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チェーンソーの使用には資格が必要?講習の内容や使い方の基本を解説

最終更新日: 2021年05月31日

チェーンソーはDIYで木材を切るときにも活躍する工具です。

使うには特別な資格が必要なのでしょうか?この記事ではチェーンソーの使い方や知識を問う講習の内容や資格の注意点、使うときに知っておくと便利な基礎知識を紹介します。

チェーンソーには資格が必要?

チェーンソー

チェーンソーは「仕事での利用」か「個人での利用」かによって、資格の必要性が変わってきます。まずはどのような場合に資格がいるのか確認しましょう。

業務利用では必須

DIYをはじめとする個人で利用の場合、資格は必要ありません。しかし仕事でを使う場合は資格(特別教育の受講)が必要となり、受講せずにチェーンソーを使った仕事をすると罰則の対象になります。

特別教育の必要性については「労働安全衛生規則」で定められており、受講を完了した状態で仕事を行わなければいけません。

仕事で使用する際は法律で定められた特別教育を受講して、証明書を勤務先に提出する必要があります。

参考:労働安全衛生規則 第36条8項 | e-Gov法令検索

資格は1種類に統合されている

以前は扱う木の大きさや状態によって、特別教育の内容が「大径伐木等(だいけいばつぼくとう)」と「小径伐木等(しょうけいばつぼくとう)」の2種類にわかれていました。

2019年8月に労働安全衛生規則が改訂されたことを受け、「チェーンソーによる伐木等特別教育」として1種類に統合されました。

従来の講習内容に「造材の方法」「下肢の切創防止用保護衣等の着用」が追加項目として新設されています。

参考:伐木作業等の安全対策の規制が変わります! Ι 厚生労働省

習得できる知識や技術

特別教育を受講してチェーンソーを扱うのに必要な知識を座学と実技で学べば、チェーンソーを安全に使用できるようになります。座学の内容は次の4項目です。

  • 伐木等作業に関する知識
  • チェーンソーに関する知識
  • 振動障害及びその予防に関する知識
  • 関係法令

「伐木等作業に関する知識」では実際に木を切る方法や伐倒の合図、ケガを予防する防護服の知識などを学びます。「チェーンソーに関する知識」で学ぶのは、チェーンソーの種類や構造・整備の方法・目立ての仕方です。

他の2項目ではチェーンソーの使用によって起こる健康被害や、関連する法律について学びます。実技の項目は次の三つです。

  • 伐木等の方法
  • チェーンソーの操作
  • チェーンソーの点検及び整備

木の切り方や防護服の着用方法など、伐採の仕事に必要な基本技術を身に付けます。

参考:安全衛生特別教育規程 第10条|安全衛生情報センター

チェーンソー資格の注意点

丸太を切る人

チェーンソーの資格は2019年8月に労働安全衛生規則が改訂されたことで、内容が変わりました。受講できる場所も限られているので、特別教育の受講を考えている人はチェックしておきましょう。

改正前に修了した人は再受講が必要

改正前の特別教育は2020年7月31日で有効期限が切れています。2020年8月1日以降は改正後のプログラムを受けていなければ、チェーンソーを使用した業務に就けません。

改正前に大径伐木等か小径伐木等を修了している人には、新しく追加された項目のみ受講できる「免除コース」が用意されています。

免除コースの受講時間は大径伐木等を修了している人で「学科2時間、実技0.5時間」です。小径伐木等のみの場合は「学科3時間、実技2時間」かかります。

受講場所は重機メーカーが提供

特別教育はいくつかの重機メーカーで受けられるため、自宅や勤務先の周辺で受講先がないか確認しましょう。

コマツ教習所では「チェーンソーによる伐木等特別教育」と「免除コース」が全国15カ所の教習所で受けられます。

PEO建機教習センターでも「チェーンソーによる伐木等特別教育」と「免除コース」の2コースを受講でき、全国9カ所の好きな場所で受けられます。

関東圏には比較的多くの受講場所が設けられていますが、地域によっては長距離移動しないと受講できない可能性があります。

チェーンソーを安全に使うには

木を切る男性

チェーンソーは正しい使用方法を守らないと、大きな怪我を引き起こす危険な工具です。使うときは十分安全に気を配り、健康を害さないように気を付けましょう。

必ず安全装備を付ける

仕事としてチェーンソーを使用する場合は、足を切断から守る防護服の着用が義務づけられています。

個人でチェーンソーを使用する場合は、周囲の樹木や機械に服が引っかからないように作業に適した作りになっている作業服がおすすめです。

軽くて高機能な素材で作られており、季節を問わず快適に作業できます。手首や足首などの袖口が締まっているので、防護性が高いのも特徴です。

ほかにもヘルメットを着用して頭部を保護する・防じんマスクで粉を吸い込むリスクを減らすといった安全対策を講じましょう。目やつま先などおろそかになりやすい場所も、ゴーグルや安全靴を装備すれば保護できます。

長時間の使用は危険

チェーンソーを使用すると振動障害が起こりやすくなります。振動障害とは振動工具の使用で発症する病気です。

振動障害を発症すると手や腕などのしびれ・冷え・こわばりといった症状が出ます。機械からの振動だけではなく、作業時間の長さや作業環境などが要因となって発症するといわれています。

チェーンソーは数ある振動工具の中でもトップクラスで発症しやすい工具です。1日の合計作業時間は長くても2時間を超えないようにしましょう。連続作業時間は10分までが目安です。

参考:振動障害の予防のために|厚生労働省

知っておきたい基礎知識

3本の丸太とチェーンソー

チェーンソーを安全に使うためには、事前の点検からエンジンの始動・停止までの流れを知っておく必要があります。それぞれの手順を把握しておきましょう。

使う前の点検方法

本体やハンドルに汚れがないか・本体のスイッチが正しく動作するかを確かめます。チェーンブレーキの動作を確認して、強制停止できるかもチェックしておきましょう。

ほかにもエンジンを動かすための燃料が入っているか・部品が正しく付いているか・ネジはゆるんでいないかなど、一つひとつ確認していきます。

全体的な確認が終わったら、取り扱い説明書を読んでソーチェーンの目立てを行います。

「目立て」とは刃を研ぐことです。目立てをしないとソーチェーンがうまく動かず、木材を思った通りに切れません。刃が付いている部分の作業ですので、手袋を着用して行います。

エンジンの始動方法

エンジンをかけるときは平らな場所に本体を置き、刃に物が当たらないように周囲をよく確認しましょう。床に刃が当たらない場所で行います。

左手で前側のハンドルを握り、リアハンドル型は右足でリアハンドルの下側を踏んで固定しながら右手でスターターを引きます。トップハンドル型の場合は右ひざで本体を固定してから、スターターを引きましょう。

チェーンブレーキを搭載している場合は、エンジンがかかったら解除します。チェーンソーは使用中にオイルが出てくるため、エンジン始動後にオイルが出ているか確認します。しっかり出ていないと刃こぼれの原因になるので要注意です。

エンジンの停止方法

エンジンを停止させるときは切断している木材から離れ、アイドリング状態になったところを確認してからスイッチを切ります。製品によって停止ボタンで止まるものや、レバーやハンドルで調整するものがあるため、あらかじめ取扱説明書で確認しておきましょう。

作業が終わったときだけではなく、チェーンソーから離れる場合も必ずエンジンを停止させてから離れるようにしましょう。

木を切断するときのポイント

3本の丸太とチェーンソー

チェーンソーでうまく木材を切るには、ある程度の技術とコツが必要です。基本的な切り方や注意したいポイントを押さえておけば、スムーズに作業できてコツもつかみやすいでしょう。切断が終わった後は点検も忘れずに行います。

基本の切断方法

作業中は両足を開けて、安定した姿勢を保ちます。チェーンソーには強い振動が伴うので、高所や足場が不安定な場所での使用は避けましょう。

本体を両手で持ち木材の上に刃を乗せるようにして切断します。刃の回転が大幅に低下するような押し付け方は厳禁です。

燃料に引火しないように補給は慎重に行いましょう。万が一オイルが漏れた場合はすぐに切断を中止し、エンジンが冷めるまで枯れ草や燃料などの可燃物の近くには置かないように配慮します。

キックバックに注意

「キックバック」とは振動によって、チェーンソーが戻ってくることです。刃の先端部分である「キックバックゾーン」に木材が当たったときや、釘や石など硬いものが刃に触れた場合に発生します。

キックバックが起こると刃が暴れて、大ケガの原因にもなる危険な現象です。

「キックバックゾーンで作業しない」「釘や金属など硬いものに当てない」「切れ味を確認する」など、キックバックが起こらない対策を行います。

左手でフロントハンドル・右手でリアハンドル(トップハンドル)を持って作業すると、万が一キックバックが起きても頭や胸を守りやすくなります。

使用後の点検も忘れずに

使い終わったら点検と清掃を行いましょう。作業後のチェーンソーはパーツを分解して、付いた木くずや汚れを落とします。部品ごとのメンテナンスが終わったら組み直して、ゆっくりとした回転で正常に動くか確認するのがポイントです。

きれいに切れないと感じた場合は専用のやすりを使って、ソーチェーンの目立てをしておきます。長期間保管する場合は燃料を抜きましょう。

燃料を残したままにしておくとエンジン部分が不具合を起こしやすくなり、場合によっては火災の原因になるため、使用後は燃料を空にします。

チェーンソーは慎重に扱おう

細い丸太を切る人

チェーンソーは個人で使用する場合、特別な講習を受ける必要はありません。しかし危険な工具に変わりはないので、使用する際は十分注意しましょう。仕事で使用する場合は、法律で定められた特別教育を受講してから業務に従事します。

作業する際は防護服をはじめとする安全装具を身に付け、長時間の使用は避けるといった安全対策が欠かせません。作業前後もしっかりと点検を行い、問題なく使用できるか確認します。

チェーンソーが大きく戻ってくるキックバックは非常に危険な現象のため、切断するときは細心の注意を払いましょう。

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