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人工芝で庭をおしゃれに演出!特徴やメリット・デメリットを解説

最終更新日: 2024年06月28日

自宅の庭いっぱいに芝生が広がる景色は、おしゃれなだけではなく癒しも与えてくれます。天然芝も魅力的なものの、DIYが可能で手入れも簡単な人工芝を庭に取り入れようとしている方も多いのではないでしょうか。

この記事では人工芝の特徴や天然芝との違い、メリットやデメリットなどを解説します。人工芝を張る際の参考にして、理想の庭づくりを実現しましょう。

庭に張る人工芝の特徴と天然芝との違い

人工芝

「人工芝を庭に張りたい!」と思っている方のために、まずは人工芝と天然芝の特徴をそれぞれ解説します。人工芝と天然芝の違いを比較して、自宅の庭に適しているのはどちらのタイプなのかを見極めていきましょう。

人工芝の特徴

人工芝とはその名のとおり、人工的に作られたフェイクグリーンの芝生です。ポリエステルやポリウレタン、ナイロンなどの素材を使用した合成樹脂製の葉で、色味や芝生の長さなどさまざまな商品があります。

ショートパイルと呼ばれる短い葉のものや、クッション性があり葉が長めのロングパイルなど、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。数色がミックスされた本物の芝生と見間違うほどリアルなものは、手軽にナチュラルな雰囲気の庭を演出できます。

また芝刈りや水やりなど手入れの必要がなく、年間を通して鮮やかなグリーンを楽しめるのが大きな特徴です。

天然芝の特徴

天然芝は下地となる土に芝草を植え、水やりなどの手入れをしながら育てていく芝生のことを指します。定期的な水まきや刈り込み、目土入れや肥料などを与える手入れ作業が必要です。

芝生にはさまざまな品種があり、日本芝と西洋芝に大きく分かれます。天候や気温に合わせた芝生を選ぶことで、美しい芝生に育てることができるでしょう。高温多湿な日本では高麗芝や野芝がポピュラーです。

冬に枯れるタイプの日本芝は四季によって景色を変化させるため、季節感のある庭づくりが楽しめます。

人工芝と天然芝の違い

人工芝
  • 手入れの必要がほとんどない
  • 日光の当たらない場所でも設置可能
  • 合成樹脂製のため、少し固い
  • 導入コストが高い
天然芝
  • 日常的なメンテナンスが必要
  • 日当たりを考慮する必要がある
  • 柔らかな質感
  • 導入コストが安い

人工芝は一度敷いてしまえばほとんど手入れの必要がなく、日光の当たらない庭でも場所を問わず敷けます。一方、天然芝は日常的な手入れやメンテナンスが必要で、芝生を育てるために日当たりも気にしなくてはいけません。

見た目は人工芝にもリアルなものが売られていますが、やはり天然芝の柔らかな質感は人気です。実際に葉に触れたときのふかふかとした質感は、天然芝のほうが優れています。

また費用に関しても違いがあります。人工芝のほうが比較的高く、交換時にも費用がかかるでしょう。ただし、天然芝も肥料や水などのランニングコストがかかるため、長い目で見て比較することをおすすめします。

人工芝を庭に敷くメリットとデメリット

人工芝

芝生の美しさを手軽に楽しめる人工芝は、芝生のメンテナンスに自信がない方に人気があります。しかし、「人工芝って実際どうなの・・・?」と思う方も多いのではないでしょうか。

人工芝のメリットとデメリットを比較して、人工芝を張るべきかどうかの参考にしましょう。

人工芝のメリット

  • メンテナンスフリー
  • ランニングコストを抑えられる
  • 天然芝よりも高い耐久性
  • 年間を通じて緑を楽しめる
  • 日当たりに左右されない
  • 敷く場所を選ばない

人工芝のメリットは、面倒な水やりや芝生の刈り込みがいらないため、一度敷いた後はほとんどメンテナンスいらずという点です。庭の手入れをする時間がない人にとって、水やりをせずに一年中美しいグリーンの芝生を楽しめるのは大きなメリットといえます。

また、日当たりの悪い暗い場所でも関係なく敷けるのも人工芝の利点です。植物の育たないような場所でも、芝生を敷くとナチュラルで生き生きとした印象になります。

人工芝のデメリット

  • 初期費用が高い
  • 設置には整地が必要
  • 季節感が演出しづらい
  • 年数に応じて劣化する
  • 火気厳禁
  • 夏場は熱を持ちやすい

人工芝で気になるのは、天然芝よりも費用がかかるという点です。天然芝の場合は安価なもので1平米あたり1,000円前後ですが、人工芝の場合は2,000円~4,500円程度と割高です。また天然芝に似たリアルな質感を売りにしているものだと、5,000円を超えるものもあります。

また、人工芝は冬場も色味が変わらないという特徴もあります。そのため、庭の季節感が演出しにくく、芝生だけが生き生きとした緑色で浮いてしまうこともあるでしょう。

さらに、重いものを上に置いたままでいると葉が寝て倒れてしまうことや、経年劣化で色あせたり葉が抜けたりすることも注意が必要です。

合成樹脂製の人工芝は水分が蒸発しにくいため、夏場や直射日光にさらされた場合は熱くなりやすいという問題もあります。

人工芝を張ると虫が発生する?

人工芝を張ると虫が発生しやすくなるという噂を聞いたことがあるかもしれませんが、それは間違いです。人工芝を張ると雑草が少なくなったり、地面の水はけがよくなったりすることで、虫は減る傾向にあります。

虫が発生しやすくなったという場合は、人工芝の張り方に問題があることがほとんどです。人工芝を張る前に防草シートを設置していなかったり、つなぎ目の部分に隙間があったりする場合は、雑草が生えて虫のエサになってしまうおそれがあります。

また設置前の整地がうまくできていない場合も水はけを悪化させて、虫が住みやすい環境を生み出してしまいます。

人工芝を張る際は、正しい手順で確実に実施するようにしましょう。

人工芝を使った庭のデザイン例

ロールタイプの人工芝

人工芝は敷く場所を選ばずに設置できるため、土がないところやデザイン性を重視した芝張りが可能です。人工芝を活用した庭のデザイン事例を参考に、庭造りのイメージを深めてみてはいかがでしょうか。

デザイン性の高いパターン切り替え

人工芝を使ったモダンな庭

砂利とタイル部分の切り替えに加え、カーブ状にカットした人工芝を張ることで庭に立体感と奥行きを生み出しています。人工芝を主役に、都心部の公園のような雰囲気を演出しています。お子様のいる家庭なら、庭で遊びやすい環境づくりができるでしょう。

パネルタイプでタイルとの組み合わせ

タイル切り替えの人工芝

人工芝は正方形のパネル状に区切られた、ジョイントタイル式のものも。あらかじめ敷かれたタイルの上に交互になるように設置することで、写真のようなパターン切り替えを楽しめます。

人工芝の緑の質感とタイルの茶色のコントラストが美しいですね。

素材感の違いを際立たせておしゃれに演出

人工芝と砂利の切り替え

砂利とコンクリート、住宅の間のスペースに人工芝を施工した例です。それぞれの素材感の違いを人工芝の緑色がグッと引き締め、より鮮やかで明るい印象を与えています。

DIYで人工芝を庭に敷く方法

人工芝

できるだけ費用を抑えて人工芝を張りたい場合は、DIYで敷くのがおすすめです。園芸初心者の人やDIY初心者でも敷けるため、挑戦してみてはいかがでしょうか。

人工芝を敷く手順

人工芝を敷く前に、まずは小石や雑草を、可能な限り取り除きましょう。雑草の根が残っていると人工芝を敷いた下から生えてくることがあるため、しっかりと取り除きます。

次に、ローラーやトンボを使って土をならして平らに整地していきましょう。水はけの悪い土はカビや臭いの原因にもなるため、水はけをよくするために山砂などを混ぜるのも手です。

整地を終えたら、人工芝を敷く前に防草シートを敷くと、雑草をカバーできます。最後に芝目を合わせながら人工芝を敷き、設置場所や長さが決まったらハサミやカッターなどで切っていきましょう。

切った芝生にU字釘を打ち付けて固定し、ほうきやデッキブラシで葉を整えれば完成です。

より詳しい手順や解説は次の記事で紹介しているので、あわせて参考にしてみてください。

関連記事:人工芝の正しい敷き方とは?DIYの方法やつなぎ目のポイントを紹介|ミツモア

人工芝の値段はどれくらい?

人工芝の値段は1平米あたり2,000~4,500円ほどが相場です。芝生の質感やリアル感などを追及した高級品は値段も高くなる傾向がありますが、低価格なものは継ぎ目の凹凸や手触りの硬さなどが気になる場合があります。

人工芝を選ぶときは、値段の安さだけではなく満足できる品質の芝生かをチェックしてから購入するのがおすすめです。

また人工芝をDIYで敷く場合の値段は、人工芝の価格に土や除草シートなどの材料代やU字釘などの資材代を足した金額になります。自分の手で作業を行うため施工代がかからず、時間や手間がかかる分、人工芝を安く敷けるでしょう。

人工芝のDIYでよくある失敗例

つなぎ目が目立つ

人工芝どうしのつなぎ目が目立つ場合は、「芝目」が合っていないことがほとんどです。芝目とは芝の生えている向きのことで、人工芝の場合はシートごとに芝目が存在します。複数枚のシートを組み合わせる場合は、芝目を合わせた施工を心がけましょう。

また庭を眺める側に芝の葉先が向くようにすると、より美しい仕上がりが期待できます。

見た目がでこぼこと波打っている

人工芝の見た目がでこぼこして波打っている場合は、事前の整地が十分でないことが考えられます。スコップなどを用いて地面を平らにならし、しっかりと固めてから人工芝を張るようにしましょう。

雑草が生えてくる

防草シートを張っていないと、人工芝から雑草が生えてくる場合があります。施工部分が土や砂で雑草が生える可能性がある場合は、人工芝の下に防草シートを必ず張るようにしてください。

芝張り業者に頼む場合

芝張り業者が人工芝を張っている様子

自分で人工芝を敷くのは面倒だという人は、業者へ芝張りを依頼するのがおすすめです。費用はDIYよりもかかりますが、すぐに庭を人工芝のある状態にリフォームできます。

プロの手によって美しく敷かれた芝は、庭の印象を格上げしてくれることでしょう。

施工費用の相場

人工芝を敷くのを業者に依頼した場合、施工費用は1平米あたり3,500~9,000円程度が相場です。この施工費用に、人工芝の費用や材料の費用がプラスされます。

ただし安い業者の場合、簡単な施工しか行ってくれなかったり、施工が雑だったりという問題もあるため慎重に選びましょう。高い業者がよいとは言い切れませんが、納得のいく施工を行ってくれる業者を選ぶことが、美しい庭を作るためのポイントです。

業者に頼むメリット

人工芝はDIYでも敷けますが、業者に依頼すればスピーディーかつ美しい仕上がりが期待できます。

庭の大きさや建物の形に合わせた芝生のカット、芝の継ぎ目や方向を揃えるテクニックは業者の技術ならではでしょう。整地の段階からしっかりと施工してもらえるため、雑草の予防など後の手入れも楽になります。

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人工芝の耐久性について

人工芝

天然芝よりも気軽に楽しめる人工芝ですが、どのくらいの耐久性があるのでしょうか。敷いた後の美しい状態をどれくらい保てるのか、耐久性の目安を見ていきましょう。

また、人工芝の交換時期について知っておくことも大切です。できるだけ長持ちする耐久性の高い人工芝を選び、適切なタイミングで交換するのが人工芝を楽しむ重要なポイントです。

人工芝の耐久性は7~10年

人工芝の耐久性は7~10年といわれています。また10年弱経過すると葉の部分が寝てしまったり、縮れてしまったり、葉が抜けやすくなったりする可能性が高いです。

手入れの必要がなく管理が簡単な人工芝ですが、年数が経って劣化したものは交換が必要になります。

交換時期のサイン

人工芝の交換時期のサインは次の通りです。

  • 人工芝がめくれてきた
  • パイルが千切れやすい(抜けやすい)
  • 全体に変色してきた

一般的に7~10年でパイルが劣化してくる人工芝は、人が通ったり、長く物を置いたりすることで潰れていきます。それ以外の場所も、直射日光の紫外線によるダメージなどから変色や劣化も気になりだすでしょう。

また、下に敷いている除草シートなども経年劣化により破れることがあり、雑草が生えてきてしまうというケースもあります。

人工芝を庭に張っておしゃれにしよう

人工芝の庭

庭に芝生があると、おしゃれな雰囲気を演出できます。子どもと遊んだり晴れた日に家族で日光浴をしたりと、庭に出て過ごす時間が増えるという人もいるでしょう。

人工芝を敷けば気軽に芝生のある生活を楽しめます。DIYや業者に依頼して、ぜひ人工芝を張ってみてはいかがでしょうか。

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