タヌキ駆除は難易度が高く、一度撃退しても再発してしまうことがよくあります。またそもそも自分で駆除してはいけないケースもあるため注意が必要です。
この記事では「害獣のタヌキに悩まされており、なるべく早く確実に被害を止めたい」という方に向けて、効果的な駆除方法を解説していきます。
自分でできる対策(応急処置)も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
要注意!タヌキを駆除する前に知っておくべき法律「鳥獣保護法」
「鳥獣保護法」とは、特定の一部の動物を許可なく駆除・捕獲してはいけないという法律です。タヌキは鳥獣保護法の対象です。そのため、勝手に駆除や捕獲は行えません。
法律を破ってしまった場合には「1年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」を科されます。
毒薬や毒餌・捕獲機などを使って、タヌキを駆除しないようにしましょう。
タヌキを駆除(捕獲)するには狩猟免許と申請が必要
タヌキを自分で駆除するには「狩猟免許の取得」や「申請」などの手続きが必要です。手続きをし自治体から許可をもらえれば、ご自身で鳥獣の捕獲が可能です。
ですがタヌキ捕獲の許可が出るまでに手間と時間がかかるため、早く対策をしたいと思っている方にとっては良い策とは言えません。
手間と時間をかけたくない方は、すぐに業者へタヌキ駆除の依頼をすると良いでしょう。
タヌキを確実に駆除するなら業者に依頼するのがおすすめ
タヌキの駆除を自分でやるなら、できることは基本的には追い出し・寄せつけない予防のみ。
しかしこのような対策を行っても「効果が薄い」「再発してしまった」ということはよくあります。そのため確実にタヌキ被害を食い止めるには、タヌキ駆除のプロに依頼するのがおすすめです。
タヌキ駆除を依頼した際の費用と作業内容
タヌキ駆除をプロに依頼すると、以下のようなことを行ってくれます。
- 調査
- 捕獲機設置
- 捕獲した動物の引き取り
- ため糞除去
- 被害にあった場所の殺菌消毒
- 侵入経路の封鎖
- 専用器具を使った追い出し
など
※状況によって異なります。
タヌキの駆除費用は多くの企業で公開されていません。タヌキ駆除は被害状況や対策エリアの面積などによって大きく差があり、事前に金額を指定できないからです。
1つの目安として、15,000円以上はかかることがほとんどだと覚えておくと良いでしょう。場合によっては数万円かかってしまうこともあります。
「自分の場合はいくらになるのか知りたい」「タヌキ被害を確実になくすために、プロにお願いしてみたい」という場合は、ぜひミツモアを使って見積もり(無料)を取ってみてください。
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自分でもできるタヌキの撃退方法・寄せつけない対策
タヌキを駆除するには自治体の許可が必要です。しかしタヌキを家に近付けさせない、もしくは追い出すだけなら、自治体の許可なしでも行えます。
以下は今回ご紹介する、タヌキを追い出すための方法です。
- 餌になるものを放置しない
- 忌避剤を使用する
- 金網・電気柵を使用する
- 隠れられる場所をなくす
- タヌキの嫌がる音を利用する
※ただしこれらはあくまで応急処置に近い対策です。タヌキ駆除は難易度が高く、一度追い出したと思っても再発してしまう可能性があります。そのため基本的にはプロに依頼して、徹底的に対策を行ってもらうのがおすすめです。
1つずつ見ていきましょう。
撃退方法1 餌になるものを放置しない
タヌキの餌となるもの(生ゴミやクズ野菜・クズ果物など)を、家の周りに放置しないようにしましょう。餌はタヌキを引き寄せてしまう原因になります。タヌキは夜行性であるため、活発に活動しない朝にゴミを掃除すると良いでしょう。
またタヌキが持ち出した食べ物の残骸が、他の動物を引き寄せる原因にもなりかねないので注意が必要です。
家の周りにある生ゴミや、木から落ちた果物などを放置しないように普段からよく確認しておきましょう。
撃退方法2 忌避剤を使用する
忌避剤を使用すれば、タヌキはその土地に近付きにくくなります。
忌避剤とはタヌキの嫌がる匂いを放つことで、タヌキを家や土地から追い出す効果のある薬剤です。
タヌキが嫌がる匂いとは、たとえばオオカミやライオンの尿の匂いです。こういった匂いのする忌避剤をタヌキの侵入経路に置いておくと、タヌキはその場所に近付きにくくなります。ただ尿の匂いは強烈なため、家の中での使用はオススメしません。
室内で利用するならハッカ油がオススメです。ハッカ油なら匂いが爽やかなため、室内でも使用しやすいですよ。
ハッカ油はドラッグストアやネット通販でも購入できます。気になる方は試してみるのも良いでしょう。
おすすめの忌避剤
おすすめの忌避剤をいくつか紹介します。
【ウルフピー】
バッグの形をした忌避剤です。オオカミの尿を染み込ませており、タヌキや野犬などの害獣を遠ざけます。動物を入り込ませたくない場所に、3~6m間隔で囲むように設置しましょう。
【ピューマピー(山ライオン尿)】
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山ライオンの尿から作られた忌避剤です。専用の容器に入れ、3~6m間隔で吊り下げます。天敵の匂いが害獣を家から遠ざけます。
【ハッカ油ビン 10ml スプレー】
ミントの香りのするスプレーです。ミントの香りは小動物や昆虫にとって刺激があるため、嫌がる傾向があります。家で忌避剤を使用したい場合は、ハッカスプレーを使用すると良いでしょう。
撃退方法3 金網・電気柵を使用する
タヌキが果樹園や畑へ侵入するのを防ぎたい時は、金網や電気柵を用意すると良いでしょう。
金網はタヌキに侵入されたくない場所を囲むように設置してください。また金網は120cm以上の高さがあるものを選びましょう。なぜなら、タヌキには1m程度の跳躍力があるからです。金網が低いと簡単に飛び越えられてしまいます。
電気柵は動物を殺傷するほどの電流は流れません。動物に痛みを与え「怖い」と記憶させて、寄り付かないようにすることを目的とした柵です。電気柵には安全装置があるため、人間が触っても命に関わるような電流は流れない仕組みです。
電気柵を設置する場合は人が誤って触ってしまわないように、必ず「危険である旨を記載した看板」を目立つ部分に取り付けましょう。
おすすめの金網
【防獣金網】
幅1.2m×長さ20mの動物除けフェンスです。幅が1.2mあるためタヌキがジャンプしても届きにくい高さになっています。タヌキに入って欲しくない場所を囲むように設置しましょう。
おすすめの電気柵
【電気柵】
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2段張りタイプの電気柵です。
柵に触れた動物に電気による痛みを与え、電気柵が危険なものだと認識させます。その結果動物が危険と判断すれば、その場所には近付きづらくなるでしょう。
また光センサーが付いており、周囲の明るさを識別したうえで自動的に電気を流す設定が可能です。
撃退方法4 隠れられる場所をなくす
タヌキは臆病なので日中は畑や果樹園近くに身を潜め、夜になってから活動を始めます。隠れられる場所をなくすことで、畑や果樹園などに近付きにくくさせることができます。刈払機で藪や長い雑草を除去しておくと良いでしょう。
おすすめの刈払機
【ゼノア 刈払機】
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両手ハンドルタイプの刈払機です。ハイパワーなため、草刈りにストレスを感じにくくなっています。
撃退方法5 タヌキが嫌がる音を利用する
タヌキを追い出す対策として、タヌキが嫌がる音を利用する方法があります。
タヌキが嫌がる音を発するグッズは、アマゾンや楽天などのWebサイトで購入可能です。
ですが音が気にならないタヌキもいる可能性があるので、必ず追い出せる方法ではないことを覚えておきましょう。
おすすめの超音波機器
【Kimwood 動物撃退器】
赤外線で動物を感知したら、超音波やフラッシュライトを出して害獣を追い払います。5つの撃退モードがあり、使用範囲に合わせて赤外線の感知距離と超音波の強さを調整できます。
害獣タヌキを放置することによる被害とは?
タヌキ対策にはお金や手間がかかってしまうことが分かったと思います。そのため、タヌキの駆除をするか迷われている方もいるのではないでしょうか?
タヌキを放置しておくと、以下の被害が継続して起こる可能性があります。駆除を検討中の方は、以下の内容を参考にしてみてください。
騒音被害 | タヌキは夜行性なので家に侵入された場合、夜中に活動音が聞こえてきます。
音によるストレスや、睡眠の妨害に繋がりかねないため注意が必要です。 |
悪臭被害 | タヌキには「ため糞」と呼ばれる習性があります。ため糞とは同じ場所に何度も糞をして溜め込むことです。タヌキが家に棲みつけば、糞を溜め込まれることによる悪臭がします。 |
健康被害 | タヌキは多くの害虫や病原菌を持っていることがあります。そのためタヌキを放置しておくと、人間やペットにアレルギーなどの健康被害が出る恐れがあるのです。
特に有名なのが「疥癬症(かいせんしょう)」と呼ばれる病気です。これはヒゼンダニと呼ばれるダニによって引き起こされる皮膚病。人間は基本的に感染しませんが、ペットの犬などに感染する恐れがあります。 |
農業被害 | タヌキは畑や果樹園に忍び込んで、果物や野菜などの農作物を食べ荒らします。
またタヌキは農作物を別の場所に運んで食べることもあります。そこに食べ残しがあれば、タヌキ以外の動物を呼び寄せる原因になるため注意が必要です。 |
害獣タヌキの厄介な生態・特徴
最後に、タヌキにはどういう習性があるのか確認しておきましょう。
タヌキの生態・習性 | |
体長・体重 | 体長 40~60cm
体重 3~10kg |
食べ物 | ・果実
・種子 ・昆虫 ・生ゴミ 等 ※雑食のためなんでも食べる |
習性 | ・夜行性
・ため糞(同じ場所に何度も糞をする) ・グループ行動(通常3~5頭のグループで行動) ・狸寝入り(とても驚いた時に仮死状態となる) |
繁殖 | ・年1回、5~7月の間に5~6頭ほどの子を産む
・子は1年以内に成熟する |
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