夏場になると、家の中に発生しやすくなるコバエ。一度発生すると、いつまでも居すわるイメージがあり、不快ですよね。
この記事では、コバエに対する効果的な駆除方法と、オススメの駆除グッズを紹介していきます。それぞれの効果も詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
家に出るコバエの種類
日本で、家に発生するコバエはおもに下記の4種類です。
それぞれの発生場所や、繁殖しやすい時期について紹介します。
発生場所 | 発生時期 | |
ノミバエ |
|
|
ショウジョウバエ |
|
|
チョウバエ |
|
|
キノコバエ |
|
|
このように、実はコバエの種類によっておもな発生場所が違います。
いずれも共通するのは、大きさが2~5mmで小さいこと、そして繁殖力が非常につよいということ。
コバエの成虫は寿命が1~4週間程度ですが、その短い期間に500個もの卵を産みます。しかも、わずか1日でふ化するため、家に侵入されると大量発生を招いてしまいます。
また25~30℃くらいの暖かい気候を好み、70%以上の湿度が快適だと言われています。
コバエを駆除するためには
コバエは人間を刺すことがないので、実害はあまりありません。しかし部屋にコバエがわくと、不衛生な感じがして不快ですよね。なにより、身の回りを飛び回られると「うっとうしい」ものです。
部屋にわいてしまったコバエを駆除するときには、発生源を見つけて、産卵・繁殖のスパイラルを断ち切るのが大切です。
ニオイを発する生ごみ周辺、観葉植物の周辺、お風呂やトイレなどの水場を中心に点検して、効率的に駆除しましょう。
おもに殺虫スプレー、コバエ用の捕獲器、めんつゆトラップなどで対策できます。
コバエの種類によって好みのニオイが異なるため、自作のめんつゆトラップなどを試すときには注意しましょう。
自作のめんつゆトラップで駆除
コバエ駆除の方法として有名ですが、「めんつゆ」などを使って、カンタンなコバエトラップを作ることができます。
「殺虫剤を使いたくない」という方や、「まずはカンタンな対処で様子を見たい」という方にオススメの方法です。
ただし、コバエの種類によっては、「めんつゆ」だと効果が出ないことがあります。
めんつゆ | ショウジョウバエ |
お酢 | ノミバエ |
お酢と重曹 | チョウバエ |
上記のように、使用すべき材料が少し違う点に注意しましょう。
もし短期間で効果を得たいなら、めんつゆトラップよりも殺虫スプレーなどを使って駆除するのがオススメです。
めんつゆトラップの作り方
キッチンの三角コーナーや、生ゴミ付近にわきやすいショウジョウバエには、めんつゆトラップが効果的です。
アルコールや醤油で代用することも可能。またノミバエなど別の種類のコバエには、お酢などが効果的です。
|
ちなみにお酢やアルコールを使うときにも、同様の方法で設置できます。
ただし、めんつゆなどのニオイが強いものを長く置いておくと、ゴキブリなど別の害虫が寄ってくる原因に。1週間経ったら、きちんと回収するようにしましょう。
殺虫スプレーの効果と、おすすめグッズ
最強の駆除効果・予防効果を求めるなら、殺虫スプレーを選ぶのがよいでしょう。
殺虫スプレーは「ピレスロイド」という強い殺虫成分が入っているので、どの種類のコバエでも即効駆除できるのが魅力です。
キッチンやゴミ箱など、コバエが発生しそうな場所にあらかじめスプレーを吹きかけておくと予防効果も。
ただし火気厳禁の製品や、観賞用の魚や昆虫に影響する製品が多いので、使用するときの環境に注意しましょう。
おすすめ①:フマキラー「コバエ ワンプッシュ プレミアム」
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象のコバエ |
|
予防効果がある期間 |
|
その他の効果 |
|
成分 |
|
フマキラーの「コバエ ワンプッシュ プレミアム」は、ピレスロイド系の薬剤を使っているコバエ駆除剤です。
類似製品と比べて、予防効果を発揮する期間が長いのが特徴。なんと2週間の予防が可能です。
コバエに直接噴射すれば、コバエが飛べなくなり落下する「羽ばたき防止効果」が得られます。
成虫だけでなく、幼虫や卵にも駆除効果を発揮。ただし観賞用の魚や昆虫の近くでは使用しないように注意しましょう。
おすすめ②:住友化学園芸「植物うまれの殺虫剤」
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象の虫 |
|
その他の効果 |
|
成分 |
|
ペットや小さい子供がいる家庭にオススメなのが、住友化学園芸の「植物うまれの殺虫剤」です。
コバエ専用をうたった製品ではありませんが、防虫菊のエキスにより、コバエに対しても駆除効果を発揮します。
天然由来成分100%で、殺虫成分の分解も早いので、家庭環境にやさしい殺虫スプレーです。
ハエや蚊に使うときには、90cmほど離れた位置から約5秒間噴射します。
コバエ捕獲機の効果と、おすすめグッズ
据え置きタイプのコバエ取りは、設置するだけでカンタンに駆除できるのが魅力。
ただし、とくにエサで誘引するトラップの場合、対象となるコバエの種類が限られる製品も多いので注意しましょう。
おすすめ①:カモ井加工紙「吊るすだけ」
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象のコバエ |
|
有効成分 |
|
「カモ井の吊るすだけ」という製品は、その名のとおり黄色いリボンを吊るすだけでコバエ駆除の効果があります。
長さ55cm、幅5.5cmの太いリボンに、着地する場所を探してきたコバエたちが止まります。すると粘着効果によって、コバエを捕獲することができるという仕組みです。
コバエだけでなく、イエバエなど大型のハエも捕獲することができます。
ただしニオイによる誘引効果は無いので、生ゴミやシンクの真上など、コバエが発生している場所を狙って設置するのがコツです。
またアルコールなどを自分で塗布して、誘引効果を狙うのもよいでしょう。
おすすめ②:アース「コバエがホイホイ」
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象のコバエ |
|
使用期間 |
|
有効成分 |
|
アース「コバエがホイホイ」は、コバエが好む紹興酒・黒酢のニオイでトラップ内に誘引する仕掛け。内部にはゼリーが入っていて、コバエをその中にもぐらせることで退治します。
コバエが発生している近くに設置すると、効率的にコバエを駆除できます。キッチンシンク周りなど、殺虫スプレーを使うのに抵抗がある場所で使いやすいのがメリットです。
使用後にケースのまま捨てられるため、虫が苦手な人でも利用しやすいです。
ただしチョウバエやキノコバエには効果が期待できないため、注意しましょう。
電撃殺虫器の効果と、おすすめグッズ
電撃殺虫器は、光に集まる習性を利用した機械です。蛍光管を使ってコバエを寄せ付け、機器に触れると電撃が走ることで、殺虫できます。
コンビニの軒下などでよく見かける機械ですね。家庭用に発売されている製品は3,000~4,000円と、意外にもリーズナブルな価格です。
おすすめ①:オーム電機「OBK-06SB」
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
オーム電機の「OBK-06SB」は、1900ボルトの電撃殺虫器。置いても、吊り下げても設置できるので、室内でコバエが発生したときに使いやすい設計。
外枠には絶縁体を使用しているので、間違って触れてしまっても感電する心配はありません。
購入日から1年間の保証があるのも嬉しいポイントです。
おすすめ②:AUGYMER 電撃殺虫器
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
AUGYMERの電撃殺虫器は、UV光源をつかっているため、強力な誘引効果が期待できます。
もちろん外枠は絶縁体で、感電の心配がありません。屋内用なので、吊り下げでも据え置きでも設置できます。
本製品は省エネをうたっていて、電気代は1日1~2円だと明示されているのも魅力です。
発生場所別のコバエ駆除グッズ
お風呂場・洗面台の排水管に
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象のコバエ |
|
効果がある期間 |
|
その他の効果 |
|
成分 |
|
イカリ消毒の「排水口 コバエ退治」は、風呂場やキッチンなどで発生するチョウバエなどの幼虫を駆除する薬剤。成虫になるのを防ぎ、繁殖を抑えます。
屋外の水たまりなどにも使用可能で、ユスリカの幼虫にたいして駆除効果を発揮。
ただしすでに水から出てきている成虫には効果がないので、注意しましょう。
また、薬剤を投入してから2時間は水を流さず放置する必要があるため、時間に余裕をもって使用するのがオススメです。
キッチンのゴミ箱に
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象のコバエ |
|
効果がある期間 |
|
その他の効果 |
|
成分 |
|
キッチンのゴミ箱には、キンチョーの「コバエコナーズ ゴミ箱用」がオススメです。
ゴミ箱のフタに貼ることで、生ゴミの腐敗臭が発生するのを抑え、コバエが集まるのを防ぎます。
約1カ月のあいだ効果が持続するので、夏場に2~3回張り替えるだけで防虫できる嬉しい製品です。
観葉植物の鉢植えに
※画像をクリックするとAmazon商品ページへ移動します。
対象のコバエ |
|
効果がある期間 |
|
成分 |
|
観葉植物にわきやすい、キノコバエ。土のなかに卵を産むので、殺虫スプレーなどが届きません。
アースの「BotaNice(ボタナイス)」は、鉢植えに挿しておくだけの捕獲器。
ふ化して土から出てきたキノコバエは、近くを歩いて移動して、緑色のものに寄っていきます。その性質を利用して誘引し、強い粘着効果で捕獲するという仕組みです。
見た目を損なう心配もないので、室内で観葉植物を育てている方にとってうれしい製品ですね。
コバエを予防するには、清潔さが第一!
コバエは、家に侵入すると短いスパンで産卵を繰り返してしまいます。そのためコバエ予防になにより大事なのは、部屋を清潔に保つこと。とくに以下のような場所に注意しましょう。
- シンクの三角コーナー
- 生ゴミの入ったゴミ箱
- 観葉植物や土
- 排水口、排水管
- 空きカン、空きビン
- 食べ残し
- ペットのエサ、トイレ
せっかく駆除してもエサになる生ゴミを放置したり、コバエの好きなアルコールを放置したりすると、再び発生する可能性があります。
コバエを駆除するときは、予防もセットでおこないましょう。
生ゴミの処理
コバエは生ゴミのニオイが大好きです。そのため、キッチンまわりやゴミ箱周辺は、対策が必要。
もしゴミ出しの曜日などの関係で生ゴミが溜まってしまう場合は、必ずゴミ袋を密封して保管しましょう。
また、キッチンの三角コーナーに捨てた野菜の切れ端や食べ残しは、なるべく早くビニール袋に入れて捨てましょう。
排水口・排水管の掃除
お風呂場の排水口から、チョウバエやノミバエなどが発生することがあります。
定期的に排水管のパイプ掃除をしたり、排水口まわりに溜まった毛や皮脂の掃除をしたり、といった取り組みで予防しましょう。
コバエのエサがなくなることで、発生しなくなります。
浴室以外にもキッチンの排水口や洗面台などには、排水口の掃除やパイプユニッシュなどを定期的にしておきましょう。
観葉植物の手入れ
観葉植物には、キノコバエが発生します。観葉植物に使われている、有機用土や有機肥料などを好むためです。成虫は土の表面に卵を産みつけ、孵化した幼虫は土を餌にして成虫となります。
土は通気性が悪く、受け皿に水が溜まっている状態の観葉植物は、コバエの繁殖に都合の良い環境です。
定期的に植木鉢をベランダに出して風通しを良くしたり、無機質の土を使ったりしてコバエ対策をしましょう。
網戸の予防対策も有効
コバエの侵入経路のひとつとして、網戸の隙間が挙げられます。
網戸の正しい閉め方を徹底することはもちろん、劣化しているモヘア(フサフサした毛の部分)は交換したり、網目が細かいネットに張り替えたりして防虫効果を高めることができます。
忌避効果のある殺虫スプレーを、網戸や窓に噴きかけておくのも有効です。詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ミツモアでハエ駆除の無料見積もりを依頼できます
自分でコバエの駆除をしても効果を感じられない場合は、コバエ駆除業者に依頼する方法もあります。専門業者に依頼するメリットは、コバエの駆除だけでなく、発生原因を特定し対処してもらえることです。
ミツモアならサイト上で予算、スケジュールなどの簡単な質問に答えるだけで見積もりを依頼できます。複数の業者に電話を掛ける手間がなくなります。
無料で最大5件の見積もりを比較することが可能です。レビューや実績も確認して、自分に合った業者を選ぶことができますよ。
気になった業者とはチャットで相談することができます。チャットなら時間や場所を気にせずに相談ができるので忙しい人にもぴったりです。