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支障木・危険木とは?放置するリスクや伐採費用の目安を解説

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最終更新日: 2023年08月01日

支障木とは私有地などから道路にまで枝葉が張り出している木を、危険木とは倒壊の危険がある木を指します。どちらも交通妨害や交通事故の原因となる恐れがあり、早急な伐採や剪定が必要です。支障木・危険木の伐採方法や、伐採費用の目安を紹介します。

支障木・危険木とは

横たわる大木

そもそも支障木・危険木とは、どのような木を指すのでしょうか?それぞれについて詳しく見ていきましょう。

「支障木」は道路に悪影響を及ぼす樹木

私有地や公園などの木が、敷地の境界を越えて張り出している場合、通行の邪魔になります。境界を越えて人や車の通行を妨げる木は、全て支障木です

法律的には道路構造令が示す「建築限界」に抵触する木が、支障木となります。建築限界とは道路において「構造物を配置してはならない」と定められた、一定の高さ・幅の範囲です。

木の枝葉が車道の上空4.5m歩道の上空2.5mの高さ以内に張り出すと、建築限界を超えます。支障木に該当すると考え、早急な対処を検討しましょう。

参考:道路構造令 第12条(建築限界) | e-Gov法令検索

「危険木」は倒れる恐れのある樹木

危険木とは倒木のリスクが高く、倒木によって家屋や人命・公共設備などにダメージを与える恐れのある木です。枯損した木・過度な成長で傾斜した木・伐採困難な場所に生えている木などが該当します。

危険木であるかどうかを正確に判定したい場合は、樹木医に依頼しましょう。樹木医により「老朽化が進んでいる」「腐朽している」などと診断された木は、すでに中が空洞化していると予想されます。倒木のリスクが高く、早急な伐採が必要です。

現在多くの自治体が、危険木伐採のための補助を行っています。危険木などの伐採・撤去を検討する際は、まず自治体に相談してみましょう。

支障木や危険木による被害

倒木

支障木・危険木を放置すると、具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか?支障木・危険木の放置により、予想される事故やトラブルを紹介します。

視界が悪くなり交通事故の原因に

木の枝葉が道路にはみ出していると、視界が遮られてしまいます。前方の人や自動車の動きが見づらい上、状況が確認できません。気を付けて運転・歩行していても、事故を起こしやすくなるでしょう

特に危険度が高いのは、カーブミラーを覆い隠している支障木です。カーブミラーは交差点や曲がり角といった、視界の悪い場所に設置されます。木の枝葉によってミラーが覆われてしまうと、出会い頭の事故が増える恐れがあります。

その他木の枝葉が街灯を覆い隠しているところは、夜間歩行・走行における明るさの確保が困難です。夜道の視界が悪くなり、事故につながるケースがあります。

停電などのトラブルに発展

木の種類によっては非常に大きく成長し、電柱・電線にまで葉を伸ばすケースがあります。放置すると枝葉が電線に強く絡まり、断線を引き起こすかもしれません。支障木が電柱に接触している場合は、すぐに取り除く必要があります。

支障木を伐採するときに注意したいのが、自分でやろうとしないことです。電線には高圧電流が流れており、少し触れるだけでも感電死するリスクがあります。

また伐採によって電線が傷付けば、周辺一帯が停電するかもしれません。電線・電柱のそばの支障木の伐採は、専門業者または電力会社に相談しましょう。

台風や大雪で倒木の恐れも

老朽化してスカスカになった危険木を放置すると、自然災害により倒木する恐れがあります

まずは、台風の到来に注意が必要です。近年は観測史上初などといわれる大型の台風が多く発生しており、普通の木でも倒れるリスクがあります。1度台風をやり過ごしても2度目・3度目で倒木するケースもあり、早急な対応が必要です。

は大雪による倒木に注意しなければなりません。想定以上の大雪となった場合、道路沿いの危険木が軒並み倒れる恐れがあります。

倒れた木が道路をふさぐと、復旧作業に取り掛かるのも困難です。集落の孤立を防ぐためにも、本格的な冬が到来する前に危険木のチェックと対処が必須となります。

支障木を発見したらどうする?

支障木が通行の妨げとなっている場合、どのように対処したらよいのでしょうか?支障木を見つけたときにすべきことを紹介します。

土地の所有者が伐採を行う

支障木について責任を負うのは、支障木が生えている土地の所有者です。自宅の庭の木が建築限界を超えて交通の邪魔になっている場合、自身で支障木の伐採・剪定などを行う義務があります。

支障木を放置して交通事故が発生した場合、管理責任を問われるのは木の所有者です。事故の原因が「支障木の管理を怠ったため」などと特定されれば、木の所有者が賠償責任を負わされる可能性があります。

自宅の敷地に木を植えている場合は、常に適切な管理を行い、支障木にさせないことが必須です。

役所や警察に相談をする

道路にはみ出した支障木を見つけた場合は、役所や警察に相談しましょう

民法233条では、越境した枝について「緊迫性があれば訴訟提起なしに切除できる」としています。すなわち法律的には、危険度が高い枝葉については、他人が落としても問題ありません。

とはいえ個人同士のやり取りは、不要なトラブルの原因となります。他人の土地から張り出している支障木は、役所や警察に対応してもらった方が、禍根を残さずに済むはずです。

他人の土地にあるものは、基本的にその土地の所有者に帰属します。個人のものについて他人が手を加えることは認められません。「自分で切った方が早い」と思っても、勝手な伐採は控えましょう。

支障木を伐採する方法

伐採

支障木を伐採する方法として、自分で行うか業者に依頼する方法があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

自分で伐採する方法と注意点

自分で伐採する場合、以下の道具が必要です。

  • ノコギリやチェーンソー
  • 軍手
  • ゴミ袋
  • ガムテープ
  • ゴーグル
  • ヘルメット など

伐採を始めるときは木の周りに人が近づかないよう、ロープなどを張り巡らせます。安全を確保したら、少しずつ枝を落としましょう。高所から枝を落とす場合は、周囲の状況を見て、人がいないことの確認が必須です。

支障木によっては伐採の難易度が高く、手に負えないケースもあります。以下の条件に当てはまる場合は、素人が手を出すべきではありません。伐採は専門業者に依頼するのがおすすめです。

  • 3m以上ある
  • 幹の直径が20cm以上ある
  • 傾斜した場所に生えている
  • 周辺に住宅や車がたくさんある

支障木のそばに電柱がある場合も、個人で対応するのは高リスクです。電力会社または通信会社に、伐採を相談しましょう。

業者へ依頼する場合

業者に支障木の伐採を依頼する場合、費用相場は木の高さによって異なります。伐採の費用相場は以下のとおりです。

  • 3m未満:3,000~9,000円
  • 3~5m:8,000~2万円
  • 5m以上:1万5,000~3万円

伐採のプロなら高性能なチェーンソーやノコギリをそろえている上、伐採のノウハウも持っています。個人では難しい伐採にも慣れており、伐採後の仕上がりもきれいです。伐採に準備と手間をかけるよりは、コストをかけてプロを雇った方が満足のいく結果となるでしょう。

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木の伐採費用の相場は?大木・高木など高さ別料金や安く依頼するコツ|ミツモア

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支障木・危険木は早めの伐採がおすすめ

支障木とは敷地の境界を越えて、車道や歩道の上にまで張り出している木です。人や自動車の歩行・走行を妨げるだけではなく、事故の原因となることもあります。

自宅の木が支障木となっている場合は、早急な伐採が必要です。木の伐採は、道具をそろえたり安全を確保したりすれば自分でも行えます。ただし素人の伐採は危険な上、きれいに仕上がらないケースも少なくありません。

安全かつ質の高い伐採を行うなら、プロの業者に依頼するのがおすすめです。支障木・危険木のリスクを知り、正しく対処しましょう。

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