ミツモアメディア

カメムシの卵を駆除する方法とは?発生原因や対策、予防法を知ろう

最終更新日: 2021年01月28日

カメムシは春から夏にかけて産卵時期を迎えます。強烈な臭いを発するカメムシが家の中で増えないようにするには、卵を駆除することが大切です。この記事ではカメムシの卵の駆除方法をはじめ、発生原因や対策、予防法をまとめてご紹介します。

カメムシの産卵時期や場所

ミナミアオカメムシ

カメムシは強烈な臭いを発することから、不快害虫として知られる昆虫です。

外から室内に侵入するケースがほとんどですが、家の中に卵を産むこともあり、その場合には卵を駆除しなければ大量発生してしまいます。

まずは、家にある卵を見つけるために産卵時期や場所を詳しく解説していきます。

産卵時期は5月下旬から8月中旬

カメムシは春頃から繁殖活動をはじめ、5月下旬から8月中旬にかけて産卵時期を迎えます。

驚くのはその成長スピードで、カメムシの卵は約1〜2週間ほどで孵化し、1ヵ月という短い期間で成虫になります。そのためカメムシの卵が家にあるか不安を抱えている人は、春頃から1週間を目安に洗濯物や網戸のチェックしましょう。

卵の色は乳白色から茶色まで種類によりさまざまですが、基本的には卵を密集させて産みます。洗濯物に小さな粒々がついていたら、卵かもしれません。

カメムシは一度の産卵で最大で100個ほど産むので、一度見逃してしまうだけで一気に数が増えてしまいます。よく注意しましょう。

洗濯物につきやすいので注意

カメムシは成虫になった夏から秋にかけて活発に活動をします。

秋頃は越冬を見越して暖かい場所を求めるため、ベランダや庭で干している温かい洗濯物につき、知らぬ間に家に侵入してしまうのです。

また、白いものや光に集まる習性を持っているので、白い洗濯物にはより一層の注意が必要です。取り込む前にカメムシが付着していないか、入念に確認しましょう。

カメムシの卵を予防するには

カメムシ

カメムシの卵を孵化前に処分するのは大切ですが、産卵から孵化までの期間が短いため、家で卵を産ませない侵入予防をすることも重要です。

ここからはカメムシの卵を予防するための対策を紹介します。

洗濯物を部屋干しする

上記で紹介した通り、カメムシは洗濯物に取り付いて家に侵入し、家で産卵します。

また、干してある洗濯物に卵を産むこともあるので、産卵時期である5月下旬から8月中旬は部屋干ししましょう。

カメムシは夜行性のため午後から活動しはじめます。どうしても部屋干し特有の臭いが気になる人は、午前中までに洗濯物を取り込むようにしましょう。夏場なら朝早く洗濯物を干せば、お昼までには乾いているはずです。

また部屋干しでも、5時間以内に乾かせば、生乾きの臭いの原因になる「モラクセラ菌」の繁殖を抑えやすくなります。さらに扇風機や除湿機などを活用すれば、より効率よく乾かせるでしょう。

カメムシの侵入を防ぐ

カメムシに家の中で産卵されては大変なことになってしまいます。そのため、カメムシの侵入を防ぐための対策も必要不可欠です。

カメムシは2mmほどの僅かな隙間も通ることが可能なため、まずは窓や玄関に隙間がないか確認をしましょう。

暑い時期に窓や玄関を開けてしまえば、簡単にカメムシが部屋に入ってきてしまいますし、網戸であっても端が破れてしれば侵入経路になります。

また、換気扇やエアコンの排水パイプにも注意が必要です。侵入経路になりかねないため、網目の細かいネットやカバーをかけるなどの対策をしましょう。

エアコンの排水パイプはカメムシだけではなく、ゲジゲジやゴキブリなどの侵入経路となるので、ほかの害虫対策にもなります。

忌避剤を置く

カメムシの嫌がる成分が含まれている「忌避剤」を窓や玄関に設置するのも、効果的な予防策です。ドラッグストアやホームセンターにはカメムシ用の忌避剤がありますので、玄関や窓など気になる場所に応じたタイプを購入しましょう。

忌避剤は基本的に1〜2ヵ月程度の効果期間があるため、効果が切れる前の買い替えが大切です。またカメムシはハーブ・ミント系の香り嫌いますので、ベランダや窓際にミントの植物を置いてみましょう。

カメムシの卵を見つけたら?

ウズラカメムシ

カメムシの卵を発見できても直接手で触れるのは抵抗を感じるため、どのように処分すればよいのか迷ってしまう人もいるでしょう。

そこで最後に、カメムシの卵を見つけた際の対処方法をご紹介していきます。

ガムテープで剥がす

カメムシの卵は、白や黄ばんだ色をした小さな粒が密集した状態で見つかります。

洗濯物や網戸、家の外壁の表面にしっかりと付着しているので、ガムテープなどの粘着力のあるもので剥がすのがおすすめです。

ガムテープについた卵を包んで潰せば、手を汚さずに済みます。また残った卵が孵化する可能性もありますので、ビニール袋に入れてから処分しましょう。

洗濯物についた場合の対処

カメムシは干している洗濯物に卵を産みますので、取り込む前には入念に確認して、仮に卵がついている場合はガムテープをして駆除しましょう。

毎回卵の有無をチェックするのが面倒と感じる人は、カメムシが嫌う匂いが含まれた「ミントスプレー」を洗濯物に直接噴射するのも方法です。

ただミントスプレーの効果は長くて2時間ほどなので、頻繁な散布が必要になります。またミントやハーブを育てている人は、葉を茶こしネットに入れて洗濯物と一緒に吊るすのも効果的です。

カメムシの卵を駆除して被害を防ごう

ミナミアオカメムシ

カメムシの卵は長くとも2週間ほどで孵化するため、産卵させないための対策が大切になってきます。カメムシは洗濯物につき、家に侵入したり、卵を産んだりするので、特に洗濯物を取り込む際は要注意です。

また窓や玄関、換気扇のわずかな隙間からもカメムシは侵入してくるため忌避剤やミント系の植物を使って、家に寄せつけようしましょう。

もしも卵を見つけた場合はガムテープで確実に剥がして、念のためビニール袋に入れてからゴミに出しましょう。