バイクの鍵を紛失してしまったとき、新しい鍵の作成は一つの手段です。なくしたと思ったときにまず取りたい行動や、メットインに入れたままロックされた場合の鍵開け・作成依頼について知識を備えておきましょう。鍵開け業者以外の選択肢も紹介します。
バイクの鍵が見当たらないときは
バイクの鍵を失くしてしまったことに気づいたとき、気持ちが焦って「すぐに新しい鍵を作らなくては」と思うかもしれません。ただ本当は紛失していなかったというケースもあるため、冷静な状況判断を心掛けましょう。
落ち着いてもう一度探してみる
鍵を失くしたかもしれないと気付いて動揺してしまうと、正しい対処を判断できなくなりがちです。まずは落ち着いて「本当になくしたのか」を考えましょう。
身に着けている衣服やカバンの中身・帰宅時に必ず通る場所など、心当たりのあるところをくまなく探してみると見つかる可能性があります。
なくしたと思い込んで諦めてしまうと、しっかり探せば見つかる場合も見落としかねません。
新しい鍵を作ってしまってから発見した場合、作成にかけた費用が無駄になってしまいます。紛失した可能性があるときは思い込みを捨て、ポケットやカバンの中をチェックしてから帰宅時の動線に沿って探しましょう。
紛失した場合は警察へ連絡する
思い当たる場所を探してもバイクの鍵を発見できなかったのであれば、本当に紛失している可能性が高いケースです。悪用されないようにまずは警察に連絡しましょう。
歩いていける距離に交番や警察署があるなら、直接足を運んで相談するのも手っ取り早い方法でしょう。
警察に連絡する目的は「遺失届の提出と受理番号の発行」です。遺失届を提出したときに発行してもらえる受理番号があれば、落とし物を受け取るときの手続きがスムーズになります。
落とし物が届いたときに連絡してもらえるというメリットもあるため、届出は早めに済ませましょう。3カ月の間は保管しておいてもらえます。
警察庁が運営するサイトでは地域や落とした物・具体的な場所などから、落とし物の検索ができます。鍵をなくして困ったときは積極的に利用しましょう。
都道府県警察における遺失物の公表ページ|警察庁Webサイト
メットインに閉じ込めたときの対処法
バイクの鍵に関するトラブルでよく起こるのが、シート下のメットインに入れたまま自動でロックがかかってしまう問題です。
ある場所は分かっていても取り出せず、実質的に紛失と同じような状況になってしまいます。鍵を閉じ込めて開けられなくなったメットインには、どのような対処すればよいのでしょうか?
鍵穴のタイプと状況をチェックする
メットインの鍵にはいくつかの種類があり、鍵の種類やシャッターの状況によっては解錠の難易度が上がります。以下のポイントを意識しながら、自分のバイクがどうなっているのか確認しましょう。
- メットインとエンジンの鍵が同じものか
- 鍵穴のシャッターが開いているか
メットインとエンジンの鍵が同じものであった場合、鍵穴の内部が特殊な構造になっているのが一般的です。鍵開けに対応していない業者もいるため、依頼するときは必ず鍵のタイプについて伝えて確認を取る必要があります。
シャッターが閉じている場合はさらに鍵開けの難易度が上がります。鍵業者伝えておくことで、現地で断られてしまうトラブルを防止できるでしょう。
鍵屋に解錠とスペアキーの作成を頼む
鍵のタイプと状況を確認できたら、鍵開けや鍵の作成を請け負っている業者に連絡して解錠とスペアキーの作成を依頼しましょう。
急いでいても自力でシートをこじ開けるのはおすすめできません。無理に力を加えてシートが変形・破損してしまうと、業者が解錠しても開かなくなってしまう恐れがあります。
急いでいるなら現地で鍵開けをしてくれる業者を探した方がよいでしょう。サービス内容を比較して急ぎの対応の評価が良いところを選ぶのがおすすめです。
バイクの鍵作成を依頼するときのポイント
バイクの鍵をメットインに入れたままロックがかかってしまった場合、鍵開けを頼むことになります。どこかに落としたケースでは見つからなければ、作成が必要になるでしょう。
鍵開け・作成にかかる費用や業者の選び方を知っておくと、いざというとき慌てずに済みます。
鍵開けや作成の相場
鍵を業者に解錠してもらう場合、バイクのメーカーや年式などによって料金が細かく変動します。
例えば国産のバイクなら鍵開けの相場は8,000〜14,000円にとどまりますが、外国車だと30,000〜50,000かかるのが一般的です。
さらにスペアキーを作成してもらう場合は、国産バイクでも10,000〜20,000円は追加料金として見ておかなければなりません。出張費用が加算される場合もあるため、依頼の確定前に見積もりを取りましょう。
イモビライザー付きの鍵は高額に
高級車や最新型バイクだと、内部にコンピューターが組み込まれた「イモビライザーキー」を採用している場合があります。
イモビライザーキーをなくすと作成時に一からコンピューターも作り直すため、高額になるのが一般的です。30,000円ほどは見た方が安心でしょう。
イモビライザーを取り扱っていない業者もいるので、依頼するときは最初に作成できるか聞いておきます。業者に新しく作るのが難しいと言われた場合は、メーカーや購入した店舗に問い合わせましょう。
鍵開けや鍵の作成を頼むときに用意するもの
メットインの鍵開けや鍵の作成を業者に頼むには、基本的に所有者本人からの依頼だと証明する書類を用意しなければなりません。
顔写真が付いた運転免許証やパスポートなら、1枚だけで本人確認ができます。ただ身分証を盗まれたり紛失したりといった場合は、クレジットカードや保険証と公共料金の領収書など2枚以上の書類が必要です。
具体的な書類は業者によって変わってくるため、現地で鍵開けを依頼するときは事前に聞いておきましょう。
本人以外の人が解錠を依頼する場合、警察立ち会いのもとで解錠作業を行う必要があります。出張に来てもらってから警察を呼ぶ手間が発生しないよう、依頼時に伝えておくのが無難です。
業者の選び方
業者を選ぶ際「できるだけ費用を抑えたい」「素早く作業を完了させてほしい」など、それぞれ譲れないポイントがあるでしょう。何を重視したいのかによって、選びたい依頼先は変わってきます。
一括見積もりサービスなら多数の業者が登録しているため、ニーズに合った依頼先を見つけやすいのがメリットです。ミツモアでは条件にマッチした複数のプロから、同時に見積もりを受け取れます。
メッセージ機能を使用して業者との個別のやり取りもできるため、細かい要望を伝えて実現してくれる業者を選びやすいでしょう。地域密着型のプロが多く柔軟な対応も望めるので、困ったときに役立つプラットフォームです。
状況によっては鍵屋以外の選択肢も
バイクの鍵を解錠したり新しく作ったりできるのは、鍵屋・鍵業者だけではありません。状況によってはJAFやバイクショップを頼った方がよい場合もあります。それぞれ向いているケースを確認しましょう。
JAFに鍵を開けてもらう
JAFは会費を支払うことで会員になり、鍵のトラブルやエンジンストップなど路上でのトラブルをサポートしてもらえるサービスです。会員であれば無料で問題に対処してもらえるため、会員なら業者よりもおすすめです。
ただ道路が混み合う季節は、現地にJAFの作業員が到着するまで時間がかかります。急いでいるなら近くの業者に頼んだ方が早いかもしれません。
非会員でもトラブルの種類に応じた料金を支払えば、JAFの利用は可能です。電話の窓口もナビダイヤルのほか地域ごとのコールセンターがあり、24時間365日の対応は魅力といえるでしょう。
バイク店で鍵を作ってもらう
近くにあるバイク屋も、鍵をなくしたときに解錠や作成を依頼できる場所の一つです。メットインへ閉じ込めてしまった場合でも、シリンダー番号が分かれば多くのケースでメーカーから鍵の取り寄せができます。
シリンダー番号は鍵穴の裏側に記載されているのが一般的です。自力で確認するにはネジやパネルを外さなければなりません。
作業に慣れていないとバイクを傷付けてさらなるトラブルを招く可能性があるため、バイク屋にまで運んで確認を頼んだ方が安心です。手押しで運ぶ労力は小さくありませんがが、余計な修理費用がかかるよりはよいでしょう。
外出先で鍵の紛失に気付いた場合は、近くのバイク屋をネットで調べて電話をかけるのが先決です。持ち込んでもシリンダー番号の確認や取り寄せができないと、無駄足になってしまう可能性があります。
バイクの鍵がないときは冷静な対処を
バイクの鍵を紛失してしまったときは、まず落ち着いて本当に紛失したのか・単に探し足りないだけなのかを判断しましょう。
業者やJAF・バイク屋に頼んでしまってから鍵が見つかると、料金が無駄になる上に二度手間です。衣類やカバン・生活動線を考えて探してもないようなら、警察に遺失届を出します。
メットインに鍵を閉じ込めてしまった場合は、状況によって鍵開け業者やJAF・バイクやといった依頼先を選びましょう。解錠や鍵の作成は生産国やメーカー・鍵のタイプによって費用が大きく変わるので、事前に料金をチェックしておくと安心です。
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