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庭木の伐採に適した時期は? 伐採手順もわかりやすく解説

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最終更新日: 2024年06月28日

「庭木の伐採はいつするべき?」

「剪定と伐採の違いがよくわからない」

「暦で木を切らない方が良い日があると聞いたけれど本当?」

このような疑問を抱えている方に向けて、庭木の伐採に適したシーズンや避けた方がよい時期、自分で伐採できるかどうかの判断基準などをわかりやすく解説します。

後半では具体的な伐採手順についても解説するので、これから伐採を検討している方はぜひ最後までお読みください。

庭木の伐採とは?

庭木の伐採とは、不要な庭木を根元から切って除去してしまうことです。小さな木は自分で伐採することも可能ですが、ある程度の大きさになると危険が伴うため、専門業者に依頼するのが一般的です。

また、伐採と似た言葉に「剪定」がありますが、この2つの意味は全く異なります。伐採が木を除去するのに対して、剪定は木の育成や見た目を整えることを目的に行われます。剪定では葉や枝を整えますが、木の幹は切りません。

業者に依頼する際に伐採と剪定を混同してしまうケースがよくあるため、意味の違いを理解しておきましょう。

庭木を伐採する主な目的

庭木の伐採は、何のために行われるのでしょうか。事情は様々ですが、個人宅の庭木を伐採する場合は庭木の除去が目的であることがほとんどです。

庭木を伐採するケースの具体例として、以下のようなものがあります。

  • メンテナンスが行き届かない
  • 更地にしたい
  • 庭木を植え替えたい
  • 資源として使いたい

それぞれのケースを見てみましょう。

メンテナンスが行き届かない

メンテナンスが行き届かないケースです。

大きくなり過ぎた木や手入れが難しい木は、思うようにメンテナンスが行き届かなくなることがあります。その結果、庭全体が乱雑に見えたり、木が病気になってしまったりすることがあります。

庭の手入れにかかる手間をなくし、負担を軽くするために伐採することがあります。

更地にしたい

家を建て直したい、土地を売りたい、といった理由で、更地にするために伐採するケースです。大規模な工事をする場合、木が邪魔になることから更地にせざるを得ない場合もあります。

庭木を植え替えたい

庭のデザインを一新したり、木が病気や害虫の影響で衰弱していたりする場合、新しい木に植え替えたいと考える場合があります。

資源として使いたい

伐採した木を資源として使うケースです。一般住宅の庭木ではあまり見られないケースですが、林業では頻繁に行われています。

大きさのある木の場合、資源として使える場合があります。

木を伐採するベストシーズンは冬!

木を伐採する場合、その目的にかかわらず最もおすすめの季節は「冬」です。

特に伐採した木を資源として活用する場合、冬の方が高密度で締まりが良く、価値の高い資源になります。

単純に除去を目的に伐採する場合も、冬は樹木が乾燥して水分が蒸発している状態のため、木が軽くて扱いやすくなります。また、冬になると葉が落ちる「落葉樹」の場合、幹が剥き出しの状態になるので作業がしやすくなるメリットがあります。

葉が落ちない「常緑樹」の場合であっても、12月〜2月頃の冬季が伐採季のベストシーズンです。

伐採に向かない時期

ベストシーズンは冬ですが、伐採に向かない時期はあるのでしょうか。

どうしても急ぎで伐採や除去が必要な場合、「絶対に避けるべき」という季節は明確にはありません。しかし、伐採のタイミングを自由に選べるのであれば、以下の時期は避けた方がよいでしょう。

  • 梅雨
  • 成長期

それぞれ解説していきます。

梅雨

梅雨の時期は木が雨に濡れてしまうため非常に重くなり、伐採後に運べなくなる恐れがあります。雨が降っていては、単純に作業もしづらいでしょう。

また、伐採後の樹木を梅雨の時期に放置してしまうと、害虫やシロアリが沸きやすくなるため注意が必要です。

ただし、病気にかかってしまった木の除去や近隣とのトラブルなど、事情によっては早く伐採しなければならない場合もあるかもしれません。そういったケースでは、スケジュールを重視して梅雨の時期に伐採してしまっても問題ありません。

成長期

伐採に適した時期は木の種類ごとに若干異なりますが、共通して言えるのは「成長期」はできるだけ避けたほうが良いということです。

成長期は樹木が樹液を含んで重たくなり、葉も生い茂っているため作業がしづらくなります。梅雨と同様に絶対避けるべきというほどではありませんが、時期を選べるなら休眠期の伐採がおすすめです。

伐採に向かないとされる日【言い伝え】

ここまでは、木の性質を踏まえて伐採時期の向き不向きを紹介してきました。しかしそれとは別に、古くからの言い伝えで「木を切ってはいけない日」が設けられているのをご存知でしょうか。

林業界で有名な「伐採専用カレンダー」には、毎月伐採に向かないとされる日が明記されています。昔からの暦や言い伝えに基づき作成されたものですが、縁起を気にする人の中には、現代でも伐採専用カレンダーを参考にしている人もいます。

ここでは、伐採専用カレンダーにおける、伐採に向かないとされる日の考え方を紹介します。

つちの日

「つちの日」では、7日間のあいだ土に触れてはいけないとされ、伐採にも向かない期間と決められています。この期間に木を切ると、虫が入りやすくなったり、木が腐りやすくなったりするといいます。

明確な根拠が示されているものではないですが、つちの日は干支によって毎月変わります。多くの森林組合連合会のHPにも記載されている内容なので、特に理由がなければつちの日は避けてみるのも1つです。

大つち

大つちは、月ごとに始まりの日が変動します。庚午(かのえうま)という干支から、丙子(ひのえね)という干支の間の期間のことを指します。

小つち

小つちは、大つちの期間が終わってから1日空けた7日間を指します。大つち・小つちは呼び名が異なるだけで、その内容に違いはありません。

土用の時期

土用もつちの日と同様に、土に触れてはいけない時期を指します。期間としては、立夏・立秋・立冬・立春に入る前の18日間です。

土用の時期は、土を司る神様「土公神(どくしん・どこうしん)」が支配する時期であり、土に触れることで神様が怒ってしまうという言い伝えによるものです。

ただし、土用期間中の「間日」と呼ばれる日には土公神が天上界へ行くため、土を動かしても良いとされています。

庭木の伐採は自分でできる?

ここからは、庭木の伐採方法について解説します。庭木の伐採を検討している人の中には、自分で伐採しようと考えている方もいるかもしれません。

小さな木の場合、自分で伐採することが可能です。一般人が無理なく伐採できる木のサイズは、木の高さが〜3m程度、幹の太さが直径20cm程度までがおおよその目安です。これ以上の大きさになると専門知識やノウハウが必要となるので、プロの業者へ依頼するようにしましょう。

どれだけ体格の良い人や体力に自信のある人でも、脚立やノコギリを使用した作業にはリスクが伴います。少しでも不安に感じる場合は無理をせず、業者への依頼がおすすめです。

また、伐採する木が電線の近くに生えていたり、葉や枝が電線にかかっていたりする場合は、専門業者や電力会社に必ず相談しましょう。

自分のエリアに対応している伐採業者を見つけたい場合は、複数者の見積もりを簡単に比較検討できる、ミツモアの「見積もりサービス」をご利用ください。最短2分で見積もり依頼が完了するので、スムーズに依頼先が見つかります。

庭木の伐採に必要な道具

自分で木を切る場合、必要な道具を準備しましょう。たった1本の木でも、道具の使い方ややり方を間違えると大きな事故につながりかねません。

庭木の伐採に使われる主な道具は以下の通りです。

  • ノコギリまたはチェーンソー
  • 剪定バサミ
  • ロープ
  • シャベル
  • ゴミ袋・ガムテープなど(廃棄用)
  • 軍手
  • ほうき・ちりとり

その他、汚れても良い服装や履き慣れた靴など、動きやすい格好も準備しましょう。

庭木を自分で伐採する手順

ここからは、庭木を自分で伐採する手順について解説します。庭木を自分で伐採する手順は以下の通りです。

  1. 必要に応じてお祓い・供養する
  2. 木を倒す準備を整える
  3. 枝を切る
  4. 木を切る
  5. 根を抜く
  6. 伐採した庭木を処分する

それぞれステップに分けて順番に解説していきます。

1. 必要に応じてお祓い・供養する

伐採をする前に、神社に依頼する、自宅で簡単な儀式を行うなど、必要に応じてお祓い供養を行います。

絶対にお祓いや供養をしなければならないということはありませんが、まずは庭木として家を見守ってくれたことに感謝しましょう。

木には精霊や神様が宿るという言い伝えがあり、宗教や宗派によっては、お祓いや供養をするべきだと考える場合もあります。

2. 木を倒す準備を整える

伐採を始める前に、周囲に人や建物がないかチェックして、安全な範囲を確保します。その上で、どの方向に木を切り倒すべきか決めておきましょう。家や道がある方向は避けて、倒れても問題ない方向に倒れるようにロープを張っておきます。

「小さな木だから」と油断していると、大きな事故につながりかねません。トラブルを避けるために、必ずおこないましょう。

また、ノコギリや剪定バサミ、シャベル、軍手など、必要な道具は手元に揃えておきましょう。作業用の軍手を用いることで、より安全に伐採できます。

3. 枝を切る

木を切り倒す際に邪魔になりそうな枝や横に伸びている枝は、事前に切り落としておきましょう。大きな枝は地面に直接落下すると危険なため、適宜支えながら切り落としていきます。

切り落とした枝は伐採で邪魔にならないよう、まとめて置いておきましょう。

4. 木を切る

不要な枝を落としたら、実際に木を切り始めます。幹が細い場合は、倒す方向の反対側から切り込みを入れていきましょう。いきなり根本から切ると危険なため、分割して高さを低くしながら切り落としましょう。

一度自分の肩くらいの高さで切り落とし、次に根本のほうを切ると進めやすいです。あまり根本の方で切りすぎてしまうと根を抜くときに大変なので、ある程度力をかけられる程度の長さを残した状態で切るようにしましょう。

5. 根を抜く

木を伐採したら、最後に根を抜きます。スコップやシャベルを使用して木の根本を掘り起こし、引き抜きましょう。土が硬い場合には、水を含ませると柔らかくなります。小さな根まで引き抜くのは難しいので、完全な更地にしたい場合は除草剤を使いましょう。

根を抜く手順についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

6. 伐採した庭木を処分する

伐採した庭木は1箇所にまとめておき、適切に処分する必要があります。放置していると腐って虫が湧くリスクがあるため、できるだけ早いタイミングで処分しましょう。

多くの自治体では燃えるゴミ(可燃ゴミ)としてそのまま捨てられますが、自治体によっては受け付けていない可能性もあります。また、付着している土の量によっては、ゴミとして回収してもらえないこともあるでしょう。

可燃ゴミとして処分できる場合は、ゴミ袋に入る大きさまで解体して燃えるゴミの日に出せば問題ありません。自力での作業が難しい場合は、業者に依頼するのも1つです。

庭木の伐採時期は冬がベスト!不安な場合は業者に依頼しよう

本記事では、庭木の伐採時期や伐採方法などを解説しました。庭木の伐採を考えている場合、大きな事情がなければ冬のシーズンが樹木を扱いやすく、おすすめです。また、林業では暦をベースに「つちの日」「用土の時期」などが設けられているため、縁起が気になる場合は伐採専用カレンダーを参考にするのも1つです。

小さな庭木の伐採は自分でもおこなえますが、手間がかかるだけでなく事故や転倒リスクも伴います。少しでも不安に感じる場合は、無理はせずにプロの業者に依頼しましょう。ただし、悪徳業者とのトラブルもあるため、むやみに見積もりを依頼するのは危険です。

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