけキャップを設置しましょう。

すでに家に入ってしまった害虫対策や予防には、くん煙式の防虫剤が効果的です。引越し前はくん煙式の防虫剤を使うために屋外へ避難したり、家具にカバーしたりする手間が省けるチャンスです。

煙・水タイプの商品は、火災警報器やガス警報器を作動させてしまうので、使用前に警報器にカバーをかけておきましょう。

汚れ対策

汚れ・カビの主な防止対策は、以下の通りです

浴室・洗面所

  • 浴室に防カビ剤を焚く
  • 浴槽の傷・水垢・カビ用にコーティング剤を使う
  • 浴室・洗面所の排水溝にごみ受けを設置する
  • 浴室・洗面所の鏡に曇り止めスプレーをかける

キッチン

  • 換気扇やレンジフードに油フィルター・カバーをかける
  • シリコンやパテで水回りの隙間を埋める
  • シンクの汚れ防止用のコーティングを施す
  • コンロに油汚れ防止カバーを設置

全てを実行するのが難しいなら、掃除がより大変な場所を優先するのがおすすめです。

新築戸建てへの引越し準備を万全に進めよう

新築戸建てへの引越しは、前に住んでいた人がいないために、特別な準備が必要になる場合があります。例えばインターネット回線やエアコン設備の工事を、自分で手配しなければならないかもしれません。

新築住宅ではない通常の引越しでも、準備するべき項目は多々あります。時間の流れに沿って、新築住宅に引っ越す際に必要なことを押さえましょう。引越し準備がスムーズに進めば、安心して引越し当日を迎えられます。

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