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人工芝の水はけとは?水はけの良い人工芝の選び方や敷き方を紹介

最終更新日: 2024年02月19日

人工芝は加工されているため、水はけは全般的に良いです。しかし選び方や敷き方によって、水はけのレベルは変わってきます。水はけの良い人工芝を選ぶコツと、庭とベランダそれぞれの場合に適切な設置方法を押さえ、水はけの良い状態で過ごしましょう。

人工芝の水はけが悪いとどうなる?

水はけが悪いとカビの原因になります。

人工芝の下には何を敷けばいい?

人工芝の下には防草シートを敷く必要があります。防草シートを敷かないと雑草が生えてきてしまいます。

人工芝って水はけが良いの?

水はけのよい人工芝

人工芝そのものは、水はけが良い傾向にあります。しかし敷く場所や手入れなど、使用環境によってはカビが生えてしまうこともあります。注意ポイントを押さえておきましょう。

下地によっては水はけが悪くなることも

人工芝自体は対策が施されているので、むしろ水はけは良いのが一般的です。しかし注意しないといけないのは、人工芝を敷く「下地」の水はけです。

例えばベランダに人工芝を敷きたい場合には、コンクリートの上に敷くことになるでしょう。しかしコンクリートは、とても水はけの悪い下地です。

庭の場合でも、保水性の高い土の上に敷いてしまうと排水性が悪いので、避けた方が良いでしょう。水はけの悪い場所に敷きたい場合には、特に水はけの良い製品を選ぶことが重要となります。

水はけが悪いとカビの原因に

人工芝は素材がプラスチックであるため、水を弾く傾向にあります。そのため素材自体は、カビが生えやすいものではありません。

しかし水はけが悪い場所に敷いていると、湿気が溜まってしまうのでどうしてもカビが生えてしまうことになります。

カビは湿度が高く水気のある場所を好むので、水はけの悪い場所に人工芝を敷いている場合には、こまめに裏返して乾燥させるなど風通しを良くしましょう。

また上に物を置きっぱなしにしていると、その部分に湿気が溜まりやすくなるので、こまめに掃除をすることも大切です。

人工芝の水はけを良くするには

水滴のついた人工芝

人工芝の水はけを良くするために、下地に対して行うと有効な工夫を2点紹介します。どちらもコンクリートの場合には使えないのですが、下地が土の場合にはぜひ検討してみましょう。

人工芝の下地に水勾配をつける

人工芝と下地の間に水が溜まってしまうことが、カビの原因になります。そのため下地に水が溜まりにくい状態を整えることが大切です。

工夫のひとつに「水勾配をつける」という方法があります。下地が土壌の場合には、あらかじめ少し傾斜をつけておくと良いでしょう。傾斜をつけておくと、水は上から下へと流れてくれるので、水はけの対策になります。

下地がコンクリートの場合、勾配をつけるのは難しいですが、ベランダなどは雨水が排水口から流れるようにあらかじめ傾斜がついているケースが多いです。

土壌を整える

土の上に人工芝を敷く場合には、まず土壌の性質を整えましょう。雨が降った日などに水溜まりができてしまい、1時間ほど経過しても水が引かない場合には土の入れ替えを検討した方が良いかもしれません。

水はけの良い土の代表格としては「川砂」があります。川で採取でき、水はけや通気性に優れているという特徴を持っている砂です。しかし川砂は地面をしっかりと固めることができない、というケースもあります。

川砂だけで土壌を作ると、地面が崩れてくる可能性があります。川砂を下地に使う際には、川砂の下に石を砕いた「砕石(さいせき)」を仕込んでおくようにすると良いでしょう。

水はけの良い人工芝の選び方

人工芝

水はけの良い人工芝を選ぶ際のポイントを4点紹介します。全部揃ったものがベストですが、設置場所やニーズ、予算と相談しながら選ぶのがおすすめです。下地が土の場合だけでなく、ベランダなどのコンクリート下地の上に敷く際にも参考になるでしょう。

水抜きの穴が空いているものを選ぶ

特に水はけの良い人工芝を選ぶには、人工芝の裏に「透水穴」が空いているタイプの製品を選びましょう。これは水を抜くための穴です。

芝表面に水が溜まったら、この穴から下地へと水が抜けてくれる仕組みになっています。芝の中に水が溜まって、カビが発生するのを防いでくれます。

この透水穴の設置箇所が多く、穴が大きいほど水はけの良い人工芝です。購入する際には、穴の数や大きさをチェックしながら選ぶと良いでしょう。

ジョイントタイプの人工芝を選ぶ

人工芝には切れ目のないロールタイプと、1枚ずつ並べて使うジョイントタイプの2種類があります。この2つのうち、水はけが良いのはジョイントタイプの方です。

ジョイントタイプは1枚ずつつなげて使うため、人工芝との間に隙間が空き、通気性が良くなります。

またジョイントタイプの人工芝は、マットの下にさらに土台がついています。下地との間に隙間ができるので、より通気性がアップするでしょう。

施工費用はロールタイプよりも高くなりますが、下地がコンクリートなどの場合には特におすすめです。

芝の長さが短いものを選ぶ

芝の長さが長くなるほど、湿気や水は溜まりやすくなります。そのため水はけ対策としては、芝の長さが1cm以下くらいの、短めのタイプを選ぶと良いでしょう。

通気性に優れているだけでなく、汚れも溜まりにくいのでメンテナンスもしやすいのもメリットです。

特に日当たりのあまり良くないベランダなどで使う場合には、この短めタイプがおすすめです。6mm程度の長さの人工芝は、価格面も抑えられる傾向にあります。

人工芝を正しく敷くには?

人工芝のグラウンド

人工芝の敷き方を、庭土の場合とベランダの場合に分けて紹介します。自分で敷くこともできますが、もしも下地の処理が不安だったり、時間を取れなかったりする場合には、プロの業者に依頼するという選択肢もあるので検討してみましょう。

庭に人工芝を敷く方法

庭に人工芝を敷く際には、まず下地を整備しましょう。石や雑草など、凸凹の原因になるものはスコップなどを使って取り除きます。

その後で地面全体を平らにならしていきましょう。下地に凸凹が残っていると、上に人工芝を敷いた時に響いてしまいます。

下地を整えたら、敷きたい場所の大きさに合わせてサイズを調整しましょう。人工芝の外周と継ぎ目は、ピンで留めて固定します。

ベランダに人工芝を敷く方法

まずはしっかりとベランダの掃除を行いましょう。ゴミは取り除き、汚れなども拭き取って清潔にしておきます。

雨が降った後など、ベランダのコンクリート面が濡れてしまっている場合は、完全に乾くのを待ってから人工芝を敷きましょう。濡れたままだと湿気が溜まってしまうのはもちろん、貼り付けるためのテープの接着も悪くなってしまいます。

下地の準備が整ったら、貼りたい場所のサイズに合わせて人工芝をカットし、粘着テープで固定したら完成です。

プロに任せるのもおすすめ

人工芝は天然芝に比べると敷きやすいですが、初めての場合はどうしても手間取ってしまいます。また庭土の整備に、意外と手間や時間がかかってしまうこともあるでしょう。

ベランダでも庭でも、プロの業者に依頼すると安心です。下地の整備をしっかりとプロが行ってくれることで、カビなどの心配もグッと減るでしょう。

依頼する際には複数の会社に見積もりを取り、コストや対応の良さなどを比較検討するのがおすすめです。

人工芝の下地には防草シートを敷こう!

防草シート

お手入れが簡単な人工芝は、防草シートの使用できれいな状態を長くキープできます。防草シートにはどのような働きが期待できるのでしょうか?

防草シートが必要である理由

人工芝を敷くときに「防草シート」を利用すると、人工芝の下から雑草が生えてくるのを予防することが可能です。人工芝を地面のうえに直接敷くと、わずかな隙間から雑草が生えてくることがあります。

人工芝自体は雑草対策ができる製品ではないため、日光が人工芝を通過し雑草が成長してしまうのです。そして編み込んだ隙間や水抜き用の穴などから、成長した雑草が出てきます。くわえて雑草により虫がわくこともあるのです。

防草シートを敷き込んであれば日光を遮断し、また仮に雑草の種が飛来し発芽しても、シートが邪魔をして十分に成長できないため、簡単に抜き取れます。

防草シートの種類とおすすめは?

防草シートを選ぶときには「遮光率」「織り目」「密度」を基準にすると高機能なタイプを選べます。遮光率は高いものを、織り目はないものを、密度は高いものを選ぶのがポイントです。

代表的な素材は、主に以下のものがあります。

  • プラスチック系:耐久性が高く高額
  • クロスシート:耐久性が低く安価
  • 不織布:厚手で防草効果が高いうえ価格は中程度

この中で人工芝の下地に向いているのは不織布です。雑草を防ぎやすい点はもちろん、カットが簡単で扱いやすいですし、地面にフィットしてきれいに敷きやすいためです。耐久性の高さも魅力でしょう。

人工芝を長持ちさせるコツ

人工芝

1度敷いた人工芝を長持ちさせるにはポイントがあります。長持ちする人工芝の選び方や、簡単なお手入れ方法をチェックしましょう。

人工芝の寿命は約10年

屋外に敷いた人工芝の寿命は「約10年」です。メーカーや製品によっても異なりますが、10年ほど経過すると芝の葉の部分にあたるパイルが劣化してきます。

特に何度も人が行き来する場所や、物がずっと置いてある部分はつぶれやすいです。人工芝の上には、重い物などを置かないようにしましょう。

また日光や気温の変化による変色・風化なども起こります。ちぎれや破れによりぼろぼろになることもあるでしょう。

人工芝の手入れ方法

土足で踏み入ることも多い人工芝は、汚れで黒ずむことがあります。そのようなときは水洗いをしましょう。それでも落ちないひどい汚れには、中性洗剤を使うと効果的です。

落ち葉やごみは掃除機やほうきで取り除けます。またパイルが倒れた状態なら、デッキブラシや竹ぼうきでブラッシングすると戻るかもしれません。

どのお手入れも簡単な掃除程度の手間で完了するため、部屋の掃除と同じように習慣づけるときれいな状態をキープしやすくなります。

人工芝にクッション性があるとより安心

人工芝マットのロール

子どもの遊び場として人工芝を敷きたい、と考えている人もいるでしょう。そのような場合、クッション性があるとより安心して利用できます。

衝撃吸収人工芝を設置する

人工芝の中には、衝撃吸収性が高いタイプもあります。特にパイルが長くクッション材が設置されているものであれば、子どもが転んだときにも安心です。

ふかふかのマットで遊んでいるのと同じような感覚で利用できるため、安全に屋外で遊ばせることができます。このときパイルの質感が天然芝に近いものを選べば、肌触りが優しく裸足でも利用可能です。

また透水性の高い人工芝であれば、雨が降ったあとでも水はけがよく遊ばせやすいでしょう。

アンダーマットを敷く手もある

クッション性のあるアンダーマットの上に人工芝を敷く方法も有効です。

例えば屋上といった下地がコンクリートの場所に人工芝を敷く場合、そのままでは質感が硬く、子どもの遊び場としては危険なこともあります。

アンダーマットを下に敷けば、コンクリートの硬さを感じることがないため、子どもが転倒しても大きなケガにつながりにくいはずです。

人工芝の水はけを良くして快適に過ごそう

スプリンクラー

人工芝は基本的に水はけが良いように加工してありますが、敷く環境によってはカビが生えてしまうこともあります。水はけ良く快適に人工芝を敷き続けるためには「環境整備」と「選び方」が重要です。

敷く場所が土の場合には、傾斜をつけたり水はけの良い土を用意したりするなどの工夫が有効になります。ベランダなどのコンクリートの場合には、物を上に置いたまま放置しないなど、湿気が溜まらないように日々の管理が大切です。

製品を選ぶ際には、ジョイントタイプで裏に水を逃す穴が空いており、芝の丈が短めのものを選ぶと良いでしょう。

凸凹にならないように、しっかりと整地をするのも上手な芝張りのポイントです。自分でもできますが、意外と注意点も多いので、業者に依頼するとスムーズでしょう。

関連記事:芝生の上手な張り方!適した時期から張り方の種類、手入れ方法も紹介|ミツモア

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