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相場を知って、もう悪徳業者に騙されない!屋根の葺き替えリフォーム

最終更新日: 2022年12月14日

賢く屋根の葺き替えリフォームはじめよう!

雨、風、嵐、熱や寒さから、大切な我が家を守ってくれる屋根。でも、屋根って普段はあまり見る機会はありませんよね。

屋根の葺き替えを訪問リフォーム業者に強く勧められた方、いませんか?無料点検にはじまり、屋根の傷み具合を指摘され、いわれるがままにリフォームをしてしまい、相場の倍以上の金額を請求されてしまった人もいるようです。

2003年にはPIO-NET(全国消費者生活情報ネットワークシステム)へ、リフォームトラブル件数が7千件以上寄せられたそうです。

屋根の葺き替えの相場や業者の選び方を知っておいて、こういった失敗を防ぎましょう。

この記事で、屋根の葺き替えリフォームの時期や相場、屋根材などについてご紹介します。

 雨漏りしてからでは遅い!屋根の葺き替え周期ってどれくらい?

「なんだか天井にうっすら染みが見えるような?」

「壁の四隅にあるのは、もしかして黒カビ?」

こんな状況、考えただけでゾッとするのではないでしょうか。

実際に雨漏りしはじめると、室内までダメージを受け、健康被害にまで及ぶことさえあります。カビの生えている部屋で過ごすなんて、考えられないですよね!そうなると、屋根のリフォームだけでは済まなくなり、室内丸ごとリフォームになっちゃった。。。と、大散財なことになってしまうかもしれません。

そんな恐ろしい目にあう前に、葺き替え工事で屋根を新しくすることをおすすめします。

葺き替えのベストなタイミングを見極めよう!

自分でも出来る、以下の項目をチェックしてみてください。

  • 築15年以上たっていてこれまでメンテナンスをしたことがない
  • 雨の翌日にも湿気が残る
  • 屋根にひびや色あせ、サビがみられる
  • 屋根にコケやカビがはえている
  • 天井に雨の染みの跡がある
  • 壁にカビが発生している
  • 屋根から異音がする

以上の項目が1点でも当てはまるなら、ぜひ早速リフォーム会社に相談することをお勧めいたします。

正直、屋根の葺き替えってどれくらいの料金が相場なの?

屋根の葺き替えをしたい、と思っても、いったいどれくらいかかるものなのか、心配になります。

「だいたいでいいから、いくらぐらいかかるか教えて欲しい」という気持ちになるのも当然です。

とはいえ、屋根材や屋根の広さ、形状などでも変わりますし、業者さんによって価格設定が違うのも事実です。

まずは、屋根の基礎知識を踏まえた上で、だいたいの価格を割り出してみましょう。

費用その① 撤去した屋根材を処理する。

そうなんです、古い屋根材を捨てるのにもお金がかかるのです。2004年より以前に作られたカラーベストなどの材料によっては、アスベストが含まれている可能性があるので、処理にも届け出が必要で、別途費用がかかってしまうのです。

費用その② 下地の補修と防水シート。

下地の傷み具合に応じて、補修工事を行い、防水シートを貼ります。

費用その③ 新しい屋根材の設置。

当然のことながら、屋根材によって価格は変動します。

ここで、屋根材の特徴と値段をお勉強。

A:ストレート

セメントと合成繊維を混ぜ合わせたもの。よく見かけるタイプの屋根材です。寿命は20年〜25年。割れやすいけど軽い。

価格目安:5,000~7,000円/㎡

B:セメント瓦

洋風やコロニアル風、など、デザイン瓦。寿命は30年〜40年。強度はそこそこあるが、重い。

価格目安:6.000~8,000円/㎡

C:和瓦

日本の気候に適していると、いまだ人気の日本瓦。寿命は50年以上とも。流石です。強度はばっちりですが、かなり重い。

価格目安:8.000~10,000円/㎡

D:ガルバリウム鋼板

アルミ亜鉛合金メッキ鋼板のこと。さびにくくて、頑丈。最近の人気屋根材。へこみやすいけれど軽く、寿命も50年以上。

価格目安:6.000~8,000円/㎡

その他、同じ屋根材でも様々なグレードが登場したり(例えば、スーパーガルバリウム鋼板など)、屋根材もどんどん進化してきております。また、アメリカやニュージーランドなどからの輸入品などもあります。

費用その④ 足場代と人件費

足場代も数万円~20万円ほどかかることをお忘れなく。人件費はピンからキリのようです。

これが屋根の葺き替えの料金の相場です。

参考価格のイメージ

一般的な一戸建て(30坪くらい)のだいたいの料金を参考までに提示いたします。

  • 雨漏りリフォームの場合:5~30万円
  • 屋根の塗装の場合:40~80万円
  • 屋根葺き替えの場合:80~200万円

以上がだいたいの料金の相場です。

葺き替えするにあたり、思い切って屋根の形状を変えてみたり、など全面的にリフォームするという選択もあります。いずれにしても、だいたいの費用を計算しつつ、どこまでリフォームするか、自分でしっかりとイメージしておくことをお勧めします。

ちょっとまって。カバー工法ってどうなの?

「ネットで調べていたら、カバー工法って見つけたのですが?」

カバー工法は、最近施行件数の増えてきた屋根工事の方法です。古い屋根材を撤去せず、上からもう1枚屋根を設置します。

カバー工法のメリット

  • 古い屋根材を撤去しないので、コストが安い
  • 2重の屋根なので耐久性が高い
  • 工期が短い

カバー工法のデメリット

  • 古い屋根材がそのままなので、アスベストもそのまま残すことになる
  • 屋根が重くなる
  • 今後の屋根修理が高くなるおそれがある

また、古い屋根材の種類や劣化状況によっては、行うことができません。人気のカバー工法、ご自分の予算や状況で判断してみてください。

 悪徳業者にご注意を!

いざ、業者に工事を依頼しました。

屋根がきれいになったものの、いざ屋根の葺き替えリフォームの最終請求を聞いて、あまりの値段の高さにびっくり!という経験をした方もおられるのではないでしょうか。

大掛かりな屋根全体のリフォームともなれば、数十万円から数百万円もかかるケースもあります。そのほかにも、言われるがままに耐震工事など様々なオプションをつけていくなら、値段が跳ね上がるのも当然、目玉が飛び出そうな請求になりかねません。

あるいは、「ただいまキャンペーン中、◯◯万円のお値引きです!」との口車に乗せられ、悪徳業者に引っかかってしまう、なんてこともあります。

無料調査してあげる、と言われ、屋根に上がって調査するフリをして、わざと瓦を割ったり、ずらしたり、傷をつけたりして、それを写真に撮り、証拠として見せて、「修理が必要です」と言ってくる人もいるそうです。

そんな、悪徳業者の被害にあってしまった方の相談事例です。

Nさん(60代)の口コミ

ある日突然、リフォーム業者がうちに突然来られて、屋根がずれているようなので、無料点検してあげる、と言われました。点検の結果、このままだと地震でつぶれてしまう恐れがある、とのことでした。屋根の傷んでいる写真も見せられ、納得してしまい、契約してしまいました。工事途中に、費用も追加されました。請求書を見て、愕然としました。内容記載も明確ではなく、適当に追加請求されているように感じ、契約が撤回できるかどうか弁護士に相談中です。

Sさん(40代)の口コミ

雨漏りしたので、見積もり金額がいちばん安い業者に頼みました。工事がいい加減で、翌週からまた雨漏りしだした。ちゃんと雨漏りの原因を特定していなかったのだと思います。電話で苦情を伝えると、さらに追加の費用を提示されました。納得がいきません。

Sさん(70代)の口コミ

去年、屋根の塗装修理をしました。まだ1年もたっていないのに、すでに全体的に塗装が剥がれ、あまりにも汚くなっていたので、先日、苦情の連絡をしました。ところが、耐用年数はあくまでも目安であって、環境や天候で変化するものなので、保証修理は行えない、との一点張りでした。不満しか残りません。

このように、屋根のリフォームや修理に関して、ここ数年トラブルは急増しているようです。

 いったいどこに工事を依頼したらよいの?

どの業者に工事を依頼するかは、とても重要なポイントです。

オススメはずばり、優良な業者複数、少なくとも3社に同時依頼して比較検討してみてください。

優良なリフォーム業者はどのような業者でしょうか?

  • 対応が親切で丁寧
  • 施工内容を詳しく説明してくれる
  • わからない点にも誠実に答えてくれる
  • 相場に近く、明快な内容の見積もり
  • 料金の安さばかりアピールしない
  • 不必要に工事を急いで行おうとしない

こんな業者です。

このような優良な業者になら、安心して依頼したくなりますよね。

ぜひとも自社職人にお任せしたい!

もう1点注意したいのが、大手業社や工務店に依頼したため、下請け、孫請け業者がリフォームを行うことになる場合です。

そうなると、こちら側の要望や状況がうまく伝達されておらず、希望通りのリフォームが行われないという、残念な結果になりかねません。

また、何かクレームが生じた場合、元請けと下請けの業者間で、責任の押し付け合いとなり、問題が解決されないということもあります。そのため何年もトラブルを抱えたまま、という方もおられるようです。

ですから、自社職人がリフォームを行うかを確認することをお勧めします。ホームページなどで職人の名前をチェックすることも出来るでしょう。

また、優良なリフォーム業者は、お客様第一主義なので、お客様の生の声、アンケートなどもオープンにしています。

地域密着型の業者であれば、実際に手がけた事例など、サイト等でアップしています。そうした紹介例を参考にしてみてください。

さらに一言、優良業者に依頼する際に、確認してほしいことがあります。

 本当に葺き替えが必要なの?補修工事や塗替で済むかもしれない?

葺き替えが必要なのか、補修工事や塗装で済むのか、素人では判断がつきかねます。でも、優良業者なら、正しい選択肢を教えてくれることでしょう。

補修工事や塗り替えで済む場合の症状は以下のとおりです。

  • 屋根材の艶がなくなる
  • 小さなヒビや亀裂が見つかったが、まだ屋根の内側まで傷んでなさそう
  • 前回の塗装からまだ10年は経っていない

まだこのような状態であれば、補修工事や塗装によって、屋根材を再び蘇らせることができます。でも、このまま放置しておくと、どんどん劣化していき、

葺き替えという大手術が必要になってしまいます。

人間ドッグと同じように、屋根も悪いところを初期の段階で見つけてあげて、手当してあげると、大事にならずにすみます。

屋根の塗装については、こちらの記事をどうぞご覧ください。

やはり、信頼のおけるお医者さんとも言える優良業者との出会いが鍵となります。

一生のうち、屋根のリフォームをする機会はそんなにないことでしょう。ですから、後悔しない、失敗しないリフォームをしたいですね。

リフォーム業者選びは、慎重に行いましょう。

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