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これはタヌキの足跡?大きさや形をもとにした判断方法!他の動物との比較や見分け方も

最終更新日: 2021年06月24日

「自宅の庭先になにやら獣の足跡がある。これってもしかしてタヌキの足跡じゃ…」なんてお考えではありませんか?

人家に出没する獣は様々で、もたらす被害や対処法も多種多様です。今回は自宅の庭先に獣の足跡を見つけた場合、それがタヌキなのか・それとも別の獣の足跡なのかを判別する方法を詳しく解説していきます。

比較画像なども用意しているので、ぜひ参考にしてください。

タヌキの足跡の特徴!判別するためのポイント3つを解説

タヌキ

まずタヌキの足跡は以下のような形をしています。

タヌキの足跡の特徴

大きさは全体で約3~4cm程度。下部に人間でいうところの手のひらの部分である掌球の跡がつき、上部は指にあたる指球の跡が4つつきます。更に指球の先には、それぞれ爪の跡が残されます。

他の動物たちと見分けるポイントは以下の2点です。

  • 指の跡が4つ
  • 手のひら部分は三角形に近い形状になり比較的小さい

タヌキの足跡の特徴①:指の本数

タヌキの指の本数は4本です。つまり足跡の指が4本でない場合はタヌキ以外の獣の可能性が高いです。ただタヌキ以外の獣だったとしても、足跡の状態によって4本しか跡がついていない場合もあるので過信はできません。

指の本数で動物を見分ける

タヌキの足跡の特徴②:大きさと形

足跡の大きさも判別要素の1つになります。タヌキの足跡は約3~4cmなので、明らかに大きかったり小さかったりした場合は他の獣の可能性が高いでしょう。

足跡の大きさで動物を見分ける

またタヌキは手のひら部分の足跡が小さく、三角形に近いという特徴があります。

タヌキと他の獣の足跡の違いを比較!

タヌキ

タヌキの足跡の特徴が分かったら、後は他の獣の足跡と比較すればより精度の高い判別が可能になります。タヌキと同じく人家に出没する事が多い獣で、よく間違えられるものとの見分け方を解説していきます。

タヌキとハクビシンの足跡の違い

爆睡のハクビシン
爆睡のハクビシン

ハクビシンは体長約51~76cmでタヌキとほぼ同等の大きさ、習性を持つ獣です。

タヌキの足跡の大きさは約3~4cm、対してハクビシンの足跡の大きさは約4~5cmとなります。決定的な違いはタヌキは指球の跡が4つ残るのに対し、ハクビシンは指球の跡が5つ残ります(上の画像参照)。ここが最も見分けやすい点でしょう。

またタヌキの足跡は三角形に近い形でしたが、ハクビシンは四角形に近い形になります。

タヌキとアライグマの足跡の違い

アライグマ
アライグマ

アライグマは写真から分かる通り、指が長く鋭利な爪を持っています。体全体の見た目はタヌキに酷似しているためよくタヌキと間違えられる獣ですが、手の形にはハッキリと違いが現れます。

また形状だけでなく指の本数も見分けるポイント。アライグマは他の獣の足跡の様に掌球と指球が離れておらず、一体となった足跡を残します。さらにタヌキと違い指は5本なので判別は容易です。

足跡の大きさは爪の先まで含めると約6~7cm程度です。

タヌキとイタチの足跡の違い

ニホンイタチ

イタチは基本的に手のひら部分が三角形に近い形状をし、少し離れた箇所に指球がつきます。タヌキと違い指球の跡は5つ残るため、ここが最も見分けやすいポイントです。しかしイタチは元々体重が軽い為か、足跡がしっかり残っていない場合も多いです。そのため必ずしも指球の跡が5つ残されているという訳でもありません。

イタチの体長は約20~40cmと種類や性別によって幅がありますが、タヌキより一回り小柄な獣。その分足跡もタヌキより小さく、約2~3cmになります。指球の跡と大きさでの複合的な判断が必要でしょう。

また若干ですが、タヌキよりも爪跡が長いのが特徴です。

タヌキとネコ・キツネの足跡の違い

ネコ・キツネの足跡は、タヌキの足跡と同じ指の本数・大きさになります。そのため形状を覚えて判別するしかありません。下記の画像を参考にしてみてください。

タヌキ、ネコ、キツネの足跡

ネコは普段爪を隠しているため爪の跡がつきません。ただタヌキの足跡も爪の部分が消えている場合もあるので注意が必要でしょう。

キツネの足跡とタヌキの足跡の判別は、形状を覚えるしかありません。しいて言うとタヌキは幅広な足跡、キツネは挟角なひし形状の足跡が残ります。これに加えて後ほど紹介する「ため糞」等が確認できれば、タヌキの可能性が高まります。

本当にタヌキの足跡かな?と思ったら確認したいこと

タヌキ

他の獣とタヌキの足跡の見分け方が分かったとしても、そう都合良く綺麗な足跡が残っているとは限りませんよね。たとえば雪の上にある場合はすぐに形が崩れてしまうかもしれませんし、他の動物と判断がしづらい場合もあると思います。

そこで本当にタヌキの足跡なのか判断するには、近くに糞が溜まっている場所はないかを確認してみましょう。

タヌキは「ため糞」といって特定の場所に継続して糞をするという習性があります。

タヌキの溜め糞

もし足跡を見つけた周辺にタヌキの糞が溜まっている場所があったら、タヌキの行動範囲である可能性が高いです。

しかし「ため糞」という習性を持つのはタヌキだけではありません。ハクビシンもまた「ため糞」の習性を持ちます。タヌキがした糞かハクビシンがした糞なのかは大きさと臭いで判断しましょう。

タヌキのする糞は約2~3cm程で丸みを帯びています。糞の内容物には虫のかけらや植物の種子が含まれており、強烈な臭気を発しています。

一方、ハクビシンの糞は約5cm~15cm程で細長いのが特徴です。糞の内容物は果実が殆どのため、タヌキの糞の様に強烈な臭気はありません。ただ糞を一箇所に溜める習性は変わらないので、その上にした尿や糞にわいたウジの影響で悪臭を放っている事もあります。

まとめると、タヌキに類似する足跡を見つけたらその周辺に強烈な臭気を放つ「ため糞」があれば、タヌキが近くにいる可能性が高いです。

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